【友達と】由香里の夏休み【エッチ】 オナネタ専用エッチな体験談

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    【友達と】由香里の夏休み【エッチ】


    1.覗き見     −− 由香里、もう子供じゃないもん
     今日から夏休み。朝寝坊した由香里は水着とテニスラケットを持って時任の叔父様の家へ向かった。自転車をこぎながら自然に"Every Little Thing"の曲を口ずさんでいる。坂の上から見ると街は強い日射しでキラキラ輝いている。遠くの地平線には重たげな積乱雲が見える。由香里の髪の間を吹き抜けていく風には甘いにおいが混じっている。
     自転車で10分も走れば時任家だ。
     時任家はこの地方有数の資産家で、広大な屋敷には手入れの行き届いた庭園と趣味で栽培している蘭のための温室がある。
     敏文が先代の後を継いで時任家の5代目の当主となったのは7年前のことである。また、当主になるためには妻帯することが条件であったため、時を同じくして婚約者の光枝と結婚した。新当主の就任祝いと結婚披露宴が同時に執り行われたため、祝宴は極めて盛大なものとなった。
     豪奢なウエディングドレスに包まれた光枝の輝くばかりの美しさを、由香里は今でもはっきりと覚えている。光枝は由香里の母の姉であり、その美しさと飾らない優しさで、由香里が小さいときから憧れの叔母様だった。その大好きな叔母様を結婚という形で奪い去ってしまった敏文叔父様を、由香里は始めのうち少しだけ恨んでいた。しかし、叔父様が由香里をとっても可愛がってくれたので、彼女はそのうちに光枝同様、敏文にも親近感を覚えるようになった。
     中学2年生になった今でもその気持ちは変わっていない。いやそれどころか、2年前に父親を事故で亡くしてからは、40歳になる敏文叔父様は血はつながっていないけれど、父親以上に由香里にとって大切なものに思えてきている。
     自転車を庭の片隅に乗り捨て、由香里はプールのある屋敷の南側に向かった。
     今日は叔父様の会社がお休みで、由香里は水泳を教えてもらう約束だった。それに時間があればテニスもしたかったし。
     しかし、ロッカールームで水着に着替えてプールに行ってみると、誰もいなかった。
     プールサイドには赤いデッキチェアが一つだけ寂しそうにあるだけだ。熱く焼けたコンクリートの表面が由香里の足の裏をじりじり焦がす。
     「あれ、おかしいな。叔父様、確か10時っていってたのに」
     由香里は、この前叔父様に買ってもらったダイバーウォッチで時間を確かめる。
     「ひぇー、10時半だよ」
     30分の遅刻だ。

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     由香里はダイバーウォッチを腕から外す。この時計は13歳の少女の細い手首に着けるには少々重過ぎたが、由香里は気に入っていた。それから、形ばかりの準備体操をしてプールサイドに立つ。紺色の水着は一見するとスクール水着のようだが、実は高級ブランドのさりげないデザインのものである。
     「ここで泳いでいれば、そのうちに叔父様来るよね、きっと」
     由香里は思ったよりも冷たい水に少しずつ体を慣らしながら泳ぎ始めた。
     平泳ぎからクロールで50メートル、まだぎこちないフォームのバタフライで25メートル、息が切れると背泳で呼吸を整える。澄み切った青空は眼に痛いくらいに眩しく、重量感のある夏の雲がゆっくりと流れていく。
     30分も泳いだだろうか、由香里は少し疲れたのでプールから上がった。叔父様はまだ来ない。一体どうしたんだろう。まだ自分の部屋で寝ているのかも知れない。でも、もう11時になるし。徹夜で仕事をしたときは、お昼近くまで寝ていることもあったけれど・・・
     由香里は敏文の部屋に行ってみることにした。いくらなんでも、もう寝てるわけないけれど、もし寝ていたらケリの一つでもいれてやろう。バスタオルで体を拭きながら、由香里は素足のまま芝生の上を屋敷に向かった。東側にある叔父様の寝室の前までは玄関を通るよりも、庭づたいの方が早い。
     敏文の寝室の窓辺まで来た。窓には分厚いカーテンが掛かったままだった。
     「やれやれ、まだ寝ているんだ。あのネボスケ叔父様は」
     窓をたたいて起こしてやろうと思ったが、急に由香里はその動きをとめた。部屋の中から、なにやら女の泣き声が聞こえたのである。
     なんだろう。一カ所だけカーテンが締め切っておらず窓も少しだけ開いているところがあったので、由香里は薄暗い部屋の中をそっと覗いてみた。
     最初は暗くてよく分からなかったが目が慣れるにつれて、由香里はベッドの上に男女が全裸でからみ合っている姿を見た。
     仰向けに寝た女の股間に顔を埋めているのが敏文だ。女はむっちりした太股を開いたり閉じたりしながら、はあはあ荒い息をついていた。
     「ああっ!敏文さん。いいわいいわ。・・・もっと強く噛んでみて。そう・・・そうよ!」
     その声を聞いた時、由香里は「あっ」と思わず声を出してしまった。右手を口に当てたが間に合わなかった。
     「ママ」
     女は由香里の母親の静江だった。
     由香里の上げた声で、敏文はびくっとしたふうに由香里のいる方向に目を向けた。一瞬、由香里と敏文の視線が合ったような気がした。
     「気づかれたかも」由香里は窓の陰に隠れる。
     「どうして光枝叔母様でなくて、ママなの?」
     由香里は動揺しつつも、そう思った。
     「叔母様とママは今日の朝、強羅の別荘にいっしょに出かけたはずよ。なんでそのママがここにいるわけ?・・・やだっ、これって不倫ってやつじゃない?叔父様も叔父様よ。わたしとの大切な約束がありながら、よりによってママとなんかセックスして。一体どういうことよ」
     由香里はすぐにでもこの場を立ち去ってしまおうと思ったけれど、気持ちのどこか奥の方に、もっと見ていたいという欲求や好奇心のようなものがあった。彼女自身もそれに気づいていなかったが、体が自然に動いて、由香里は再び窓のすき間から覗き始めた。
     幸い由香里は気づかれなかったようで、今度は敏文が仰向けになっていて、静江が彼の股間にかがみ込んでいる。
     「なかなか大きくならないわね、あなたのこれって」
     静江はそういいながら、敏文の陰茎を頂上からすっぽりとくわえ、頬をすぼめて強く吸い込んだりした。いやらしい音が部屋の中にこもる。
     由香里は男性のペニスもそれを口にくわえる姿も、何もかも初めて見るものばかりで、痺れたようにその場から動けなかった。
     「大きくならないって、あれで充分大きいんじゃない?あれ以上大きくしてどうしようっていうの?」
     由香里がそう思っていると、敏文が頭だけ起こしてこちらを見た。由香里と視線があった。由香里に助けを求めているような、不思議な瞳の色だった。とても今セックスしているような動物的な眼ではない。
     「叔父様は絶対に私がここにいることを知っている。知っていてママとしてるんだ。でも、なぜ?・・・それに叔父様のあの哀しそうな眼はいったい」
     その時、由香里を見つめていた敏文が、心なしか安心したように笑った。
     それは、ほんの一瞬のことであった。
     「あら、急にこんなに大きく・・・すごいわ、敏文さん」
     静江は陰茎の裏の部分を舌ですーっと舐め上げると、今度はすっぽり含み込んで頭を上下に動かし始めた。同時に白いほっそりした指で陰のうを愛撫している。陰茎は静江の唾液でべとべとになって、ますます大きくなっていく。静江はそれを持て余し気味にしながらも、唇でのピストン運動を続ける。ヌチャヌチャという音と静江のくぐもった呻き声が交叉する。
     「私、上になるわね」
     静江は敏文の陰茎から唇を離すと、彼の腰の上に跨っていく。後ろ手に陰茎をつかみ自分の充分に濡れた膣の入口にあてがった。
     「あんなに大きいものが、ママのあそこに入るんだろうか?」
     由香里は目を見張った。静江のお尻がこちらを向いているので、由香里の位置からは全てが丸見えだ。
     膨れ上がった亀頭がぬめぬめした淫唇を押し広げて、少しずつ膣の中に呑み込まれていく。
     「あ、ああ・・・入ってくる」
     大きな亀頭が入ってしまうと、残りはスムーズだ。
     「ふう。何だかお腹の奧まで入ってるみたいよ」
     静江の丸くて白いお尻が小刻みに動き出す。敏文は下から手を伸ばして突き出された彼女の乳首を愛撫する。乳首はすぐに固く勃起して敏文の指を押し返す。
     静江のお尻の上下運動はだんだん激しくなり、敏文も下からずんずん突き上げる。濡れた茂みと茂みがしゃりしゃりと擦れ合った。
     すぐに静江はせっぱ詰まった声を上げ始めた。
     「あ・・・だめだめ、もうよ、もういきそう」
     静江のさらさらした髪が反り返った背中で激しく揺れる。
     「あう、・・・いちゃう、あんんん・・・」
     静江は前に倒れ込むと、敏文にむしゃぶりつくようなキスをした。二人の舌が蛇のように絡み合った。
     愛液で濡れそぼった陰茎が静江の白いお尻の間で見え隠れする光景に、由香里は脚が震えた。
     「すごい。大人って、みんなこんなことするの?」
     由香里は窓枠につかまりながら、無意識のうちに太股をこすり合わせる。自分の秘密のあたりが、なんだか変に熱くて堪らなかった。
     「ああ、ママのあそこがひくひくいってる。・・・うそ、お尻の穴までひくひくしてる」
     由香里はもう我慢できなくなって、水着の上から股間に指を当てた。おそるおそる二本の指で幼いワレメの上を擦り上げる。痛いような痺れるような変な感じ。
     由香里は部屋の中の光景から目を離さずに、少しずつ愛撫する指の勢いを強くしていく。
     今度は敏文が仰向けになった静江の上に乗っていった。柔らかなクッションのような静江の体の上で、彼は快感を確かめるようにゆっくりと腰を動かす。彼は時おり由香里の方を見ているように見えた。
     由香里は自分でも気づかないうちに、敏文の腰の動きに合わせて水着の上から自分のワレメを激しく擦り上げていた。可愛らしい息づかいも少し荒くなってきている。
     時を忘れたように、敏文と静江はどん欲にお互いをむさぼり合っていた。静江は何度も何度も絶頂を極めて、もう動物的なくぐもった呻き声しか上げていなかった。
     最後は、四つん這いになってお尻を高々と掲げた静江に、敏文はバックから責め立てた。汗びっしょりになって腰を動かす敏文。彼の下腹部が静江の張りつめたボールのような丸いお尻にぶつかるたびに、ピタピタと音をたてた。
     「んん・・・すごいすごい。」
     静江はシーツをわしづかみにして、狂ったようにお尻をくねくね振り立てる。
     「もっと、もっと奧まで、強く。あう・・・いい、いい、いい」
     二人はそのままオルガスムスの大波に呑み込まれた。敏文は静江のどろどろに燃えたぎった膣から陰茎を引き抜くと、痙攣する彼女のお尻や背中にありったけのザーメンをぶちまける。次から次へと噴出するザーメンで、静江のお尻と背中は一面べとべとになってしまった。
    由香里も、同時に、ただひたすらに小さなワレメを擦り上げていたのだが、ひりひりするような気持ちいいような変な気分になって、両脚が立っていられないくらいに震えてきた。小さくて形の良いお腹もふるふるしている。
     「ああ、なんなの、この変な感じって・・・」
     そして、部屋の中の二人が絶頂に達したとき、由香里もまた、幼いながらもオルガスムスに近い感覚を覚えていた。
     「あう、んんん・・・叔父様、由香里もいく・・・」
    激しい息づかい。
     自分の指をぎゅっと挟み込んで、由香里の張りつめた太股と小さな下腹部がひくひく痙攣する。
     「んんんん・・・」
     幼なげな顔を快感にゆがめながら、由香里はへなへなとその場にしゃがみ込んでしまった。
     しばらくして、由香里は、はっと我に返った。激しく汗をかいたらしくて、体中がべとべとして気持ち悪かった。何だか少しだけ頭痛もする。
     「いったい、わたし・・・どうなっちゃたの。ほんとに、あんなことして」
     自分の指がひりひりした。水着の上から擦っていたので少しすりむけたみたいだった。きっとあそこも赤くすりむけているのかも。
     指先をくんくん嗅いでみた。磯の匂いと甘酸っぱい木イチゴのような匂いがした。
     「由香里はまだ子供よ。自分からは何にも出来ないのよ」
     その時、頭の上の窓のすき間から母親の声が聞こえてきた。
     「でも、由香里ちゃんはもう中2だろう。全くの子供って訳はないだろう?」
     敏文叔父様の声だ。どうやら、由香里がこの夏休みが終わったら行こうとしているカナダへの半年間のホームステイについて話しているらしい。
     お尻を地べたにつけて坐り込んだまま、由香里は今自分がしたことへの嫌悪感と叔父様に対する怒りが、心の中でどんどん大きくなってくるのを覚えた。
     「なんで?なんでよりによってママとなんかするの?叔父様はいつも由香里が一番好きだって、昔からいってたじゃない。誰よりも好きだって。光枝叔母様よりも好きだって。あれは嘘だったわけ?子供相手に適当にからかっていたんだ。」
     由香里自身は気がついていなかったが、敏文への怒りには、かなり大きな嫉妬の気持ちが秘められていた。
     「あーあ、いやだいやだ」
     色々な思いが次から次へと湧いてきて、由香里は自分自身でもわけが分からなくなってしまった。プールで泳いでいたつい1時間前の自分が、何も知らずに幸せな子供だった自分が、何だか懐かしい遠い昔のことのように思えた。
     由香里は立ち上がる。
     水着の股間の部分は、汗とは違うよく分からないもので、ひどくぬめぬめしていて重たかった。
     なんだか泣きたくなって、プールに向かう途中から涙が流れて止まらなくなった。
     熱くなった芝生の上を駆け抜けて、プールに思いっきり飛び込む。冷たい水が由香里の火照った体を冷やしてくれた。
     由香里は平泳ぎで息の続く限り潜水した。薄青い水の中に射し込んでくる陽光が、幾重にも縞模様を作って由香里の体を通りすぎていく。息が苦しくなっても、由香里は水の中にいた。
     涙が止まらなかった。
     あまりの苦しさに、とうとう由香里は水面から顔を出した。思いっきり息を吸う。塩素の匂いがつんと鼻の奥に滲みた。
     息を整えながら、水を両手ですくって顔を洗った。
     それから、由香里はひとり呟いた。
    「由香里、もう子供じゃないもん」
     言葉を発した途端、それが何かの合図だったかのように、由香里の耳に蝉の鳴き声が戻ってきた。その声はうるさいくらいに夏の空に向けて響いていた。

    2.初めての快感    −− オナニーって、鏡の前がいい
     由香里は自分のマンションに戻ると、直ぐにシャワーを浴びた。ちょっと熱いくらいのお湯で体中を流した。ハーブの香りがするボディソープをたっぷり使ったのに、体のどこかに染みついた汚れは、いくらこすっても落ちないような気がした。
     浴室から出て冷たいレモン水を飲んでいると、電話が鳴った。敏文からだった。今日は急な仕事が入ってしまって、約束の時間にプールに行けなくて悪かったというようなことを、叔父は言葉少なにいった。
     由香里は、「ふうん、そうだったの」と答えるのが精いっぱいだった。その一言でさえ、声が震えてしまいそう。
     叔父はもっと何かいいたげだったが、由香里は「今日は頭がいたいの」といって、電話を切ってしまった。もうお昼を過ぎているはずなのに、由香里は何も食べる気がしなかった。髪の毛を乾かしているうちに、由香里は急に眠たくなってきた。
     何だかすごく疲れているみたい。由香里はパジャマに着替えるとベッドに横になった。どうせ今日からママは強羅の別荘だし、一週間は由香里ひとりだ。気ままにしていても、誰からも文句をいわれない。
     由香里は、何も考えずに、そのまま眠ってしまった。
     由香里は夢を見た。それは、得体の知れない黒いスーツの男達が由香里を殺そうとして襲ってくる夢だった。いくら逃げても逃げても、黒い男達は執拗に追って来るのだ。男達は二人の時もあれば三人の時もあった。みんな同じ様な姿をしていた。始めは公園や雑木林の間を逃げ回っていたが、そのうちに迷路のような都会の地下街に入った。男達は後ろから追いかけてくるだけでなく、次の角を曲がると別の男が待ち伏せしているような気がした。とても大きな恐怖感が由香里を襲う。
     胸はドキドキしているし、足はへなへなしていて力が全然入らない。まるで水の中を走っているようだった。
    「ああ、もう捕まってしまう。怖いこわい。おしっこが漏れそう」
     そしてとうとう、男のひとりが由香里を背後から襲ってきた。武器は持っていないが、ものすごい力で由香里の細い首を締め上げる。男のはあはあ吐く息が生臭く、そしてたばこ臭かった。
     由香里は、もう駄目だと思って男の顔を見る。
    「ああ、叔父様!」なんと、由香里を襲っている男は敏文叔父様だった。
     ・・・由香里は、あまりの驚愕に目がさめた。
    「夢か・・・」
     まだドキドキする胸を押さえながら、まだ由香里は夢と現実の間にいて、自分の部屋のベッドにいることが、しばらくは信じられない。
    「あーあ、怖かった」
     ふーっと深いため息をつく。夢の中で自分の首を絞めようとする叔父様の手の感触が、まだ残っている。
    「どうして叔父様が?」
     由香里は、何気なく、部屋の壁に貼ってあるポスターを見た。このごろ売り出し中の俳優Aがアップで写っているポスターで、由香里は敏文叔父様に似ていると思っている。ママには「趣味が悪いわね」といわれながらも、由香里はこのポスターの中に叔父様を見ているのだった。
    「今は何時かしら?」
     少しずつ現実に戻りながら時計を見ると午後五時になるところだった。
     ブラインドを下げていてもまだ薄明るい部屋。
     起き上がろうとして体を動かした瞬間に、由香里は股間に違和感を覚えた。
    「あれっ、生理かな?」
     しかし、生理は一週間前に終わったばかりだ。恐る恐るパジャマのズボンの中に手を入れて、下着に触れてみると、そこはおしっこを漏らしたように濡れていた。一瞬、いい年をしておねしょをしてしまったかと思ったが、そうではないことに由香里は気づいた。
    「なに、これ・・・?もしかして・・・」 おびただしい愛液だった。
     寝ている間に忘れていた今日の午前中のことが蘇る。
     由香里は、下着の中に指を入れて、ワレメのあたりをさぐってみた。愛液が多すぎて、指がぬるぬると滑ってしまい、どこがどこであるか分からない。
    「パンツ、取りかえなくちゃ・・・」
     そう思いながらも、由香里の二本の指は、別の生き物のように何かを求めて動き出している。
     まだ少しだけひりひりするワレメは、びっくりするくらい熱かった。
    「あっ、これって・・・」
     突然、由香里は小さな突起を探り当てる。二本の指でその小さな芽の周りをぐりぐりこすりあげてみる。
    「あっ!・・・あああ」
     由香里の張りつめた太股が、ぴくんとして閉じようとする。手のひらでは、まだ生えそろわない茂みがしゃりしゃり音をたてた。
    「私って、どうしちゃったんだろう?」
     由香里は、ゆるゆるとベッドから起き上がると、魔法にでもかかったように、パジャマも下着も脱いでしまった。
     それから、クローゼットの一角にある大きな姿見の前に立った。由香里の全身がその鏡に映し出される。
     もう一度ワレメに指を伸ばして、さっき探り当てたばかりのクリトリスをそっと愛撫してみる。そこを中心に体中がジンと痺れるような感じがして、のどの奥から怯えたような声が出てしまう。
     由香里は息をはずませながら、鏡の中の自分を見つめた。
    「由香里、あなたはいつの間に、こんなにエッチな女の子になってしまったの?」
     鏡の中にいる自分に唇を寄せる。鏡の表面は冷たくて固い。由香里のはあはあいう息で直ぐに表面は曇ってしまった。それでも由香里は、自分の指を股間で小刻みに動かし続けながら、鏡の唇にキスを続ける。
    「キスって、どんな感じなんだろう?・・・ずっと前から、ファーストキスは敏文叔父様って決めていたのに、叔父様はママとあんなことして。いったい私の立場はどうなるのよ」
     叔父に対する嫉妬やら憎しみやらが、再び大きな感情のうねりとなって由香里を襲った。
    「叔父様なんて、大嫌いなんだから、大嫌いなんだから・・・」
     由香里はうわごとのように何度も呟きながら、オルガスムスを迎えていた。
    「ああ、いく。いっちゃうよー」
     鏡の中の自分にキスをしながら、由香里はまだ幼い下腹部をがくがくと震わせた。
    「あん、あん、とまんない・・・」 
     しばらくして絶頂の嵐が去り、ワレメから指を離すと、由香里は腰を前につきだして、熱くぬめっている股間を鏡に押しつけてみた。
    「冷たくて気持ちいい」
     気づかないくらい薄い由香里の茂みが冷たい鏡の表面で擦れ、ねっとりと糸を引く蜜液が表面に付着して、薄明るい部屋の中できらきらと光るのだった。
     それから由香里は、もう一度シャワーを浴びた。
     下着も着替えてさっぱりすると、自分がものすごく空腹であることに気づき、スパゲティを茹でて食べることにした。
     大きな鍋に2食分の麺を入れた。もちろん全部食べるつもりだった。

    3.14歳の誕生日 −− どうして、ママとなんか寝たの
     由香里はそれから1週間、時任家には行かなかった。叔父と顔を合わせるのが、怖いような恥ずかしいような気がしたからである。
     一人で図書館に行ったり、友達と映画を見に行ったり、市営のプールに行ったりして過ごした。夜は好きな小説を読んだ。オナニーはあの日しただけで、あんなイヤらしいことは、もう2度とやるものかと心に決めていた。
     そうこうしているうちに、強羅の別荘に行っている母親から電話があった。
    「明日は、由香里の誕生日でしょう?由香里、ずっと1人でいて寂しそうだから、ここは盛大に、みんなで誕生祝いをやろうってことになったの。・・・ねえ聞いてる?」
    「うん、聞いてるよ。」
    「だから、あなたの誕生祝いよ、みんなでね。」
    「そんなの、いいよ」
    「だめだめ、もう決めたんだから。姉さんも敏文兄さんも来るっていってたし。それにレストランだって予約入れちゃったしね」
    「もう、ママったら勝手に決めちゃうんだもん」
     叔父様も来ると聞いて、由香里は急にドキドキした。
    「わたし、行きたくない感じなんだな」
    「なにいってるのよ。場所は『エトワール・ヌーヴォー』よ。ほらフランス料理のおいしい所。ちょっと高いけどね。明日、夕方の6時までに来るのよ。」
    「えーっ!?」
    「ああ、それとちゃんとしたお洋服着てくるのよ。ジーンズとかTシャツとかじゃだめよ。分かったわね」
     静江は一方的にそういうと、電話を切ってしまった。
    「あーあ」
     由香里は受話器を置きながら、ため息をついた。
     それから、読みかけの文庫本を読もうとしたが、なかなか物語の世界に入っていけなかった。
    「あんな大人達、いつまでも待たせておけばいいのよ。あの気取ったレストランでね・・・」
     由香里は読んでいる本を閉じると、ソファから立ち上がった。
     それから、何とはなしに自分のクローゼットを開けた。
    「どうしよう・・・」
    そこには、彼女のお気に入りの洋服が並んでいた。
    「学校の制服ってことはないよね。やっぱり、エンスウィートあたりがいいかなあ」
     いつの間にか、由香里は明日着ていくための服を選び始めているのだった。
     翌日は、大きな台風が近づいているということで、しめった風が吹き始めていた。午後にはとうとう、シャワーのよな雨が降り始めた。
     由香里は、淡い若草色のワンピースを選んだ。ワンピースの下には白いボレロを着た。このごろ脹らみ始めた乳房が目立たないようにするためだった。長い髪は後ろで束ねてアップにした。前髪は垂らす。
     鏡で見る自分の姿は、14歳の誕生日を迎える女の子としては、ちょっと幼く見えた。なんだか小学生みたい。
     母親の化粧台に行ってルージュを探す。あまりどぎつい色はやめて、淡いピンクのルージュを選んで引いてみる。鏡を見ると、ますます幼く見えた。ティッシュでふき取る。
     最後に、柑橘系のトワレを首筋のへんにスプレーした。
     『エトワール・ヌーヴォー』は、由香里の住むマンションから歩いて10分の所にあった。雨も風もまだそれほど強くなかったので、由香里は歩いてレストランへ向かった。街は台風が接近しているせいだろうか、いつもより人が少ないように思えた。
     レストランの入り口をくぐると、冷房の利いた室内がとても冷たく感じられた。
     ボーイがそっと寄ってきて、由香里にいう。
    「いらっしゃいませ。時任様がお待ちです」
     どうしてこういう所のボーイって、いつも囁くようにしゃべるのだろう。そう思いながら、由香里はボーイの後に従う。
    「こちらでございます」
     部屋には、叔父一人だけがいた。椅子に腰掛けずに立ったままだ。
    「こんにちは、由香里」
     叔父は由香里に笑いかけた。
    「ママと光枝叔母様は、まだ来てないの?」
     由香里は敏文の挨拶に答えようとせずに、床を見つめたままいった。
     小さな声が少しだけかすれる。
    「うん、まだ来てないんだ。まあ6時までにはまだ時間があるからね」
     ボーイが由香里に椅子を勧めてくれる。今日は主賓なのでテーブルの一番奥の席に座る。叔父は由香里の左隣に腰掛けた。
    「このごろ、テニスしてないね。どう?近いうちにやろうか」
     敏文が話しかけるが、由香里は「うん」といったきり、黙り込んでしまう。
     由香里は、テーブルの中央に飾られたブーケットをじっと見つめていた。あの紅い花はなんていう名前だろう?
     一方、敏文は今日の由香里が今までになく美しいことに、心から驚いていた。きっと自分でも気づいていないだろう。ボーイまでが由香里の美しさに緊張して、態度がぎこちなくなっている。思い詰めたような瞳が、押さえられた照明の中で、時折きらりと光る。薄くルージュを引いたような唇と白く光る小さな歯。白いうなじが14歳とは思えないくらい艶めかしい。
     敏文が再び由香里に話しかけようとしたときに、急に彼の携帯電話が鳴った。
     静江からの電話だった。
     どうやら、台風で強羅から動けなくなっているらしかった。
     途中で、敏文から由香里に替わる。
    「由香里、ごめんね。こっちはものすごい雨で全然動けないの。電車も車もね。今日は申し訳ないけど、義兄さんとお食事してね。何でもいいから、おいしいものたっぷりとおごってもらいなさいよ。明日は帰れると思うんだけど・・・」
     由香里は最後まで母の言葉を聞かずに、叔父に携帯を返した。
    「そういうことだ。由香里、二人きりだけど、君の誕生祝いをやろうか」
     電話を切ると敏文はそういって、ソムリエを呼んだ。
     叔父様がソムリエと今日のワインについていろいろ相談している声を聞きながら、由香里は目の前にある冷たい水をいっきに飲み干した。冷房が利きすぎていて肌は冷たい位なのに、体の奥の方がとても熱く感じられたのだ。冷えた水は由香里を少し落ち着かせるような気がした。
     準備が整うと、敏文と由香里はシャンパンとジンジャエールで乾杯した。
    「14歳のお誕生日、おめでとう」
     叔父は由香里を眩しそうな目で見つめながらいう。
    「ありがとう」
     由香里も少しだけ笑顔を見せた。
     食事はそれなりにおいしかったが、二人の会話は弾まなかった。食事の途中で、叔父は由香里に誕生日プレゼントを渡してくれた。紫水晶のネックレスだった。中学生には、少々高価すぎるかもしれない。
     ボーイだけがやけに張り切って、由香里の世話をやいていた。ボーイの勧めるまま、由香里はデザートのプチケーキを三つも食べた。
      
     食事を終えて店を出ると、台風がこの辺を直撃しているのか、外は大荒れになっていた。由香里は自分で歩いて帰るといったが、敏文は自分の車で送ることにした。
     まだ夜の9時前だというのに、街にはほとんど人影がなかった。道の両側に植えられた街路樹だけが生き物のように風に揺れていた。
     車の中で、由香里は終始無言だった。敏文も口数が少ない。
     マンションのエントランスの前はスペースが狭くて車を止められなかった。仕方なく敏文は駐車場に車を止める。入り口までは30メートルくらい歩かなくてはいけない。
    「さあ、着いたよ。傘は持ってる?」
     敏文はそういうと、助手席の由香里を見た。
     ところが、由香里は自分の膝のあたりをじっと見つめたままだ。体が固まってしまったように、全然身動きしない。
    「どうした?・・・」
    「叔父様・・・」由香里は小さな声でいう。
    「ん?」
    「叔父様!」今度は、はっきりとした声でいう。
    「どうして・・・、どうして、ママとなんか寝たの?」
    「えっ?」
    敏文は驚いたような顔をした。
    「あ、あのときのことか・・・」
    敏文の口からため息がもれた。
    ・・・由香里、あのときのことだろう?」
    「実はね、私は君が覗いていたことを知っていたんだ。君があそこにいたからこそ、私は・・・」
     敏文は声を絞り出すようにいう。
    「何いってるのよ。全然分からないもん。叔父様はママが好きなんだ」
    「いいや違う。静江さんじゃない」
    「じゃあ、やっぱり光枝叔母様を愛しているんでしょ。それなのに、どうしてママとなんか・・・」
    「・・・・」
    「私、帰る!」
     由香里は突然傘も持たずに、車から飛び出した。
    「傘を持って行きなさい!」
     敏文は車のエンジンを切ると、そばにあった傘を持って由香里を追いかける。
     敏文は、車から2,3歩のところで由香里の腕を捕まえた。
    「いいよ、こんな雨くらい」
     由香里は敏文の手を振りほどこうとする。
    「由香里、待ちなさい」
     激しい雨と風の中で、2人はもみ合い、一瞬、由香里の体は敏文の腕の中にすっぽりと入ってしまった。
    「由香里・・・」
     由香里は急に抵抗をやめ、敏文の体にゆっくりともたれてきた。
     顔を上げる。大粒の雨が由香里のかわいらしい顔に容赦なく降り注ぐ。
    「叔父様・・・私、私・・・」
     敏文を見上げる目だけが、きらきら光っている。
    「由香里、好きだよ」
     敏文は、あまりのいとおしさに、由香里の唇にキスをした。由香里も震えながら、敏文の唇を求めた。
     それから由香里は、敏文の胸に顔を埋めると、急に泣き出した。
     泣きながら、再び敏文にキスを求めてくる。
     由香里の唇は、バニラクリームとオレンジジュースの味がした。

    4.ロストバージン −−私、別の世界にいるみたい
     2人はもつれ合うようにして、マンションに駆け込んだ。
     部屋にはいると、バスタオルで髪を拭く。二人とも全身びしょ濡れだった。由香里はまだ泣いている様子だった。
    「由香里、だいじょうぶか?」
    「うん・・・」
     泣きながら、自分で解いた髪を拭いていた由香里であったが、バスタオルを床に放り出すと、「叔父様!」といって、再び敏文の胸に飛び込んできた。
     敏文は、雨に濡れた木イチゴのような酸っぱい匂いに混じって、子供特有のミルクと日なたの甘い匂いを嗅いだとき、猛烈に興奮した。この匂いは由香里が本当に小さな少女だった頃から漂わせていた匂いだったのだ。
    「ああ、由香里、私はずっとずっと君のことを大切に思っていたんだ。誰よりも好きだったんだよ。」
    「叔父様。私もそうなの。ああん、もう一度キス・・・」
     由香里は涙を流しながら、敏文の唇に思いっきりキスしてきた。一体この小さな体のどこにこんな情熱が隠されているのだろう。
     あまりにも性急なキスのしかたに敏文は戸惑いを覚えながらも、由香里の震える背中をゆっくりと撫で続ける。思春期の少女特有の快く内側にカーブした背中のラインと布地を通してつるつる滑る肌。
     
     そして、敏文は雨に濡れた由香里の服をやさしく脱がせ、彼女の部屋のベッドに連れていった。全裸の由香里をベッドに横たえると、自分も服を脱いで由香里のそばに寝る。室内はひんやりするくらいエアコンが利いていたので、敏文は薄い毛布を胸まで掛けた。
     敏文は、由香里の体を抱き寄せた。彼女は敏文の胸に顔を埋めて、ぶるぶる震えながら泣いていた。由香里の涙と息が、暖かく敏文の胸に広がった。敏文は由香里の露わな細い肩を抱きしめ、まだ少し濡れている由香里の髪をゆっくりと撫でた。
     由香里の髪からうっすらと漂ってくるリンスの匂いにうっとりとしながら、敏文は長い時間、そのままで由香里が泣きやむのを待った。少しずつ2人の体は温まってきていて、由香里が身じろぎすると、毛布の間から甘酸っぱい少女の匂いが漂う。
     部屋の中はしんとして静かだったが、窓の外では、台風が今を盛りと吹き荒れていた。窓からは、街路灯に青白く照らされた樹木が、狂ったように枝々を震わせているのが見えた。
     由香里の頭の下に敷いている敏文の左腕が痺れてきて、あまり感覚がなくなった頃、彼女は敏文の胸に顔を埋めたまま、泣き過ぎてしゃがれたような声でいった。
    「もう、私、泣いてないよ」
     由香里は、敏文に向かってにっこり微笑んだ。震えもおさまったようだ。
     瞼が少しだけ腫れぼったくなっていたが、最高の微笑みだった。
     敏文は由香里の柔らかな頬に静かに口づけした。涙の塩辛い味。
     それから、バラ色に戻った唇にキスする。由香里の歯の間を割って、舌を差し込むと、彼女は驚いたように身をすくめた。由香里は、キスでこんなことをするなんて知らなかったのだ。口を開いたまま、おずおずと自分の舌を叔父様の舌に絡めてみる。心臓が痛いくらいにドキドキしている。
     もう、息が詰まりそうだった。吐く息が熱くなった。
     キスに夢中になっているうちに、敏文は由香里の幼い胸を愛撫していた。やっと脹らみ始めたばかりの乳房は、ロケットのように尖っていて、敏文の手のひらにすっぽりと入ってしまう大きさだった。
     敏文は、乳房全体をゆっくりと優しく愛撫した。
     彼の手のひらはとても暖かい。由香里は、いつの間にか、うっとりとなってしまって、体から力が抜けていくのを感じていた。
     敏文はキスを中断すると、由香里の淡いピンク色の乳首を交互に口に含んだ。乳首は直ぐに固くなり、敏文の舌に対してコリコリと自己主張した。
    「あん、何だか・・・変な気分よ」
     由香里は甘えた声を出す。
     小さな乳首は敏文の唇と舌の愛撫で、2つとも目を覚ましたように勃起し、唾液でうっすらと光っていた。
     由香里は自分でも気づかないまま、少しずつ可愛らしいあえぎ声を上げ始めた。
     吐く息も荒くなってくる。
     敏文は、2人を覆っている毛布をはね除けた。
     由香里の全身が現れた。まだ全体が華奢で、腰もほとんど少年のものと変わらなかったが、ふとももだけはピンと張りつめていて、締まったふくらはぎに向かってすらりと伸びていた。下腹部は本当に小さく白く、脚の付け根にはやっと生え始めたばかりの茂みが薄く萌えていた。
     うす明るい照明の下で、由香里は生まれたばかりの妖精のように美しかった。
     敏文はあまりの美しさに、一瞬、そのまま何もしないで帰ってしまおうかと思ったくらいである。
     しかし、日向のような子供の甘い匂いに加えて、男を誘うような生ぬるい匂いを嗅いでいると、思わず、由香里の体をきつく抱きしめてしまうのだった。
    「由香里、とってもきれいだよ」
     彼は由香里の耳元で囁いた。
    「ああ・・・叔父様、抱いていて」
     由香里も、敏文の大きな背中に細い腕を回して、思ったよりも強い力で抱きしめてくる。
     敏文は、意を決したように、由香里の股間に右手を伸ばした。
     きつく閉じられたふとももをそっと開くと、割れ目の間に指先を入れてみた。小さな花唇をそっと開いて、その中に進むと、そこはびっくりするくらい熱く濡れていた。
     こんな小さな子でも濡れるんだ。
     敏文は驚きとともに、禁断の果実を手に入れようとしている自分が、その禁忌(タブー)のために、よけい興奮していることに気づいていた。
     彼は割れ目に沿って、中指を上下に動かしてみた。ねっとりとした蜜が指に絡みついてきた。
     そのままゆっくり擦っていると、小さな粟粒のような突起に指が触れた。最初は気づかないくらい小さかったが、少しずつ熱を持って膨らんでくるような気がした。
    「あっ、あっ・・・そこ、だめぇ・・・」
     由香里のあえぎ声が大きくなった。
     敏文は、その場所を集中的に攻め立てた。
    「あう・・・」
     由香里は、下腹をぴくぴく震わせたかと思うと、開いていた太ももをぎゅっと閉じてしまった。
     彼の手は太ももの間にしっかりと閉じこめられてしまった。動かすことができないくらい強い力で挟まれている。敏文はしょうがないので、愛液に濡れて一筋の固まりになってしまった彼女の茂みを左手で愛撫する。
     由香里の右脚の付け根に、黒くて小さなほくろが、ぽつんとひとつだけあるのが見えた。
    「脚を開いて・・・」
     彼は左手で由香里の脚をゆっくりと押し開き、今度は割れ目全体をもむように愛撫した。赤みがかった可愛い花びらの間からは、ぬるぬるの蜜液が果てしなく湧き出てくるようだった。
     敏文は、指で彼女の花びらをしっかり開いたまま、息づくように開いたり閉じたりしている秘腔に中指を挿入してみた。驚くくらいに中は熱く、指はいくらでも奧へと進んでいった。締め付けるような圧迫感がある。
     奥の方で指先を小刻みに動かしてみた。
     「うう・・・」痛みを感じたのか、由香里は眉をひそめて低く呻いた。
     彼は傷つけてしまうのが恐くなって指を引き抜くと、再びクリトリスを愛撫し始めた。
     今度はちょっと乱暴なくらいに擦り立ててみる。同時にちぎれそうなくらいに固くコリコリになっている乳首を口に含み、少しだけ歯を当てる。
    「ああ、叔父様!・・・私、何だか変!・・・どうしよう、どうしよう・・・」
     由香里は敏文の頭に両手を置き、彼の髪をぐしゃぐしゃにかき撫でた。
     割れ目を擦り上げる指のスピードを、思いっきり速くする。
    「あん・・・由香里・・・いっちゃう」
     由香里は、張りつめた太ももをぱちんとうち合わせ、それから何度も開いたり閉じたりした。同時に、小さな胸をぐっと突きだし、下腹部をぶるぶると痙攣させた。彼女の体全体が、狂ったような波に翻弄される小さなボートのようだった。
     敏文はその間、由香里にキスを繰り返していた。
     ・・・オルガスムスの大波が去ってどうにか落ち着くと、由香里は上気した顔で恥ずかしそうに笑いかけた。
    「いっちゃったみたいだね」
     敏文が問いかけると、由香里は彼の胸に頭を乗せてふーっと大きなため息をついた。
    「うん・・・何だか私、別の世界にいるみたいよ」
     彼女の両脚はしどけなく開かれたままだ。体中が吹き出た汗で銀色に光って見える。
     敏文は股間から指を引き抜くと、由香里の目の前にもっていった。彼女の吐き出した蜜でぬるぬるに濡れている中指。由香里は鼻を近づけて子犬みたいにくんくん匂いを嗅いでみる。磯の香りと林檎の酸っぱい匂いがした。
     それから由香里は、急にすっぽりと口の中に含み、いとおしそうにぺろぺろ舐め始めた。
     敏文はまるで自分のペニスが由香里の口に含まれているような気がして、激しく興奮した。直ぐに由香里の小さな手を取って、自分のペニスを握らせてみた。それはすでに痛いくらいに勃起していた。
     由香里は彼のペニスに触れても、手を引っ込めることなく、そのまましっかりと握りしめた。しかしその後はどうしていいか分からない。
     彼は由香里に手をそえて上下に動かしてみた。彼女はちらっと敏文を見上げると、分かったという風に頷いた。そのしぐさが小学生みたいで可愛らしい。
     由香里は、つるつるした繊細な指と温かな手のひらで、彼のペニスを愛撫し始めた。敏文は、そのぎこちない動きにかえって刺激を覚え、呼吸が荒くなる。もう、敏文にも余裕がなくなってきていた。
     敏文は、由香里を仰向けに寝かせると、開いた両脚の間に膝を進めた。
     それから、自分のいまにも爆発しそうなペニスを由香里の秘腔にあてがった。
    「由香里・・・」
     敏文は少女の名前を呼ぶのがやっとだった。その声は震えていた。
     少しずつ挿入していく。
    「くっ・・・叔父様・・・」
     美しい顔を苦悶の表情でゆがめながら、由香里もまた、敏文の名を呼ぶ。
     すっかり濡れているとはいえ、まだまだ幼い秘密の入口は、締め付けがあまりに強くて、なかなか進めなかった。
     それでも、彼は、意を決して最後まで押し込む。
     敏文のペニスは、根本まで由香里の中に隠れてしまった。
    「とうとう一つになれたんだ・・・」
     彼は、狂おしいくらいの恋心を由香里に感じた。
     由香里は、はあはあ荒い息を吐きながら、両腕を彼の背中に回すと、思いっきり下から抱きしめてきた。
    「ああ、入ってるのね・・・」
     膣の中はとても熱く、新しい愛液が次から次へと湧きだしてきていた。
     敏文は、やさしく、しかし着実に動き出した。しばらくすると、2人のつながった所から、くちゅくちゅとみだらな音が聞こえた。
     彼は、長い間思い焦がれてきた少女と一つになれたという幸福感が胸一杯に広がっており、それはセックスの快美感よりも全然大きいような気がした。
     由香里の破瓜の痛みを気づかいながらも、敏文は彼女の強い締め付けの中で、自分の体全体が由香里のしなやかな肉壁に包まれているような気がして、ピストン運動をどんどん速めていった。自分でも、もう止まらない。
     やがて、信じられないくらい大きな快感の波が敏文を襲った。
    「由香里、いくよ」
     敏文は由香里の耳元で囁いた。
    「ああ、叔父様!・・・」
     由香里も何度も腰を突き上げながら、内腿で敏文の腰をぎゅっと締め付けた。
     敏文は、最後の最後でペニスを引き抜くと、由香里の震える下腹部にザーメンを飛ばした。
     敏文は両腕で由香里の汗ばんだ体を抱きしめ、まだひくひくと射精の続いているペニスを柔らかな由香里の下腹部にこすりつけた。
     由香里もまた、あえぎながら下から腰を密着させてきたので、ぬるぬるする精液がお互いの下腹部でこすれ合った。
     やがて二人の荒い呼吸が落ち着いたとき、敏文は、由香里の閉じられた瞼から涙が一筋流れていることに気づいた。
    「だいじょうぶかい?」
    「うん・・・」
     由香里は、涙にうるむ瞳を揺らし、少しだけ頬笑んだ。
     敏文はその涙を舌先ですくい取ると、由香里の唇に何度も何度もキスを重ねるのだった。

    5.叔父様の秘密 −−好きだったら、もっと奧まで入れて
     由香里と敏文は、その後、2人でシャワーを浴びた。
     由香里の腕や背中には、うっすらと産毛が生えていて、水に濡れると黄金色に輝いて見えた。
     敏文は恥ずかしがる由香里をシャワーの中に立たせたまま、彼女の躰を隅から隅まで洗う。股間を洗うときには脚を大きく開かせてシャワーのお湯を当てる。すると、由香里はビクッとして腰を引いた。
    「ちょっと、ひりひりするよ」
    「痛いかい?」
    「ううん、分かんない」
     敏文は彼女の秘密の花びらを開いて、シャワーで流す。
     そこはまだ薄紅く充血していて、太股の内側の抜けるような肌の白さとは対照的だった。敏文はシャワーのお湯を止めると、由香里の股間に跪いて、痛々しいワレメに口づけする。
    「ああん、叔父様だめよぉ。汚いよう」
    彼女は脚を閉じようとするが、敏文は自分の肩を間に入れて、ますますワレメを舐め回した。
     見失いそうなくらい小さくなっていたクリトリスも、彼の舌先でちろちろといたずらするうちに、少しずつ大きくなってきた。唇でそれを捉えて歯でやさしく噛んでみる。
    「痛い!」
     由香里は細腰を大きく突きだして叫んだ。
    「もう止めて」
     由香里はちょっと切ない声になって訴えたが、彼はそれにかまわずに唇をすぼめるとクリトリスを中心に回転させた。
    「あん、ああっ!」
     彼女の両脚がぴくぴく震える。熱い秘肛の奧から、いつの間にか愛液がしみ出してきて、彼の鼻先をぬるぬる濡らした。
    「叔父様だめだめだめだめ」
     彼女は敏文の頭を両手でつかんで引き離そうとしたが、彼は由香里の少年のように引き締まったお尻にがっしりと手を回して、硬く尖ったクリトリスから淫液にあふれている秘肛の奧まで、しっかりと愛撫した。
     しばらくの間、浴室の中は、彼のぴちゃぴちゃ舐め回す淫らな音と、由香里の荒い息づかいと可愛らしいあえぎ声だけが響いていた。
    「ああ、叔父様、あたしあたし・・・」
     突然、由香里は敏文の頭を抱え込んだ。
    「気持ちいいの。もっともっと強く舐めてみて・・・」
     彼の頭を自分の股間にぎゅっと押しつけると、腰をぴくぴく痙攣させた。
    「あああ、また・・・んんん」
     2度、3度ときゃしゃな腰をしゃくり上げて、彼女は絶頂に達した。敏文は顔中を由香里の愛液で濡らしながら、ひくひくする秘肛から唇を離さないでいた。由香里の小さな白いお尻までが彼の手の中でぴくぴく痙攣していて、まるで糸の絡まった操り人形のようだった。
     それから、敏文はフラフラする由香里を抱えて、浴室を出た。バスタオルで躰を拭いてやるうちに、彼女は自分を取り戻して彼に抱きついてきた。
    「叔父様、あたしって、エッチな女の子かな?何度もいっちゃうんだもん」
    「うーん、そうだね。由香里は、とんでもなくエッチな女の子なのかもしれないよ」
    「えっー? そうかなあ。やだよ、そんなの」
    「でも、エッチな由香里も可愛いよ」
    「そんなの可愛くないもん」
    「可愛いかわいい」
    「やだ、そんなこという叔父様って嫌いだよ」
     由香里はキティーの絵柄のシャワーキャップを敏文に勢いよく投げつけると、ちょっと怒った顔で母親の部屋に向かった。タンスの中をがさごそやっていたかと思うと、パジャマを抱えて戻ってきた。
    「パパが着ていたパジャマなんだけど」
     由香里は、敏文の顔を見ないで青柄のパジャマを差し出した。
    「どうもありがとう」
     敏文はパジャマを受け取った。
    「着てみてね・・・」
     小さな声でいって、ちょっとだけ敏文に頬笑む。
    「あたし、髪の毛洗ってくる」
     由香里は今まで躰に巻きつけていたバスタオルを、敏文に向かって放り投げると、再び浴室に戻るのだった。裸になった由香里の背中や肩は、余りにも小さく細く、まだまだ子供の体つきで、いたいけな感じだった。

    **        **

     由香里が髪を洗ってドライヤーで乾かしている間、敏文は渡されたパジャマに着替えてから、ダイニングで、ハーフボトルのヘネシーを飲んだ。
     ブランデーの強い香りは、敏文のかすかに残っていた現実感と理性をどこか遠い世界へ追いやってしまうような気がした。
     長い間思い続けてきた由香里とこういう形で結ばれるとは、つい数時間前まで、考えてもみなかった。それに一番驚いたことは、彼女も敏文以上に彼のことを求めていてくれたことだった。
     彼はこのことに大きな嬉しさを覚えたが、同時に罪悪感もより大きなものとなって彼を襲うのだった。自分を思う由香里の気持ちを利用してセックスまで持ち込んでしまったのではないか。まだ14歳になったばかりの少女の気持ちにつけこんだだけではないか。
     大きな幸福感の下には、こんな暗澹たる思いが広がってくるのを感じた。
     しかし、由香里がパジャマに着替えてダイニングに入ってくると、敏文のそんな思いもどこかへ飛んでいってしまって、ただただ美しい、自分のものになった14歳の少女の姿に見とれてしまうのだった。
     由香里は敏文のパジャマ姿を一瞬だけ眩しそうに見ると、冷蔵庫を開けて牛乳をごくごく飲んだ。洗いたての長い髪が魅惑的に揺れる。
    「由香里、きれいだよ」
     彼はそんな言葉を抵抗なくいえる自分に驚いていた。アルコールの酔いが急速に広がっていくのを覚える。
     彼は立ち上がると由香里を背後から抱きしめて髪の毛に顔を埋め、髪のにおいを嗅いだ。
    「もう、トシオジ、だめぇ」
     由香里は笑いながら敏文の腕から逃れて、飲み干したグラスをテーブルの上にコトリと置いた。
    「えっ?今・・・」
     敏文は、彼女が自分のことを、今「トシオジ」と呼んだことに驚いていた。
     そう、昨年までは「叔父様」なんていう気取った呼び方でなく、彼のことを「トシオジ」と呼んでいたのだ。ずっと小さいころから、由香里は敏文のことをそう呼んでいた。ところが、昨年、中学校に入学した頃から、彼女はその呼び方を止めてしまっていたのだ。
     敏文はすっかり嬉しくなってしまって、由香里を再び抱きしめると、そのバラ色の頬にキスをした。
    「今、トシオジって呼んだね?」
    「そうだっかなあ」恥ずかしそうな顔でとぼける由香里。
    「それよりも、あたし、お腹空いちゃったよ。何か作るね」
     由香里はそういいながら、キッチンに立つ。
     ELTの曲を口ずさみながら、10分とかからずに、ハムサンドとツナサラダを作り、テーブルに並べた。
    「叔父様も食べていいよ。いっぱい作ったから」
    「ありがとう」
     2人はテーブルに並んで坐ると、大きなハムサンドとツナのたっぷりはいった野菜サラダを食べ始めた。マスタードのよく利いたハムサンドは、ブランデーにちょうどあった。今までこんなにうまいハムサンドを食べたことがあっただろうか。敏文は素直に嬉しかった。
    「これはおいしいね。どこで覚えたの?」
    「自分で勉強したのよ」
     由香里も嬉しそうだった。
    「ねえ、こんなこと聞くのは、変なことかも知れないけど・・・」
     由香里はハムサンドにレタスをはさみながら、敏文に問いかけた。
    「なに?」
    「あのね・・・」
     敏文のどんな小さな表情も見のがさないようにしながら、由香里はいった。
    「あのね、叔父様はいつからあたしを好きになったの?」
    「えーと、それは由香里が小学3年の時の夏休みだよ」
     敏文は、正直に答えた。今の由香里にだったら、どんなことでも素直に話せそうな気がした。
    「ほら、みんなで沖縄旅行いったろう?」
    「うん、あの時は楽しかったよ。そう・・・パパもいたし」
     時任夫妻と由香里たち一家、みんなで5人の沖縄滞在だった。
    「ムーンビーチ、とっても素敵だった・・・」
     欠けたもののない完璧な子供時代の思い出。
     沖縄の眩しい陽光といつも吹いていた風、そして夕方になると必ずやって来たスコール・・・突然、由香里は夕立の時の雲の形と雨の臭いまでも、自分の中に蘇ってくるような気がした。
    「宮古島ではみんな海に潜っていたね。あたしと叔父様は留守番だったけれど」
    「由香里は素潜りが大好きだったね・・・」
     由香里はまだ9歳の子供だということで、スキューバはやらせてもらえなかったが、近くの安全な岩場で素潜りだけはやっていた。そして、その時のおもり役はいつも敏文だった。
     由香里は素潜りの天才で、きれいな魚を追いかけて5メートルくらいは平気で潜ってしまった。監視役の敏文の方が大変なくらいだった。息も絶え絶えに追ってくる敏文を見ながら、彼女は何度も笑ったものである。
     溢れんばかりの太陽の光が射し込む海中を、髪の毛やオレンジ色の水着をきらきら輝かせて泳ぎ回る由香里。色とりどりの魚に囲まれた由香里。小さな人魚姫。
     敏文に微笑みかける由香里は、この世のものとも思えないくらい美しく、妖しげだった。
    「私はあの時、人魚姫のように泳ぐ由香里を見て、それから好きになったのかも知れないよ」
    「ふうん」
     由香里はサンドイッチの最後の一切れを頬張ると、冷蔵庫からコカコーラを取り出して、グラスに注いだ。コーラの炭酸がグラスの中で弾ける。それは遠い潮騒のように部屋の中で響いた。
     由香里は、形のいい喉をごくごくと動かして一息にコーラを飲み干すと、敏文の方に向き直った。
    「ふうん、そうかやっぱり。・・・あたしね、あの時のことまだ覚えているんだ」
     由香里は、意を決したような表情で彼を見つめる。
    「あの時のこと?」
    「ほら、光枝叔母様たちがスキューバからなかなか帰って来ない時があったでしょう?」
    「うん、あったね」
    「それで私たち、海岸まで迎えに行ったでしょう?その時のこと」
     由香里は半分泣きそうな顔になっている。
     ああ、由香里はやっぱり覚えていたんだ。敏文は驚きと同時に、暗い気持ちになった。
    「・・・私も覚えているよ」
     由香里の大きな瞳、その強い視線を体中に感じながら彼は答えた。
    「あの時から、私は由香里のことが忘れられないんだ」
    「そうか、やっぱりそうなのね。本当のこというとね、あたしもあの時から、ずっと叔父様のことが好きなの」
    「えっ?」
     敏文は今度こそ驚いた。あのことは自分の一方的な行為だと思っていたから。それは由香里の幼い心を傷つけることはあっても、決して彼への好意につながるものだったとは思えなかった。

    **        **

     ・・・あの日、光枝と由香里の両親の3人は、午後いっぱいかけて、ちょっと離れた無人島を拠点にいろいろなポイントを潜っていた。由香里と敏文は例によって留守番組だったが、海岸で泳いだり、岩場で潜ったり、木陰でお昼寝したりで、2人とも誰にも邪魔されない楽しい時間を過ごした。
     ところが、5時までには帰るといっていた光枝たちがなかなか帰ってこなかったのだ。由香里と敏文は心配して海岸へ出かけた。おりしも夕陽が海岸線に沈もうとしていた。
     しばらくは、船着き場に戻ってくるクルーザーを探したりしていたのだが、そのうちに由香里は疲れてしまって、2人で砂浜に坐った。夕陽に体中が黄金色に染まった。
    「ねえトシオジ、パパたち、なかなか帰ってこないよ」
    「どうしたのかなあ。携帯も通じないし・・・」
     そんな会話をしながら海を見ていたのだが、いよいよ太陽は沈んでいき、水面は夕陽を乱反射してきらきら光り始めた。
     その時、由香里が大きな声で叫んだ。
    「あっ、あのお船、そうじゃない?」
    「えっ?ああ、そうだ。あれだあれだ」
     2人は大きく手を振った。
    「おーい」声を合わせて叫んだりもした。
     光枝たちもこちらに気づいたのか、手を振り返してきた。
    「戻ってきてよかったよかった」
    「うん、よかったね」
     2人はクルーザーが船着き場の方に行ってしまうまで手を振っていた。
     それから、敏文は由香里に、「じゃあ戻ろうか?」と声をかける。
     すると由香里は、「トシオジ、由香里ね、もう少しだけここにいていい?」と聞いてくる。
    「パパたちに会わなくていいのか?」
    「だいじょうぶ。着替えするのに30分はかかるもん」
    「そりゃそうだが」
     敏文がそういいながら由香里の方を見ると、彼女は入り日に輝く海を見つめていた。
    「トシオジ」と由香里は水面を一心に見つめながらいう。
    「ん?」
    「トシオジが一番好きな人は、だれ?」
    「えっ、一番?えーと、それはやっぱり光枝かな」
    「本当?」
    「うん」
    「でも、昨日、パパとママが話してたよ。トシオジと光枝叔母様の間はうまくいってないみたいだって」
    「そんなの、ウソだ」と、敏文はあわてて答えたが、彼女のいうことは本当だった。
     敏文と光枝の仲は、ここ2~3年急速に悪化していたのだ。そして、その大きな原因というのが彼の側にあった。敏文は光枝に対して性的に不能になってしまっていたのだ。いろいろ対策を試みたが、改善されないままに時間だけが過ぎて行ってしまった。実は、敏文自身も性的不能に陥った原因が分からないでいて、心理的に追いつめられていたのも確かである。
    「あたしも思うの。このごろ光枝叔母様、元気ないなあって」
    「そうかなあ」
     彼は、今は光枝とは出来るだけ離れていたかった。そして、彼女から離れれば離れるほど、今度は、由香里と一緒にいて心が癒されていくのだった。
    「まさか、由香里が一番好きってことはないよね」
     彼女は、びっくりするようなことをいう。
    「うーん、でも光枝の次に好きだよ」
    「2番目か」
    「1番じゃないとだめ?」
    「ううん、1番じゃ叔母様に悪いでしょ」
     大人っぽい口調で、9歳の由香里はいう。
    「ああよかった。もしかして、私が一番だったらどうしようかって思っていたんだもん。あはははは」
     由香里は急に笑い出すと、海に向かって走りだした。
     敏文も後を追う。
    「わー、きれい。宝石がいっぱい」
     ちょうど、太陽は半分だけ水平線の下に没して、海面は、色とりどりの宝石をいっせいにぶちまけたように輝いている。
    「そうだね。もう、まぶしくてクラクラするな」
     由香里は、もう、すごい勢いで夕陽に向かって進んでいく。
     あっという間に自分の背の届かないところまで来てしまい、敏文の肩につかまってきた。
     突然大きな波がやって来て、2人をのみこむ。
    「あははははは」
     波が去ると、ずぶぬれのまま由香里は大きな声で笑った。
     敏文は由香里の躰をしっかり抱えると、岸辺に向かって戻ろうとした。
     すると、由香里は彼の躰に強い力で抱きついてきた。彼女の足は海底から離れているので、敏文の目の前に由香里の可愛らしい顔があった。
    「トシオジ・・・」
     由香里は敏文の耳に囁きかけるようにいった。
    「由香里が1番でもいいのよ」
    「えっ?」
     彼が問い直すと、由香里は再び大きな声で笑うだけで返事もしなかった。
     再び大きな波が2人を襲い、由香里は彼の首に両手を回してつかまった。敏文は由香里の小さな硬いお尻を抱えて水の中に立ちつくしたままだ。
     由香里は敏文の目の奧をじっと強い力で見つめていて、彼は何だか動くことが出来ない気がした。
     海面は日の入りの最後の輝きで、赤く燃え立つように光っていた。
    「由香里はね、トシオジが一番好きなの」
     彼女はそういうと、顔をゆがめるようにして妖しく微笑んだ。
     敏文は、その微笑みに魅入られるように、由香里の唇にキスした。
    「由香里、好きだよ」
     唇が触れるか触れないかの淡い口づけであったが、敏文は息が詰まるくらい興奮したのだった。そして、乾いた砂浜に戻った時、敏文は自分が激しく勃起していることに、自分でも驚いていた。

    **     **

    (そうか、由香里もあの時のことを覚えていたんだ。それも、あれ以来私のことをずっと思っていてくれたなんて・・・)
     敏文は、気持ちが晴れ晴れとして、全てのものが活きいきと輝き出すような気がした。グラスに残っているブランデーを飲み干す。
     由香里は敏文に向かって微笑んだ。
    「もう一つだけ、聞きたいことがあるの」
    「なんだい?」
    「1週間前のこと。どうしてママと寝たの?」
    「うん。由香里には信じてもらえないと思うけれど、話だけは聞いてくれるかな?」
    「いいよ」
     由香里はレモンの輪切りを口にして、その酸っぱさに顔をしかめた。
    「叔父様のいうことは信じられると思う」
    「そうか」
     敏文は、瓶に残っているヘネシーをグラスに注ぐ。琥珀色の液体の芳醇な薫りが部屋中に満ち溢れた。
    「由香里ね、私はずっと光枝とは夫婦の交わりがないんだ。分かるだろう? うん、そういうこと。それもみんな私が悪いのだけれど・・・ 私は、光枝どころか、どんな女性とも、あれが出来なくなってしまったんだよ。
     そう、病院やクリニックにも通ったけれど治らなかった。かわいそうなのは光枝だよ。ずっと長い間、放っておかれたんだから。ここ2,3年は若い男と仲良くしているみたいだが、それも仕方がないと思っている。うん、許すよ。それどころか、他の男とつき合ってくれた方が気が楽だった。
     そう、私のこの病気は治らないよ。・・・でも、本当は私は分かっていたんだ。ただ一つの直す方法を。いや、静江さんとすることじゃないんだ。私を救ってくれるただ一人の人間は、由香里、君だってこと。それはずっと分かっていたんだ。
     本当だよ。静江さんと寝たのは、実は由香里が窓の外から覗き見ていることが分かっているからだった。由香里を産んだ母親と、由香里に見つめられながらしてみれば、もしかして出来るかも知れない、そう考えたんだ。由香里が窓から覗くことは、あんまり期待していなかったけどね。でも、そういうシチュエーションを組み立てて、賭けてみたんだよ。
     うん静江さんも光枝に事情を聞いて頼まれていたと思うよ。それでなければ、そんな簡単に私の誘いに乗ってこないだろう。まあ、静江さんでもやっぱり始めはだめだった。可能になったのは、由香里が窓から覗いてからだ。うん直ぐに分かったよ。あの時の君の顔は、ちょっと怒っている風で可愛かったな・・・。後は、由香里があの時見ていた通りだ」
     敏文は、話し終えると由香里に向かって、子供のような素直な気持ちで笑いかけた。
     由香里はすっと立ち上がると、敏文のところへやって来た。
     彼も立ち上がる。由香里はゆっくりと微笑むと、彼の腕の中に入ってきた。 
    「あたし、今日、叔父様のものになったの?」
     恥ずかしそうに彼の胸に顔を埋めて、小さな声で囁く由香里。
    「由香里はずっと私の由香里だよ」
     酔っていなければいえない言葉。
     彼女への熱い熱い思いのあまりに、敏文は彼女の唇に何度もキスを重ねた。彼女も真剣にキスを返してくる。
     そうしてキスを続けるうちに、由香里への純粋な恋の気持ち優しい気持ちが、再び彼女を抱きたいという情欲に変わり始める。敏文は自分のそんな感情の変化に戸惑いながら、自己嫌悪とともに股間で再び自己主張し始めているペニスを意識した。
     敏文は由香里を抱きしめたまま彼女の部屋に連れていき、ベッドに横たえた。
     それから、クマの柄のパジャマを脱がせると、由香里の体中にキスの雨を降らした。彼女はもう拒むこともなく、次第に息を荒げていく。性的な興奮状態が持続しているのかも知れない。
     由香里の乳首はまだまだ小さくてきれいな桜色をしていたが、敏文が舌先で愛撫を重ねると少しずつ赤みを帯びてきた。
     手のひらの中にすっぽりと納まってしまう乳房をゆるゆると揉み上げると、彼女は大きく息をついた。
    (今までこんなにきれいな乳房を見たことがあっただろうか?)
     敏文は固くしこった乳首を指で愛撫しながら思った。
     本当に由香里の躰は、何もかもが美しかった。
     敏文は、乳房から少しずつ下の方に向かって舌による愛撫を重ねていった。
     わき腹にキスすると、彼女はくすぐったいといって、くすくす笑っていたのだが、すらりと伸びた脚やふくらはぎまで来ると、だんだん切なそうなあえぎ声に変わっていった。
     そして、彼女の可愛らしいパンティを脱がした。大きく脚を開かせてワレメを指で広げてみると、すでに愛液で濡れている秘密の花芯が薄紅色にきらきら光った。
     天井の明かりは消してあるのだが、ベッドサイドの照明をつけたままにしておいたので、由香里の花びらの奧があまりにもあからさまに見えるのだった。
    「恥ずかしいからそんなに見ないで」
     由香里は消え入りそうな声でいい、両手で性器を隠そうとした。
    「恥ずかしいことなんかないよ。由香里はどんなところでもすごくきれいだよ」
     敏文は彼女の手を退かした。
     膣の奥の方に先程の破瓜の跡がうっすらと赤い線になって残っていた。出血はもう止まったようであるが、それは痛々しい様子だった。
     花びらの周りやその奥の方を、ゆっくりと時間をかけて愛撫してやると、さらさらの愛液が少しずつ粘り気を帯びてきて、由香里の破瓜の傷を癒すようだった。
     敏文は舌が疲れるまで愛撫を続けた。
     由香里は可愛らしいあえぎ声の中で、急に敏文の腕を取って訴えた。
    「叔父様、由香里にキスして」
     彼は由香里の頭まで戻って、その唇にキスした。彼女の唇は長い間あえいでいたせいか乾いていた。舌を入れると彼女は積極的に舌を絡ませてきた。この行為は由香里をかなり興奮させるようで、呼吸がかなり荒くなり、肩で息を始めるくらいだった。
     敏文も息苦しくなって唇を離すと、由香里は赤く上気した顔でいった。
    「叔父様のあそこ大きくなってる?」
    「ああ、かなりね」
    「ちょっと見てもいい?」
    「いいよ」
     敏文は今度は自分が仰向けになりながら答えた。
    (もう何でもありだな・・・)
     アルコールの酔いが回った頭で敏文は思った。
     由香里も、何だか熱に浮かされたようになっている。
    (『あの時の由香里は、本当の由香里じゃなかったもん』・・・後日、彼女はそういって敏文に言い訳したものだ。)
     由香里は起き上がると、敏文の両脚の間にペタンと坐って彼のペニスを見た。
    「変な形ね」
    「そうかな?」
    「ちょっと気持ち悪いエイリアン」
     そういいながらも、由香里はまぶしそうに目をきらきらさせながら彼のペニスに指を絡ませてきた。
    「わー、どくんどくんしてるよ」
     まるで子供みたいだ。(まだ子供か?)
    「こんな大きなものがあたしのあそこに入ったのね。どうりで痛いと思ったよ」
     由香里はくすくす笑う。
    「上下に動かしてみて・・・」
    「こう?」
    「うん、先っぽのところを特に優しく・・・」
    「こう?」
     由香里はペニスに顔を近づけて、真面目な中学生が生物の実験でもしているように、真剣に手を動かした。
     敏文はそのぎこちない動きにかえって興奮して、直ぐにいきそうになってしまった。
    「由香里はフェラチオって知ってる?」
     彼の声は少し震えていた。
    「知ってるよ、フェラくらい。クラスの子がいってたもん。その子したことあるんだって」
    「ふうん」
    「ねえ叔父様、それ、やって欲しいんでしょ?」
    「・・・・・」
    「あたし、舐めてみたいよ」
    「・・・・・」
     由香里は何のためらいもなく彼のペニスに舌を近づけてきた。美少女そのものの由香里が自分のペニスに舌を絡ませ口づけするのを、敏文は信じられない思いで見つめていた。
     技巧も何もなかったが、由香里の幼くて清らかな唇が彼のペニスを含んでいるということだけで、充分に刺激的だった。
    「由香里、そんなに強く吸ったらいっちゃうよ」
    「いってもいいよ」
     由香里はぎんぎんに張りつめたペニスから口を離すと、敏文に向かって笑いかけた。
    「射精するところ見てみたいし」
     つい数時間前の由香里からは想像もつかないような言葉が次々と出てくる。
     それから、由香里は熱い頬をペニスに押し当ててみたり、子犬みたいにくんくん臭いを嗅いでいたりしたが、再びむさぼるように唇と舌による愛撫を始めるのだった。
     由香里が頭を上下に動かすたびに、洗いたての髪がさらさらと彼の下腹をくすぐった。敏文は手を伸ばして彼女の重たげ黒髪をなで回しながらいった。
    「由香里、お尻をこっちに向けてみて・・・」
     由香里はそれを聞くと、ペニスを口に含んだまま自分の躰をぐるりと半回転させた。
     敏文は自分の顔の上に由香里をまたがらせる格好にした。
     下から見上げる由香里の秘肛からは、愛液がにじみ出ていて、今にもスーっと滴り落ちて来そうな気さえした。
     彼は由香里の小さなお尻を両手で抱えると、下から彼女のワレメを唇で愛撫し始めた。さっきよりも濃厚な生ぬるい臭いが、彼の理性をますます奪っていくようであった。敏文が喉をからした犬のように果汁したたる秘肛にむしゃぶりつくと、由香里はペニスを含んだままくぐもったうめき声を上げた。自分の股間を敏文の顔にぐいぐいこすりつけて来る。
     2人は押さえても出てしまう動物的な呻き声を漏らしながら、お互いの局部を愛し合った。
     敏文は、我慢の限界を超える寸前に、体勢を入れ替えて彼女を自分の躰の下に組み敷いた。
     由香里の太股の間に自分の腰を割り込ませて、敏文は彼女のういういしくて可憐な花芯にペニスをあてがった。
    「由香里、いれるよ」
     敏文は彼女の大きな瞳を見つめながらいった。
    「うん・・・」
     由香里も眼を開いて敏文を見つめ返す。(君の眼は、どうしてそんなにきらきら光るんだ?)
     彼はペニスを少しずつ挿入する。2度目なので前よりも抵抗はないが、ねっとりした秘肛の中が充血して、驚くくらいに強く締め付ける。
     敏文は途中で挿入を止めて、少女に尋ねる。
    「痛いかい?」
    「ひりひりする」
    「やっぱり止めようか」
    「叔父様いいのよ。好きだったら、もっと奧まで入れても・・・」
     由香里のけなげな言葉を聞いた敏文は、思わず腰を突きだして、ペニスを根本までずぶずぶとはめ込んでしまった。
    「くっ・・・すごい・・・」
     由香里の薄紅色をした可憐な膣口が張り裂けそうになって、けなげにもペニスをくわえ込んでいる。
     敏文はそのまま由香里に向かって倒れ込み、唇を求め、乳房を揉み上げた。
     ゆっくりとピストン運動を始めると、由香里の肉壁がねっとりとして彼のペニスに密着してきた。それはもう2度と敏文のペニスを離したくないと思わせるような、ぎゅうぎゅうの絡みつきだった。
     それから敏文は、恐いくらいの快美感に心を震わせながら、ぎしぎしと腰を動かした。2人が繋がったところからは、たらたらと愛液まで流れ出してきて、抜き差しのたびに淫らな音が部屋中に響き渡ったが、2人には聞こえてはいなかった。
    「あんあん、・・・いい、いい。叔父様、もっともっと・・・」
     敏文の動きが少しずつ早くなってきた。
     由香里の可愛らしいあえぎ声も、切迫したように小刻みになってくる。
     敏文はさらに勢いよく腰を使い、こりこりに勃起した乳首に歯を当てる。由香里も下からお尻を突き上げて、嵐の海のようにもだえ狂った
    「ああ、由香里、いくぞ!」
     もう、我慢の限界を超えて敏文は呻いた。
     彼は自分の腰を思い切りしゃくり上げ、この世の快感とは思えない真っ白な至福感の中、由香里の秘肛の奧に向けて、勢いよく射精した。
     由香里も絶頂を極めた。
    「ああ、今、叔父様のが・・・あったかいよ。あんあん・・・由香里も由香里もいっちゃう!」
     由香里は敏文の熱いほとばしりを幼い子宮の奧に感じると同時に、自分も大きなオルガスムスに達した。
    「んんん・・・もう、だめだめだめ」
     熱く煮えたぎった膣をひくひくと収縮させて、由香里は絶頂の大波にその躰を震わせた。彼女は14歳の少女とは思えない強い力で下から抱きしめて敏文の唇を求めた。敏文と由香里は、口を合わせると、お互いの舌を気が狂ったように絡め合い、湧き出る唾液を吸いあうのだった。
     2人はあまりに深いオルガスムスに襲われたため、しばらくは荒い息をつくだけで、死んだように横たわっていた。
     その後、彼女は敏文の胸に頭を載せ、すやすやと可愛い寝息を立てて、眠ってしまった。敏文はそんな由香里の髪をいとおしげに撫でていたが、なかなか寝付かれないままだった。

    **       **

     敏文が浅いまどろみからふと目を覚ますと、すでに夜がうっすらと明け始めていた。
     すやすやと眠っている由香里の頬に軽くキスをして、毛布をかけてあげると、彼は急いでシャワーを浴びた。
     身支度を整えてマンションの外に出ると、かなり明るくなってきていた。台風は既に過ぎ去っていて雨はやんでいたが、強い風は時おり吹きつけてきた。
     駐車場には、強風に吹き飛ばされた小枝や木の葉が一面に散乱していた。
     敏文は自分の車の前まで来ると、ふーっと大きな溜息をつき、それから煙草に火をつけた。紫色の煙は、台風の後の生暖かな湿った風に、あっという間に吹き飛ばされてしまったが、敏文は1本の煙草をゆっくりと時間をかけて吸った。
     ふと、空を見上げると、けばだった黒い雲がどんどん流されていくのが見えた。
     それは、これからの2人を暗示しているかのように思えた。

    <終わり>
     

     

    友達からされるフェラチオは興奮度が違います

     

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