【友達と】まぶしくてイカンJKと猫達の話 【エッチ】 オナネタ専用エッチな体験談

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    【友達と】まぶしくてイカンJKと猫達の話 【エッチ】


    登場人物
    隼雄(仮名、本名にちょっと近い)→俺。29歳男。女苦手。脱サラして自営。彼女いない暦1年。今まで5人とつきあったが、最後まではしないでいるうちに、フラれたり自然消滅で、いまだに童貞。
    紗季ちゃん(仮名、本名にちょっと近い)→近所に住むJK。17歳。県立高の2年。背が高くて細い。168cmらしい。
        

    最寄り、と言っても歩いたら40分以上のK駅に、車で買い出しに来た。
    駅ビルやモール、商店街が賑やかで、遊びや買い物には良い街。
    ウチの辺りからは、ちょっと遠いので、普通は車、お年寄りはバス、若い子はチャリやバスでやって来る。

    食材をいっぱい買い込み、袋を後部座席に並べる。
    俺は、中学の頃から家の料理番で、主夫(?)歴16年。ベテラン主婦の域に近いかも。
    趣味の仲間達の集まり(ほぼ女子会)で、行楽に作って持っていく料理などは、皆がアテにしまくっている。

    スーパーのパーキングから車を出そうとしている時、出口の歩道に、背の高いJKが立っているのに気がついた。
    紺のブレザーの下に、グレーっぽいセーター。スカートは、そこらのJK同様に短い。脚が細くて真っ直ぐで長ーい! 

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    ただ立っているだけで絵になる女の子。

    かっこいいなぁ。 俺も高校生の頃に、あんな子と付き合いたかったよ。無理だけど・・・

    顔の雰囲気は、横山由依系で、輪郭をもう少し細くした感じ。
    長くて柔らかそうな黒髪が、肩から胸へ流れるように下りている。
    制服姿の綺麗な子を目の前で見るのはヤバい。制服効果は偉大だ♪

    ボーッと眺めていたら・・・
    一瞬、ゾクッ! 
    JKとアイ・コンタクトしてしまった!! 困った。。

    ニタッと笑って近づいて来る。嘘だろ?俺じゃないよな?

    女が苦手なやつなら解ると思う。綺麗な女の子が自分に近づいて来るなんて、タチの悪そうなヤンキーが寄って来るより恐怖なんだ。どう対処して良いかわからないから。

    その子は、ちょっとお辞儀するような姿勢で車内を覗き込み、助手席の窓を指でコンコンと叩いた。
    うそだろー!?

    指を下にクイクイと差すジェスチャー。
    窓を開けろと言っているのかな?
    何か文句を言われるんじゃないかと、ビクビクしながら窓を開けると、
    JK「えへへ、このクルマの形と若葉マークで直ぐに判った♪」
    え!?
    「これから帰り? 家まで送ってってくれるかなぁw」
    「家って、えーと・・・」なんなんだ、いったい・・・
    「まさか、あたしが判らないの!? 」
    「うそー!?ずっと遊んでくれてたのに」
    怒ってる。。え!?遊んだって???

    「焼きそば!野菜を多めにちょーだい!」
    突然、場違いな事を言い出すJK。

    俺は、ちょっと考えて、映像がよみがえってきた。
    「あー、思い出した!」そうだ、去年の秋、町内会の役員で、俺が祭りの焼きそばを焼いていた時だ。
    客の奥さん方や子供達が次々に来て忙しかった。
    背の高い綺麗っぽい子が目の前に立って、
    「お疲れさまー♪ 野菜を多めにちょーだい!」って言って笑った。
    お疲れさま、なんてねぎらいの言葉を言ってくれたのは、その子くらいのもんで、
    役員は皆大変なのに、お客側の住民は、サービスされて当たり前って感じだったから、
    良い子だなぁって思った。
    そうか、町内会の子だということは判ったぞ。・・・しかし、まだ誰だか判らん。。

    話しながら、ヒントを見つけようと思ったけど、そういう会話も苦しいので、正直に話すことにした。
    「男ってさ、昼間は仕事してて、近所を歩き回ったりはしないでしょ。
    すれ違う時に、近所の人だろうなぁって、挨拶しても、誰だか判らないのがほとんどなんだ。
    会話をすれば顔も憶えるけど、奥さん同士みたいに、おしゃべりが始まることは滅多に無いし。
    自治会の役員の時に一緒に働いた奥さん方や、じいさま、ばあさま方の顔は憶えたけどね。それくらい・・・
    小さい子は、数年まともに顔を見ないうちに、大きくなって、誰だか判らなくなっちゃう。ゴメン」
    俺が、人の顔をまじまじと見たり、視線を合わせるのが苦手というのもあるんだけど・・・

    「そうなんだ・・・コミュニティの危機ね」真面目ぶった表情でJKが見つめる。きれいだなぁ・・・やはり目を合わせられない。。
    「ゴメン・・・」謝るくらいしか芸が無い俺。

    「紗季だよ。忘れちゃったの?」
    JKは、眉毛を下げ、ちょっとアヒル口っぽい情けない表情で、こちらを見つめてささやいた。

    ああ! 紗季ちゃん!! 紗季ちゃんだったのか!・・・

    「大きくなったなぁ! 判らなかった・・・ごめん。乗って!乗って。ごめんね」
    申し訳なくて、心の中で、自分を「シネ!シネ!」と呪う。
    「道でも、何回も会ってるし。挨拶し合ってたんだよ」と、紗季ちゃんは、あきれたような表情。


    俺が高2の時に、紗季ちゃんちは近所に越して来た。町内会の同じ班だけど、ちょっと離れている。紗季ちゃんは5歳だった。
    おしゃべり大好きな婆ちゃんが元気一杯で、一家の大黒柱は婆ちゃんて感じ。
    紗季ちゃんは婆ちゃんっ子で、小さい頃から、言葉も表情もシブい子。
    いつも髪は短め、ちょっと昔の子っぽい地味な感じの子だった。
    今、目の前にいる、背が高くて、髪の長い、きれいなJKとは、結びつかない。

    ある日、家の庭に、子猫が二匹捨てられていた。立って歩くことも出来ない小さな赤ん坊だった。
    とりあえず一時避難というつもりで育てた。クゥとピッピと名付けた。
    姉は猫なんかよりも遊びや恋愛で忙しいし、おやじも猫の世話では戦力外。お袋と当時小6の俺が、なんとか育てた。
    母乳をまともに吸っていない早い段階で、親から引き離された子猫は、免疫力が弱いらしい。
    育てるのがとても難しくて、過去、死んじゃった子猫が何匹かいたのだけれど、その2匹は幸い順調に育ってくれた。

    2匹の子猫が立派な大猫に育った頃、紗季ちゃん一家が越して来た。俺は高2だったな。
    初夏の陽射しが気持ち良い休日だった。
    クゥとピッピを庭に出して、日向ぼっこさせ、メヒシバという雑草を食べさせていた。
    猫には、毛玉を吐き出させるために、時々草を与えないといけないのだけれど、メヒシバは、市販の猫草よりも猫達が良く食べてくれる草なんだ。

    しゃがんで、猫達を撫でていたら、敷地の外の道ばたにしゃがみ込んでいる二人の女の子がいた。こちらの猫達を見つめている。幼稚園児くらいだなと思った。
    「触ってみる? 優しい猫だから大丈夫だよ」と、声をかけてみた。
    髪の長い女の子は、「ウン!」と言って、直ぐに猫を撫で始めた。でも、撫で方が強引で、猫は迷惑そうだったw

    続いて、ちょっとためらいながら、髪の短い子が庭に入ってきた。この子が紗季ちゃんだった。
    「ほら、こうやって、のどとか頭を撫でると喜ぶよ」と、穏やか猫のクゥを差し出してあげた。
    おずおず・・・という感じで、紗季ちゃんは撫で始めた。最初は、おそるおそるだったけれど、だんだんコツがつかめてきたのか、クゥが目を細め「ブゥゴォ♪ブゥゴォ♪」とウットリ、腹を出してひっくり返った。
    「これね、猫が、すごく喜んでる時の音だよ」と言ったら、紗季ちゃんは、つぶれたアンパンみたいな笑顔を浮かべた。

    それからは、「おじちゃんいる? 猫見せて下さい!」と言って、二人は、いきなり玄関を開け、階段を駆け上がって、俺の部屋に遊びに来るようになった。だいたい猫達は俺の部屋にいた。

    美優ちゃんは、美人さんなんだけど、マセた感じ。悪い女になりそうな雰囲気が、既に漂っていたり♪ で、あんまり好きにはなれなかった。
    紗季ちゃんは地味で、ひたすら子供ーって感じの子だった。

    猫いじり以外にも、本読みやお絵描きなど、いろいろな遊びをした。
    お馬さんゴッコをしたけど、これはお馬になった俺だけが疲れる遊びでマイッタw

    俺は海外の凄腕挿絵画家達の絵が好きで、世界の昔話などの絵本をたくさん持っていた。
    声音をキャラごとに変えて絵本を読んであげた。彼女達は、すごく真剣に聴いていた。
    子供って、アニメなどよりも、人から本を読んでもらうのが大好きらしい。

    100均で大きな色模造紙を買ってきて、マジックやオイルパステルで自由に描きっこした。
    「花」、「人」、「動物」などとテーマを出し合って描いたり、お絵描きしりとりなどをした。
    美優ちゃんは、女の子や花の絵を描くのが好きで、紗季ちゃんは動物を描くのが好きだった。

    彼女達と同じ歳の孝くんという男の子も加わるようになったが、わがままで手を焼いた。
    その後、孝くんが何か悪い事をしたとかで、紗季ちゃん達とは仲が悪くなって、孝くんは来なくなった。

    彼女達が小2の頃だったか、美優ちゃんちが引っ越した。
    女の子一人だけを部屋に上げるのは、俺は何か抵抗を感じるようになって、紗季ちゃんとは庭で遊んだりするくらいになった。
    それでも、紗季ちゃんの誕生日に、飛び出す絵本を参考にして、10ページくらいの物語仕立ての飛び出すバースデイカードを作ってあげたら、「すごーい!すごーい! これ、あたしに!?」と叫び、飛び跳ねて喜んでくれたっけ。

    紗季ちゃんは、手をつなぐのが好きだった。
    初めて、つないできた時は、びっくりした。
    俺が手をぶらっと下げていたら、右手にペトッとしたモノが触れた。一瞬ゾワッとした。アマガエルの皮膚みたいな触感。
    右手を見下ろしてみたら、紗季ちゃんがボーッとした顔で俺の手の指をつかんでいる。
    表情からして、何気なく手をつないでいる感じ。
    手をプラプラさせたら、紗季ちゃんも手をつないだまま、嬉しそうに腕をブンブン振って、「キャッキャ、キャッキャ」と笑う。
    小さい子の肌は、キメが細かくて水気があるんだろうね。まるで吸盤みたいに貼り付く。
    それからも、紗季ちゃんは、よく手をつないできた。
    ペトッとした触感も、若い小さな命だと思うと、愛らしく感じるようになった。

    大学3年になると、家から遠いキャンパスに変わり、俺は家を出て都内のアパートに暮らすことになった。
    卒業してからも5年くらい、そこに住んで、修行暮らしや就職をして一人暮らしを続けた。
    ずっと、紗季ちゃんと会うことはなかった。
    そうして月日が流れていった。

    両親と姉は昨年、俺が都内のアパートからこちらに戻って来るのを機に、貸家にしてあった隣町の家に姉貴と一緒に移り住んだ。隣町は立地やお店などが色々と便利なのだ。
    2匹の年寄り猫は、俺に託して置いていったw

    俺は、今まで皆が住んでいた古い家をリフォームして、一人で住むことになった。
    戻って来て、一人暮らしを始めた年に、自治会の役員の当番が回って来て泣いたw
    あんな役割は、一家にヒマ人がいる世帯じゃないと負担がデカ過ぎるよ。。
    親や姉貴達は、うまいタイミングで引っ越しやがったなw

    脱サラしてからは、自宅兼仕事場。
    勤め人ばかりが多い世の中、事情を知らない人達は、一軒家に若い男が独りでニート暮らしをしているように思うかもしれない。
    不気味だろうねw


    そんな昔話が脳裏をよぎった。

    さあ出ようか。「シートベルトしてね」
    「あ、うん。はいはい」紗季ちゃんは、ぎこちなくシートベルトの在処を探した。
    紗季ちゃんの左右の胸の間をシートベルトが斜めに締め付ける。制服だけど胸が浮き上がって色っぽ過ぎる。。
    あの小さかった女の子が・・・別人だ。
    非常に不心得だが、シートベルトになりたい♪

    パーキングのカードを機械に差し入れ、「どうぞ」と機械がバーを上げてくれた。いっぱい買ったから無料だった。もっと遊んでいても駐車時間は余裕だったな。

    俺は、最近ようやく免許を取った。
    「車なんか無くていい。お前には向かない。危ないw」と言っていた親達が、なぜかここ数年、「免許を取れ!いつ取る?早く取れ!」と、うるさく言うので、しょうがなく取った。
    「車は買っておけ。乗らないと怖くなって乗れなくなるぞ!」 とか・・・
    こっちは車には情熱も無いのに、自動車学校も車も自腹。
    それから、親達の足になることが多い。勝手なものである。。
    やはり向いていないようで、免許を取って10ヶ月になるのに、相変わらず運転には余裕が無くて緊張する。

    「おじちゃんも免許取ったんだねー♪ あたしも来年取ろうかなー♪」紗季ちゃんが嬉しそうに言った。
    わぁぁ、おじちゃんかぁ・・・

    高校生だった頃の俺に「おじちゃん」って言って、紗季ちゃんのお母さんが「おじちゃんはかわいそうよ♪ おにいちゃんよ」って、笑ってたなぁ。
    俺は、よく童顔とか若過ぎるとか言われる。
    今年の一月なんか、仕事の打ち合せで、久々にスーツを着て出て、タクシーに乗ったら、運転手のおっちゃんに、「成人式ですか」と言われたし。10年前に済ましてるわい!
    高校の時の俺は、ほんとにガキって感じだったと思う。それでも、幼児から見たら「おじちゃん」なんだろうな。

    「ねぇ、紗季ちゃん、おじちゃんはかんべん。。」
    「え?やっぱり?嫌だった? おじちゃん♪」笑いを堪えている感じの声の紗季ちゃん。
    「あー、そうだね。今は、おじちゃんて感じしなくなった。でも、おじちゃん、変わらないよねー」
    「紗季ちゃんが大成長したからね♪」
    紗季ちゃんは、ふとももを手でパチパチッと叩いた。生脚だから良い音がする。「えと、おじちゃんの名前なんだっけ?」
    「名字?」
    「名字は知ってるしw じゃなくて名前っ!」紗季ちゃんが笑いながら身体を揺すって、シートがギシギシきしむ。
    「隼雄だよー」
    「じゃ・・・隼雄さん」なんか言いづらそうな紗季ちゃん。
    俺も緊張するーw

    話が途切れた。何を話そうか。でも、良いネタが浮かばない・・・車の運転で一杯一杯だし。
    「ぶ、部活は?」どもってしまった。。
    「やってないよー」ちょっとつまらなそうに答える紗季ちゃん。話題を変えた方が良いのかな?
    「えー? 絵が好きだったじゃん」でも、流れで絵の話をしちゃう・・・
    「うん。美術部に仮入部した。でも顧問の先生がキモくてやめた・・・
    あ!そうだ。絵を教えてよ!出来れば美大に行きたい! 女子美でもN芸の美術でもなんでもいい。あたし、学科はけっこう良いんだよ。美術も」
    紗季ちゃんは、身体をこっちに向け、俺の左のふとももをつかんでさすった。
    て、照れる! 恥ずかしくて事故るよーw

    うーん、しかし困った。下手な事を言うと、紗季ちゃんに意識されて、再開したばかりの良い間柄も終わりかなと思ったけど、言ってしまった。
    「俺、一人暮らしだぜ。紗季ちゃんみたいな年齢の女の子が俺の家に入って行ったらマズいと思うよ」
    「えー、そうかなあ。母さんはぜったい大丈夫って言うと思う。 あ、おばあちゃん、ヒマだし。おばあちゃんと一緒だったら?」
    「うーん、俺、仕事にかかりっきりで、なかなか教えてあげられないかもしれないぜ」
    「あ、彼女とか来てたらヤバいんでしょ?」
    「彼女? いない、いない! ずいぶん前に別れた」
    「へー、そうなんだー」
    紗季ちゃんは、首をカクカクと左右に動かしているようだ。
    「そっかー・・・   ヒマな時で良いから教えてよー」
    こんな子と家で一緒に居たら、息苦しくて過呼吸になりそうだ。

    視界の外れに紗季ちゃんのふとももがちらつく。短いスカートで座ってて、脚長いし、ふとももの露出面積が大サービス。
    うー、見たい!
    JKのふとももをこんな間近で見る機会は、もう二度と無いかもしれないぞ!
    でも、ガン見じゃなくてチラ見でも、女の人って男のスケベ視線に気づくっていうからなぁ・・・
    運転してて、わき見する余裕は無いし。。
    信号待ちの時になんとか・・・
    席の間にシフトレバーがあるタイプのMT車だったら、操作する振りして、ふとももをチラ見出来るんだけど、オートマだからなぁw レバーはハンドルの横だしー。。

    そうだ! CD入れが席の間にある♪ 次の信号で止まるぞー♪
    こんな時に限って、なかなか赤信号にならず、信号をいくつもスルー・・・
    ようやく赤!
    「紗季ちゃん、CD聴かない」と言いつつ、二人の席の間にあるCDの箱を示す。
    そして、ゴソゴソと何枚か取り出しつつ太ももを見る。俺は下を向いているから、スケベ視線はわかるまい。ぐふふw
    30cmの至近距離にふともも! やっぱりきれいだ。肌スベスベ。産毛は見当たらない。白い肌に青い血管が透けてなまめかしい。触りたいなぁ。たまらん。
    あ、もう青だぁ。。発車ーーー。。

    紗季ちゃんがCDを何枚か手に取って見ている。「えー? なにこれ・・・ピグミー、密林のポリフォニー。スーフィーの神秘。奇跡のホーミー・・・なんじゃこりゃ。。なんか、もっと普通の無いの?」 
    うへあ。ちと恥ずかしい。。
    「そだね、ゆずとかいきものがかりもあると思うよー」
    紗季ちゃん「うーん、いいや。音楽無しでw」

    しっかし、俺、なんで、こんなにふとももが見たいんだろ?
    20歳くらいの頃までは、水着のビキニ姿を見ても、普通に見せてる格好だから普通だろって感じで、エロを感じなかった。
    露出度は、ブラジャーとパンツの下着姿と変わらんし、脚だって超ミニスカートより激しく露出してるのに、ピンと来なかった。
    それが今や・・・俺もオヤジになったんだろうなぁ。。

    「隼雄さんも美大? 」
    「え? あ、いや、普通の大学だよ。腕は、 プロにこき使われて磨いた」
    「アシスタントとか?」
    「うん。週4日通って月8万とかは、まだ人間的な生活だったけど、週5日泊まって毎日20時間以上、徹夜ありの働きづめで月給9万円とかねw」
    「えー!? ありえない! それ法律のなんかで違法なんじゃない?」
    「かもねー。俺の行ったところは貧乏クジだったかも。でも、一番キツかったところは、住み込みだし、食事は出るから暮らしてはいける。男ばっかのタコ部屋でさ、布団が湿気ってて、カバーが黒光りしてんのw 臭かったーw 
    でも、毎日ありえないくらい描いて働いたから、すごい修行になったよ。あの時期が無かったら、今、プロとしてやっていけてないと思う」

    「すごいなー」紗季ちゃんが、本当に尊敬してる感じでつぶやいた。

    「ね、鎌倉行かない? 海見たい」紗季ちゃんがこっちに身体を寄せてきた! 顔が近いってば!
    なんとか冷静に答える。「由比ケ浜? まだ冬だよー」
    「いいじゃん、波の音、好きなんだー♪」紗季ちゃんは、嬉しそうに身体をリズミカルに揺する。
    「時間大丈夫なの?」
    「大丈夫! O駅で買い物して帰るって言ってあるし、まだ空明るいじゃん」
    日がのびてきたこの季節に感謝w
    「北鎌倉経由だと混むから遠回りするけど・・・」そういうつつ、間違えずに行ける良いルートがあるか、ちょっと心配な俺。
    紗季ちゃんは即答で、「いいよ♪」今度は、ふとももを指先で、ドラムのようにペシペシ叩いているようだ。わき見出来ないから、よく分からんけど。
    「あ、ごめん。車を降りて海を歩きたいんだったら、由比ケ浜で車を停める場所がわかんない。七里ケ浜で良い? 広い駐車場のあるコンビニに停められるから」何か買って、ちょっと停めさせてもらっちゃお・・・
    「あ、ぜんぜん! いいよー。七里ケ浜の方がシブくて良いかも♪」ありがたい。助かるよ♪

    T交差点を右に行けば家だけど、ここを横切ってから左折。
    このT交差点は、面倒な構造の六叉路で、直進にも、その先の左折の仕方にも、ちょっと戸惑ってしまう。
    俺の緊張感を感じたのか、紗季ちゃんは、それまでしていたおしゃべりを止めて、黙った。
    空気を読める子なんだなぁ・・・

    真っ直ぐな道、冴えない景色がひたすら続く。

    「チィちゃん、憶えてる?」ボソッと紗季ちゃんがつぶやいた。
    チィちゃんは、子猫の名前。
    「小ちゃかったねぇ」答えつつ、俺は鼻の辺りがツンと苦しくなってきた。

    紗季ちゃんが小2、俺は大学の頃だったか、
    捨てられた子猫を紗季ちゃんが助けて、俺のところに連れて来た。
    子猫はとても小さかった。お腹には、まだ毛が生えてなくて、へその緒が付いたままだった。
    これは、捨てるのが早過ぎる・・・だめかもしれないなと直感した。
    難しさは伝えなくちゃと思って「うまく育つかわからないけど、育ててみようか。そして。もし大丈夫になったら、もらってくれる人を探そう」と紗季ちゃんに言った。
    紗季ちゃんは、うれしそうに、「うん!学校でいろんな人に聞いてみる!」と答えた。
    目がキラキラしていた。

    それから紗季ちゃんは、毎日、子猫を見に来た。
    子猫をそっと抱いて玄関に出て、紗季ちゃんに見せた。
    紗季ちゃんは目を輝かせて子猫を見つめた。
    この子は、ほんと動物が好きなんだなぁ・・・
    「名前付けたの?」いたずらっぽい表情をして、上目遣いで俺を見る。
    「小さいから、とりあえず、チィちゃんって呼んでるよ。でも紗季ちゃんが名前を付けていいよ」と答えた。
    すると、紗季ちゃんは、「エヘヘ」と笑い、「チィちゃん、チィちゃん」と呼びながら、なでなでした。

    抱っこして、スポイトで子猫用のミルクを飲ませると、よく飲んでくれた。これなら育つかなと思った。

    育て始めて4日目くらいだったか、紗季ちゃんがチィちゃんを抱っこしていたら、チィちゃんが紗季ちゃんの手にウンコをした。
    うわー、マズイ! と思った。小さい子はウンコに過剰反応するものだから。
    「洗おう!」って外の水道の所に連れて行ったら、紗季ちゃんは、ウンコをじっと観察している。
    「チィちゃん、悪い事したーw でも悪い事だけど、悪い事じゃないw」と言って、紗季ちゃんはニヤーッと笑った。
    チィちゃんを責めるかと思ったのに。紗季ちゃんは、俺が思う以上に優しくて大人だったのかもしれない・・・

    1週間が過ぎた頃だったか、紗季ちゃんがチィちゃんを抱っこして、チィちゃんは仰向けに寝ていた。気持ち良さそうだ。
    幸せな景色を眺めていたら、異変が起こった。
    チィちゃんのおしっこをする辺りに突然血が溜まり始めた。最初は細い血管のような血の筋、そして、あっという間に血溜まりが出来てしまった。
    内臓のどこか、あるいは血管が破裂したのかもしれない。これは助からないだろう。お医者に連れて行っても無駄だろうし、たぶん、その前に死んでしまう・・・

    「紗季ちゃん・・・チィちゃんは、死んじゃう。せめて、優しくなでて、気持ち良く死なせてあげよう」
    紗季ちゃんは、目をまん丸くして俺を見つめた。「死んじゃう?」
    俺は、タオルを持って来て、チィちゃんの身体を包み、頭やのどをなで始めた。
    チィちゃんが「ブーーーブーーー」と、モーターの振動音のような子猫の喜びの音を出す。
    死にそうでも嬉しいんだな。かわいそうに。少しでも苦しみが軽くなれば・・・
    紗季ちゃんもそっと撫でる。「ブーーーブーーー」という音が続く。
    そして、死んでしまった。
    紗季ちゃんは、「ううあああ・・・あああ」と、低く呻くように泣いた。

    チィちゃんは、嬉しそうな安らかな顔をして死んだ。
    「こんな、嬉しそうな顔をして死んだ子は初めてだよ。抱いてもらって、なでてもらって、きっと気持ち良くて、嬉しかったんだよ」
    そう紗季ちゃんに言って、俺もチィちゃんをそっとなで続けた。
    何匹かの子猫の死を見てきたが、実際、こんな安らかな死顔は初めてだった。
    みんな、苦しそうな顔をして、そのまま固まってしまった。
    医者に強引な治療をされて死んだ子は、可愛い顔立ちの子だったのに、怒り狂って死んだ虎のような壮絶な死顔だった。
    あの顔を見てから、死ぬ時は、最期まで気持ち良く撫でてあげようと思うようになったんだ。

    「お墓作らないとね・・・」まだ柔らかなチィちゃんをなでながら俺はささやいた。
    紗季ちゃんも、無言でうなずいた。

    板をのこぎりで切って、釘を打ち、フタ付きのお棺の箱を作った。
    紗季ちゃんは、俺の横で体育座りをして、お棺作りをじーっと見つめていた。
    チィちゃんを顔だけ出るようにタオルできれいに包み、お棺の中に寝かせた。
    周りを木炭で囲み、顔の周りには、庭でつんできた花を添えた。

    庭のすみっこに深い穴を掘り、中に石灰を撒き、お棺の上下には木炭を敷きつめた。
    悪い腐敗や虫にやられるのを少しで防ぐために。

    白いインパチェンスを3株、お墓の上に移植して、お線香を立てた。
    出来上がったお墓を見ていたら、助けてあげられなかったチィちゃんが可哀想なのと、紗季ちゃんの心を傷つけてしまったことが申し訳なくて、俺の目から涙がツーッと落ちた。
    紗季ちゃんは見上げて、俺の涙をじっと見ていた。
    小さな手が、ギュッと俺の手を握りしめた。
    紗季ちゃんは、「グヒッ!」としゃくり上げ、「あたし、おじちゃんと結婚するんだよ! 一緒に、猫の赤ちゃんとあたしの赤ちゃんを育てるよ!」と叫び、俺に抱きついて嗚咽した。


    まるで高速道路みたいな60km道路を下りて、樹々に囲まれた古い道路を南下する。真っ直ぐ行けば腰越、そして海。
    「今、ウチでも猫飼ってるよ」笑っているような泣いているような声で紗季ちゃんが言った。
    「へえ、名前は?」今でも動物が好きなんだなぁ。良かった・・・
    「チィちゃん・・・今、2歳だよ。もらい手が無い子猫を引き取った。隼雄さんと育てたチィちゃんが可哀想で・・・生まれ変わりだと良いなぁって。白くて、ちょっとだけキジの模様。あのチィちゃんとソックリなんだよ」
    あぁ・・・あの頃の事を紗季ちゃんは憶えていたんだ・・・

    なんだか、しんみりしてしまった。でも紗季ちゃんの今の俺に対する気持ちは、あの頃とは違うだろうし。
    人生、いろいろ紆余曲折があって・・・

    今、走っている道みたいに、暗くてわびしい所が続いたり、曲がりくねり、出口の見えないトンネルがあったり。

    紗季ちゃんが、こっちを向いた。「クゥとピッピは元気なんでしょ? 玄関の網戸から外を眺めているのをよく見るよ。
    呼ぶと「ミャー♪」とか「アーン♪」って返事する。昔はウチにも遊びに来てくれたのになぁ」
    「あの頃は、放し飼いの猫も多かったね。でも今は、そういうことの出来る時代じゃなくなっちゃったよね」
    「そうだね、ウチのチィちゃんも家飼い。時々脱走するけど♪」紗季ちゃんは、ウヒヒと笑った。

    「クゥとピッピは何歳?」
    「17歳だよ」
    「え? あたしと同じだぁ!」
    「人間にしたら、90歳くらいかな。野良だと6年くらいで死んじゃうらしいから、よく長生きしてくれたよね」
    「すごーい! クゥとピッピは幸せだね♪」


    腰越。海が近い。シラス丼が食べたくなった。今度食べに来よう。
    左折して海沿いを走り、七里ケ浜のコンビニに着いた。

    紗季ちゃんは、助手席のドアを開け、左足を地面におろし、身体を傾けて出ようとする。
    うわ!一瞬パンツ丸見え。白かな黄色かな?薄暗くて色はよく判らないけど、お尻とパンツがリアルに見えた。
    やっぱJKのスカートは短過ぎるよ。
    なんか、可哀想だな。ミニスカートの流行なんか早く終わっちゃえば良いのに。
    流行だから、ハブられないように嫌々はいてる子もいるだろうし。寒い季節まで頑張っていたら寒いし、身体に良いわけないよ。
    あぁ、しかし目に焼き付いてしまった。
    かわいいJKのお尻やパンツを目の前で見ちゃって、脳内が雑念いっぱい。こんなんじゃ事故りそうだ。。

    車を降りて並んで店へと。
    「おじちゃん、背、縮んでない?」
    「おじちゃんはかんべん!」
    「あ、ごめんw 隼雄さんw」
    「縮んでないよ! 紗季ちゃんが大きくなったんだ。えっと・・・背は何センチ?」
    「168だよ」
    「大きいなぁ。かっこいいよね」なんとか褒め言葉を言ったw 
    「168なんて普通だよ。クラスにもっと高い人が何人かいるし」
    「へぇ」驚きだ。
    「隼雄さんは何センチ?」
    「171だよ。小さいよなぁ」
    「大丈夫、普通だよ」
    「普通? でも、並んでると紗季ちゃんの方が高く感じるよー」女の人って大きく見えるんだよなぁ。
    「大丈夫!普通!」紗季ちゃんは、自分の言葉に「うん!うん!」とか相づちを打っている。何が大丈夫なのかさっぱりわからないけど、なんだか嬉しい。
    手を繋ぎたいなぁ。無理だけど・・・

    紗季ちゃんは、飲み物とアイスを物色している。
    俺は、食玩の良いのは無いかなと・・・無い。。綾鷹(お茶)と骨つき鶏からあげを買う。
    コンビニの敷地から湾岸道路の横断歩道を渡る。直ぐに砂浜。

    あいにく灰色の曇り空。海が荒々しい。
    「やっぱさむいねー♪」肩をすくめ、ニヤニヤする紗季ちゃん。
    さむいよー。なのに紗季ちゃん、ガリガリ君をかじってるしーw

    しばらく浜辺を歩き回ったら気が済んだらしい。
    夕闇に、白くて長い脚が浮き上がって見える。若い子って綺麗だなぁ・・・
    波の音が「ゴワー、ザワー」って寄せて返す。ほんと、心が癒される音だ。

    骨つき鶏からあげを、コンビニ袋から取り出した。「食べる?」
    「え?買ったんだ。 食べていい?」
    「どうぞー」
    「寒い時は、こういう方が良かったねーw おいしいっ♪」
    二人で原始人みたいに骨つき鶏からあげをムシャムシャ食べるw
    デートみたいだなぁ。俺、嬉しいよ。

    「ねぇ、ずっと目線そらしてない?」紗季ちゃんが眉間に皺を寄せ、目を細めて、こっちをにらんだ。
    あせった!
    「うん・・・えーと、若い子ってさ、まぶしいんだよ」
    ゴマカすのに適当な言葉も見つからず、やぶれかぶれになって、本音を答えてしまった。
    紗季ちゃんは、ジーッと俺を見つめ、顔が赤くなって(薄暗いからよく判らないけど、顔色変わったw)、爆発しそうに顔がふくらんだ。
    あ、笑いを耐えてやがるな。
    それから紗季ちゃんは、なんとか普通の顔に戻し、「そうなんだ?…なんか嬉しいかな。でも、そういうのって一瞬だよね。あたしも直ぐに大人になるし」
    そう言っている微笑みが、既にドキッとするくらい大人っぽかった。

    空は暗く、潮風も寒さを増したような気がする。
    「帰ろうか」
    「うん」紗季ちゃんは、両手を袖の中に入れて腕をプラプラさせる。肩をすぼませて、小走りでついて来る。
    振り返って海を見ると、広い景色に灯りも無くて、吸い込まれるような夕闇だった。

    コンビニの駐車場に戻る。
    車に乗り込み、エンジンをかける。エアコンが冷えた風をボワーッと吐き出す。早く温まれー。

    「まっすぐ帰るよー。いい?」
    「うん」紗季ちゃんは、なんか考え中な感じ。
    とりあえず車を動かす。湾岸道路を右折。元来た道を帰る。芸が無いー。。


    「髪が短い人…駅ビルで一緒に買い物をしているのを見た。家にも来てたでしょ?」怒ったような口調がちょっとコワい。
    「どうやって彼女にしたの? 今は一人なんでしょ? なんで別れたの?」
    「んー・・・押しかけ女房って知ってる? ・・・うん、そんな感じ。それで、まぁしばらくは恋人だったと思うんだけど、捨てられたw」

    「どうして?」

    「わかんない」

    実は寝取られたんだけどね。こんな話は紗季ちゃんにはしない。

    あの時の事が蘇ってきた。
    彼女が電話で、ワアワア泣きながら「無理して好きになってくれなくてもいいのよぉ! 全部あたしが悪いのよぉ!」とか、悲劇のヒロインモード。
    後日、喫茶店で話を聞き直してみたら・・・
    料理は出来るし、何でも出来る俺と居ても、自分のやれることは何も無い。彼女の会社の先輩に誘われ、良いムードになったら無理矢理挿れられて、先輩に乗り換えたとのこと。その間、ずっと悲劇のヒロイン話。
    「ふふん♪ あたしはいつも先に好きになって、それから惚れられちゃうんだよね♪ 近い業界だし、あなたの仕事は期待してる。これからも友達でいてもいいよ♪」なんて言いやがる。
    まだ19歳のくせに、その居直った感じは、エロずるくて、場末の水商売のおばはんみたいな、モワーッとした腐敗臭が漂っていた。未練は無くなってしまった。
    「さようなら。今までありがとう」と言って、深夜、40kmの道程を歩いて帰った。着いたら朝だった。
    なんだかわけの分からない怒りが湧き上がって爆発しそうだったけど、ひたすら歩いていたら、どうでも良くなった。
    歩くのって結構いいゾ。

    嫌なことを思い出して、表情をこわばらせていたのかもしれない。
    紗季ちゃんがこっちを見ているような。
    でも、女の子と視線が合うのは苦手だし、運転は下手だから、よそ見は出来ない。
    「その前に、他の人もいたよねw」
    (え!? よく知ってるなぁ・・・)「あ、うん。振られたw」
    「あーあw」 紗季ちゃんは苦笑しているようだ。

    少し沈黙があって、俺は運転に集中した。
    紗季ちゃんが、また口を開いた。「誰かに告ったことは?」
    「無いよw」 焦って、車がちょっとよろめいた。なんでこんな事を話さなくちゃいけないんだ。。
    紗季ちゃんが「うわぁ♪」って笑い、「なんで告ったことないの?」と、追い討ちをかける。
    そうなんだよな、告ったことは無い。
    「憧れてる人はいたけど、どうせ無理だろうって、いつも諦めてた」

    「ふーん・・・うん、わかるよ。 ・・・で、女の人を乗せるのはあたしが初?」
    「んー、そだね、お袋は乗せたけど」
    「おばさんは別でしょw ごめん、彼女を最初に乗せたかったよね?」
    「いやぁ、そんなことないよ。今日は、紗季ちゃんの足に使えて良かったよ」


    彼女の家の前に着いた。日は落ちて、真っ暗で、街灯が白く輝いている。
    ギアをパーキングに入れ、じゃあねと言おうとしたら、
    紗季ちゃんが突然、「メアド交換しよう!」ぶっきらぼうなシブい口調。
    うわー!嬉し過ぎるけど焦る俺。「赤外線? あ、ごめんやったことなくて、ごめん」
    俺は普段、家でPCを使って仕事をしていて、外出は少ないから、使うのはPCばかりで、スマホの機能はほとんど解らない。。
    「しょうがねえなあ・・・スマホ、これ赤外線機能無いの!?・・・」とか文句を言いつつ紗季ちゃんが登録をやってくれた。
    「なに、このアドレス帳w 仕事とかばっかw 枯れてるー♪」ケラケラ笑ってる
    なんか、死にたくなったw

    「今度ドライブに行こうよ」紗季ちゃんが、携帯の画面を見つめながら、つぶやいた。
    「んー、どこ?」
    「油壺に行きたいかなー」
    「シブいね♪」
    「小田原とか箱根も。そうだ!小田原城で花見しよう!遠足で行って、あそこの城址公園好きなんだぁ♪ 隼雄さんは料理が上手だよね?知ってるよ!昔、何回も食べたし♪ 美味しいの作って! あたしも何か作る♪けっこう上手なんだよ♪」
    嬉しいなぁ・・・
    「でも、小田原は、ちょっと遠いぞー」
    「いいじゃん♪ 朝イチから出かけようよ!」 
    紗季ちゃんの顔がうれしそうに輝いている。顔、近いし。まぶしいよー。。

    「そうだ。おばあちゃんもだよね?」紗季ちゃんと二人じゃたえられない。。苦し紛れに連れを求める俺。
    「おばあちゃんはいいよw一緒だと、あちこち歩けなくなるし、おしゃべり過ぎるから、ちょっと疲れるw
    おばあちゃんとはまた別の時にねw」眉毛を下げてヘナヘナと笑う紗季ちゃん。
    うわぁ、でも二人だけで小田原はマズいでしょ・・・ほんとかよぉ?
    アラサーが17歳を連れ回したら犯罪だー!
    ほんの数年前は、ランドセルを背負ってた子じゃないか。高校生は無理だよ。。せめて卒業してからじゃないと・・・

    「じゃあ」って降りる。今度はパンチラは無かったw
    門を開けて家に入るのかなと思ったら、戻ってきた。

    コンコンと窓を叩く。
    窓越しに口びるを突き出してブチューッて。 なにすんじゃい! リアクションに困るわ。。
    それから、ほっぺたを指でつまんで、ベーッと舌を出す。
    美形な人は、こんなに顔を崩してもかわいいんだなあと、感心しつつも、
    対応に困った俺は、たぶん顔をクシャクシャにして、泣き笑いのような表情になっていたと思う。
    そしたら、紗季ちゃんは、ニヤッと笑って口を動かした。
    かすかに、「またね」って聞こえた。

    まさか、気があるのかな? 誘ってくれているのかも・・・
    いや、ありえねえorz
    孔明の罠だな。
    いい歳こいた男が、その気になってJKに告って拒否されたりなんか、近所に知れたら、もうこの町には暮らしていけないよ。。

    パンツ見てしまってスマン。ふとももだけでも、まぶし過ぎたヨ。会話楽しかった・・・
    紗季ちゃんは良い子だ。 あんな子は絶対に幸せになって欲しい。
    とりあえず、取りたくもない免許を取らしてくれちゃった親達に感謝かな。
    素敵過ぎるひとときだったよー。

    //////////////

    来週末に、ららぽーとかズーラシアに行こうってメールが来た。
    嬉しい。でも二人っきりはなぁ・・・
    あっち方面の道路は未知でコワいし。。

    出典:オリジナル
    リンク:昨日の出来事

     

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