私の相方には、たいていKが付きました。
話してみると、Kはただのダメ男でした。
ギャンブル(パチンコ)好きで、ヘビースモーカー。しかも、セフレが数人いる。
「俺、このホテルで働く前は、ヒモだったんだ」
とKは言いました。
「セフレ4人いて、みんなにお小遣いもらってたから。今は基本的には1人だけど、こないだ誕生日にテレビ買ってもらったんだ」
どこにこの男に、女に貢がせる魅力があるのか私には謎でした。
そしてKは私に、よくある質問をしました。
「美奈(私です)は彼氏はいないの?」
当時、遠距離でしたが私は学生時代から付き合っていた彼氏がいました。でも遠距離だったのでめったに会っていませんでした。
「いますよ。遠距離ですけど」
私は正直に答えました。
「エッチは最近してないの?」
「してないですよ。二か月くらい」
卒業してから、一度も会っていませんでした。でも、電話とメールはほとんど毎日していたので、べつに浮気するつもりはありませんでした。
「ふーん。溜まってないの?」
今思えばセクハラそのものでしたが、特に私は気になりませんでした。
でも、さすがにハッキリ聞かれると戸惑ってしまい、「べつに?」みたいなことを言ったと思います。
Kは夜勤の間も、よく下ネタをしかけてきていました。
「彼氏と一緒にいたときはどのくらいのペースでやってたの?」
「うーん、週に2回くらいですかね。彼は社会人でしたから」
「年上?」
「そうですよ。8歳上でした」
「じゃあ美奈ちゃん、仕込まれたんだ?」
「そんなことないですよー」
「そのでかいおっぱい揉まれたの?」
「それはまぁ、そうですね」
私はFカップで、制服のベストを着るとそれがかなり強調されてしまうのが悩みでした。世の女性は胸がないとぶつくさ言いますが、私にしてみれば、好きな服を着れるようなサイズのおっぱいが理想です。
「いいなー、俺も揉みたいなー」
と、Kは言いました。
「何言ってるんですか、Kさん。セフレがいるんですよね?」
「だってセフレAカップなんだもんよー。詰めてBカップって言ってるけど、ほんとはA」
「それくらいが好きな服着れていいですよ」
「いいなーFカップ。揉ませて?」
「何言ってるんですか」
「いいじゃん。ちょっとだけ、ね?」
深夜2時くらいになると、お互いテンションもおかしくなってきます。
フロントには呼び出し用のベルを置いて、事務所の中に入って、向かい合わせのデスクで仕事をしているのですが、コピーを取ったりそのほか色々な用事で、事務所内を歩くこともあります。ちょうどそのとき、私はKさんのデスクの後ろにあるコピー機でコピーを取っているところでした。
ふと後ろで立ち上がる気配がしたかと思うと、後ろからぎゅっと抱きすくめられました。
耳の後ろに、Kさんの息遣いを感じます。
「…何、してるんですか……」
「ん。おっぱい揉んでるの」
制服のジャケットの上から、Kさんは私のおっぱいを触ってきます。
でも制服は、ジャケット・ベスト・ブラウスの重ね着なので、揉まれているというほどではありません。さすられているだけです。
「べつに、制服の上から触っても、大丈夫ですよ?」
突然のことで、私もどうしたらよいか分からずに言うと、Kさんは私の耳元でささやきました。
「じゃ、直に触ってもいい?」
言いながら、ジャケットとベストのボタンをはずしました。ボタンの数が少ないので、すぐです。そしてブラウスの上から、おっぱいを揉まれました。
「おっきいね、美奈ちゃん」
「ちょっと、Kさん、なにしてるんですか」
「ほんとにおっきいね。Fカップとか、久しぶりだわ」
言っておきますが、ホテルの事務所です。フロントに置いたベルが鳴ったら聞こえるように、フロントから続くドアは開けっ放しです。
それなのにKさんは、私の耳の中に直接声を入れるようにしてささやいてきます。
しかも、ブラウスのボタンまで外しにかかりました。
「何してるんですか…!」
「大丈夫、大丈夫」
何が大丈夫なのか知りませんが、Kさんはボタンを外すのがものすごく速かったです。
あっというまに前ははだけて、ブラジャーが現れました。
そこからおっぱいを取り出して、あっというまに乳首を摘ままれます。
「やぁっ…」という声が出てしまったのは、仕方のないことだと思います。
シィッ、とKさんが左手で私の口を覆います。そして右手で、おっぱいを揉みながら乳首を弄ります。
どうしたらいいか分からずに、なすがままになっていると、くるっとコピー機の前で体を返されて、正面からキスをされました。いきなりディープキス。
右手は背中に一瞬回されて、一瞬でブラジャーを外されました。
そしてなおいっそう強くおっぱいを揉まれます。
私はこの間に、理解していました。Kさんにセフレが多いわけ。
Kさんはものすごくキスが上手かったのです。それはもう、口元がべちゃべちゃになるくらいの情熱的なキス。しかも、右手は無関係におっぱいをまさぐっています。
しばらくそうされていると、だんだん力が抜けてきました。
摘ままれた乳首から、電流が走ります。
「んッ、…んんんッ!」
「ふうん、美奈、感度いいんだ」
「違います、んん、ッ…!」
乳首を摘ままれる度に、子宮が締まる感触がしました。
天井を仰いだときに、煌々と照らす蛍光灯が目に入って、会社にいることを思い出させます。ダメ、と思った瞬間に、じわっと自分の股が濡れる感触を感じました。
それを察してか、Kさんは私のスカートのチャックも器用に右手で開けようとします。
あぁ、きっと私が初めてじゃないんだ。あきらめにも、嫉妬にも似た気持ちを抱きながらも、私は少し腰を浮かせました。
Kさんはストッキングとパンティも、あっさり引っ張ります。
そして股に手を入れてきました。
「すごい濡れてるんだね。…もしかして、Jにもヤらせてた?」
Jというのは、もう一人の夜勤アルバイトの男性です。確かに私はJとも夜勤のパートナーを組むことがありましたが、こんなことをしてきたのはKさんが初めてです。私は必死に首を振りました。
「だよね。Jには、俺が食うまで手出すなって言っといたもん」
そうなんですか、何の協定ですか、それ、ってつっこむ前に、私の中にKさんが指を入れてきました。即座に指であそこをかき回されます。
声が出そうになるのを必死でこらえて、でも声が漏れて、「バカ。フロントに聞こえるよ」とKさんに脅されます。
でもKさんは、割とすぐに指の数を増やしたはずです。ぐちゅぐちゅと、私の中をかき混ぜる音が夜中の静かな事務室に響きます。時たまKさんは左手で乳首をぎゅっと握りつぶします。その瞬間に、私は軽くイってしまいました。
「あ、イったの?」
とKさんは面白そうに笑います。
「はい、イきました…」
「すげーな、ふーん」
そう言ってKさんは私の乳首をかじりました。
甘噛みでしたが、それもまた、私の脳天を直撃しました。
私はKさんのスーツを握って、すぐにイきました。
そんな風にして、私を数回イかせた後、Kさんはおもむろに自分のズボンのチャックを開けて、私に勃起したそれを見せました。
そして、私の頭を軽く押さえました。
私は従順に、ひざまずいてそれを咥えました。
Kさんは私のフェラでイきました。初日はそれで終わりました。
でも、それは初日だったからなのでした。
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