【友達と】旅の恥はかきすて【エッチ】 オナネタ専用エッチな体験談

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    【友達と】旅の恥はかきすて【エッチ】


    翔子はスポーツ万能でボーイッシュな小学五年生の女の子。
    そんな翔子は夏休みに自転車で県内一周の旅を計画しました。
    (最初は日本一週するつもりでしたが、途中で無謀だと気づいたようです)
    家族に見送られ、家を出発すると荷物を括りつけた愛用のスポーツバイクを走らせます。
    彼女の住む町は県内では一応都会の部類に入るのですが1時間も走らないうちに舗装された山道に入りました。
    元気な翔子は坂道をものともせず、グイグイとペダルを漕いで山を登っていきます。
    途中トンネルをくぐったりしながらその山を五合目まで登ったかという所に
    山林の一部を切り開いたような緑の草に覆われた大きなスペースが道の横に広がっていました。
    車が止まって休憩できるようなその場所で翔子も一休みすることにします。
    「ふいー!疲れたぁ!」
    汗はかいていますが言葉ほど疲れていない様子で翔子は自転車から降りると手を上に挙げて伸びと、深呼吸をしました。
    「あぁー!あっつぅ」
    続いて翔子は被っていた帽子を脱いで、それで胸元と顔を仰ぎます。
    翔子のショートの黒い髪がその風に舞いました。
    水筒のスポーツドリンクを半分ほど飲み、息も整ってきたという時……翔子の表情が少し変化しました。

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    少しの不安を抱えているような……なにかを期待しているような……
    「……んしょ!」
    翔子は汗を吸ったTシャツを脱いでしまいました。
    元々上にはそのTシャツ一枚しか着ていなかったので翔子は上半身裸です。
    男の子のような翔子ですがよく見るとわずかに胸が膨らんでいます。
    その先端の小さな小さな桜色の突起も当然丸見えです。
    続けて翔子は…半ズボンのファスナーを降ろし、それも脱いでしまいます。
    真っ白なかざりっけの無いパンツが姿を現したかと思うと……すぐに翔子はそれ一枚になりました。
    しかし、まだそこで終わりではありませんでした。翔子は少しだけ考えるような素振りを見せたあと
    ただ一枚残ったそのパンツさえ足からぬきとってしまいました。
    まだ一本も毛の生えていない一本線の割れ目と少年のような肉付きの薄いお尻が風と太陽の下に晒されます。
    上も下も下着すらつけていないすっぱだかの翔子ですが、靴と靴下だけは履いたままでした。
    「ふぁっ!きもちいーー!」
    翔子はそのまま草の中に仰向けに寝転ぶと、手足を広げて大の字になります。
    全身に太陽の光を浴び、自然の中で裸になる開放感に満面の笑みを零します。
    「んあっ!」
    翔子は180度ごろんと転がると、今度は背中とお尻を上にしてうつ伏せに寝ます。
    「んにゃーー!」
    そしてそのまま背中を逸らして、腰を高く上げて猫のような伸びをしました。
    「あぁー!お尻の穴にまで太陽があたってるよー!」
    嬉しそうに言いながら持ち上げたお尻を左右に振ります。
    周りに誰も居ない山の中とはいえ、いつ車が通るかわからない公道の横です。
    いくら活発な女の子でもはしたなすぎる……と言われそうな光景でした。


    翔子は裸になる事を気にしない女の子というわけではありません。むしろ逆です。
    ……翔子には実は露出癖がありました。
    今回の自転車の旅の一番大きな目的は……先々での露出行為だったのです。
    翔子は家族が家に誰も居ない時にリビングですっぱだかになってみたり
    朝、教室に一番乗りしたら誰かが来るまでぺろんとお尻を出していたり
    夜中にパンツ一枚で自分の部屋から屋根の上に登って月明かりに照らされてみたり……
    そんな「プチ露出」のようなことをしばしば楽しんでいました。
    しかし、そのうち翔子の露出願望はさらに強くなり
    「真昼間の外で裸になりたい」「みんなに裸を見られたい」
    そんなふうにまで思うようになっていました。
    そうは思っても……家族にその事がバレてしまったり、学校の友達などの見知った人に裸を見られたりするのは流石に抵抗がありました。
    そこで思いついたのが今回の計画でした。
    自分の家や学校や街以外の場所でなら……翔子はそう考えたのです。
    ブロロロロ……
    「……!!」
    その時、車が走り去る音がしました。
    翔子はビクリと肩をすくめます。
    こんなコトをしていても裸を見られるのは恥ずかしいし怖いのです。
    むしろそう言った気持ちが楽しいのです。
    車はそのまま走り去って行きましたが、乗っていた人は翔子の裸を見たかもしれません。
    「…………~~~~~~~~!!!」
    そう思うと翔子の心臓はドキドキと高鳴り、全身が喜びと不安が混ざり合ったようななんとも言えない感覚に震えます。
    翔子はそこで暫く裸のまま走ってみたり、側転したりしていました。
    ……その時
    ブロロロロ……キキッ!
    また車が来ました。
    ……そしてその車は止まりました。
    「………っ!!」
    翔子は緊張で固まりました。
    車に乗っていたのは翔子よりもっと小さい子のいる家族連れだったようです。
    車から降りた子供が裸の翔子に気づき、何やら翔子を指差して喋っています。
    「あ……あわわっ!!」
    流石に恥ずかしくなった翔子は慌てて服を着ると、自転車に飛び乗り帽子で顔を隠しながらその家族連れの横を抜けました。
    そしてそのまま猛スピードその場を走り去りました。
    「はぁっ……はぁっ……見られ…ちゃった……!!」
    翔子は顔を真っ赤にして、来た時以上に呼吸を乱してペダルを踏みます。
    家族連れの横を通った時自分に向けられた驚きと呆れと好奇が混ざったような視線が思い出されます。
    「うあぁ~!恥ずかしいよぉ……!!」
    ……しかしそう独り言を言った時、翔子は嬉しそうに笑っていました。


    「ふぅっ……ふぅっ!」
    翔子は山道を登り続けていました。
    道の途中で先ほどの家族連れの車に抜かれた時は恥ずかしさが蘇り体が震えましたが、他は特に何事もなく順調に進んでいきます。
    そしてしばらく自転車を漕ぎ、山の頂上付近にまで登った所で、再び休憩できるようなスペースがありました。
    そこは道から外れた部分に広く砂利が敷きつめられたような場所で案内板や自動販売機も設置されています。
    さらにそこは遠くの山々を見渡す景色が広がっており、眼下には山に囲まれた盆地に造られた翔子の住んでいる町が一望できます。
    「うはぁっ!」
    翔子は思わず歓声を上げました。
    家族でドライブに出かけたときなどに既に何度も見た光景のはずですが、今日は一際素晴らしい景色に見えます。
    翔子は自転車を停めてその景色をじっくりと眺めるとともに……再びTシャツに手をかけました。
    そして、そこからは説明するまでもなく、あっという間に上も下も脱ぎ捨て、またしてもすっぱだかになってしまいます。
    山頂の心地よい風が、何もさえぎるものがない翔子の素肌を撫でていきます。
    「あぁ~~~~~~~!!!」
    翔子は広がる景色に向かって自分の体を差し出すかのように両手を広げ、胸を張りました。
    街から山の上にいる翔子の姿が見えるわけがありません。ましてや翔子が裸だという事など誰もわかりません。
    ……でも、翔子はこうすることでまるで、近所の人や学校の友達や先生に顔も知らない大勢の人たちに
    街にいる何万人という人たちに自分の裸を曝け出しているような錯覚を感じるのでした。
    翔子がしばらくそうして開放感に浸っていると……やがて道の下の方から車がやってくるのが見えました。
    「……っ!!」
    翔子は迷いました。このままは裸でいようか、急いで服を着ようか。
    折角の景色なのであの車がここで止まる可能性は高いように思えます。
    車が通過する時に一瞬裸を見られるのはともかく、車から降りた人にじっくりと見られてしまうのは少し抵抗がありました。
    「……そうだ!」
    しかしそのまま服を着てしまうのももったいないと思った翔子はある事を思いつき、行動に出ました。
    横にあった自動販売機の裏に裸のまま隠れる事にしたのです。
    急いで自販機の裏に駆け込むと裸の胸を両手で抱くようにして、ドキドキしながら車を待ちます。
    だんだん車の音が近づき……そして、砂利に車のタイヤが乗り上げた音がしたかと思うと、予想した通り車はここで止まりました。
    ガチャッ……とドアを開ける音がして、中から何人かの人間が降りて来たようです。
    山の上からの景色に感嘆の声をあげる会話が聞こえてきます。


    「はぁっ……はぁっ……!」
    翔子は自動販売機の裏で、恐怖と興奮を覚え、体をガクガクと震わせました。
    ザッ……ザッ……
    「……っっ!!」
    砂利を踏む足音がこちらに近づいてきます。
    誰かが飲み物を買いに来たようです。
    自動販売機を挟んだ1メートルもしない先に人の気配がします。
    ……向こうもこっちの気配に気づきはしないだろうか……
    翔子の体はますます震えてきます。
    チャリン……チャリン……ガトゴトッ!!
    コインを入れる音、飲み物が落ちる振動にビクリと反応する翔子の身体。
    ドクンドクンと鼓動が大きく脈打ち、翔子は自分の心臓の音が周りにまで聞こえてしまいそうな気がしました。
    顔もわからないその人たちはしばらくそこで景色を眺めながら休憩していました。
    当然その間翔子は裸で自動販売機の裏に隠れたままです。
    翔子はそこにいる人たちがが荷物を多く積んだ持ち主不明の自転車を見てどう思うのか。
    ……まさかありえないだろうけれど、それを持っていかれたりしまったら自分はすっぱだかで山の頂上に取り残されてしまう。
    そんな事を想像するととてつもない不安と、……さらにその奥から湧き上がってくる言葉に出来ない感情に全身がわななくようでした。
    しかし車が走り去った後も……翔子は自動販売機の裏から出るのに戸惑っていました。
    陰に隠れているうちに、なんだか裸で開放感溢れる元の場所に飛び出すのが怖くなってしまったのです。
    しかし、また車が来たら次はいつ自動販売機の陰から出られるかわからないので勇気を出して飛び出しました。
    「…………っっ!!」
    ……幸いそこには人の気配はなく、自転車も荷物も隠れた時のままです。
    翔子は急いで服を着ると、自転車に再び跨りました。
    「こ……怖かったよぉ……」
    翔子は少し力の入らない足腰で再びペダルを漕ぎ始めるのでした……

    日も落ちて来ました……急げば今日中に山を降りることもできましたが、翔子は山の中で一晩過ごすことにしました。
    夜道を走るのは危険……というのは口実でアウトドア派の翔子は旅の途中で野宿……というシチュエーションに憧れていたのです。
    そして……山の中で一人きりは、裸になるのに絶好のシチュエーションでもありました。
    山道からは少し外れた場所に流れる綺麗な川を見つけると、翔子はその脇を今晩の寝床と決めて平らな所を探して寝袋を引きます。
    そしてその上にしゃがみ込み、夕飯にお母さんが作ってくれたおにぎりを食べました。
    ……それから暫くするとあ完全に日が落ちました。
    夜の山は想像していた以上に真っ暗です。今夜は月が出ているのですが、山の木々が影を作り、翔子にまで明かりは届きません。
    携帯ランプと懐中電灯の明かりも心細く思えます。
    「うぅっ……怖いなぁ」
    元気な翔子もまだ小学生の女の子、夜の山に一人きりは恐怖を感じました。
    冒険小説などで想像していたものより、一人で山の中に寝るのはずっと怖くて寂しかったのです。
    家ならあったかい布団で眠れたのに……せめて山を早く降りちゃえば良かったのに……
    とうとう旅に出たことを初日にして後悔し始め、軽く泣きそうになってきた翔子でしたが……
    「こういう時こそ……早く裸になっちゃお」
    本来の目的(?)を思い出し、服に手をかけると、夜の山の中で産まれたままの姿になっていきました。
    「……ふぅぅっ……」
    7月とはいえ夜の山は少し冷えます。
    ……でもその肌寒さが自分が裸だという事をより実感させて翔子を興奮させました。
    「なんだか……動物になったみたい……」
    本当に自分が自然に帰ったようで、夜の暗い闇への恐怖も薄れてきました。
    翔子はさらに動物になりきりたくなり、靴と靴下も脱いで、さらに四つんばいになります。
    「はぁぁ……はぁっ……」
    掌と足の裏に感じる少し、しっとりとした土の感触。
    興奮から荒くなった自分の息づかいが、翔子は本当の獣のように感じました。
    そして翔子はそのまま四つんばいで歩き始め、昼間自転車で走っていた山道に踊り出ました。
    舗装されたアスファルトが手足に触れる感触も土とはまた違う興奮を生みます。
    空に出ていた月が、獣になった翔子を照らしました。
    「あ……あぁぁ……」
    月明かりのスポットライトに裸を照らされ、道路に映る四つんばいの自分の影を見た時、翔子はもう自分が自分でなくなったような気分でした。

    「おぉーーーん!おぉーーーーん!!」
    思わず翔子は月に向かってオオカミの遠吠えをしました。
    遠くの山に自分の鳴き声がこだまします。
    「おぉーーーん!おぉーーーーん!!」
    さらに翔子は吠えながら、四つんばいのまま山道をもう少し歩くことにします。
    途中「タヌキに注意!」などの看板が出ていました。
    「……タヌキじゃないけど車にはねられないようにしなきゃね……こんな格好で死んだら末代までの恥だよ」
    少しだけ人間の理性を取り戻した矢先、下の方の道路から……車のヘッドライトの光が見えました。
    どうやらこっちに向かってくるようです。
    「わわっ!」
    翔子は慌てて、一瞬林の中に戻ろうとしました。
    ……しかし、すぐに考え直し、道の端に四つんばいのまま移動して、そこで止まりました。
    車を待つことにしたのです。
    山の中で裸になり、動物になった自分を見てもらおうと思ったのです。
    夜中の山道に裸の女の子がいたら……どんな反応をするだろう。驚いて、事故っちゃったりしないよね……?
    そんな事を考えているうちに、走ってきた車のヘッドライトが反対車線にいる翔子を照らしました。
    その瞬間……翔子は頭が真っ白になりそうでした。
    しかし、そんな中でも、翔子は確かに車を運転していた人と目を合わせました。
    若い男の人に見えました……目を見開いて……口をポカーンと開けて……裸の翔子を見てくれました。
    「はぁぁ……見られ……ちゃったよぉお……」
    翔子は湧き上がる恥ずかしさと嬉しさ、言い知れぬ達成感と虚無感に四つんばいで震えました。
    ……しかし。
    キキィィッ!!
    車のブレーキの音が聞こえました。
    先ほどの車が急停車したのです。
    ……夜の山に子供が一人(女の子と認識してくれたかは怪しい!)それも真っ裸でいたら何かの事件かと思うのが当然でしょう。
    「……わわわっ!!」
    翔子は慌てて……四つんばいのまま山道を外れた山林の中に戻っていきました。
    「な……なんだったんだアレ……猿じゃ……ないよな……?」
    林の中に四つんばいで走って逃げる翔子のお尻を見つめながら……車を運転していた男の人は狐につままれたような顔で呟きました。


    翔子は自分の荷物のある場所へ戻ってくると、川で手足を洗い、寝袋に裸のまま入って眠りました……
    先ほどの興奮が冷めず、なかなか眠れないかと思った翔子ですが、疲れていたのかそれほど時間を置かず眠りにつけました。
    静かな夜の山に、裸で寝袋に包まる少女の寝息が聞こえました……
    そして次の日、朝早く目覚めた翔子は、裸のまま川に入って身体と服を洗います。
    「うひゃー冷たーーっ!!」
    早朝の山の川の水は冷たいけれど気持ちのいいものでした。
    翔子は自然を満喫している自分がなんだかカッコよく思えてきます。
    ……これで朝食もその辺から取ってこれたら完璧ですが、流石の翔子もそこまで逞しくはありません。
    川から上がり、タオルで身体を拭くと、荷物の中のカロリーメイトを取り出し、朝ごはんにして食べました。
    洗った服を木か道路沿いのガードレールにかけて乾かそうかと考えていた翔子でしたが、そうするとそれが乾くまでここから動けない事に気づきました。
    特別急いでいるわけではありませんが、いい加減この山に足止めされるのも退屈に思えます。
    翔子は暫し考えた末……
    「ひゃっほーーー!!」
    そこには裸のまま自転車に乗って山道を下っている翔子の姿がありました。
    着替えは持っているのですが、裸で自転車を漕いだら気持ちが良さそうだという理由でそのまま山を降りる事にしたのです。
    そして、想像していた通り、自転車で風を切り、その風が裸の全身を撫でる感触はなんとも心地よいものでした。
    裸で自転車を漕ぐという、普通とはかけ離れた状況も翔子をますます興奮させていたのです。
    バサッ……バサッ……
    さらに、翔子の後ろでは洗濯物が風になびいていました。
    濡れた服に紐を通し、それを自転車や一部自分の身体に巻きつけ、自転車を走らせることで乾かそうとしているのです。
    「これなら風で早く乾きそうだし移動も出来て一石二鳥!ボクって頭いいーー」
    全裸で自分のパンツをなびかせながら走っているのが頭が良いのかどうかは別として、翔子はごきげんです。
    山道の中を朝日を浴びながら……裸の少女が猛スピードで自転車を漕いでいるというシュールな光景がそこにはありました。
    翔子は走っている途中、何度か対向車に会いました。
    裸で自転車を漕いでいる翔子を見ると、みんなポカーンとしたり、何かの見間違いかと首をかしげるたり、じっと視線を送ってきたりします。
    翔子も最初のうちは恥ずかしさが勝り、うつむいてしまったりしたのですが、だんだん見られるのが楽しくなってきて
    そのうち対向車にむかって手を振ったり、立ち漕ぎしながらお尻を突き出したりする余裕まで出てきました。
    しかし……その余裕はあくまで、対向車なら見られるのは一瞬だから、という理由でした。
    「えっ……!?」
    翔子はいつの間にか……自分と同じ車線の数十メートル後ろを車が走っている事に気づきました。
    後ろの車からは当然、裸で自転車を漕いでいる翔子のお尻が丸見えです。
    「わっ!……わゎっ!!」
    翔子は恥ずかしさに思わず、ハンドルに身体を預けるように前かがみになって俯きますが、そんなコトをすると逆に後ろにお尻を見せつけるような姿勢になってしまいます。
    いくら翔子でも、車を置き去りにするほどのスピードでは走れないので、スピードを落として早く抜いてもらう事を期待しました。
    しかし、距離を詰められれば詰められるほど、恥ずかしさも増していくのです。
    ようやく車が翔子を追い抜いた時、翔子は恥ずかしくてそっちを向くことは出来なかったけれど
    横から車のドライバーの一際強い視線が身体に突き刺さるのを感じました。
    「うあぁぁあ~~~!!恥ずかしいかったよぉ……」
    声と身体を震わせ、そう口にした翔子。
    けれど、ようやく一息ついたのも束の間。
    ……後ろにはまた別の車が控えていたのです。
    「ひ、ひぇっ……!そんなァ」
    今日は昨日に比べて交通量が多く、その後も翔子はたくさんの車に追い抜かれ、大勢の人に裸を見られてしまいました。
    最初はせめて車に早く抜かしてもらおうとゆっくり自転車を漕いでいた翔子でしたが、
    後から後から来る車に、とうとうヤケクソになって、お尻を振りながら立ち漕ぎを始めました。
    ……そうした理由は、大勢の人に長く裸を見られてしまうより、早く山を降りた方が良いと思ったからか、
    それとも、みんなに自分のお尻をもっと見てもらいたかったからか……翔子自身にもよくわかりませんでした。

    その後も散々車から裸を見られてしまった末に、翔子はようやく山を越えようかという所に差し掛かりました。、
    流石に山を降りてまで全裸でいるわけにはいかないと思った翔子は適当なスペースで自転車を止めると休憩を兼ねて荷物から着替えを取り出します。
    新しいTシャツの袖を通す時、翔子はふと、自分が昨晩から12時間以上も服を着ていなかったという事に気づきました。
    産まれてこの方こんなに長い間服を着なかったのは始めてだな……
    そう思いながら、あらためて昨日からの自分の行動を振り返ると、その異質さに思わず恥ずかしさと興奮が蘇ります。
    そしてこの旅の間に丸一日、24時間服を着ない日を作れないだろうか……などと考え
    それを実行した自分を想像して、またなんとも形容しがたい興奮を覚える翔子でした。
    山を越えるとそこは県内最大の都市郡が形成される盆地です。
    ……とはいえ山のふもとはまだまだ田舎で、のどかな田園風景が広がっています。
    よく晴れた空の下。翔子は心地よい気分で自転車を漕ぎ続けました。
    しかし、30分程走り続けた頃、翔子は顔をしかめていました。
    「うー、暑い……」
    真夏の太陽は真上から降り注ぎ、気温はこの日のピークを迎えています。
    翔子は朝、水筒に汲んできた川の水を何度も飲みました。
    「上……脱いじゃおうかな」
    そう呟くとTシャツを脱ぎ、上半身裸になる翔子。
    田舎とはいえ市街地です。通行人も多く、人目は先ほどの山の中の比ではありません。
    しかし翔子は髪型も服装もラフで、よく男の子だと間違えられる自分なら平気。
    胸も……ちょっと膨らみ始めたけれどじっくり見られなければバレないはず……
    むしろ上半身裸ならますますみんな男の子だと思うはず……
    そんなふうに考えながら、自転車を再び走らせました。
    小学生が大荷物を乗せて自転車を漕いでいるだけで多少は目立ちます。ましてや上半身だけとはいえ裸だとなおさらです。
    もう小学校高学年ならば、男の子でも公道で上半身裸は非常識。翔子は周囲からさまざまな視線を浴びました。
    少し呆れたような視線。物珍しそうな視線。
    そして気のせいでしょうか。中にはそれとも少し違う、翔子に疑問符を投げかけたり、顔と胸を見比べるような視線も感じました。
    (ひょっとして女の子と気づかれてる……?)
    最初は不安を感じた翔子でしたが、そのうちそう思われるのならそれはそれでかまわないと思うようになりました。
    男の子と疑わない、自然に受け入れられる視線。女の子ではないか?と疑問符のついた視線。
    どちらも少し違った興奮を翔子に与えてくれたのです。
    (ボク……本当は女の子なのに……おっぱい見せてるんだよ……)
    暑さのみならず、興奮と緊張からか、翔子の肌には汗が浮かび、それは光を反射して幼い身体をどこか艶かしく照らすのでした。

    走り続けているうちに辺りには家々が増え、田畑は減り、徐々にビルなども立ち並ぶ本格的な街中へと入って行きました。
    それにつれ通る車やすれ違う人々の数も増え、上半身裸の翔子への視線も当然ながら多くなります。
    街の中心部まで来ると翔子の姿はいよいよ異質なものとなり、集まる視線に流石の翔子も思わず震えました。
    山の中では下も脱いでいた翔子でしたが、多くの人の視線と気配を感じている今はそれ以上の不安と恥ずかしさでした。
    しかも徐々に慣れていったあの時とは逆に、街中では徐々に不安と恥ずかしさが蓄積されていくような気分なのです。
    次第に俯きがちになり、段々裸でいることが辛くながらも翔子は服を着ようとはしませんでした。
    翔子は自分でも気づかないうちに、自分の恥ずかしさと気持ちよさの境界線の見極めと、そのハードルを上げる事への挑戦を行っていたのかもしれません。

     

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