【彼女と】コスプレまき -メイド服編-【彼氏】 オナネタ専用エッチな体験談

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    【彼女と】コスプレまき -メイド服編-【彼氏】


    倖田來未ちゃんの身長が155センチと最近知って超ショックな今日この頃。
    わたしより5センチ高いだけなのになんであんなに大人っぽくてエロいのか。
    ……まぁそんなことはどうでもいいんだけどね。ヽ(`Д´)ノウワァン

    今ちょうど午後3時。旦那は当然出勤してて家にはいない。家事はすべて終えた。
    夕飯の買い物も昨日作ったカレーがまだ余っているし特売は明日なので今日はいかなくてもいい。

    さて。

    わたしはひとりほくそ笑むと、居間のカーテンをきっちりと閉めた。戸締まりも。
    インターフォンのボリュームも最低レベルにする。
    今日は新聞屋もNHKも宅配便も全部シャットアウトだ。

    寝室のタンスを開ける。先日のスク水えっちに気をよくした旦那が調子こいて買ってきたメイド服一式を取り出し、
    別の段から先日通販で買った、あるものを引っ張り出す。もちろんこっちは旦那には内緒だ。今は。

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    居間に戻るとわたしは着ている物を全部脱いだ。下着もだ。
    そして、先ほどタンスから引っ張り出してきた新兵器のブラ、ショーツ、ガーターベルトの三点セットを手に取った。
    色は白だけど、レースが大胆にあしらわれ、派手な色遣いの花柄の刺繍が大きく入っている。
    ブラは当然寄せ挙げタイプ。もっと言うとショーツはTバッグで横ヒモだ。どうだ?
    まずブラを着ける。脇の下から肉を持ってきてカップに納める。
    わたしはもともとCカップだがそれ以上にでかく見える。ヒィィイヤッフー。
    萎えるって? うっさい禿。女はみんなこんなもんだ。

    そして次にショーツ。うわぁぁ、すっげえレース。コレ絶対透けるよ。やべー。
    Tバッグ特有のおしりの穴に吸い付くような装着感がくすぐったい。
    横ヒモなので肉が気になる、すげえ肉、さらに肉だ、こんちくしょー。

    生まれて24年目にしてガーターベルト初体験。レースはやっぱ女のロマンだねぇ。
    フリーサイズなのでこっちは肉を気にしなくてもいい。多分。
    なんでガーター買ったかっていうと前から一回着けてみたかったのと、
    先日のメイド服初体験の時にたまたま持ってたオーバーニーソックス履いてみたけどあんまりにも子供っぽ過ぎてむかついたから。

    デニールやや濃いめ、黒のガーターストッキングに脚を通す。ベルトで止めると何かかっこいい。不二子ちゃんぽくね?

    次にコレも通販で一緒に買ったペチコート装着。メイド服着るならやっぱコレがなきゃねえ。恥ずかしいくらいにフリフリ。たまんね。

    いよいよ旦那の買ってきたメイド服に袖を通す。
    紺のミニワンピは、今日よく見ると意外にきちっとした縫製で好印象。いくらしたんだ、コレ。けっこう高いはず。
    初回のプレイで勢い余った旦那がぶっかけた恥ずかしい染みもキレイに洗濯できていて、痕跡も残ってない。コレがサンヨーの洗濯機の威力なのか?!
    最後に、これまた恥ずかしいくらいフリフリレースのミニエプロン、ヘッドドレス装着で完成。

    キタワァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*ミ☆

    居間の姿見で全身チェック。ダメだ。自分で言うのもアレだけど似合いすぎる。童顔でちびに生まれた自分に初めて感謝したよ。
    恨んでごめんね両親。ついでに真っ昼間からこんなことして遊んでることも詫びる。死ね自分。

    何かすっかり旦那のペースに乗せられてるような。コレって調教? みたいな?

    黒のガーターストッキングは足が細く見えていい。
    初回にやむなく履いたオーバーニーソックスは白に紺の横縞で合ってるっちゃ合ってたけど、わたしが履くとほんとお子様ぽく見えるんだよ、マジ。

    前にテレビで見た秋葉系コスプレ女がしていたポーズを思い出し、真似る。ついでに旦那必(ryの上目遣い。コレが萌え? まき、なんて恐ろしい子! (白目

    ついでに、初回プレイ時の旦那のリクエストポーズを復習してみる。

    ……ダメだ、コレはダメだダメだ! orz

    姿見に映しながらやるのは反則だ。恥ずかしい&違う方向でエロ過ぎる。

    色々とポーズを変えるうちに自然と欲情していた。子宮がきゅんと来る。
    姿見の中の、ワンピの裾とペチコートを持ち上げてる自分。
    そしてスカートの奥から姿を見せるガーターベルトと、ショーツのレースにうっすら透ける自分のアンダーヘアがエロイ。
    鏡の中、自分の顔が赤面して、目が潤んでいるのが分かる。
    もうたまんない。姿見を居間のソファの前まで移動させた。

    ”いやらしい下着、はいてるね”
    脳内旦那ボイス。
    ”こ、コレは……違うんです、旦那様……”
    さすがに口に出しては言えない。痛すぎるから。でも脳内で再生する自分の言葉に酔っちゃう。
    立ってるのが辛くなってソファに座る。

    ”脚を、大きく広げて”
    じわじわと開いていく。自然とミニの裾が広がり、ペチコートが露出する。
    ”ペチコートがじゃまでよく見えないな。両脚を持ち上げるみたいにしてみて”
    妄想の中なのでどこまでも従順。鏡の中のわたしは頬を真っ赤に染め、潤んだ瞳でそれを実行した。
    M字開脚する。インリンとか目じゃない。
    めくれ上がったペチコートの奥から、白いショーツに包まれた股間が顔を出した。太ももを縛るように走るガーターベルトが扇情的。

    すごいポーズ。そりゃ旦那も勢い余って発射するわ。
    息苦しくなってきた。自分でも分かるくらい呼吸が荒い。
    じゅん、ときた。こらえきれず、むき出しになったショーツに手を伸ばす。つるんとした生地の上から、自分が感じるポイントをなぞる。
    ショーツが張り付いて形がはっきり浮き出る。
    「んんぅ……」
    ショーツ越しの微妙な刺激。声が出そうなのを我慢する。まさか真っ昼間からあんあん言えない。

    なぞるうちに、ショーツのその部分が熱く、湿り気を帯びてくる。ヤバイくらいに濡れてる。
    鏡の中のその部分をチェックする。クロッチのあたりを中心に細長い染み。くっきりと変色している。
    「はぁぁ……」
    どんどん息が荒く、なってきた。ぬめりけを帯びている指先が熱い。
    ”どうしたの? こんなにしちゃって。だめな子だね、ショーツが汚れちゃうじゃないか”
    ”ごめんなさい、ご主人様……でも、わたし……”
    妄想レベルアップ。絶対口に出しては言えない。言えんと言ったら言えん!
    横ヒモの結び目に手を伸ばす。震える指先でつまんで、一気にほどく。
    はらり、と横ヒモが垂れ、ゆるんだショーツを引きはがし、めくる。
    ショーツの裏地に、あるはずのないぬめった輝き。恥ずかしい。
    むき出しになった股間は、だらしなく開いて、赤みの強いピンク色の部分が丸見えになっていた。
    その上に、濡れて張り付いたアンダーヘア。
    もう止まらない。
    目の前に展開する光景に(いや、自分でやってるんだけどさ)激しくわたしは欲情を刺激された。

    ”ご主人様、ごめんなさい! ……わたし、もぉ、我慢できないの!”
    脳内で高らかに宣言して、わたしの指先は自分の欲情を解放するために一斉にうごめき始めた。
    「ぁ……ン、んぁぁぅっ!」
    こらえきれず漏れる嬌声。自分の声なのに興奮。
    片手はワンピの上からブラ越しに胸を揉みしだき、もう一方の手はイヤラシく濡れたその部分を包み込むように刺激する。
    手のひらでふくれあがったクリを刺激しながら、中指を熱くたぎった中心に差し込み、かき混ぜるようにする。
    ぬめりけを帯びた液体をかき混ぜるような激しい音。そしてからみつくわたしの中の肉。
    「あっ……! んぅぅっ!」
    ビクビクン! とのけぞって、ソファに背筋を押しつける。指先を吸い込むようにその部分が数回震えて、同じ回数だけわたしは小さく達していた。
    もう姿見を見ることができない。
    「くぁぅぅっ! ああんっ!」
    手の動きは止まらない。小さく叫んで、今度はクリで達した。目の前が真っ白になり、力が抜けて落ちていく感覚。

    激しい息づかいが遠くの方で聞こえる。誰の? わたしのに決まってる。
    ことが終わって、わたしはぐったりとソファにへたり込んでいた。

    ……そこから先はよく覚えていない。
    気付いたとき、あたりは真っ暗になっていた。遠くの方でピンポン音がする。
    遠くの方で、というのはわたしの勘違いだった。小さいボリュームにされたインターフォンの音だった。
    「……んぅ……寝ちゃったぁ……」
    朦朧とした頭でそんなことをつぶやきながら、わたしはのろのろと起きあがると居間の電気のスイッチを入れた。
    まぶしさに目をしょぼしょぼさせながらインターフォンの受話器を取る。旦那だった。
    「ごめ……寝ちゃってた……すぐ開けるね」
    いそいそと玄関へ向かう。チェーンロックを外して、サムターン錠を開ける。
    「……おかえりなさぁい……」

    ドアを開ける。いつものようににこやかな旦那の笑顔がドアの向こうから飛び込んできた。
    「ただい……ま?!」
    旦那が表情を一変させて固まった。ぽかんと大口開けてまん丸に目を見開く。
    人の顔見るなり何だよ、失礼な。そう思いちょっとむかついてから、わたしは自分の犯したミスに初めて気が付いた。

    瞬間すっと血の気が引き、顔が青ざめるのがはっきり分かる。
    わたしは今、どんなカッコで旦那をお出迎えした?
    そう、メイド服だ。わざわざ下着にガーターまで新調してだ。
    どう言いつくろってもノリノリで着てるのバレバレ。

    気絶しそうになりながらこらえて、旦那に視線を戻す。
    いつも眠そうなパンダの目をした旦那の目がキラキラと輝いている。ぽっと赤らめた頬。
    「まきちゃん……自分から着てくれるなんて……」

    違う! 誤解だ! そう言いたかったが言えなかった。たしかに旦那の言うとおりだもん。

    「あ、いや、あのね、コレはあqwせdrftgyふじこ」
    よせばいいのにテンパったわたしは青くなった顔を真っ赤にしてふじこった。
    「ごは、ご飯、食べる? 今日はカレーだよ、たくちゃ……んゅう」
    感極まった旦那の巨体に抱きすくめられて変な声が出た。つか、昨日もカレーじゃん。
    もうこうなったら開き直りしかない。てか息苦しい&暑苦しい。強引に旦那を引きはがす。
    「あはは、そのあの、ちょっと着てみよっかなー……みたいな」
    鏡を見なくても分かる引きつった笑顔を浮かべて、わたしはキッチンに飛び込んだ。
    冷蔵庫にしまい込んであったカレー鍋を火にかけ、電子ジャーのご飯を再加熱。
    皿とスプーンを用意しながら深呼吸。リビングに戻るのが怖い。
    カレーを温め終わってお皿につけ、居間に運ぶ。旦那の顔を見るのが怖く、自然と上目遣いになった。
    「できたよ……」
    緊張で声がかすれる。冷や汗をかきながらわたしは視線をあげた。
    部屋着に着替えた旦那がワクテカ顔でソファにべたんと座り込んでいた。なんだその笑顔は。

    「あ、ごめ……服、片づけなきゃ。てか、着替えてくるね……」
    ソファの周りに脱ぎ散らかされた昼間着ていた服に気付いて、テーブルに皿を置くとばっとまとめて抱え込んだ。チャンス。
    「えっ? なんで? いいよ、そのままで」
    よくねえよ! お願いだっ、着替えさせてくれ、旦那よ!
    「えっ、あはあは、そ、そかな……? 変じゃない?」
    やむなく引きつった笑顔で応える。違う意味で羞恥プレイ。
    「変じゃないよー。すごい可愛い。というかせっかくだからツインテールにして欲しいなぁ」
    うぐ。そのうえリクエストかよ。マジっすか。
    「と、取りあえず、服片づけてくるね……」
    2階の寝室に上がる。カットソーにスカートをたたんで、下着もたたん……あれ?
    テンパっていて忘れていたことに思い当たってわたしは再び顔面蒼白になった。
    昼間着けていたブラとショーツが1セット。これはいい。だが、もう1枚あるべきショーツがない。
    うへぇ、マジかよ! ヤバイ!
    慌てて居間に戻る。旦那は相変わらずのワクテカ顔でカレー食ってる。なんてカレーライスの似合う男だ。

    キレンジャー。
    思わずつぶやきかけた言葉を飲み込んでわたしは白々しい笑顔を作った。
    「ごめん、先食べてるよ」
    「えっあ、うん、いいよぉ……」
    何食わぬ顔でソファのあたりを目で探る。ない。なんでだ。

    気のせい。
    旦那が食った。
    旦那が座ってる下敷きに。

    どう見てもです。本当にありがとうございました。

    マジかよ。
    「ん? どうかした?」
    「ううん。別に。わたしも食べよっと。おなか空いちゃった」

    キッチンに飛び込んで考え込む。うぬー。これはヤバイ。
    あれを見られてはわたしの沽券に関わる。ていうか一生の恥。
    こうなったら旦那のリクでもなんでも聞いて気を引いてその隙にショーツを探すしかない。

    そっとキッチンを抜け出して洗面所へ。ヘッドドレスを取って髪をとく。
    くそお、こんなことがなければ絶対こんな髪型しないのに。
    24才にして超童顔のわたしはこの手の髪型が異常なまでにハマる。
    それがイヤで18くらいの時からお下げとか三つ編みとか絶対にしなかった。

    黒ゴムで髪を結う。ヘッドドレスを元通り装着して完成。鏡の前で一瞬ポーズを作る。
    似合いすぎ。超ムカツク。

    キッチンに戻ると自分の分のカレーをつけ、トレーに二人分の水とともに乗せて居間に戻る。
    どう見てもメイド。
    「はい、お水」
    「ありがと……」

    旦那再びキタ━━━━━━(≧∀≦)ノ━━━━━━!!!!!顔。
    超うれしそう。
    「すげー。か、可愛い……」
    「……そ、そかな。ありがと……」
    ほめられると悪い気はしない。
    「ごめん、おかわり」
    もう食ったのかよ!
    「うん、ちょっと待ってね……」
    おかわりを持ってもう一度居間に。こうなったら覚悟を決める。
    「はい、どうぞ。旦那様」
    極力旦那が萌えそうな口調を考えて、言う。ああああ。恥ずかしい。
    「えっ! ……あ、うん、ありがと……」
    何赤面してんだ旦那。赤面したいのはわたしの方だ。つかわたしも思わず赤面していた。
    ごまかすように隣に座ってカレーを食べる。ちろっと旦那を見る。すごく幸せそう。きいっ!
    自業自得とはいえ、わたしがこんなに追いつめられてるのに。

    「……ごちそうさま」
    「はい、ごちそうさま」
    食べ終わった。旦那はにこにこしながらわたしを見てる。そのうち加山雄三のアレを言い出しかねない雰囲気。
    「へへへ……」
    困ってわたしは照れ笑いのふりをした。ここからどうしようか。
    「あの、まきちゃん、あのさ、ちょっと立ってみて」
    「えっ、うん、何?」
    いきなりの旦那の言葉。なんだよ。
    「ちょっとくるっと回ってみて」
    「うん……」
    旦那に言われるままに、けれどゆっくりと回る。うかつに動いたら履いてないのがバレる。
    意識しちゃうとなんかぎこちない。
    「こぉ……?」
    「うん……! すげえいい。写真取りたい。ダメ?」
    「えっ! あ……、うん、いいよ?」

    正直よくない。写真なんか撮られてたまるか。けどこれはチャンス到来。カメラを取りに言ってる間にショーツを探せる。
    しかし、わたしの期待もむなしく、旦那は手元の携帯を開くとわたしに向かって構えた。
    ……あぁ、そうでしたね。アンタこないだ300万画素の奴に買い換えたばっかでしたね。
    「……いいけど、待ち受けとかにしないでよ」
    「あ、ダメ、それ雰囲気でない。さっきみたいな感じで言ってよ」
    あー? 何だと? もっとメイドさんみたいに言ってくれ、てか?
    内心ちょこっとわいたむかつきを隠す。風俗とかお水の人ってこんな心境で仕事してんのかなぁ。
    気を取り直して、もう一度言う。
    「……いいですけど、待ち受けとかに、しないで、くださいね、旦那様……」
    くあーっ! あqwせdrftgyふじおk
    恥ずかしい。超恥ずかしい。顔から火が出るたぁこのことだ。
    しかし、旦那はというともう超萌え? みたいな? 赤面して例によって汗だく。
    つか、なんであんたが照れるよ。恥ずかしいのはこっちだよ。
    「こないだみたいに、色々ポーズ取ってみて」
    「は、はい、旦那様……」
    もう死にたい。

    イイヨイイヨー! パシャパシャ(AA略
    そんな台詞が脳内にこだまするほどに激写。携帯のシャッター音がバシバシ。
    顔が熱い。じろじろ見られるよか恥ずかしい。
    「……よーし、じゃあ、スカートをちょっとめくってみて」
    うえぅっ! キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゚゚・*!!!!!
    とかいってる場合じゃない。わたしは思いっきり狼狽した。
    「えっ、でも、そのあの、ダメ、それは……ダメ……」
    「なんで?」
    どこか冷めた旦那の視線に気付いた。
    「なんでって……やだよ……そんなの写真に撮られたく、ない」
    口ごもりながらもなんとか返す。でもなんか違和感。
    「恥ずかしい?」
    当たり前、じゃん、何言ってんの? 言いかけて口をつぐんだ。
    旦那の口調がいつもとちょっと違う。まさか。

    「コレ、まきちゃんのだよね? ほら」
    旦那が初めて見せるメフィストフェレスの笑い。
    最悪の想像が現実のものとなり、わたしは息が止まったような錯覚を覚えた。
    汗が噴き出て、全身がかっと熱くなる。
    どこから取り出したのか、旦那が手にしている白い布きれは間違いなくわたしが探していたものだった。
    欲情に駆られて自分で汚した新しいショーツ。一瞬声が出ず、そしてぱくぱくと無意味に口を動かしていた。
    「……や、やだ、かえして、たくちゃん……」
    慌てて旦那の方にかけより、手を伸ばす。だが、旦那はひょい、とわたしの手に届かない位置に手を挙げた。
    「ダーメ。まきちゃんがコレを履いて何してたのか教えてくれるまで、返さないよ」
    いつもののんびりとした口調。けどそれが余計に、わたしに絶望感みたいなものを感じさせた。
    知らずのうちに膝が笑う。
    「な、何も、してない、もん……」
    「ふーん。じゃあ、どうしてこんなに汚れてるのかな?」
    旦那の冷酷な詰問がわたしの頭を駆けめぐる。何度も。

    旦那はすべて知っている。わたしの行動を。
    足が地に着いてないような感覚。真剣に気絶しそうになった。
    「……」
    口ごもって、わたしは顔を伏せた。視界がグルグルと回る。視線だけをあげて、旦那を見る。
    「エッチだよねー? この下着。こんなの、持ってたっけ?」
    「……か、買った、の……」
    「……買ったんです、旦那様。でしょ?」
    「……お願い、もう、いいでしょ、やめて……!」
    ファビョりかけて、わたしは小さく叫んだ。目が潤む。
    「やだ。やめないよ、まき」
    旦那の口調が微妙に変化した。初めて、名前を呼び捨てにされた。
    なんて言うのだろう、世界そのものが変化したようなそんな感覚。
    衝撃に打ちのめされて、わたしは何も言えなくなった。

    「……ひとりで、していたの?」
    「……は、はい……」
    からからに渇いた喉が声をかすれさせた。
    同時に、なぜか、下腹部のあたりがきゅっとなる感覚。
    「エッチな下着を着けて、そんなかっこうして、興奮しちゃったんだね、まき」
    どこか芝居がかった口調を、わたしはなぜか当然のように受け入れて、いた。
    「……は、はい、旦那、様……」
    「もしかして、この鏡を見ながら、していたのかな?」
    姿見のことを指摘されて、わたしはまたも全身を熱くさせていた。
    ソファの前に姿見がなかった時点で、気付くべきだった。
    「僕が片づけたんだよ。忘れてた、でしょ?」
    「はい……ごめんなさい、旦那様」
    わたしは素直に認めてしまっていた。抗えない何かにいつの間にか縛られてしまっている、わたしがそこにいた。
    「いやらしい、子だよね、まきって」
    のんびりとした口調。けど、そんな口調になぶられて喜んでしまっている。


    「ご、ごめんなさい、旦那様……」
    くらくらとする意識。震える脚。
    「どんな風に、ひとりでしたの?」
    「それは……」
    それでも、まだわたしの中の素の部分が拒否をしていた。聞いて欲しくない。言いたくないと。
    「聞きたいな。まきがひとりでどんなにエッチだったか」
    「はい……。姿見の前で、立って……」
    旦那の言葉がそんな逡巡を吹き飛ばした。誘われるまま、口が勝手に動き出していた。そんな自分に身体がまた熱くたぎる。
    わたしは完全に今の状況に酔ってしまっていた。妄想が現実のものとなったとき、わたしの中の何かが目を覚ましていたのだ。
    「待って。再現するんなら、コレを着けなきゃ……」
    旦那が差し出したものは、つい先ほどまで望んでいたものだ。けど、今は違う望みを叶えるため、わたしの手の中に、ある。
    ほどいてあったヒモの片方を結んで、脚を通す。腰のあたりで、もう一方のヒモを結んで、ショーツを履いた。
    昼間汚した部分がかすかに湿っていて、ひんやりとした感触に少しだけ身体が震えた。

    震える手で、スカートとペチコートをゆっくりと、持ち上げる。姿見がなくても、自分が今どんな姿をしているのかよく分かっていた。
    じゅわ……とあふれる感覚。自然と呼吸が荒くなっていた。
    「こ、こんな風に、して……いました。そしたら……すごく」
    「うん。すごく?」
    「すごく……エッチで、だ、旦那様に、見られているような、錯覚がして……」
    喋りながら、今は錯覚ではない、と思った。現実に、見られている。
    「それで……すごく、エッチな、気持ちになって……旦那様に、命令、されているような気がして……」
    膝が笑って、腰砕けになりそうになった。
    「どんな命令?」
    「ここを、もっとよく見せて、そう言われた、気がします……」
    わたしは辛くなってソファに腰を下ろした。
    「こぉ、やって、ソファに座って……脚を広げるように……言われました」
    じわじわと脚を開いていく。
    「でも、ペチコートがじゃまで、見えない、と言われて……」
    わたしは、両手のひらを汗ばんだ膝の裏に差し込んだ。

    抱えるように、持ち上げて開く。大胆に。
    旦那が一瞬、息を呑むのが分かる。視線が止まる。
    こみ上げる恥ずかしさと、そして現実に見られている感覚に目眩がした。
    「……すごい格好、してるよ、まき」
    「ッは、はいっ……」
    声がうわずって、かすれる。
    「それで、それで、もっと……こおふん、して、それで……」
    わたしはショーツの結び目に、指をかけた。リボン結びを一気に引きほどく。
    ショーツがぺろんと垂れ下がる。むき出しになったソコを思い浮かべて、
    わたしは大きく息を吐いた。
    「はぁ……あぁ……」
    なぜかエコーがかって聞こえる自分の吐息のなまめかしさに身体が震える。全身が痺れ、軽く汗ばんだ身体が熱い。
    「それ、で、こおやって。我慢、できなくて、自分で、触って、しまい、ました……」
    昼間のように指先を伸ばす。じんじんとして、熱くたぎったソコに触れた瞬間。
    「ん……」


    かすかに水音のような音が聞こえた。
    ぬめりけを帯びた熱い液体が指にからみつき、飛び散った気がした。
    「あ……んっ」
    ため息混じりの声が思わず漏れ出る。昼間よりも、なめらかに指が滑り込む。
    「はぁ……んっ」
    ビク、ビクビクン、と身体が震え、そのせいなのか、指の動きなのかよく分からない刺激がきた。
    多分、どちらもだろう。旦那の前で、こんなはしたないことをしている、そんなシチュに心が折れた。
    「あっ、あっ、だ、だめっ……! も、もぉ……」
    うわごとのようにつぶやいて、わたしは瞬間で達していた。
    力が抜け、脚がだらしなく垂れ下がる。荒い息づかいがしばらく、わたしの耳を支配していた。
    「へぇ……。そんなことして、買ったばっかの下着を汚しちゃったんだ?」
    遠くの方で旦那の声がする。
    「ほんと、いやらしい女だね。お仕置き、しなきゃいけないね……」
    ささやくような旦那の声。なぜか、その言葉に、心が震えた。

    頭の奥底まで、じんじんとした痺れに支配されているような気がした。
    「おいで」
    よろけながら、旦那の前に跪く。
    スウェットの下を膝まで下ろした姿を見れば、何を求められているのかは聞かなくても分かった。
    はち切れんばかりに膨れ、天をも刺す勢いの旦那の分身から目が離せない。赤黒い鈍い輝きに混じって、つややかな先走りのきらめきがわたしを誘っていた。
    「まきの、大好きなお仕置き、だよ。ほら」
    半開きになっていたわたしの唇に固く、熱い固まりがねじ込まれた。
    「ううぅ……」
    声が漏れたが嫌悪はない。むしろ積極的に、飢えた赤子のようにわたしは旦那のそれを舐め、しゃぶっていた。

    わたしがフェラが好きだと気付いたのは結婚してからだ。
    それほど経験はなかったが、オクテと言ってもそれなりに耳年増ではあったし、旦那が言い出したときもそれほど抵抗無く受け入れていた。

    けど、初めて旦那のものをしゃぶったあと、驚くほど濡れていることに気付かされた。
    柔らかなものが固くなっていく瞬間が一番好きだが、すでに欲望の固まりとなっているそれを舐めるのも好きだ。
    にじみ出た先走りのぬめりが、のどに絡む時、自分がメスなんだって気付かされる。
    そういう気持ちの高ぶりが良かったのかどうかは知らないが、少なくとも下手ではないと自負している。

    先っぽを転がすようにしてから、ウラスジのラインを舌先で強めになぞる。
    いつもなら、この時点で陥落してるはずだったが、旦那はかすかにうめくだけ。
    今日の旦那は普段より我慢している。欲望をこらえることでわたしの上に立つつもりでいるのだ。
    フェラやスク水のときもそうだったが、いままでは旦那が言い出したことを仕方なく受け入れるふりをして、
    実のところ主導権を握っているのはわたし、という感じだった。
    けど、今は違う。最初から、最後まで主導権を握っているのは、旦那なのだ。
    だから、いつもとは違う。そして、その違いに二人とも魅惑されてしまっている。

    「ンはぁ……っ」
    息苦しくなって、わたしは旦那のものを吐き出してしまっていた。よだれが糸を引いて、わたしの唇から旦那の分身にからみつく。
    「止めないで、続けなさい、まき」
    「……ご、ごめんなさい、旦那様……。苦しくて、つい……」
    ぜいぜいとあえぎながらわたしは見上げるようにそう言った。
    「……そう。しょうがない子だな、じゃあ、まきの口でイッてあげるよ。そうして欲しいんだろ?」
    「……は、はいっ……お願い、します。わたしの、お口の中に、出して、ください……っ」
    求めている答えをお互いに吐き出す。わたしは、再び旦那の分身をくわえ込んだ。
    しゃぶりながら、手のひらで支えるように持った旦那の袋をくすぐるように愛撫する。
    「うぅぅっ!」
    こらえきれず、だんながうめき声を漏らし始めた。舌先全体をぐるぐると絡めるようにねぶりつくし、強く吸い込む。
    あっけないほど簡単に、旦那の分身が震えて、わたしの口の中で暴れだした。
    「んんぅっ……!」
    勢いよく吹き出た熱いものがのどに当たる。咳き込みそうなのをこらえて、わたしはねぶりつづけた。

    「んんく……」
    いつもにも増して量が多く、濃厚な感覚が鼻をついた。のどにからみつく粘っこさを飲み下して、吸い込む。残り物の精も吸い出して、ねぶり尽くした。
    「……ン、はぁ……」
    二人揃って、長いため息をつく。
    「気持ち、よかった、ですか? 旦那様……」
    「ああ……。まきは、上手だね……。ご褒美、あげないとね……」
    大きな手で、軽く汗ばんで額に張り付いた前髪を撫でつけられ、わたしはくすぐったさに目を閉じた。
    「は、はい……ありがとう、ございます……」
    ご褒美という旦那の言葉に下腹部が疼いた。今さっきまでしゃぶっていたものを欲しがっている。
    はしたないほどに濡れ、溢れかけているのは確かめなくても分かるくらいだ。
    「そこに、手を突いて……お尻をこっちに向けて突き出して」
    「は……はいっ」

    旦那に言われるままにソファの背もたれに手をついて、座面に膝を押しつけるようにして腰を突き出す。
    そして、期待に沸く心が、わたしを自分からみだらな行動をさせていた。
    スカートとペチコートをまくり上げ、自分からむき出しにする。
    震える左手で身体を支えながら、右手で熱くたぎる湿り気を帯びた場所を拡げ、晒して見せつけた。
    「すごいね、まきは……自分から、おねだりしちゃって……なんていやらしい子なんだ」
    呆れたような旦那の言葉に心が震える。
    「はい……ごめんなさい、旦那、様……。まきは、すごく、いやらしい、女なのです……」
    自分で自分をおとしめる言葉に再び下腹部が熱くなった。
    早く、あの熱く固くいきり立ったものを入れて欲しい。ひたすらにそれを願うわたしの期待は、いとも簡単に裏切られた。
    「じゃあ……もっと、いやらしい自分を自覚してもらわなきゃ……」
    残酷な宣告の後、わたしは初めて体験するおぞましさにも似た快感に苛まれる羽目になった。

    「んぁ……っ、あっあっああああっ!」
    どこを責められているのか一瞬分からぬままにわたしは腹の底から絞り出されるような鳴き声を上げさせられていた。
    旦那の大きな手のひらで掴むように拡げられたお尻の中心部。そこに、旦那の舌先がねじ込まれ、かき混ぜられていた。
    「やっ……だ、ダメ……そこは、汚い……から……んぁぁぁっ!」
    少しだけ素にかえったわたしの懇願は旦那の舌先にねぶり取られた。内臓をねぶりあげられているかのような錯覚。
    こらえきれずソファの背もたれに顔を押しつける形で揺れる身体を支えながら、わたしは何度も身体をよじって鳴き声を上げ続けた。
    「汚くなんか……ないよ、まき」
    何か別の生き物が存在してるのじゃないか、そう勘違いするほどうごめく旦那の舌先の動きに、わたしは翻弄され続けた。
    「あっ、あっ、ダメ、ああああんっ」

    その上、旦那の指先が熱くたぎるわたしの中に侵入してきた。くるくる……とかき混ぜるようないつもの動きと、例のみだらな水音が連動する。
    そして、むき出しにされ熱く固く腫れ上がったわたしの敏感な場所が指先で弾くように転がされた。
    「ふぁぁんんっ……! やっ、だ、あ、あ、あ、ああんっ!」
    三箇所同時という激しい旦那の責めに、わたしはただ泣き声めいた叫びをあげることしかできなかった。
    上下の感覚がなくなり、真っ白になっていく頭の中。わたしの下半身全体が、ビクビクッ! と大きく震えて、熱い感覚が広がっていく。
    「あああああっっ!」
    絶叫した瞬間、はじけるような光が頭の中にひらめいて、消えた。
    暖かい何かが太ももにかかる感覚と一緒に、わたしは意識を失っていた。

    「……まきちゃん、まき、大丈夫? おーい……」
    遠くの方で、旦那のいつもの間抜けな響きの声が聞こえる。
    身体が小刻みに震えて、力が入らない。宙に浮いているようなふわふわとした感覚から急速に覚醒して、わたしはゆっくりと目を開けた。
    「たくちゃ……ん?」
    すぐ側に、旦那の心配そうな顔があった。訳の分からない気恥ずかしさと、わき起こる安堵感。
    わたしは思わず旦那のからだにしがみついて、厚みのある胸に顔を埋めていた。
    「大丈夫? ごめん、ちょっと調子に乗りすぎたみたい……」
    いつもより(´・ω・`)とした旦那の声になぜかわたしは涙ぐんでいた。
    「いいよ……でも、怖かった。気持ち良かった、けど、自分が自分じゃなくなってくみたいで……」
    「ごめんね……」
    頭を優しく撫でられて、わたしは思わず泣きそうになった。
    その時初めて、わたしは自分の太ももがひどく濡れているのに気付いた。ええっ?
    「……あの、たくちゃん……。わたし、もしかして、おしっこ……」
    あまりの恥ずかしさに汗が出る。

    「……あぁ、違うよ……多分、潮吹き、てやつかな……。僕もよく分かんないけど……」
    おしっこ漏らしたわけではないとわかったけど、それはそれでやっぱ恥ずかしい。わたしは赤面した顔を旦那の汗くさい胸に埋めてごまかした。
    「今日は、もう、止めとく?」
    心配そうな旦那の声。
    「ん……。でも、やだ……。たくちゃんのおちんちん、欲しいよ」
    少しびっくり顔の旦那。笑いそうになる。
    「大丈夫なの? 無理しなくても……」
    「……無理、してないよ……わたし、エッチだもん。でも、それに気付かせたのは、たくちゃんだよ……」
    こらえきれず、笑ってしまった。笑いながら、困惑したようななんとも言えない顔の旦那にキスする。
    自分から舌をねじ込んで、旦那の舌先に絡める。
    「ん……」
    旦那がわたしを抱く腕に力がこもった。腰から背筋をじわっと這うようにくすぐる旦那の暖かい手のひらに
    心が躍る。
    「お願い。たくちゃんの、おちんちん、ちょうだい……」
    「……うん」

    下半身をむき出しにして、ソファに座る旦那に跨るように抱きつく。軽くキスしてから、まだ固くいきり立っている旦那の分身を自分で導くようにあてがった。
    「まだ……かちかちだよ、たくちゃ……ん」
    「だって、まきちゃんが、すごくエッチなんだもん」
    口を尖らせる旦那がすごく可愛い。ゆっくりと腰を沈めるように、わたし自身でわたしの中にめり込ませた。
    まだ充分過ぎるくらい潤っていて、するりと旦那の分身を受け入れる。
    「んんぅ……」
    「はぁ……」
    二人同時にうめくように声を漏らした。弛緩していく身体の体重がもろにつながっている部分にかかり、奥深くまで挿入されていく。
    「あったかい……ね」
    「うん、気持ち、いい、よ……」
    旦那の両手がわたしの腰を抱いた。持ち上げられる感覚の後、すとんと落とされる浮遊感。そして、身体の奥底を突き上げられる感覚に自然と声が漏れる。

    「んぁ……んっ!」
    つながっているあたりから、例によってみだらなぬめり気の泡立つ音が聞こえてくる。
    最初ゆっくりと、そして徐々にそれが早まっていく。リズミカルに繰り返されるそれに、わたしは翻弄され、うわごとのように嬌声をあげさせられた。
    「……気持ち、いい、よ、たくちゃ……あぁんっ!」
    「うん……。はぁ……まき、気持ち、いい」
    まき、と呼び捨てにされることがうれしかった。上気して紅潮した旦那の弛緩した顔が、何よりもうれしい。
    こうやって向かい合って相手の顔を見るセックスがわたしは大好きだ。
    「ね……。こんなに、エッチな、わたしでも、好きでいてくれ、る?」
    荒い息づかいで、わたしは聞いた。
    「あたり、前、だよ……どんなまきちゃんでも、僕は好きだよ……」
    挿入されたまま、体勢が入れ替えられた。抱きかかえられ、ソファに押し倒されるようにされて、今度は旦那がわたしの上になった。
    両膝の裏を抱え上げられ、折り曲げられる。のしかかるような旦那の体勢が、より深く奥底を突き上げる。

    「んぁんっ……、たく、ちゃ、もっと……激しく、しても、いい、あ、あ、ああああっ」
    わたしがそういうよりも先に、旦那の動きが加速していた。
    溢れかえり、音もしなくなるほどたぎったそこが熱く、痺れていく。
    熱く固いものが、出ては入り、出ては入りする。激しい突き上げに、わたしはまたも頂点に達しようとしていた。
    「まき、まき、ああっ……もぉ……」
    旦那の声が頭の中にこだまする。
    「……たくちゃ……来て、お願い、来て……!たくちゃん……!」
    うわごとのように絶叫するわたしの中で、旦那の分身が膨れあがり、震えるのが分かった。
    「あぁぁんっ!」
    熱い塊がわたしの中に打ち出される感触。幾度も震えて、わたしの奥底を何度も突き上げた。
    「まき……っ」
    「くぅぅんっ……!」
    子犬のように泣き声を上げて、わたしはまた落ちていくような感覚に溺れ、震えた。

    数ヶ月後。
    ……けたたましくリビングの電話が鳴った。
    「はい、もしも……。あ、たくちゃん?」
    旦那だった。
    『今から、帰るよ。今日は、晩ご飯何?』
    「今日は、肉じゃが。あと何か食べたい?」
    白菜のみそ汁をリクエストする旦那。わたしは脳内の冷蔵庫リストを
    素早くチェックしながら一番肝心の質問をした。
    「……で、今日は、どうする?」
    『んー。今日は、まきの好きなパターンでいいよ。じゃ、またあとで』
    電話を切ると、わたしは寝室に入った。

    タンスを開ける。昨日は、わたしの高校時代の制服を着た。
    一応、コレで一回りしたところだ。タンスの中をしばしひっくり返す。
    「……これにしよっかなぁ」
    最初に旦那が買ってきたのとは別のメイド服。色の組み合わせは白に濃紺だが
    上着が白のブラウスになっている。ちょっとウェイトレス風。
    別の棚を開けて、下着を取り出す。今日は、黒でキメる。
    フルレースのブラに、Tバッグ。
    そそくさと服を脱いで、下着を身につける。

    そして……さらに別の棚から取り出したピンクロータをショーツの中に押し込んだ。
    旦那から電話があった時点で、そこは充分に潤っていた。滑り込むように受け入れる。
    「はぁ……」
    思わずため息が漏れた。けど、まだスイッチは入らない。リモコン式になっていて、リモコンは旦那が持っているのだ。
    素早く着替えて、わたしは姿見で自分をチェックした。
    ほんのりと赤く染まった頬、そして目が少し潤み始めている。
    はやる心を抑えて、わたしはキッチンに戻った。
    旦那が帰ってくるのが、とても楽しみだ。今夜も夜が長くなりそうだった。

    (おわり)

     出展元
    【熱烈】長編書手さん集合〜その1【歓迎】

     

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