【彼女と】水原【彼氏】 オナネタ専用エッチな体験談

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    【彼女と】水原【彼氏】


    水原と迎える4度目の夏。俺たちは近くの花火大会に来ていた。
    この頃の俺達は、お互い違う道を歩んでいた。
    水原はあのバイト先のレストランに就職し、いっちょ前に社員として働いていた。俺も高2から始めたファーストフード店のバイトを続け、社員登用の為に働いていた。
    お互いなかなか時間が合いづらくなっていたが、会える日には必ず会うようにしていた。そしてその日は花火大会。久しぶりに二人で過ごす夜…。
    しかもその日は初めて水原が浴衣を見せてくれるという事もあり、俺はドキドキしていた。縁日がある神社の敷地の入口で待っていると、水原がやってきた。俺は水原の姿を確認すると、嬉しさのあまり大袈裟に手を振る。しかし、その瞬間俺は身体全身が固まってしまった。
    「ごめん。待たせた?」
    「………。」
    「ちょっとッ!アンタどうしたの?おいッ!」
    俺は言葉が出せなかった。
    目の前にやってきた水原は…まさに天使みたいだった。いつもの派手めのメイクを控え、ナチュラルにしてあり、髪は綺麗に結っている。
    濃い青にアサガオの模様の浴衣が、水原の為に作られたかのように似合っていた。

    「なんなの…?浴衣おかしい…?」
    水原は少し不安な顔をした。
    「違う…。水原…可愛い。マジで…」
    俺は水原に歩み寄り、我慢できずに抱きしめてしまった。人間、本当に感動したり心動かされたら、何にも言えなくなるのだと実感した。
    「ちょッ…もう…。人いるから恥ずかしいって…」
    「あっ…ごめん…」
    俺は水原を離した。提灯に照らされて、水原の顔があらわになる。少し照れているように感じた。
    「で…どうなのよ?浴衣。」
    「最高だよ。マジ似合ってる。あんまり色っぽくて襲いたくなるね…」
    「キモい…襲ったら蹴りいれてあげるからね。」
    そんな事を言いながら、水原は嬉しそうに笑った。
    「出店、見に行こうよ」
    水原は俺の手を握った。俺達は久しぶりのお互いの手のぬくもりを感じながら、縁日の人込みの中に紛れていった。水原は賑やかな所が大好きだ。たくさんの屋台の店に囲まれて、子供のようにはしゃいでいた。
    「金魚すくい…ねぇ、やろうよ!」
    水原は俺の手を引っ張るようにして、金魚すくいの屋台に近づく。すぐにおっさんに金を渡し、二人で挑戦する。俺は5匹程すくって破れた。

    ふと隣の水原を見る。とてつもなく真剣にやっていた…。
    水原は勝負事にかなりムキになる性格で、俺も手がつけれなくなるときがよくあった。

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    「あぁ!破れたッ!なんだよ、これッ!!ちょっと、これ紙薄いんじゃないの!?ふざけんなよぉ!」
    案の定、文句を言い始めた。久々にヤンキーな水原を見て、俺は少しふいてしまった。
    いい加減回りの人に白い目で見られ始めたので、俺は水原の手をひいて、他の場所に行くことにした。
    なんだかんだしてるうちに花火が上がる時間になったので、俺達は少し人込みから離れた、よく見える穴場へと移動した。
    神社の裏手に小山があり、そこの頂上は小さな公園になっていて、そこのベンチに二人で腰かけた。
    しばらくして花火が上がり始める。幻想的な花火の美しさに、俺達は魅入られていた。
    俺は呆けたような顔で花火を見ていた。すると、ふと右肩に手が触れ、頬に柔らかい感触が…。
    水原が俺にキスをした。俺は驚いて水原の方に向く。自分からしたくせに、すごく照れてるのがとても愛おしく感じた。
    「ほッ…ほら…。もういいから、花火見なよッ!」
    水原は俺から目をそらした。

    その後、俺は水原を家に連れていき、夜遅くまで浴衣姿の水原を堪能した…W
    毎日忙しいながらも、俺と水原は互いに幸せを感じていた。
    水原は年をおうごとに大人っぽく綺麗になっていく…毎日水原の事ばかり考えていた。
    しかし、そんな幸せがある日、音を立てて崩れてしまった。
    花火大会の夜から一週間後ぐらい経った頃、水原の親父さんが何かの事業に失敗し、多額の借金をおうことになったという。その結果、両親は離婚することになり水原はどちらにつくかという決断を迫られた。
    俺は実家を出て、水原と結婚を前提に一緒に住むことを提案した。水原は喜んでくれた。しかし、水原のお母さんが離婚の際の様々にいざこざで精神的にやられてしまって体調を崩し、持病を再発してしまった。
    しかし、水原は、今まで自分をほったらかしにした親だから、面倒をみる義理はないなどと言った。その時俺は、初めて水原に暴言をはいた。
    そして、どうかお母さんのそばにいてあげてほしいと言った。
    水原は俺と住む事を諦め、お母さんの看病の為に一緒にお母さんの実家へと引っ越しすることになった。

    別れの前の晩、俺達は朝まで愛し合い、そしていつかまた会うことを約束して別れた。
    離れて暮らすようになっても、俺達は連絡だけは取り合っていた。
    水原が引っ越した先は、新幹線で3時間ちょっとはかかる場所でなかなか会うこともできない。それがとてもツラかった。
    そんなある日、急に水原と連絡がとれなくなってしまった。ケータイに電話やメールをしても繋がらない…。俺は不安になり、迷惑は承知で教えてもらっていたお母さんの実家に連絡してみることにした。
    すると、水原の祖母という方が電話に出られて、事情を話し水原の現状を聞こうとした。話では、水原のお母さんは一ヶ月前に亡くなってしまったとのことだった。その後水原は「おじいちゃんとおばあちゃんに迷惑はかけたくない」と言って家を出てしまったらしい。
    どこに住んでるのかも分からず、祖父母も心配している…そんな状況だった。
    俺は目の前が真っ暗になった。水原はもう、二度と俺のもとには戻らない…そう考えると、涙が止まらなかった。
    俺は自暴自棄になった…。今まで口にしたこともなかった酒やタバコに手を出し、仕事も辞めた。次第に家に引きこもりようになった。

    ある日、たまには外を散歩でもしようと徘徊老人のように近所をフラフラ歩いていた。その時、ふと見覚えのある場所へ辿りついた。
    水原と最後に一緒に来た場所。花火大会の神社だった…。
    俺は吸い込まれるように境内に入った。あの夜とは違って何もない、ただガランとしているだけ。あの日の夜…俺の隣には、この世で一番美しいとさえ思った浴衣姿の水原がいた。
    しかし…もういない。俺はその場で泣き崩れてしまった。水原の存在が感じられない生活なんて、俺にとっては死んでるも同じだった。ならいっそのこと…そんな馬鹿な考えすら浮かんできた。
    しかし、俺の心の中で、水原のはにかんだ笑顔が浮かぶ…。
    その顔は俺に気力を与えてくれた気がした。3日後、俺は自分をもっと強くする為、そして水原との思い出が溢れる程詰まった地元を捨て去る為、中学時代の親友を頼って東京に旅立った。
    そこで親友と二人暮しを始め、毎日毎日狂ったようにバイトをした。水原を忘れようとするかのように…。
    しかし、親友が家業を継ぐことになり、地元へ帰らないといけなくなった。
    俺は一人暮しを始めた。

    しかし、地元に戻った親友が、どうしても俺と仕事がしたいと言ってくれ、俺は地元に帰ることにした。
    すでに地元を離れてからもうすぐ一年が経とうとしていた。
    水原の事を忘れたわけじゃない。俺はまだ愛してたし、水原を想い続けていた。でも、俺もいろんな事を経験し、ただ気持ちの整理がつくようになっていた。
    地元に着くとすぐに親友の家業を手伝うことにした。共同経営で上下関係は作らないでおこうという親友のはからいがあったが、親友にはとても恩がある。俺はぜひ部下として使ってもらうことをお願いした。
    そんなこんなで仕事にも慣れ、そしてまた夏がやってきた。
    俺は花火大会へやってきた。一年ぶりの神社。しかし、今度は全く違う気持ちだ。ただ思い出に浸りにきただけ。俺は穏やかな気持ちで人込みに紛れた。
    縁日には目もくれない。今は金魚すくいに夢中になる、可愛い水原はいないのだから…。
    俺は水原と花火をみたあの公園のベンチに向かった。しかし先客がいたようで、ベンチには誰かが座っていたので、俺は少し離れたトコにある遊具にもたれかかって花火を見ていた。
    やはり一昨年と同じく、言葉を失うくらい綺麗だった。

    花火はフィナーレを迎え、最後に一際大きな一発が上がり、辺りは静寂に包まれた。少し離れた神社の方から、小さく歓声が聞こえる。
    俺は自分の頬を触る。水原の柔らかい唇の感触を思い出していた。すると、どこからか女性の啜り泣く声が聞こえてきた。やがて、赤ん坊の泣く声も…
    俺は驚き、辺りをキョロキョロした。どうやら泣き声は、先にベンチに座っていた人のようだった。俺は躊躇しつつも、その人に近づき、ポケットティッシュを差し出した。
    「あの…よかったら使ってください。」
    「あッ…すみません…」
    女の人は少し驚いたようだったが、俺のティッシュを受け取り、赤ちゃんの涙を拭った後、自分の涙を拭った。
    「花火…綺麗でしたよねぇ。」
    「ハイ…なんか私、感動してしまって…」
    俺はふと、その女性の顔を見る。

    水原だった……。まぎれもなく、それは赤ん坊を抱いた水原だった。俺は、全身が硬直した。
    「水原………?」
    俺は思わず口にする。「えっ……?」
    その女性も、俺の顔を見て、亡霊にでも会ったような顔をしていた。
    「まさか…いや…ホントに水原か!?」

    俺は気が動転し、鼓動が早くなっていた。長い間忘れていた、熱い物が込み上げてきた。「ごめん…」
    そう言って、水原と思われる女性は赤ん坊を抱きしめて、ベンチから即座に立ち上がり走り去ろうとした。
    「水原!!!待ってよ!!」
    俺は必死で叫ぶと、水原は足を止めた。もう水原に間違いない…俺は確信した。
    「水原…行かないでよ…。」
    俺は水原に近寄る。そして、後ろから水原を抱きしめた。
    水原はしばらく震えていた。しかし、俺がさらに強く抱きしめると、震えはとまった。
    俺は水原の方を抱き、一緒にベンチに座った。水原は俯き、ただじっと赤ん坊を見ていた。
    「戻ってたんだな…知らなかった…」
    俺は必死で言葉をはいた。
    「うん…」
    水原は小さく言った。「俺…水原と連絡取れなくなったから、お婆ちゃんの家に電話したんだ…。そしたらお母さん…亡くなったって聞いて…。で、水原もいないって…」
    「ごめん…」
    水原はただそれだ言った。
    「結婚したんだ…?可愛い赤ちゃんだね…」正直…赤ん坊を見た時はショックだった…。でもあれから一年が経っている…水原が俺以外に好きな男ができたとして仕方ない…

    そんな風に言いきかせて、俺は気持ちを落ち着かせていた。
    「結婚はしてないよ…。この子だけ産んだんだ…」
    水原は、シングルマザーになっていた。
    「そうなのか…」
    事情はわからないが、きっと訳があるはず…。俺はそれを聞く気にはなれなかった。
    「水原ッ。俺会えて嬉しいよ!なんで急に連絡くれなくなったんだ?心配したぞ?」
    俺は明るいフリをして水原に言った。
    「なんでよ…なんでアンタ怒んないんだよ…。私の都合で勝手に連絡しなくなってさ、一年もほったらかしで…なんでよ?アンタ、変だよ…」
    水原は目に涙をいっぱい溜めて、俺を見た。
    「馬鹿な事言うなよ…。俺、今でも水原の事大好きなんだぞ…?そんな水原に会えて嬉しいんだ…怒れるわけないだろ…」
    俺も泣いていた。
    そう言うと、水原は俺に寄り掛かり、赤ん坊を抱きしめながら声を上げて泣いた。
    お互い、やっと落ち着きを取り戻し、身体を離した。そして俺は、ある事を決意していた。
    「なぁ水原…。高校の時な、俺水原にずっと言いたかったけど言えなくなった事があるんだよ…。言っていいか?」
    「な…何?うん…いいよ。」

    不思議そうな顔をする水原の前に立ち、俺は深呼吸をした。
    「水原さん!」
    「はいッ!」
    水原はびっくりして、変な返事をした。
    「俺…水原さんの事、好きになったんだ…。もしよければ、俺と付き合ってくれないかな…?」
    水原は今にも泣きそうな顔をしていた。
    「んで、これは今の俺からの言葉…。水原、結婚しよう。もちろん今すぐじゃなくていい。お互い気持ちの整理がついたらな。俺みたいな変な奴でよかったら、その子の父親に、水原の旦那になりたい…」
    俺は手にたくさん汗をかいていた。
    「うん…いいよ。変な奴だけど勘弁してあげる…」
    水原は泣きながら言った。
    「な、その子抱かせてよ」
    俺は水原から赤ん坊を受け取り、抱き上げた。月の光りに照らせたその子の顔は、宝石みたいに輝いて見えた気がした…。

    (以上。第2章:水原との別れそして再会…)

    苦手なヤンキー女2

      


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    テーマ : えっちな体験談・告白    ジャンル : アダルト

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