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    【他人棒に】幼馴染みにフェラの練習させてと言われた4 【寝取られ】


    僕には幼馴染みがいる。ずっと好きだったのに、なにも気持ちを伝えられないまま、涼子は彼氏を作ってしまった。

    僕はこの状況になって、やっと涼子を取り戻そうと心に決めた。
    そんな中、涼子と先輩が目の前でキスをして、いやらしいことをするのを見せつけられてしまった……。


    その日の夜、かなり遅い時間に涼子はまた窓から入ってきた。
    『マー君、ごめんね! あんな事になっちゃって……』
    本当に申し訳なさそうに謝ってくる涼子。僕は、胸が痛かった。涼子は、ついさっきまで先輩とセックスをしていたはずだ。そう思うと、嫉妬や後悔の念で押しつぶされそうになる。

    「なにが? 謝る事なんてないだろ?」
    平然としたフリで言う僕。
    『ホント? 怒ってない?』
    僕をのぞき込むように言う涼子。今日は、目の前にあるこの唇が、他の男と絡み合うところを見てしまった。


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    そう思った瞬間、僕は涼子にキスをしていた。涼子は、目を丸くして驚いたが、そのまま無抵抗で僕のキスを受けてくれた。さっきの先輩みたいに、強引に舌を絡める。すると、涼子も舌を絡め返してくれる。
    幸せだった。このまま、ずっとこのままでいたかった。

    『なに? 練習? 今の良かったよ! 一瞬、ドキッとしたw』
    「なぁ、あんなことさせられて、おかしいって思わないのかよ?」
    『思わないよ。おかしな事でも、変なことでも、先輩が望むなら……応えるよ』
    少し元気がない感じで涼子が言う。

    「涼子、俺と付き合えよ。あんなヤツなんかと別れて、俺と!」
    僕は我慢しきれずにそう言った。
    すると、ポロポロっと涙を流した涼子。
    『……遅いよ……今頃言うなんて、遅いよ……』
    何とも言えない悲しそうな顔で言う涼子。僕は、涼子を抱きしめようとした。すると、涼子は僕を両手で押し返した。

    『ダメだよ……そんな事言われたら、練習じゃなくなるよ……』
    「練習じゃなくて、俺と真剣に!」
    『マー君は、私が他の人のモノになるのが嫌なだけだと思う……ずっとそばにいたから、妹に彼氏が出来るのが嫌って思うのと同じだと思う。マー君は、私の事なんて女としては見てないよ……』
    「違うっ! そんな事ないって!」

    『もう、やめよ? 私の気持ちは変わらないから。心配してくれてありがとう……もう、行くね……』
    「……ゴメン……」
    『謝るなんて、らしくないよw 私ね、マー君のことすっごく好きだった時期があるんだよ。気がつかなかったでしょ?』
    「……あぁ……」
    『ホント、鈍感w 明日から、また仲良しの幼馴染みでお願いね。マー君と遊べなくなるのは絶対ヤダからね!』
    「わかった……」
    『へへw よろしいw』
    こんな事を言って、涼子は窓から出ていった。

    僕は、取り返しのつかないことをしてしまったのかもしれない。でも、凄くスッキリした気分だ。長いこと、何年も何年も伝えることが出来なかった気持ちを、やっと言えた。見事に玉砕したが、晴れ晴れとした気分だった。

    そして、絶対にあきらめないと強く思った。

    次の朝、涼子の家の前で待ってみた。昨日、あんな事があったので、いつもの僕なら逃げていたところだと思う。でも、今日から僕は変わるつもりだ。先輩の浮気を調べて、涼子と別れさせる。そんなことを考えていたが、そんな卑怯なことはやめるつもりだ。真っ正面から涼子にぶつかって、好きになってもらう。そう決めた。

    すると、ドアが開いて涼子が出てきた。僕が門のところにいるのを見つけると、一瞬驚いた顔をして、笑顔になった。
    本当に、良い笑顔だ。僕だけのモノにしたい。

    「おせーよ。ほら、行くぞ!」
    いつもは、先に行く僕を、涼子が後ろから追いかけてきてくれていた。
    『うん! へへw なんか、変な感じw』
    そう言いながら、僕の後をついてくる涼子。いつもと違うことをして、正直どうしたらいいのかイマイチわからないまま、黙って歩く僕。
    『なに黙ってんの? なんか話しなよー』
    涼子は、いつもの朝よりもちょっとテンションが高い。嬉しそうな感じとも言えると思う。そして、本当にたわいのない話をしながら歩いた。

    昨日のことを意識して、ぎこちなくなるんじゃないかと心配していたのが、馬鹿馬鹿しくなるくらい、いつもどおりの二人だった。

    今までと、積極的に変わろうと思った僕は、帰りも涼子を待って一緒に帰るようにした。前は、行きも帰りも一緒だったのに、いつの間にか帰りは別々になっていた。いつから一緒に帰らなくなったのか、僕はもう覚えてもいなかった。

    帰りに、門のところで涼子声をかけた。
    「お疲れ。一緒にコンビニ寄らね?」
    結構声が震えた気がした。でも、涼子は嬉しそうに笑って、
    『おごり? へへw ラッキィー』
    とか言ってくれた。何となく、リアクションが古くさいなと思いながらも、そんな所も大好きだ。

    「なんでだよw まぁいいや、でも、300円までだぞw」
    『遠足かよw』
    涼子は本当に楽しそうだ。なんか、やっぱり僕のことを好きなんじゃないかと思ってしまう。
    栄治先輩とのあんな姿さえ見なければ、涼子が他の男を好きだなんて、とても信じられないくらいだ。

    そして一緒にコンビニに寄った。涼子とコンビニなんて、しょっちゅう行っていた。でも、そんななんでもないことが、とても大切なことだったと今さら気付いた。

    一緒にいるのが当たり前……そんな風に思っていた僕は、思考停止していたのだと思う。涼子が他の男のモノになって、初めて失ったモノのデカさに気がつくなんて、涼子の言う通り”遅すぎる”のかもしれない。

    『これと、これも……やっぱりこっちかなぁ?』
    涼子はそんな事を言いながら、結局全部かごに突っ込んでくる。
    「待てよw 300円じゃ収まらねーだろw」
    『いいじゃん! ケチケチしないの!』
    涼子はそう言いながら、もう一つかごに投げ入れてきた。こんなコンビニの買い物でも、本当に楽しかった。

    『ねぇ、時間ある? 一緒に食べよーよ!』
    「別にいいけど。うちくるか?」
    『たまにはウチ来なよ! ママも会いたがってたしw』
    「そっか、じゃあ、着替えてすぐ行くわ」
    『うん! 待ってるね』

    そしていったん別れて家に帰り、母親に一言言って着替えて出て行こうとすると、
    「あらあら、涼子ちゃんの部屋に行くのなんて久しぶりじゃない! ダメよ、変な事しちゃw」
    とからかわれた。多分、僕は耳まで真っ赤になっていたと思う。うるさいわとか言いながら、家を出た。

    そして、涼子の家のインターフォンを鳴らす。すると二階の窓が開いて、
    『開いてるよー!』
    と、涼子が叫んだ。言われるままに家に上がり、二階に上がる。涼子の家に入るのは久しぶりだったけど、何も変わっていない感じだった。
    お母さんもまだ帰ってきていないみたいで、玄関には涼子の靴しか見えなかった。

    そして、少し緊張しながら涼子の部屋のドアを開ける。
    涼子の部屋も、ほとんど何も変わっていなかった。
    カーテンやベッドなどに、所々ピンク色が混じるのが女の子の部屋という感じだが、ぬいぐるみとか、アイドルのポスターなんかはない。全体的に、凄くシンプルな感じだ。

    そして、シングルベッドをソファがわりにして涼子が座っている。涼子もすでに着替えを済ませていて、綿で少し厚手の短パンと、Tシャツだけという姿だ。

    リラックスした姿の涼子を見て、妙にドキドキした。考えてみれば、女の子の部屋に入るのも思春期を迎えてからは初めてだし、リラックスした部屋着の女の子の姿なんて、見たことがない。

    『もう食べてるよーw』
    涼子はそう言いながら、ボリボリとさっき一緒に買ったスナック菓子を食べている。
    「アレ? お母さんは?」
    『まだみたい。買い物じゃないかなぁ?』
    「おまえさ、先輩のことお母さんに話してないの?」
    『え? 何で?』
    「いや、俺のかーちゃん知らないみたいだから」
    僕の母親と涼子の母親は仲が良い。なので、僕の母親が知らないと言うことは、涼子の母親も知らないのかなと思った。

    『うん……まだ言ってない』
    少し元気がなさそうな涼子。
    「なんで?」
    『……心配するから』
    「なにを?」
    『ほら……先輩有名人だから……』
    ここまで来て、やっとピンと来た。先輩は、悪い噂も多い。女癖が悪いという噂だ。涼子は、先輩が超イケメンだから悪く言う人が多いと言っているが、それでも信じてると言っている。

    この前までの僕なら、ここでチャンスとばかりに先輩の悪口を言ったと思う。でも、実際に会った先輩は、ちょっと嫉妬心が暴走していたが、確かに涼子を愛していると思った。

    「変な噂なんか、気にするなって。おまえが自分の目で見て大丈夫って思ってるんだろ? 自信持てって!」
    『ありがとう……そうだよね……なんか、マー君変わったね。男らしいよw』
    「惚れるなよw」
    『ないないw』
    何か、吹っ切れたわけではないが、涼子に対して昔みたいに接することが出来るようになった。

    そして、コンビニで買った菓子を食べながら、昔話メインで楽しく話をした。すると、涼子のスマホがなった。
    「おっ! 先輩からじゃね?w」
    僕がからかうと、
    『うるさいw』
    と言いながら、スマホを見た。そして、何かニヤニヤしながらメールを打っていた。

    「なんで電話しないの? メールとか面倒くさくね?」
    『lineだよw』
    「一緒じゃん」
    『全然違うよw』
    僕は、SNSとかそういうのは疎い。と言うか、そもそも僕はガラケーだ。
    涼子は、僕と会話をしながらニヤニヤとスマホを操作している。


    急に近くにいた涼子が、遠くに行ってしまった感じになる。好きな女が、目の前で彼氏にlineをする姿。もどかしくて、悔しくて目頭が熱くなる。

    僕は、スマホをいじり続ける涼子を、押し倒してしまった。すると、当然拒否られると思ったのに、涼子が抱きついてきた。
    押し倒した僕が、ビックリして動きが止まるような状態になる。我ながら、情けないというか間抜けだと思う。

    そんな僕に、イタズラっぽく涼子が微笑みかける。そして、そのままキスをしてくれた。僕は金縛りが解けたように、涼子を抱きしめ、舌を突っ込んで猛烈にキスをした。嫉妬で狂った僕は、そのままキスをしながら涼子の胸を揉んだ。その柔らかさに、さらに理性が飛んでいく。

    そのままTシャツをまくり上げ、生チチを揉む。手のひらに触れるピンク色の小さな乳首は、カチカチに固くなっていて、それが僕をもっと暴走させる。

    その乳首を口に含み、夢中で舐め続けた。
    『ん、ンッ! ン、ア……あっ! マー君、気持ち良い……上手、だよ……』
    涼子は抵抗することもなく、気持ちよさそうな声で言う。僕はその声に勇気づけられて、涼子の短パンも脱がせた。可愛らしいショーツが見えたが、それもひと思いに脱がせる。

    この状態でも、まったく無抵抗の涼子。僕は、涼子のアソコに口をくっつけた。そして、どこが何かもわからないまま、夢中で舐め始めた。
    『あぁっ! ダメぇっ! そんなとこ、あぁっ! 舐めちゃダメぇ……』
    僕の頭をギュッと押さえながら、恥ずかしそうに言う涼子。電気がついたままなので、涼子のアソコがよく見える。

    セックスはさせてもらったが、こんな明るい所で、しっかりとアソコを見るのは初めてだ。

    涼子のアソコは、想像していたのより全然綺麗だった。もっとグロいかと思っていたのに、毛も薄く、ビラビラもグロくはなかった。そして、少し開いた中は、ピンクでヌラヌラ光っていた。そこを夢中で舐めると、クチョクチョ音がした。でも、臭いも味もほとんどなく、気持ち悪いと思う要素はゼロだった。

    『ダメぇ、ンッ! ンふぅ! ふぅあぁ……』
    涼子は、口ではダメと言っているが、やっぱり無抵抗だ。そして、少し落ち着いた僕は、クリトリスの存在を思いだした。
    アソコの上の方に、皮から少しだけ顔を出しているピンクの小粒が見える。僕は、そこに舌をはわせた。

    『あぁっ!! うぁっ! んんっ! それ、あぁっ! 凄い……こんな……あっ! ダメっ! んンッ! ンあっ! はぁン』
    涼子は、腰を突き上げるような感じになり、強くあえぎ始めた。僕は、舐めている小粒が、どんどん大きくなるのを実感した。クリトリスも、勃起するんだ……知識では知っていたが、実際に体験すると驚く。

    そして夢中で舐め続ける。
    『あっ! アンッ#9825; ンふぅっ! ふぅアッ! こんな、あぁっ! こんなの、ウゥあっ! ダメぇ、イ、イキそう……怖い……あっぁっ! ダメェェ! んんあぁっ!! イクっ! イクっ!!』
    涼子はそう叫ぶと、ガクガクッと腰を震わせた……。
    何とも言えない達成感に、テンション上がる。

    すると、玄関のドアがガチャガチャッと開く音がした。大慌てで服を着る涼子。
    「涼子ちゃーん、誰か来てるの?」
    お母さんの声がする。
    慌てて二人で部屋を出て、
    「お邪魔してます!」
    と挨拶をした。
    「あら! 久しぶりね#12316;! ゆっくりしてってね!」
    と、笑顔で言ってくれた。涼子のお母さんとも、長い付き合いだ。家族みたいな感じがする。 

    そして部屋に戻ると、
    『ヤバかったねw』
    と、涼子がイタズラっぽく笑った。
    何となく、なんと言っていいかわからずに、
    「ゴメン……」
    と謝ると、
    『何で? 気持ち良かったよ#9825; 練習になった?』
    と、笑顔で言われた。

    「あぁ、ありがとう……」
    『どういたしまして! でも、な、舐められたの、初めてだったから、私も練習になったよ……』
    涼子が、顔を真っ赤にしながら言った。

    その言葉は、なぜか無性に嬉しかった。涼子の初めては、ことごとく先輩に奪われた。でも、やっと一つ奪えたと思うと、本当に嬉しかった。

    「ごめんな、初めて奪っちゃって……先輩に悪いな……」
    心にもないことだが、そう言ってみた。
    『なに言ってんの! 処女だ……ファーストキス奪ったくせに!』
    涼子は、妙に慌てた感じで言い直した。でも、ファーストキス? 何のことだろう?
    ポカンとする僕を見て、
    『もしかして、覚えてないの?』
    怪訝な顔で言う涼子。言いよどむ僕に、
    『ひっどーい! なにそれ、最悪なんですけど!』
    と、むくれた涼子が言う。

    「ご、ごめん、え? 何だっけ?」
    『ポッキー……』
    「え? なに?」
    『私が食べてるの、取ったでしょ?』
    「……?」
    『小3の時、私が食べてるポッキー反対側から食べたでしょ!』
    「あぁっ! 思いだした!」
    何でこんな大切なことを忘れていたのだろう? 涼子の家で遊んでいるとき、ポッキーをくわえてリスみたいに食べていた涼子……その反対側から僕がポリポリ食べて、涼子も慌てて取られないように食べる速度を速めて、最後に唇同士が触れた。でもあの時は、”ちょっと、取らないでよー!”とか言われたはずだ。キスしたっていう感じにはならなかったはずだ。

    涼子は、僕に背を向けている。背中が、”怒っています”と言っている。そうだったんだ……あの、ポッキーゲームの事故みたいなヤツを、涼子はファーストキスをして覚えてくれていたんだ……猛烈に申し訳なく思う。

    背中を向けている涼子に、
    「ホントにゴメン……」
    と謝ると、クルッと涼子が振り返った。その口には、ポッキーがくわえられていた。そして、クリクリした目をキラキラさせながら僕を見つめる涼子。

    僕は慌てて反対側から食べ始めた。そして、近づいていく唇と唇。そしてそのままキスをした。
    その途端、思いきり僕を抱きしめる涼子。僕はたまらず舌を入れた。ポッキーのザラザラした感じが変にエロくて、興奮が凄かった。涼子の口の中のポッキーの欠片を、吸い取るように、舐め取るように自分の口に持って行く。涼子の口の中のモノが自分の口の中に入ってくると、理性が壊れていく。

    僕は涼子の短パンを膝まで下ろし、自分のズボンとパンツも膝まで下ろした。
    下には涼子のお母さんがいるのに、止めることが出来ない。でも、涼子も同じようで、潤んだ目で僕を見つめるだけで、僕を止めることはなかった。


    そして、そのまま挿入して一つになった。また生で入れてしまったが、もう理性は残っていない。
    『ンッ! ン』
    涼子は、声を押し殺す。僕は、ベッドがきしまないように、静かに腰を振る。でも、そんな静かな動きでも、シチュエーションのせいかいきなりイキそうになってしまう。

    『マー君、私のこと、本当に好き?』
    快感に少しとろけた顔で聞いてくる涼子。
    「……あぁ……」

    『……好きって言って……』
    「好きだ……」
    言った途端、僕にしがみつき、キスをしてくる涼子。僕は、夢中で舌を吸い、腰を振る。
    涼子は、
    『あぁっ! ダメ……ンッ!』
    と、声を抑えながらうめく。
    「好きだ……涼子、好きだ……」
    僕は、そう言いながら腰を振る。
    『んっ! ン、あっ! わ、私も……あぁっ!』
    『好きだ! 好きだ!』
    僕は、何度も言う。

    『ンッ! ンッ! ンッ!』
    涼子は、僕を見つめながら気持ちよさそうに声を漏らす。

    「涼子、イクっ! 好きだ!」
    そう言って、涼子の中に射精すると、
    『んんぁっ! 好きぃっ!』
    と言って、キスをしてくれた……。
    涼子に好きと言われて、ホント嬉しかった。このまま、ずっとこうしていたいと思った。

    すると、階段を上がってくる足音に気がついた。慌てて服を整える二人。そして、涼子はベッドに、僕は床に座る。

    ドアがノックされて、返事をする前にドアが開いた。ティーポットを乗せたトレイを持ったお母さんがいた。
    「紅茶入れたわよ。お邪魔だったかしらw」
    そう言って、部屋に入ってくるお母さん。紅茶の良い匂いが広がる。

    そして、机に紅茶を用意してくれる。僕は、心臓が飛び出そうだった。バレてる? 臭いでバレる? 本当に、ドキドキした。
    でも、何事もなくお母さんは部屋を出て行った。


    『何か、ドキドキしたねw』
    良い笑顔で言う涼子。僕は、今がチャンスだと思った。もう一度、真剣に気持ちを伝えようと思った。
    『良い練習になったよ! ありがとね!』
    でも、涼子に先を越された。

    『ちょっと、トイレ行ってくる!』
    そう言って部屋を出る涼子。すると、スマホの画面が光った。急に現実に戻された気分だった。いけないと思いながら、画面を見てしまう僕。

    でも、それは先輩からではなかった。未衣ちゃんからのlineだった。
    ”ショックですぅ。好きな人って誰なんですか? でも、前島先輩の片思いなんですよね?”
    みたいなことが、絵文字とか変な小文字で書いてあった。
    他のも読もうと思ったが、それは止めた。

    先輩からじゃなかったんだ……僕は、勘違いして嫉妬して、涼子を犯すようなことをしてしまった……。
    すると、涼子が戻ってきた。
    『もう、中はダメだよ……彼女出来たら、ちゃんとしてあげなきゃダメだよ!』
    と、少しふくれて言った。でも、怒っている感じはない。
    そして、結構な時間になっていたので、もう帰ることになった。
    涼子のお母さんに、また遊びに来てねと言われて、すぐ隣の家に戻った。

    涼子は、未衣ちゃんに僕には好きな人がいると言ったみたいだ。この前、僕に彼女が出来るのは嫌だと言っていた。勝手なモノだと思うが、でも、嬉しかった。これは、まだチャンスがあるのかなと思えた。

    だけど、次の日も今まで通りの涼子だった。そして僕も、決め手を欠いたまま時間が過ぎていった。

    そんなある日、何となく涼子が処女をなくした場所を見て見ようと思った。そんな事に意味はないと思うが、そこに行き、自分を奮い立たせようと思った。
    今日は学校も休みなので、ちょっと距離はあるが自転車で行ってみた。

    そして港の団地に着き、屋上に出る。曇り空で、洗濯日和でもない事もあり、誰もいなかった。
    こんなところで、どうやってしたのだろう? しかも、処女と童貞だったという。まぁ、童貞だったというのは100パー嘘だと思うが、涼子は初めてだった。

    ベンチに座りながら、そんなことを考えていると、物音がした。誰かが階段を上ってくる音がした。
    この団地の住人ではない僕は、とっさに物陰に隠れた。

    「ほら、誰もいないじゃん」
    『……でも、こんな昼間から……』
    僕は、耳を疑った。涼子と先輩の声だ。

    「仕方ないだろ? 今日は親父とおふくろいるからさ」
    『……ホ、ホテルとかじゃ、ダメですか?』
    「金ないからさ。良いじゃん、早く済ませて、帰ろーぜ」

     

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