密かに大の猫好きだが猫アレルギーの29歳。煙草に火をつける仕草が芸術的。
しかし、実は巴事変の際には巴を追い詰める原因の一つであることが判明。
とはいえ、木曜会議においてもやはりＳ子株は高止まりで元来の強さを見せつけた。

【パー子】
このスレの発端となった“元”プチぼっちな天然少女。
同伴出勤を断られるがめげない負けない健気なヒロイン。
海旅行にて遂に本格始動。
「好きな異性にメールを送る罰ゲーム」にて先輩の携帯を鳴らす。(俗に言う8.08事変)
趣味は独りで雑貨屋廻り。クレープを薦める癖がある。
必殺技はアゴ乗せさくさく。得意料理はオムランブルエッグ。
一定の層からの支持は固いものだったが、木曜会議の反応により、株価は急に高騰。
また、どさくさにまぎれて先輩にダイレクトアタックも果たした。

【京都】
巨乳低身長黒髪ロングのドジっ子末っ子ヤキモチ焼きの京美人。
もはやツンデレ以外の萌要素を一身に背負う神の子。
パー子に先輩を取られまいと超近距離牽制メール弾発射！
海旅行にて南国、花沢と共に、「好きな人メール」の真相を確認しにくる。
8.08事変を引き金に事実上の進攻作戦開始及び開戦か？
重度の京都病が幸いし、以前1のベットでご就寝。
木曜事変において、南国に気持ちをカミングアウトされたりもしたが、無事にパー子と和解か？
※京都の5.5%はおっぱいでできています。(海水に浮くかは未確認に付き不明)

【変態】
変態。可愛い妹持ち。すべての事象はフラグと思う、ときメモ界の住人。
なんだかんだで先輩とは仲良し。「理想の変態・後輩部門」常に1位。
変態のクセに何故か信頼度トップクラス。かつワーストワンの不思議記録保持者。
海旅行ではサメバナナを膨らますのに尺のほとんどを使い切る。
混浴風呂では念願かなって女性陣(鹿・及び熟女の方々)と入浴を果たす。
皆に愛される珍しい♂であり、このスレの最後の良心。
木曜会議ではパー子を誘うことを進言し、東京行きのチケットを先輩に託した。
変態は変態ではあるが、変態という名の紳士であった、
・・・・・・・無茶しやがって・・・・・・・・

【南国】
南国出身。活発褐色、ボーイッシュなスポーツ美脚。
木曜会議の際に、パー子をハブにした黒幕であることが濃厚に。
部屋の片付け、朝食作り。家庭的ないい姉御。オラの村さ嫁に来い。
最近、最も株価変動が激しい方。海旅行では最前線にて先輩を問い詰めた。
下落一方の株価だが、裏を返せば「京都を想うが故」か？
先輩が過去を話した会議においては、突っ走って南国無双し、
京都「出過ぎだぞ！　自重せよ！」
花沢「噂に違わぬ猛将ぶりですねｗｗ」
変態「我らも遅れを取るな！！ｗｗ」
などと関係者は語るほどに株価は暴落した。

【ズゴック】
後輩達のリーダー格。社交性のある一匹狼。
こいつを乗りこなすのは先輩かはたまたシャアか。
彼氏にアッガイと兄にゴッグを持つ。
アカギを読み始めたらやめられない、止まらない。
あらゆる点からのんべぇ臭が漂うモビルスーツ。
ここに来て、最も無害に近い存在に。
というか、ある意味こいつが今ではプチぼっち。

【花沢】
京都の親友。大阪出身。
神戸がいればチーム京阪神。
海旅行で南京と共に先輩に詰め寄るが、それ以降空気に。
しかし木曜会議において南国とともに無双して存在感を無駄に見せる。

【イチコ】
1とパー子たちの間の世代。巴事変の犠牲者の一人。
巴の件もあってか、当初はパー子に対して不信感を剥き出しにしていたが、
「5号ライン事件」を機に多少関係が変わった模様。
眼鏡っ子。委員長タイプ。
海でナンパしてきたDQNに対し、「我々は北海道警」とハッタリをかまして追い払うなど
何気にデキる娘。

【マヤ】
S子の後輩。
デキる女筆頭のS子の元で日々邁進する。
「S子無双」及び「百合疑惑」から一時「百合無双」という、いきなり最前線に飛び出さんばかりの
名前になりそうになった過去を持つ。
主な口撃は「S子さんが行かないなら・・・私もちょっと・・・」

【ピッコロ一家】
ナメック星から地球に通う地球好きな一家。
奥さんは美人だが、子はマジュニア。
ピッコロは魔貫光殺砲の練習で寮を解体させた、
狩り場を荒らす凶悪なアザラシに向かって爆裂魔口砲を放つなどの経歴を持つが、
奥さんはそのピッコロに電話越しに土下座させる剛の者。

【フリーザ様】←new!
Ｓ子及びマヤの係長であり、先輩の元上司。
海旅行の民宿を紹介してくれたりと、見た目はキモイが温厚なナイスガイ。
Ｓ子や前変態こと先輩という、最高にデンジャラスな部下を
持ちながらきちんと育てているあたり、実は凄い人なのかもしれない。
先輩も少しは見習ってほしいものである。


【巴】
会社をやめた先輩Lv0（当時）の元同期。
そして先輩Lv0（当時）の大切だった人。
パー子、京都、南国の全ての要素を併せもつ
選ばれし者だったが、その若さゆえに暗黒面に陥り、後輩たちに疎まれることに。
そして先Lv0の浮気を見ぬふりをしてたものの、S子の説得により失踪。
東京の実家へと帰って行った。先輩との再会は二人の間になにをもたらすのか！？
Dカップ(公式記録)

【アスカ】
イチコの同期で、一番先輩に懐いてた後輩。仕事熱心で、先輩も真剣に教えていた。
先輩と男女の関係になるも、巴の辞職後にいづらくなり辞職する。
実家は北海道内であり、先輩はすでに直接の謝罪は済ませている。
乳は並、カップは今のところ不明（今後の情報公開が期待される）。

<>39名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)13:23:11.89ID:uhXNW.SO<>
俺は転職してわしゃわしゃ女の子の頭を触っても怒られない職場を探す。



<>41名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)14:47:14.59ID:C1grMsDO<>
39
美容師になれば？




<>42名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)15:06:48.83ID:OA1hoHwo<>
41
あまりにも正論過ぎて何も言えない・・・



<>43名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)15:40:48.91ID:M0qm4ASO<>
客「すいません、担当変えてください」



<>50名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/21(金)21:50:32.16ID:7C75GCw0<>
何にもして無いのにレベル上がってもいいのかな？

とりあえず、
ぱーぱーぱぱぱぱーぱー
ぱーぱーぱぱぱぱー


いや、昨日今日とピッコロと変態が帰らせてくれなくてｗｗ
もう気持ち悪いくらい汗かいたし、筋肉痛で体中痛い。



<>53名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)21:52:29.85ID:UuQZjBoo<>
あっーーーーーーーーーーーー


ですか。
３Ｐですか。



<>56名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/21(金)21:54:48.02ID:7C75GCw0<>
ただいま。

53
３人で棒とたまを使って……

まぁ、野球やらされてたんだ。
いろいろあってすっかり忘れてたけど、
明日は課対抗野球大会だったんだｗｗ

俺は参加希望用紙を見た覚えはないが参加になってたｗｗｗｗ



<>57名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)21:55:17.26ID:gOo3n2DO<>
せんパイオツ。明日仕事の俺も乙。



<>62名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/21(金)21:58:18.34ID:7C75GCw0<>
大事な報告があるのはわかってるが、
久々に３択をばｗｗ

　東京の報告
　変態の妹
　野球大会参加メンバー

あー、体いてぇｗｗｗｗｗｗ



<>70名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)22:00:53.41ID:./K1TwDO<>
楽しみ順で、

３→２→１



<>77名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/21(金)22:06:24.46ID:7C75GCw0<>
三択にしといてアレだけど
あんまり時間かけてもみんなに悪いから
逆打ちで３→２→1で行きます。

参加メンバーは
うちの課からは

ピッコロ(投)
名無し１(捕)
名無し２(外野)
名無し３(外野)
俺(三)
変態(遊)
南国(二)
ズゴック(外野)
Ｓ子(一)

レギュラーぽいのはこんな感じ。
女の子一人いれば一点サービスだ。
まあ、この３人でも点がもらえるかどうかは不安なところだが。
見学者は多数。

打倒、某・主任率いる製造課Ｂチーム！！



何故か今年はＳ子も参加するようだ。
運動不足解消だろうか。

ピッコロと名無し１、名無し３は普段から野球やってる。
変態はかっこよさげって理由でショートらしいｗｗｗｗ

打順は暫定だが

変態
名無し２
名無し３
ピッコロ
名無し１
俺
南国
ズゴック
Ｓ子


まあ、野球はもういいや。
去年はピッコロと名無しの力で３位になった。
ちなみに俺は３試合で6打数1安打。(死球４、四球３)
ああ、野球苦手さｗｗ

変態の妹とは会ったわけじゃないけど、
昨日電話で話したんだ。
３人で夕飯食ってたら変態に実家から電話かかって来た。
どうもお盆に帰るって言っといて帰らなかった件についてらしい。


どう考えても俺のせいです、本当にありがとうございました。


<>97名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)22:23:43.72ID:QMAWQoAO<>
変態妹とは何話したかkwsk



<>98名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/21(金)22:24:44.43ID:7C75GCw0<>

既に酔っ払った変態は、なんか突然俺に携帯を渡してきた。
俺は運転あるから(バッティングセンターに行ってた帰りだったんだ)
飲んでなかったけど変態とピッコロはラーメン屋で普通に瓶ビール頼んでやがるｗｗ

「あ…もしもし。変態君にはお世話になってます」
「いえ！こちらこそ兄が！本当にすいませんすいませんすいません！！」
なぜか平謝りの妹ｗｗｗｗｗｗｗｗ
「いやいや、謝らないで下さいｗｗｗｗｗｗ」
「申し送れました、変態の妹の○です」
「あ〜、妹いるって言ってたね」
「……ちっ」
「え！？ｗｗｗｗｗｗ」
「いえ！すいません。また兄は変なことばっかり言ってるんでしょ？ｗｗｗｗ」
「まあ、最悪の予想の斜め上を行くよねｗｗ」
「ですよねｗｗｗｗｗｗ」

何故か話が弾んで結構話すｗｗ
電話を切って変態に返すと何故か不機嫌そうな変態ｗｗｗｗｗｗ
何となく理由はわかるので放置しておくｗｗｗｗｗｗ


<>102名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)22:26:27.40ID:0PLcixko<>
舌打ちｗｗｗｗｗｗｗｗ
やっぱ妹クオリティたけぇｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ



<>103名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/21(金)22:26:41.95ID:7C75GCw0<>
東京でのこと。
またつまらない話になるかもしれないけど、
よかったら聞いてください。
出来るだけ簡潔に終わらせます。
ねっとり書くとまだ辛いので



<>113名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)22:28:48.25ID:Fv39BOk0<>
遂にきた…

<>118名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/21(金)22:31:49.32ID:7C75GCw0<>
羽田に着いた後、記憶にある地名を頼りに巴の実家に向かう。
正直、東京はあんまり行き慣れてない。
電車の乗り継ぎ一つに関しても中々うまくいかない。
しかも前日のあの一件もあって
ろくに寝てなかった俺は電車の中で眠りこけた。
気がついたら知らないところにいた。


そう、いきなり迷子になったんだ。

今でもよくわからないが、既に東京ではなく
茨城？辺りだった様な気がする。

とりあえず着いた駅に降りる。
既に外は薄暗くなり始めて、何だか不安になってきたので
頼れそうな奴に電話してみることにする。

「……はい？」
「ああ、Ｓ子？俺」
「知ってるよ。で、何？もう着いたの？」
「いや、行き方がわかんなくてさ。ちょっとネットかなんかで調べてよ」
「……まあいいけど。今どこ？」
「△駅ってとこ」
「……どこ？そこ？路線は？」
「ん〜、常磐線って書いてる」
「何で常磐線ｗｗｗｗｗｗ君、宮城まで行っちゃうよｗｗｗｗｗｗ」

なんだか根本的に違う路線に乗ってたようだｗｗｗｗｗｗ
とりあえず上野に引き返すようにきつく言われる。



で、上野まで引き返したんだけどもう20時過ぎててな。
Ｓ子に電話してみた。

「……はい？」
「ああ、Ｓ子？俺」
「知ってるよ。で、今どこ？」
「上野に着いたぜ」
「……さすがに今から行ったら夜中になるから明日にしたら？」
確かに夜中に行くのはさすがに迷惑だろう。
適当に宿を探すことにする。
ネットカフェでもよかったが、ベットで寝たかったので
東京の友人に電話をかけてみる。

しかし中々電話に捕まらないｗｗ
あれ、俺ハブ……？

それはともかく、一人の友人がこんな事を言ってきた。
「上野って銭湯みたいなとこいっぱいあるから
　そこでゆっくりぼーっとしてこいよｗｗｗｗ」
ああ、俺の健康を気遣ってるんだな。
「その辺、ホモが多いからそういう店でボーっとしてると誘われるらしいぜｗｗｗｗｗｗ」
ムカついたので意地でもそいつの家に泊まることに決めた。

で、友人に迷惑を掛けつつも宿は確保。
金曜日は結局辿りつけなかった。

まあ、結果としては金曜日に行かなくてよかったんだけどなｗｗ

土曜日は友人の家のネットで調べたので乗り継ぎは大丈夫そうだった。
友人にお礼を言い、まりもっこりを渡して部屋を後にする。
駅に向かっているとＳ子から着信が。

「はい」
「……Ｓ子だけど」
「『知ってるよ。で、何？』ｗｗｗｗｗｗ」
Ｓ子の口真似したらいきなり切られた。
短気な奴だ。仕方がないので掛けなおす。

「……はい」
「ああ、Ｓ子？俺」
「知っ……で、今どこ？」
「□□ってとこ」
「ああ、そこからなら……」
しかし今日の俺は完璧に調べてある。
「大丈夫だ、ちゃんと調べた」
「そう。じゃあ、巴によろしく」
そう言うと電話は切れた。
俺は地下鉄に乗ると、いよいよ巴の実家に向かった。


詳しい場所はもちろん書けないが、
友人宅から１時間強ほど電車に揺られてある町に着いた。
以前聞いたことのある知名だし、Ｓ子の調べてくれた情報とも一致する。
間違いない、この近くに巴の実家はある。

わりと大きな家が建ち並んでいる。
俺は表札を見ながら巴の実家を探して歩いた。
割と珍しい苗字だ。
間違えることは無いだろう。
そして、俺は一軒の家の前に立つ。
その家の表札には巴の苗字。
俺は意を決してインターフォンを押した。
「はい？」
少しして、女性の声が聞こえた。
巴じゃない。でも、どこか似ている気がする。
「……突然申し訳ありません、私、Lv.9と申しますが、
　巴さんのお宅はこちらでよろしかったでしょうか？」
「……そうですが？」
「あ、私、以前北海道で巴さんと同じ会社に勤めておりました。
　近くまで来たもので……」
ちょっとだけ嘘をついた。
「ああ、そうなんですか」
「巴さんはご在宅でしょうか？」
「はい、はい。ちょっと待ってくださいね？」

そして、俺は巴と約１年振りに再会した。

少しだけ、門の前で待たされた。
そして、砂利を踏む足音が門の内側から聞こえ、
ゆっくりと門が開いていった。
そして、中から一人の女性が顔を出した。

忘れもしない面立ち。
北海道でも着ていた夏服。
前よりちょっとだけふっくらした感はあったが、
そこには記憶中の巴が立っていた。

「久し振りだね、Lv.0」
昔と何一つ変わらない子どもじみた笑顔で俺に微笑みかける。
俺は心を突き刺されたような痛みを感じ、
その場に膝を着いた。
「……すまなかった」
土下座していた。
そうしないと気が済まなかった。
俺のことを責めて欲しかった。
罵って欲しかった。
でも、巴は慌てたような声をあげて俺を引き起こそうとした。
「ちょっとｗｗｗｗｗｗやめなよｗｗｗｗｗｗ」
巴に促されるままに立ち上がると、
土の付いた俺の膝をはたいてくれる巴。
「もう〜、びっくりするよｗｗ」
「いや、でも……」
巴はちらっと家の方を見ると、
「ん〜、ちょっと歩こうかｗｗ」
俺の返事は待たず、歩き始める。

慌てて追いかけながら、俺はちょっと違和感を感じていた。



「もう北海道は涼しいのかな？」
「いや、今年は結構蒸し暑いな」

「Ｓ子は元気？」
「相変わらずだよｗｗ」

「まだあの部屋に住んでるの？」
「ああ、引っ越すのも面倒だしｗｗ」

言葉を交わすに連れ、昔に戻っていく。
そんな優しい、奇妙な感覚に包まれた。

途中にあった公園に座ってどうでもいい話に花が咲く。
昔とまるで変わらない。
違うのは場所とＳ子がいないことくらいか。

30分ほどに感じたが、結構長い間話し込んでいたようだ。
昼過ぎだった空は夕方のそれに変わろうとしていた。
いい加減本題を切り出さないと。

「巴、あの……な」
だが巴はにっこり笑うと、すっと立ち上がって数歩歩いた。
そして、こちらを振り返らないまま、告げた。
「Lv.0、私ね、結婚するよ」

<>229名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)23:33:44.97ID:lPq6KOk0<>
うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ！！！！！！１１１１１１１１！！１１１！

<>241名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)23:36:14.40ID:5s3x/sDO<>
嘘だと言ってよバーニィ



<>242名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/21(金)23:36:16.26ID:OfLdlL20<>
でも、「今の」二人にとってはこれが一番幸せな事なんじゃないか？

<>261名前：先輩Lv.0◆0zH/Ud9As.：2009/08/21(金)23:38:57.50ID:7C75GCw0<>
自分の手が震えているのがわかる。
視点が定まらない。
足元、指先、太陽。
そして、巴に視線を向けたとき、巴の肩も震えているのがわかった。

「巴……！」
飛び上がるように立ち上がり、後ろから思わず巴の肩を抱きしめる。
巴は一瞬身体を強張らせたが、一回俯くと、
昔のように俺の胸元に左頬を押し付けてきた。
こうすると鼓動が聞こえて安心できるらしい。
「もうｗｗ遅いよ……Lv.0。遅すぎるよ……ｗｗ」
「すまない」

巴の涙を感じる。
もともと静かな公園だったが、世界から完全に音が消えた。
景色も見えない。
自分の腕とその中にいる巴。
それだけが全てだった。

「座ろっか」
10分もそうやって抱きしめていただろうか。
巴は俺の腕を優しくほどくと、ベンチに歩き出した。
俺も後に続く。
ふと頬に手をやると、いつの間にか涙が流れていた。
それを拭い、ベンチに座る。

「子どもの頃からの友達なんだ」
何故だか聞きたくも無い筈の巴の話は耳に優しいものだった。




――泣き虫だった私をいつも助けてくれてたんだ。
　大学に入ってからは会ってなかったけど、いつも心配してくれてた

優しい幼馴染だったんだな

――そうだね、ちょっとLv.0やＳ子に似てるかな？
　私にとってヒーローだったんだｗｗ

ヒーロー？俺やＳ子が？

――そうだよ？いつも助けてくれて。
　困った時、辛い時、いつも傍にいてくれて

ヒーローは君を悲しませたりしない

――そうかもねｗｗじゃあLv.0は大魔王ねｗｗ

おいｗｗいきなり大魔王かよｗｗｗｗ
　


――冗談だよｗｗ

まあいいさ。ヒーローを騙った大魔王に傷付けられたお姫様は
ホントのヒーローに救われたんだ。

――もう……そうやって卑屈にならないでよ。
　Lv.0だって大切な私のヒーローだったよ

ヒーローがたくさん必要なのは子どもだけだ。
オトナにヒーローは一人で充分なんだ。
残念ながらそれは俺じゃなかったみたいだな。

――そうだね……ごめんね。Lv.0

いや、いいんだ。
全部俺が悪いんだ。
ともかく、おめでとう

――ありがとう……





さて、いろいろすっきりしたよ。
そろそろ帰るかな

――また、会えるかな？Ｓ子も一緒に……

どうかな？
何十年かしたら会えるかもな

――さみしい事言わないでよ……




<>330名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:08:42.36ID:03OlHgso<>
現実世界でのヒーローは遅れずにやってこないとダメなんだな。



<>335名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:10:16.05ID:wZ3ZIAQo<>
救いは無いんですか



<>342名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:11:39.37ID:Uuj/zO6o<>
この過去は未来につながるんだ

（´；ω；｀）



<>355名前：先輩Lv.0◆0zH/Ud9As.：2009/08/22(土)00:16:52.68ID:wW25a520<>
「泣くな」
「えっ？」
「笑え」
「ええ？」

「俺は、巴の笑った顔が一番好きだった。
　最後くらい笑顔を見せて欲しい」
「Lv.0だって泣いてるよ……」
「うるさい！笑え！笑ってくれｗｗｗｗ」
「もう……バカじゃないのｗｗｗｗ」
夕暮れの公園で泣き笑いの２人。
騒がしいカラスもどこか遠慮がちに鳴いてるように聞こえる。

「じゃあな」
「うん、道は大丈夫？」
「余裕だ。俺が道に迷って事なんかあったか？」
「いっつも道間違えてたじゃないｗｗｗｗ」
「うるさいｗｗ」

俺は巴に背を向けて歩き出した。
ふっと思い出して立ち止まる。

「巴、おめでとう」
振り返り、そう伝えた。
「え？さっき聞いたよｗｗ」
「いや……」
俺はすっと巴のお腹を指差した。
「！」
巴は驚いたような顔を浮かべたが、
すぐに見たこともないような優しい顔を浮かべて
そっと自分のお腹に手を当てた。
「……ありがとう、Lv.0」
「また、いつか」
「うん、またいつか、だね！」

今度は振り返らずに坂を下って行く。
少し歩いた後、急に涙が出て来た。
顔を覆うように涙を拭う。
自分の手から巴の残り香がしたような気がして、
そっと振り返ってみる。
そこには夕暮れの町並みしかなかったけど、
何故だかその先にいる巴もこちらを振り返っているような気がした。

さようなら、本当にすまなかった、そしてありがとう巴。



<>356名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:17:39.99ID:gCpBVWUo<>
(つд`)



<>360名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:18:36.20ID:RtKqgIAO<>
おめでとう巴

<>372名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:20:43.72ID:4jYUt2.0<>
これで先輩も先に進めるね

これからの先輩の人生に幸あれ



<>399名前：先輩Lv.0◆0zH/Ud9As.：2009/08/22(土)00:28:24.89ID:wW25a520<>
駅で電車を待ってる間、
何故かＳ子に電話をかけていた。

「……はい」
「ああ、Ｓ子？俺」
「知ってるよ。……お疲れ様」

Ｓ子のＳはエスパーのＳなのだろうか。(エスパーってEだっけ？)

「……ああ、疲れた」
「そうだね」
「ちょっと今駅だけど泣きそうだｗｗ」
「……好きなだけ泣いたらいいよ」
「なんだよ、なんか優しいなｗｗ気持ち悪い」
「……切るよ」
「ごめん」
「落ち着いたら帰って来なよ。みんな待ってるから……」
「ああ、わかった。……Ｓ子」
「ん？」
「色々ありがとうな」
「……ん」


その日の夜は東京中の友達を無理矢理集めて盛大に飲んだ。
で、日曜日の夕方の便で北海道に戻って来たわけだ。


ああ、ダメだ、自分で書いてて辛い。
言った言葉は活字にすると痛すぎるしｗｗ
ホントに涙出て来た。

みんなつまんない話聞いてくれてありがとうな



ふう、疲れた。
ところで今回の報告は後輩達にはする必要あるのかな？


<>445名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:37:14.42ID:DXLq9Tso<>
435
変態にだけ言っておけばいいよ。
他のやつらには変態の口からやんわり伝えてもらえ。

それが妹とのラブラブチュッチュを阻んだ先輩のせめてもの礼儀ってやつだ。



<>452名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:38:12.26ID:X9Xkk2AO<>
変態にそれとなく言えばいい気がする

先輩→変態→おばさん→(＋尾ひれ)→南国→京都
の流れで広まる



<>456名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:39:12.37ID:DXLq9Tso<>
452
その尾ひれで先輩が東京で昔の女にジャンピング裸土下座したとかなるんだろうな。



<>434名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:34:53.84ID:bd4t32AO<>
こんな時は変態の話が聞きたいな……



<>457名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/22(土)00:39:14.38ID:wW25a520<>
434
変態は今朝何故か工場の屋根の上でスリラー踊ってて
工場長に怒鳴られてたぞｗｗｗｗｗｗ
振り付けは多分完璧だったからマイケル本人だったかもしれない

<>473名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:42:46.26ID:X9Xkk2AO<>
なんだ、変態は北海道にイタコの修行に来てたのか



<>482名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/22(土)00:44:53.07ID:wW25a520<>
うん、まだ詳しくは誰にも話してないよ。

Ｓ子には一応報告って思った。
「巴、元気そうだったよ」
「そう」
「……結婚するってさ」
「……そう」

それ以上聞いても来ないから話して無い。

<>490名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:47:20.47ID:JtRVKik0<>
全部じゃなくていいから、報告はしたほうがいいと思う。
京都とパー子に対しての考えも、大査問会の時は「まだ巴が好き」ってことでうやむやになってた気もするし。



<>500名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/22(土)00:50:49.69ID:wW25a520<>
そうだな、報告は聞かれたら最低限だけ答えるよ。
巴が今は幸せだってことだけは伝えたいかもな

<>515名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:54:28.72ID:RtKqgIAO<>
京都がパー子化は気になるがそれよりこのスレの今後は考えてるのかい？



<>523名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/22(土)00:58:01.66ID:wW25a520<>
515
ホントどうする？
とりあえずあと400くらいはあるからなｗｗ

<>525名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)00:59:23.15ID:DXLq9Tso<>
523
エピローグがまだ終わってない！



<>545名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/22(土)01:04:04.99ID:wW25a520<>
そうだな。

思えば１ヶ月前。
一緒にパー子のメールを笑い飛ばそうと思って
スレ立てたのがきっかけだったんだよな。

なんか、この１ヶ月、みんなのおかげで色々成長できた。
先輩として、人として。
みんながいてくれて、心強かったよ。
ホントにありがとう。

とりあえず明日の野球＋その後になんか話があったらその報告をする。
それでこのスレが埋まったらそこで終わりかな。

もうリアルタイムで会えない人もいるかもしれないから
今の内に言っておくね。


本当にありがとう。

くだらない話して楽しかった。
真剣に相談に乗ってくれて嬉しかった。
力になってくれて頼もしかった。

このスレがなければ、
おまいらがいなければ、
俺は今でも、いつまでも、同じところをぐるぐると回ってたんじゃないかって思う。

おまいらに、Ｓ子に、変態ｗｗに支えられながら、
やっと新しい一歩を踏み出せたような気がする。

<>590名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/22(土)01:17:17.80ID:Sv9LDTIo<>
まだ･･･まだ乙は言わないんだからねっ



<>593名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/22(土)01:18:00.82ID:wW25a520<>
ピッコロが6時に迎えに来るって言うので今日は寝ますｗｗｗｗｗｗ

今日もありがとう。
また明日も会えるかな？会えるよねｗｗ

夜遅くまでありがとう。おやすみ。


追：パー子と京都について

こないだの飲み屋での一件みたいな事があっても
まだ好きでいてくれるのかな？
それは嬉しいけど、同時にとても申し訳なくて辛い。
スレが残ってるうちは何かあったら可能な限り報告します。


<>712名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/23(日)22:42:38.72ID:J7E197.0<>
ただいま。
スレが残ってたのでとりあえず野球の報告を。


優勝しましたｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

主に変態の活躍でｗｗｗｗｗｗ



<>713名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/23(日)22:45:59.57ID:Va4m7gg0<>
まさか覗いたと同時に先輩が来るとはｗｗ

とりあえず優勝おめでとう！
変態の活躍とか報告がｗｗｋｔｋすぎるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ



<>719名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/23(日)22:56:19.27ID:J7E197.0<>
まあ、ピッコロ率いる野球やってる奴等は普通に上手いのはいいんだが、
変態がやばかったｗｗ

第一試合第一打席

一球目。カブレラ(元西武)のマネをする変態。似過ぎｗｗ
が、完全に振り遅れでストライク。
「変態！！もっと早く振れ！！！」
ピッコロ監督の檄が飛ぶ。
その頃遊びに来ていたマジュニアはズゴックの膝の上に座っていたｗｗｗｗ

二球目。駒田のマネをする変態。似過ぎｗｗ
が、ピッチャーがリリースする前にバットを振って空振りｗｗｗｗｗｗ
「変態ｗｗｗｗｗｗｗｗ」

変態は野球ダメなんだろうか？
みんながそう思い始めた三球目。
鋭いスイングで振り切る変態。
打球はライトの横を痛烈なライナーで打ち破った。
そして走る変態。
速い、速過ぎるｗｗｗｗｗｗｗｗ
ライトが不慣れなおっさんという事もあって、
変態はホームまで帰ってきたｗｗｗｗｗｗｗｗ

先頭打者ランニングホームランｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ


<>720名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/23(日)22:57:31.65ID:1bP.Twwo<>
相変わらずの変態性能だなｗｗｗｗｗｗ



<>726名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/23(日)22:58:49.48ID:bI4.JgAO<>
ランニングホームランｗｗｗｗｗｗ
かっこよすぎる



<>727名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/23(日)22:58:50.11ID:D5yGQwAO<>
変態も凄いがマジュニアｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ズゴックの膝をよくもｗｗｗｗｗｗ悔しいｗｗｗｗ



<>732名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/23(日)23:02:07.79ID:J7E197.0<>
変態は守ってもやばかったｗｗｗｗ

とりあえずピンチでない時は宇野(珍プレーでググってみようｗｗ)
一旦、逆に飛んでからボールに飛びついたりしてピッコロを怒らせていたｗｗ
しかし本気を出すと宮本になるｗｗｗｗ
ジャンピングスローとか意味無くしてたしｗｗｗｗｗｗ

変態が上手いのは何となく予想できてたけど、
俺を除く内野陣の連携がすごかったｗｗ
6-4-3のダブルプレーが何回も美しく決まってたｗｗ
南国のボール捌きはどこで練習してたんだろうｗｗｗｗｗｗ

まあ途中で代打パー子という波乱もありつつ、優勝しましたｗｗｗｗ


<>742名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/23(日)23:14:36.64ID:J7E197.0<>
まあ、野球に参加しないメンバーも見に来てたんだ。
パー子、京都、イチコ、マヤは来てた。
で１試合目の『総務・経理連合チーム(最弱ｗｗ)』戦で圧勝だったから
最終回に代打出そうって話になった。

代打１　フリーザ様
きもいバットの振り方で三振。

代打２　マジュニア
優しい経理課長の近付いての超スローボールもあえなく三振。
号泣しながらなぜか変態にバットを投げつけてたｗｗｗｗｗｗ
ズゴックに抱っこされて退場ｗｗｗｗｗｗ

代打３　パー子
「誰か打つか？」って言ったら元気よく手を上げたので代打。
バットの握り方と立ち位置が全然違ったが面白いので続行ｗｗ
思いっきり振り回したバットが３回連続経理課長目掛けて飛んでいくｗｗ
経理課長に恐怖を刻み込んだがあえなく三振ｗｗ

野球が終わった後はみんなで温泉に行った。
みんなでって言っても全員ではないが。
マジュニアが相変わらず俺のケツを狙ってくるので
変態のを狙うように指示。
「おう」
と言って素直にターゲットを変えたマジュニアは
終始変態のケツを突き続けていたｗｗｗｗ

<>762名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/23(日)23:29:41.54ID:V/tSWU6o<>
なんかS子分が足りない・・・



<>763名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/23(日)23:30:29.96ID:D5yGQwAO<>
S子のプレーの報告忘れてますよ先輩



<>767名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/23(日)23:34:48.47ID:J7E197.0<>
Ｓ子はなんか無難にこなしてた感じ。
さすがに野球はした事無いみたいだった。
女の子(の子じゃねーなｗｗｗｗ)にしては上手かったけど。
ファーストで体伸ばしてボール取るって動きだけはマスターしてたｗｗ

温泉の後、ピッコロと変態がどうしてもと言うのでカラオケ屋に。
この時点でイチコとマヤは離脱。

<>772名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/23(日)23:38:11.55ID:Va4m7gg0<>
さすがＳ子様なんでもそつなくこなすな
堅実にプレーしてるとこが素直に想像できるわ

そしてカラオケwktk



<>775名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/23(日)23:41:25.86ID:J7E197.0<>
カラオケ屋でマジュニアはよくわからん戦隊ヒーローっぽい歌唄った後
京都を枕、ズゴックを足置きにしながらご就寝ｗｗ
ピッコロ嫁に連れられて先に帰っていった。

世にも奇妙な変態とピッコロのデュエットがでたり
Ｓ子が気まぐれで本気出したりで久し振りのカラオケは意外と盛り上がった。

後は南国も上手かったな。
最近の曲聞かないから誰の歌かは判んなかったんだけどｗｗ
パー子はジュディマリ歌ってたｗｗ懐かしいｗｗｗｗ

そして変態のサザンは半端なかったｗｗｗｗ
想像通りの選曲だったけどｗｗｗｗ

変態はピッコロと『硝子の少年』デュエットした後も
執拗にデュエットしたがってたｗｗ
しかし、女性陣全部に拒否られるｗｗｗｗ

仕方ないので俺が変態と『奇跡の地球』歌うハメに。
俺が桜井で変態が桑田ねｗｗ

そして、熱心に変態がねだった結果、
ズゴックがデュエットしてくれることにｗｗ
選曲は『男と女のラブゲーム』ｗｗｗｗｗｗｗｗ
一同軽く引きながらイントロが始まる。
そして、歌い始めの部分ｗｗ




変態「飲みすぎたーのーはー(美声)」


一同『おまえがそっちかいｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ』

あと、ズゴックの『夜桜お七』と『津軽海峡冬景色』は魂がこもってたｗｗｗｗｗｗ



あとＳ子はウタダと中谷美紀も密かに上手いぜｗｗ
今回は歌ってなかったけど。

カラオケの話はもういいやｗｗ
で、結構歌って自分達の町に戻った。
ちなみに今回はパー子号も行方不明にはならなかった。

みんなでちょっと飲もうと思ったんだけど、
もう店も閉まるってことでコンビニによってから
またうちで飲むことに。

そこで、ちょっと東京での話をした。


ちょうどキリもいいし、この報告でホントに最後にしようと思う。




話した内容は大体ここで書いた通り。
懐妊云々の話はさすがにしなかったけど、
結婚決まって幸せそうだったくらいには伝えておいた。
常磐線の件を東京出身の変態に馬鹿にされたのでアイアンクローしておいた。

ズゴックは前回いなくていまいちピンと来なかったようだが、
まあ、俺が振られたってことは理解してくれただろう。

「……ってわけで見事に振られて帰ってきましたｗｗｗｗ」
場を和ませようと極めて明るく締めてみるが、
笑ってくれたのは状況を理解できてないズゴックと
空気読めない(ホントは完全に読みきった)変態のみｗｗ
パー子に至っては何だか泣き出しそうな感じだ。
「あー、その、なんだ。色々迷惑かけたな……」

沈黙が広がる。
俺とパー子、京都の視線が一瞬ぶつかり、奇妙な空気が流れたのを感じた。

「私、ちょっとコンビニまで行ってくる」
そう言ってＳ子が立ち上がった。
「あ、わ、私も行きます」
ズゴックも後に続く。
「ボディーガードの出番ですね！」
変態も立ち上がる。
空気読まないで欲しい時にまで空気読む３人が部屋を出て行った。
きっとしばらく戻ってきてくれないだろう。

残された４人。
麻雀でもしてしまおうかｗｗ
そして、南国は京都を見て苦笑いのままふっと息を付いて立ち上がった。
「私も、ちょっと席外しますね」
そう言って部屋を出て行く南国。
これで３人麻雀しかできなくなった。

「……」
「……」
「……」
沈黙が続く。

やがて、口火を切ったのは京都だった。


「巴さん……結婚する相手はどんな人なんですか？」
どう答えたものか一瞬迷ったが、ありのままを話す。
「ああ、幼馴染みたいな奴らしい。
……昔からいつも支えてくれてて、会ったことは無いけどいい奴みたいだ。
　なんか俺やＳ子に似てるとも言ってたなｗｗｗｗ」
ヒーロー云々はさすがに恥かしいので省略。

「似てると言えば、会社の人が言ってたんですけど……
　巴さんと私、京都もなんですけど、何だか似てるって」
パー子も話に入ってくる。
「……そうかもな」
２人とも少しだけ悲しそうな顔になった。
「だから、良くしてくれてたんですか？」
京都がじっと俺の目を見てそう言った。
不安と期待の入り混じったようなその大きな眼差し。
「……そういうわけじゃない……いや」
小さく首を振った。
ああ、そうだ。今更嘘なんか吐いたってどうしようもないじゃないか。
「ああ、そうかも知れないな」
パー子と京都を交互に見遣る。
怒るかと思ったが、意外にも２人とも穏やかな顔だった。



「私は巴さんじゃないですよ〜？」
パー子が気の抜けたようなことを言う。
わかってるよ、そんな事。
「Lv.9さんにとって巴さんが大事な存在だって言うのはよくわかります。
　その巴さんと似てるって思って貰えるのは、嬉しい事なのかも知れません。
　でも、やっぱり……私は私を私として見て欲しいかった」
京都が後半消えそうな声でそう言った。
わかってる。

「……２人とも、ほんとに済まなかった」
「謝らないで下さい……」
「そうですよ、Lv.9さんに良くしてもらって、ほんとに嬉しかったんですから」
俺はそんな喜ばれるようなことはしていない。

「自分の言葉で言っておきたかったんです。
　私は、Lv.9さんが大好きでした」
「あ〜、私もですよぉ。Lv.9さんのこと大好きでした〜」


ありがとう、こんな俺を好きになってくれてホントにありがとう。
自然と涙が零れてきた。

「……泣かないで下さい」
「そうですよ〜、いつものカッコいい顔してて下さいよ……」
お前等だって泣いてるじゃないか。

「ありがとう。ごめんな、２人とも」
俺は涙を拭うと、２人の頭をいつものようにガシガシやった。
「……ｗｗ」
「……ほぇｗｗ」
あまりにも俺らしすぎる行動だったのか、
泣き笑いになる２人。

「明日からも、よろしくな」
「はい」
「はい〜」

明日からも２人とは先輩後輩として上手くやって行ける気がする。



みんな、10スレもの間、本当に長々と付き合ってくれてありがとう。
最後の方でよく言われてた、釣りかどうかの判断はみんなに任せます。
だけど、俺は本当にこのスレのおかげで救われた。
優しい言葉や厳しい言葉、その全てが本当にありがたかった。

このスレで考えさせられたって言ってくれた人、
すごい妄想してくれた人。
就職が決まったって報告してくれた人、
絵を描いてくれた人。
最初から最後まで付き合ってくれた人。

本当にありがとう。
ネット越しだけど、みんなに会えて本当に良かった。
またいつか、どこかで会いたい。
だから、サヨナラは言いませんｗｗ

そして最後に、
ある人との会話を報告して終わります。



<>896名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします：2009/08/24(月)01:16:24.90ID:SN8aZVko<>
いよいよ最後か・・・



<>925名前：先輩Lv.9◆0zH/Ud9As.：2009/08/24(月)01:25:34.91ID:uwCPFHA0<>
――やっぱりここにいたね

ああ、うん。よくわかったな

――悲しい時、辛い時、いつもここでタバコ吸ってたじゃない

そうだったっけ

――ちゃんと、話できた？

ああ、バッチリだ。だから泣きそうだ

――そう。泣きたい時は泣けばいいよ

泣かないよｗｗ
お前にもたくさん迷惑かけたな

――そうでもない

これからも……迷惑かけるかもしれない

――構わない

ありがとう。……ちょっと泣く

――よしよしｗｗ













おわり

　

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