【彼女と】彼女いる奴に質問【彼氏】 オナネタ専用エッチな体験談

オナネタに最適なエッチな体験談を集めてまとめています!画像や動画よりも文章で興奮する方はぜひご利用ください!



最新ニュース速報

スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


FC2 Blog Ranking ←押していただけると喜んで更新します^^

  


この体験談を読んだ人はこんな記事も読んでいます
このカテゴリーのその他体験談

    【彼女と】彼女いる奴に質問【彼氏】


    <>001名無しさん(2007/12/15(土)22:19:00ID:U2K52D6w)<>
    過去に彼女いた奴にも質問。
    出会いは何よ?どうやって彼女ゲットした?
    俺も彼女ほしいが出会いがなくてよ・・・(田舎)
    教えてくれ!


    <>007名無しさん(2007/12/15(土)22:38:34ID:i/JlZYzs)<>
    学生時代は都会にいたが、まるでモテず、卒業までヤローとばかりつるんでいた。
    卒業後は実家の商売を継ぐため田舎に帰郷、まわりは婆さんばっか。
    「こりゃヤバい」とツテを頼って、同業者の催すイベントやバザーに積極的に出るようにした。
    日当も出ない雑用ばかりだったけど、「いいんですよ、暇だから。なんかあったら
    また声を掛けてください。手伝いに来ますよ」と。
    親父は、まだそのころは元気だったから「仕事は俺がやっとくから、お前は行って来い。
    顔を売るのも大事な仕事だぞ」と協力してくれた。

    FC2 Blog Ranking ←押していただけると喜んで更新します^^

     
    俺は「女目当てだよ」とは云わず「ありがとう」と甘えたw
    そんなこんなで何回か各地のイベントやバザーに出るようになって10回目位の時
    スゲー美人が来てた。「あれ誰?」と聞いたら「○○さん所のお嬢さんだって、
    △銀行(誰もが知ってる財閥系)に勤めてたんだけど、実家の商売が忙しくなってきたから
    今は銀行辞めて実家の商売手伝ってるんだってよ」って話だった。

    <>018名無しさん(2007/12/15(土)23:03:21ID:i/JlZYzs)<>
    お嬢さんらしいが、気のきく明るい感じ。何より可愛くて、乳がデカい!
    (ルックスは菊池桃子というか西田ひかるというか・・・とにかく俺の理想にピッタリ!)。
    初めて手伝いに来たらしく、要領が分からず戸惑っていた。
    そこで上の人が「○君。あんた色々要領わかってるだろうから、あの子に教えてあげて」と。
    もう、飛び上がらんばかりに嬉しかったが、俺は口下手だし、あの子はウチより
    遥かに大きな規模の商売やってる家。
    「スゲー可愛くてタイプだけど、俺とは釣り合わないだろうな・・・」
    とあきらめ気味だった。
    けど、けどだよ! 何か話が合ったんだよ!
    彼女もオッサンばっかで不安だったのか、それとも俺が一つ年齢が下で
    話しやすかったのか、何か意気投合しちゃったんだよ!
    10日間くらいの催しだったけど、若いのは俺と彼女くらい。後はオッサンばっか。
    自然と飯の時間は一緒に食ったり、ハケた後は一緒にコーヒー飲みに行ったりするようになった。

    <>020名無しさん(2007/12/15(土)23:11:21ID:i/JlZYzs)<>
    メチャクチャ毎日が楽しくて、夢みたいだった。
    けど、彼女は「このイベントの間だけの話仲間」って感じだったんだろうな。
    俺なんかじゃなくても地元に帰れば、彼女くらいのいい女なら
    いくらでも男が寄ってくるだろうし。
    最後の日も「じゃあ、お世話になりましたぁ〜。また、合えるといいですね」
    みたいな感じでサッサと帰って行っちゃった。サッパリしたもんだよ。
    けど、俺は違った。サッパリ別れるなんて出来なかった。
    「この子を逃したら、もう一生あんなレベルの女とは同じ時を過ごせないだろうな」
    という確信めいた予感があった。

    <>021名無しさん(2007/12/15(土)23:27:08ID:i/JlZYzs)<>
    「暇が出来たら、一度遊びに行きますよ」とは云っておいたし、彼女も
    「是非、来てくださいよ〜」なんて云っていたが、明らかに社交辞令。
    実際行ったら「本当に来やがったよ、コイツ」とドン引きされるのは目に見えてる。
    悩んだな〜、迷ったよ。家に帰って仕事してても、考えるのは彼女の事ばかり。
    ワケ分かんなくなって、学生時代の女にモテてた同級生の所まで押しかけて
    「こういう女に今ホレてるんだけど、俺どうしたらイイ?教えてくれよーーー!」
    と相談しに行ったりした。片道6時間もかけてw
    そのツレは「ウゼーよ、バカ」とニヤニヤしながらも「好きなんだろ?じゃあ
    ウダウダ言っててもしょーがないだろ。嫌がられようが煙たがられようが行け!
    行くしかねーだろ!」と。
    もうテンパってたな。ワケわかんなくなってた。
    彼女の家に電話して「今度の土曜に会いに行きます」ガチャッとw
    彼女にしたら「?」だったろうな。以前仕事で知り合っただけの、300キロ以上離れた田舎に
    住んでる野郎から、2週間ぶりにいきなり電話が来て「会いに行きます」だもんなw

    <>022名無しさん(2007/12/15(土)23:42:01ID:i/JlZYzs)<>
    それから何日間、電話をかける事も出来ずモンモンとしていた。
    「もう一度かけたら断られるんじゃないか」怖くて電話もせずに。
    ほんで土曜日に行ったよ。4時間かけて全く知らない街に。かなり早く着いた。
    住所聞いていたから近くまではスンナリ行けたんだけど、そこからが今一分かんない。
    車でグルグル廻っているうちに、あろう事かブツけちゃったんだよ。車を。
    スーパー駐車場のポールというか柵みたいなのにブツけちゃって、ちょうど4時くらいの
    買い物時間だったからガヤガヤおばちゃん達が集まってきて大騒ぎ。俺は顔面蒼白。
    スーパーの人が「これ位の傷なら大丈夫ですよ。それより、あなたの車は大丈夫?」
    と言ってくれて事なきを得たんだけど、俺はペコペコ謝ってた。
    そこに彼女登場w
    「え〜、何してるんですか?」と。聞くと彼女の家から、事故ったスーパーは丸見えの距離。
    騒がしいから見に来たんだって。
    「えっ、えっ?なんで、なんで?ほんとに来たんだ・・・」と呆れ顔。

    <>024名無しさん(2007/12/15(土)23:56:38ID:i/JlZYzs)<>
    そこに彼女の親父さんも登場w
    「なんや、○子の知り合いか?」と。「とりあえず車、邪魔になるから、ウチの店まで
    移動させようや」という事になって、彼女の店の従業員が総出で「ウンセ、ウンセ」と車を移動w
    俺は運転席に座ってハンドルを切る係りwww
    「知り合いの車屋を呼んだるさかい、ちょっと待っときーや」と彼女の店の事務所のリビングに
    案内されて、なぜかお茶を飲んでる俺w
    呆れ顔して「6時には終業だから、ちょっと待っててね」とカチャkチャバソコンをやってる彼女。
    お父さんも仕事しながらニヤニヤして俺を見てるw
    まだ、彼氏になったワケでもないのに、なぜか「お嬢さんの彼氏が来たんだって」という
    話が店中に広まったらしく、立ち替わり入れ替わり従業員が、俺を見に事務所に入って来る。
    スゲー気まずい!お茶の味なんてサッパリわかんねー!

    <>027名無しさん(2007/12/16(日)00:06:07ID:IG9PJYzw)<>
    ヘマこいたー!これ以上の失態はないよ!メチャクチャ恥ずかしい!
    約束もせず、いきなり女の家に押しかけて、あげくに事故だもん。
    最悪だよ。

    けど、それが良かったんだって、後で聞いたら。
    彼女は「なんやねん、コイツは」って気分だったらしいけど、彼女の親父さんが
    「せっかく来てくれたんやから、二人で飯でも行ってきーや。後はワシがやっとくから。
    車治ったら電話するから。ホレ、はよ行け」と店から二人を追い出してくれた。
    「じゃあ、とりあえず車が治るまでどっか行こうか」と彼女の車で近所の喫茶店へ。
    車内でもメチャクチャ気まずいw
    「何で来たんですか?そんな事いってなかったですよね」みたいな感じの会話。
    「いや、・・・時間が出来たから・・・」とワケわかんない言い訳をシドロモドロにする俺。

    <>030名無しさん(2007/12/16(日)00:24:26ID:IG9PJYzw)<>
    彼女の店の人たちには馴染みらしい、近所の喫茶店で向かい合う二人。
    彼女は当然、不機嫌な詰問口調。「いきなり何で?」みたいな感じのブンむくれ。
    俺はテンぱってて何もいえずオドオドしてるだけ。コーヒーの味は、相変わらずサッパリわかんねー!
    そこに”いかにも関西のおばちゃん”って感じの喫茶店のママが話しかけてきた。
    不穏な「痴話ケンカ」って雰囲気だったもんな(まだ付き合ってさえいないのにw)。
    心配になったんだろう。
    喫茶店のオバちゃんは「こりゃマズい」と思ったのか話しかけて来てくれた
    (他に客がいなくて暇だっただけかもしれんが)。
    「○子ちゃんの彼氏かいな、珍しいなぁ〜。この子はオボコくてなぁ、彼氏の話なんか聞いた事ないで〜。
    あんたが初や、この子が男連れてくるなんてなぁ〜。ほんま珍しいわぁ〜、オバちゃん初めてミタデぇ〜」
    とか何とかベラベラ喋っている。それが良かったんだな、ちょっと雰囲気がほぐれた。
    「いやや、オバちゃん。そんな事いわんといて」と彼女もリラックスした感じになってきた。
    「しかし、エエ男やなぁ〜。シュッとしてはるわぁ〜(関西弁は適当です)。
    こんなエエ男が彼氏なら、○子ちゃんも自慢やろ。そりゃオバちゃんにも
    見せびらかしに来たなるわいな」とか何とか云って、やたら俺を持ち上げてくれる。

    <>031名無しさん(2007/12/16(日)00:43:07ID:IG9PJYzw)<>
    確かにその時期、俺は”ちょっとイイ男”だった。
    だって、飯が食えないんだもん。恋わずらいでw
    元々、俺は太ってたんだよね。顔がぶっちゃりしててタカトウ力みたいな相撲ヅラしてた。
    180で90キロくらいあったかな。恋愛の対象というより、優しい感じの話し相手ってタイプ。
    おばちゃん受けは子供の頃から良かった。「安心できる」と。
    ずっと、男友達からもイジられる「キレンジャー」タイプだった。
    田舎に帰ってから「これじゃイカン」とちょっと痩せたんだよね、ダイエットして。
    それでも80弱だった。
    そこが気安い感じで、彼女も親しく話し相手になっててくれたんだと思うが
    それでも「恋愛としては対象外」という感じだった。
    そこから、彼女と知り合ったイベントが終わってから、まともに飯が喉を通らなくて
    10ほど痩せたんだよね。180で70ちょっと。
    これが意外な事で、痩せたらカッコ良かったんだよ、俺w
    子供の頃からデブだったから、むっちゃりした顔が俺の顔だと決め付けていたけど
    頬の肉がとれて、瞼の眠い感じが無くなって、鼻も何だか高く見えるw

    <>032名無しさん(2007/12/16(日)00:56:23ID:IG9PJYzw)<>
    背は180あるし、顔もスッキリしたから、おばちゃんが言う
    「シュッとしてはるわぁ〜、エエ男やわ〜」ってのもマンザラ嘘じゃない。
    彼女も機嫌を直してからは「何か雰囲気変わりましたね、ダイエットしたんですか?」
    と聞いてくる。
    なんて云うのかな、オバちゃんの作ってくれた雰囲気に押されたのかな?
    ちょっと痩せて、人並みになった自分に自信がついたからかな?
    それまでずっと、云いたい事もマトモに云えない自分に苛立っていたからかな?
    真面目な顔して
    「○子ちゃんに会えなくなってから、飯も食えないんですよ」
    って言っちゃった。
    こんな事、生まれて初めて言ったよ。
    昔から「キレンジャータイプ」のイジられキャラで、恋愛の話なんか最初からラチ外だった俺が。
    「俺みたいなデブが、”あの子が好き”とか言ったら、友達にバカにされるだろうな」
    と、いつも仲間内の恋愛話ではオチャラケて道化を演じてた俺が、
    真面目な顔して、告白っぽい言葉をスラッと言っちゃった。

    <>034名無しさん(2007/12/16(日)01:08:30ID:IG9PJYzw)<>
    まだオバちゃんも居たし、彼女も「告白の言葉」とは思わなかったらしく
    「またまたぁ〜、地元の彼女に怒られますよーw」と笑ってたし
    オバちゃんも「言うなぁ〜このニーチャンはwwww。どうすんねん○子ちゃんww」
    なんてチャカしていた。
    けど、俺はもうテンぱりまくってた。
    「ああ、いっちまった。もう、しょうがねー。当たって砕けろだ。言いたい事は
    全部言っちまえ!」と空気も読まずに
    「いや、彼女なんて地元にいないよ。いたら○子ちゃんに会いにこない」
    と言った。
    彼女の顔が真顔になって、店内の空気が一瞬にして変わった感じ。
    オバちゃんは空気を察したらしく「若い子らは、お暑いなぁ〜。ニーチャン、あんじょうやりや〜」
    とカウンターの奥に引っ込んでいった。
    意外なことに、さっきまでブンむくれてた彼女も顔を赤らめて
    「そう・・・・ですか・・・」
    とモジモジしている。

    <>035名無しさん(2007/12/16(日)01:21:49ID:IG9PJYzw)<>
    ここで何か立場が変わったんだよな。ビックリする位。
    モジモジしてる彼女を見てたら、「あれ?この子って意外と恋愛経験が少ないのかな?」
    と感じちゃった。自分だって、これまで一度も女と付き合った事もないくせにw
    そしたら何か、気が楽になったんだよな。
    「ここだ、ここで一気に攻めるんだ!」って、やけに自信満々になったw
    一気にひっくり返った感じ。不思議なもんだよ、やけに言葉がスラスラ出てくる。
    それでも、まだ自信がなかったから、少しはぐらかしたような口調で
    「とにかく、これからも合いたい」「電話を毎日かけます」
    という事だけは伝えた。
    彼女は「そうですか・・・」って感じ。いきなりの意外な告白に戸惑っているのが
    アリアリ。
    けど、「嫌です、何いってんの!」とは言われなかったから良しとしよう。
    と俺はいい気分だった。

    <>038名無しさん(2007/12/16(日)01:37:08ID:IG9PJYzw)<>
    結局、親父さんから「車なおった」という電話があって、変な空気の喫茶店を後にした。
    店に帰る車中でも微妙な感じ。何度も「電話します」「また来ます」というのもクドいから
    俺は黙ってて、彼女も「心、ここにあらず」って感じ。
    ボソボソと「天気どうですかね〜?」とか「車大丈夫かな?」とか、どうでもいい話題ばかりして
    核心の部分は微妙に外す、おかしな会話だった。
    彼女の実家の店に着いたら、お父さんをはじめ従業員総出で俺たちを待っていたw
    「どうやった?話はうまく着いたかー?」とニヤニヤしながら親父さん。
    彼女は、従業員のおばちゃん達に囲まれて「○子ちゃん、どうだった?いきなり何の話だったん?」
    「あの人、どこの人?おばちゃんにも教えてーや」と質問ぜめw
    ワイワイガヤガヤと、何か面白かった。悪い雰囲気じゃなかったんだよね。なぜか。
    親父さんをはじめ、みんなナゼか俺に好意的だった。
    「すいませんでした。いきなり押しかけて、しかも事故までしちゃったのに
    その修理までお願いしちゃって。ほんとスイマセン!」って親父さんに謝ったけど
    「まあ、ええがな。また来いやー」と、なんでか知らないけど親父さんは上機嫌だった。

    <>039名無しさん(2007/12/16(日)01:51:14ID:IG9PJYzw)<>
    全然確信は持てない変な再会だったけど、俺はスッキリしていた。
    「とりあえず、合って、思いを伝えたんだ。どっちに転んでも、それはそれでいいや」
    とサッパリした気持ち。だって今まで、告白なんてした事なかったんだからね。
    「よくやったよ、俺。変てこな感じだったけど、上出来だよ」って気分だった。
    それから毎日、彼女の家に電話した(まだ、携帯が普及する前だったからね)。
    店の終業が6時と聞いたから、いつも7時にかけた。
    すると必ず、社長である彼女の親父さんが出る。
    なぜか俺を気にいってくれたらしいんだよね、親父さんは。
    「ヲーイ、○子。△君から電話」と繋いでくれる。
    すると彼女は、嬉しがってるのか、嫌がってるのかサッパリ分からない口調で話すんだよね。
    俺は恋愛経験がないからドッチなのかテンデ分からない。
    「近くに親父さんがいるからテレてるのかな?」
    「いや、本当は俺からの電話なんて嫌なのかも・・・」
    と頭の中が混乱しまくる。

    <>042名無しさん(2007/12/16(日)02:11:04ID:IG9PJYzw)<>
    基本、明るい子だったんだよね。イベントの時もそうだったし、実家の店でも明るい感じだった。
    「○○商店の看板娘、近所でも評判の元気娘」って感じの子。
    それなのに、俺からの電話だと、やけにトーンが低い。
    「そっちの天気はどう?」「いいですよ」「イベント楽しかったね」「そうでしたね」って感じ。
    ボソボソと要点だけを喋って、ムダ話もせずに最短で済ます。
    「こりゃ、ダメなのかな」という考えが頭をよぎる。もう、ワケわかんないんだよね。
    悪い方向にばっかり取っちゃって、スゲー欝になる。
    ホントに嫌なら「もう電話しないで」って言ってくれりゃいいのに
    これが不思議とそういう感じででもないんだよね。
    俺は恋愛経験が無いからよく分からないんだけど、不思議と「なんとなくイケル」と感じてた。
    根拠はまるで無しなんだけどw
    けど、こんな状態は3日で限界だった。「これじゃラチがあかないや。もう一回、行くしかないな」と
    次の日の電話で「イベントの時の写真を渡したいから、またアナタの所に行きます」と言った。
    彼女は「いえ、郵送でいいです。遠いから申し訳ないです」って言ってたけど、
    こんな状態じゃ生きてる気がしない。仕事だってマトモにこなせてないんだから。

    <>061名無しさん(2007/12/16(日)21:58:40ID:IG9PJYzw)<>
    「事故のことで、お父さんにもご迷惑を掛けたし、従業員の皆さんにも・・・
    なんか御礼をしないと気が済まないんです」と粘って
    「みなさんにご馳走でもさせて下さい、ボクが持ちますから」って言った。
    もう、訳わかんねーwww
    なんで車動かしてくれただけで、店の従業員全員と会食しなきゃなんないんだww
    もうムチャクチャ。けど、それぐらい必死だった。何とか理由が、糸口がほしかった。
    彼女も「えっ、えっ?・・・(ハァ?)」って感じで、電話口のむこうで無言。
    俺は、頭の中グチャグチャのまま、無言状態が怖かったんで
    「いや、とにかく食事でも奢らせてください」「そうしないと気が済まないんです」
    を繰り返す。
    少し経って彼女が「ちょっと待っててください。父と相談してみますから」と言って
    電話からは「チンポロ〜ン♪」と待機メロディが流れた。
    長かったなぁ、あの「エリーゼの為に」は。
    2分も経ってなかったんだろうけど、俺には2時間くらいに感じられた。

    <>064名無しさん(2007/12/16(日)22:16:57ID:IG9PJYzw)<>
    「ガチャッ!」と電話が切り替わる音がして、いきなり彼女のお父さんが出たw
    「なんや、飯奢ってくれるて?」と一言。けど、怒ってる感じの口調ではなく
    こないだの「ニヤニヤ」が続いてるみたいな感じ。
    「はい、皆さんにはご迷惑をお掛けしましたし、何たらかんたら・・・・」と
    必死に、懇願するように、訴えるように話す俺。
    「ええて、ええて、そんなん。ワシらにそない気ぃーつこうてくれんでもええて」
    ああ、ダメか?怒らせたかな?と思ったけど、続いて
    「ワシらはエエねん。そんなんよりな、若いモンだけで行ってきーや」と。
    「ん?んんっ??」と事態がよく飲み込めない俺。
    「店とっといたるよって。ヲイ、○子!鍋でええやろ?」と大きな声で
    近くに居るらしい彼女に聞いてるお父さん。
    「土曜に来るんやろ?ウチは6時には終わるよってな、6時には○子を追い出すように
    しとくからな。きーつけて来ぃーや」と。
    「ほなな。○子に代わるか?ヲーイ○子!打ち合わせしーや!」と。

    <>065名無しさん(2007/12/16(日)22:25:51ID:IG9PJYzw)<>
    何だかワケわかんない。ボーツとして受話器を握ってる俺。
    彼女が電話に出て「もう、すいませんね。いつもああなんですよ、父は」
    とか何とか言っている。
    「ああ、面白いお父さんですよね」と言ってから「シマッタ!バカにしたように聞こえたかな?」
    とヒヤッとしたけど、彼女は「もー、そうなんですよー。いつもああなんですよー」
    と楽しそうに喋っている。
    よし、ここだ!と思って「土曜の6時に迎えにいく」「食事を一緒にする」ことを
    確認して電話を切った。

    <>066名無しさん(2007/12/16(日)22:38:16ID:IG9PJYzw)<>
    そこからは、何だか順調になった。
    電話でも、普通に彼女と喋れるようになった。
    前は「そっちの天気は?」とか「イベントの時はどうしたこうした」くらいの話して
    5分くらいで切ってたけど、お父さんが電話に出てからは「今度いく店の道順」がどうの
    とか「オススメのメニュー」がこうだとか。「ウチの地方にはこういう料理があって」
    どうたらとか「一度食べに行きたいですね〜」とか。
    30分くらいは話すようになった。なんか本当の恋人同士みたいな会話になった。
    「本当の恋人同士」が普通にどうゆう会話をしているかなんて、俺は知らないけどw
    何か「本当に恋愛してる」って充実感があって、俺は毎日、凄く嬉しかった。
    こんな感覚は初めてだから、俺は毎日が凄く楽しかった。

    <>068名無しさん(2007/12/16(日)22:59:11ID:IG9PJYzw)<>
    ウチは土曜が半ドン。彼女の店は6時終業。
    朝からソワソワしてる俺を見て、親父が「あとは俺がやっとくから、早く行けよw」と
    言ってくれたんで、11時くらいには家を出た。
    高速をおもいっきりブッ飛ばしたんで、3時チョイ過ぎに彼女の街に着いちゃったw
    「前の時みたいにウロウロしてて、また事故でも起こしちゃタマランな」と思って
    彼女の店からは5くらい離れた、ジャスコの駐車場で待機。
    「6時までは、まだカナリあるなぁ〜。寝るか」と思ったが、せっかくバチっと
    キメてきた髪型が乱れるのが嫌で、バックレストに頭を着けられない
    (俺はゼッペキだから、頭つけて寝ると、後ろ頭がペッタンコになっちゃうw)。
    運転席で腕を組んで、頭をバックレストにつけないようにして、スーパーの駐車場を
    行きかう家族連れを、ジッと睨んでる俺。2時間ほど。なんか不審者みたいだw
    さすがに5時くらいの時点でイヤになっちゃってw
    「まだ早いけど、行くか。彼女の家の近くまで。どっかに留めれるトコがあるだろ」
    と彼女の家に向かった。

    <>069名無しさん(2007/12/16(日)23:17:07ID:IG9PJYzw)<>
    30分もかからず、彼女んチの付近に到着。
    「裏の方に、公園みたいなのがあったような・・・東の方だったか?そこに留めよう」
    とグルグル回ってるうちに、またあのスーパーの所に出ちゃったw
    「ヤベッ!彼女の店の前だよ。この裏が公園か。よし、彼女の店の前をスルーして
    公園に行くか」と思って、彼女の店の前をノロノロ進んでいたら
    お父さんが、なぜか、店の前に出てきてるよ!事務所の前で、なぜか屈伸運動してるよ!
    「やべえー!」と思ったが、後の祭り。おもいっきり目が合っちゃったよ。
    「オウー!」とか言って、ニヤニヤしながらコッチに来るよ!
    しょうがないから窓を開けて「こんにちわ、早く着いちゃいました」と挨拶。
    「おうおう、早いなぁ」「こっちから車いれやー、そこ裏入ってな・・・」と
    誘導されちゃったよ!「オーイ!バックバック!また当てんなやー!」と
    ニヤニヤしながら、大声で言っちゃってるよ!
    「今回は当てへんかったな(ニヤニヤ)。ちょう待っとき、○子呼んで来るさかい。オイー、○子ぉー!」
    と叫んじゃってるよ!

    <>070名無しさん(2007/12/16(日)23:26:01ID:IG9PJYzw)<>
    「これ、地元で有名なクッキーなんです。従業員の皆さんで食べてください」
    「それと・・・これはウチの方の名産の花です。邪魔になるかもしれませんが
    事務所にでも飾っていただいて・・・」「オウオウ、そない気ぃー遣わんでもエエのに」
    「しかし、遅っそいなぁー○子。オーイ!何してんねん!」
    「いや、早く着いちゃったボクが悪いんです。急がなくても結構ですので・・・」
    なんて会話を、事務所の前でしてる俺とお父さん。
    「今日は早よーマワシせーって言ってあるのにな。何してんねん。これやから女は・・・」
    とかブツブツ言ってるお父さん。恐縮する俺。

    <>071名無しさん(2007/12/16(日)23:43:40ID:IG9PJYzw)<>
    そこに彼女が登場。
    「もう〜、急がせないでよぉ〜。お父さん」とか言いながら、事務所から出てきた。
    うえっ、スゲー綺麗だよ!なんで頭がソバージュになってんの?春物っぽい
    ピンクのスーツスタイルがカワイイ。ちょっと化粧に気合入りすぎてないか?濃いよ。
    けど、何か嬉しかった。
    だって、俺と会うのが嫌なら、こんなに気合入れてオメカシしてこないもんな。
    前にいきなりココに来たときは、ちゃんと来るとは確約してなかったから、普段着だったもんな。
    事務服みたいなのに、カーディガンはおっただけだったんだから(それでも十分、綺麗だったけど)。
    「早いですよぉ〜」と俺に言いながらも、彼女もなんか嬉しそう。跳ねるように歩いてくる。
    また、彼女の店の従業員さん達がゾロゾロ集まって来たw
    「○○さん、見にこなくていいよぉ〜」なんて、なんかテレながら彼女が従業員さん達と
    話している。どことなく嬉しそうな感じで。
    「恥ずかしいから、もう行きましょ。お父さん、後はお願い」と彼女。
    「ああぁ、ハイ。じゃあ、行きましょうか。じゃ、お父さん。ちゃんとした御礼は後で・・・」
    「ええて、ええて。はよ行きや。みんな(従業員)出てきてしまうがな。ホレ、さっさと行き」
    とお父さん。

    <>075名無しさん(2007/12/17(月)00:03:45ID:onWT66fE)<>
    親父さんが予約してくれた鍋の店は、庶民的で気楽な感じだった。
    彼女も何回か来た事があるらしく、「あっ、これが美味しいんですよ」
    「ここは、これがオススメ!ここに来たら、これは絶対食べなきゃ!」
    と上機嫌で喋っている。なんかウキウキ気分って感じ。俺も凄く楽しい。
    彼女はバクバク食う。それも嬉しいよね。お上品ぶって「私、こんなに食べれなーい」
    なんてタイプの女性だったらどうしよう、と不安だったから。
    すごく美味そうに、楽しく食べる。俺もつられてガンガン食う。
    「お酒、飲まないの?」「ウチは全然ダメなんですよ、お酒は。家系的に。
    お父さんも飲めないし、私もチョット舐めただけでで倒れちゃうくらい」
    「ああ、俺もアンマし飲めないんだよね。我慢してあおれば入るけど、酔わなくて
    気持ち悪くなっちゃうタイプ」「そーなんですか?飲めそうなのに」
    なんて言いながらの食事。凄く楽しい。嬉しい。

    <>076名無しさん(2007/12/17(月)00:19:48ID:onWT66fE)<>
    支払いの時に、ちょっとモメた。
    「私も半分出しますから」「いや、こっちが無理いって誘ったんだから
    ここは俺に出させてよ」「いや、ハンブン出しますよ」「いいって、止めてよ〜。カッコ悪いよ」
    とレジの辺りで一悶着。
    強引に俺が支払いを済ませて、まだグズってる感じの彼女を無理やりみたく車に乗せて帰った。
    帰りの車内は、少し暗いムード。「なんか、合わないのかな?なんで、支払いの時になって
    あんな事言いいだすんだよ。カッコワリーよ」と、俺はチョット嫌な気分。
    彼女も、どこか納得いってない雰囲気で、真面目な顔して、無言で前の車を見ている。
    あんなに店では盛り上がっていい感じだったのに、帰りの車内では二人とも無言。
    いやーな雰囲気だった。

    <>075名無しさん(2007/12/17(月)00:03:45ID:onWT66fE)<>
    親父さんが予約してくれた鍋の店は、庶民的で気楽な感じだった。
    彼女も何回か来た事があるらしく、「あっ、これが美味しいんですよ」
    「ここは、これがオススメ!ここに来たら、これは絶対食べなきゃ!」
    と上機嫌で喋っている。なんかウキウキ気分って感じ。俺も凄く楽しい。
    彼女はバクバク食う。それも嬉しいよね。お上品ぶって「私、こんなに食べれなーい」
    なんてタイプの女性だったらどうしよう、と不安だったから。
    すごく美味そうに、楽しく食べる。俺もつられてガンガン食う。
    「お酒、飲まないの?」「ウチは全然ダメなんですよ、お酒は。家系的に。
    お父さんも飲めないし、私もチョット舐めただけでで倒れちゃうくらい」
    「ああ、俺もアンマし飲めないんだよね。我慢してあおれば入るけど、酔わなくて
    気持ち悪くなっちゃうタイプ」「そーなんですか?飲めそうなのに」
    なんて言いながらの食事。凄く楽しい。嬉しい。

    <>076名無しさん(2007/12/17(月)00:19:48ID:onWT66fE)<>
    支払いの時に、ちょっとモメた。
    「私も半分出しますから」「いや、こっちが無理いって誘ったんだから
    ここは俺に出させてよ」「いや、ハンブン出しますよ」「いいって、止めてよ〜。カッコ悪いよ」
    とレジの辺りで一悶着。
    強引に俺が支払いを済ませて、まだグズってる感じの彼女を無理やりみたく車に乗せて帰った。
    帰りの車内は、少し暗いムード。「なんか、合わないのかな?なんで、支払いの時になって
    あんな事言いいだすんだよ。カッコワリーよ」と、俺はチョット嫌な気分。
    彼女も、どこか納得いってない雰囲気で、真面目な顔して、無言で前の車を見ている。
    あんなに店では盛り上がっていい感じだったのに、帰りの車内では二人とも無言。
    いやーな雰囲気だった。

    <>081名無しさん(2007/12/17(月)01:23:39ID:onWT66fE)<>
    けど、一晩寝たら、何かサッパリしてたw
    「そりゃ、失敗もあるだろうけどさ。こんなの初めてだもんな。最初から完璧に行くわけねーよ」と。
    考えてみたら、スゲー上出来だよね。
    あんな綺麗な子とさ、楽しく二人で鍋つついて、最後はちょっとアレだったけど
    ちゃんとデートらしき事が出来たんだもんな。
    「スゲーじゃん、俺。良くやってるよ、俺」って、なんか気分がいいw
    そうやって気持ちを切り替えると、凄く楽になれた。
    仕事をしながら色々、昨夜の出来事を思い出していると、失敗の部分はだんだん消えていって
    彼女の綺麗さばかりが、頭の中によみがえって来る。
    昨夜は車を繁華街のちょっと離れた駐車場に留めて歩いたんだけど
    俺らが歩いてると、繁華街歩いている野郎がみんな振り向くんだよね。振り返る。
    帰るときは8時くらいで、ちょうど繁華街に人通りが多くなってくる時間。土曜だったしね。

    <>082名無しさん(2007/12/17(月)01:44:50ID:onWT66fE)<>
    繁華街を歩いてるヤローどもが、ミンナがみんな振り返る。
    「うわぁ〜、いい女!」って顔して、ヤローどもはみんな彼女を見るんだよね。
    実際に「うわー、スゲェエエ女やん!」って口に出す若いニーチャンも居たし
    指笛を「ピー!ピー!」鳴らす奴もいたなw
    彼女は慣れっこなのか「もう、しょうがないなぁ」みたいな普通の顔して歩いてたけど
    俺はそんな体験、初めてだったから、メチャクチャ緊張しちゃったww
    スゲー美人だもん、彼女。
    あの時は「冬彦さんブーム」の時期だったけど、当時彼女はどこに行っても
    「カクチカコに似てる!」って言われてたらしい。
    俺は、あの女優さん、あんまり好きなタイプじゃないんだけどw
    バッチリ化粧すると女優さんみたく映えるし、普通のメイクだとスゲー可愛いらしくなる。
    基本童顔で、菊池桃子か西田ひかるか、ってカワイイ顔なのに
    ちゃんと化粧すると、目が大きいし、顔の形がいいし、もの凄く映えるんだよね。
    背は163くらい。ほんで、お乳も大きいしw
    とにかく「いい女」な事は間違いないんだよ。

    <>083名無しさん(2007/12/17(月)02:03:42ID:onWT66fE)<>
    そんないい女と、飯を一緒に食えて、デートらしき感じまで持って行けたんだ。オメー凄えじゃん。
    と、何かワクワクしてきた。冷静に考えてみたら。上出来ジョウデキ。
    もう、ここまで行けたんだから満足?まだ、ウジウジ悩むの?センズリでもこくか?と。
    行けよ、俺!「ダメ」「上手く行かない」なんて、考えてたってシャーナイじゃん。
    考えてみれば、最初っから不釣合いなんだよ。どうヒネッテ考えたってそうなんだ。
    「考えに、考えて、考える」したって、無駄なんだよな。考えてる時間なんてモッタイナイよ。
    嫌われようが、イヤがられようが、行くしかない。実際に行動するしかないんだ。
    だって、分かんないだもんな、恋の駆け引きなんて。コチャコチャやれったって無理な話。
    もうさ
    「毎日、電話はかける。嫌がられようが、彼女のトーンが暗がろうが、毎日かける。
    連絡方法はこれしか無いんだから。ヤバい雰囲気になったら切っちゃえばいいや!」
    「毎週、土曜は行く。多少強引だろうが、行っちまえばナントカなる!ずっとそうだったじゃん!」
    と決めた!
    そう決めたら、スッキリ!気分は晴れ晴れしたっw

    <>084名無しさん(2007/12/17(月)02:16:39ID:onWT66fE)<>
    今日は、もう寝ます。
    しかし、思い出しながらだけど、案外書けるもんだねぇ〜
    もう、10数年前の事なのにw
    書いてるうちに、あの頃の気持ちがよみがえって来て、書いてる俺がドキドキしてきちゃったw
    鮮明に覚えているもんだなぁ〜、それだけ強烈だったんだろうな。
    一言一句、周りの風景まで鮮明に思い出せるわ。マジで。
    なんせ初めての、ホントの恋だったもんな。
    センズリしか知らなかった、田舎出のニーチャンだったもんな、俺。
    あっ、ソープは行ってたかw
    明日は「初体験リッチモンド・ハイ編」です。期待しないでお待ちを。ぐなーい!

    <>091名無しさん(2007/12/17(月)23:43:43ID:onWT66fE)<>
    怖かったけど、次の日も、いつも通りキッチリ7時に電話をかけた。
    彼女は・・・普通だった。怒ってなかった。
    ていうか、普通に喋っているんだけど、どことなく楽しそうというか・・・。
    いや、なんつうーかな?普通の会話なんだけど、言葉の端々が
    楽しげ、というか、嬉しそうというか・・・
    またもや、素人童貞の、根拠のまったくない勘なんだけどw
    ともかく、お父さんが電話に出た次の日からの、普通に喋る彼女に戻ってた。
    「昨日はソッチの紹介だったから、こんどはコッチが店を探しときますよ」
    「えー、この辺の店、詳しいんですか?」「いや、全然知らないけど、探しときます!」
    「うわー、不安だなーw」みたいな、楽しい会話。

    <>093名無しさん(2007/12/17(月)23:47:40ID:onWT66fE)<>
    なんか凄く、気が楽になった。あれこれ悩んでいたのがバカバカしくなった。
    そこで調子に乗って、なるべく触れたくなかった話題にも、あえて突っ込んだ。
    「このノリならイケル!」って感じがあったから。
    「今度はキッチリ奢らせてもらいますよw」
    と、ちょっとギャグっぽく言った。そしたら彼女は
    「もうー、いじめないで下さいよー・・・ワガママいって反省してますw」って。
    なんか「ピカッ!」と俺の周囲が輝いたような、一瞬にして周りが、明るくなった感じ。
    「もう、アホラシイな。なに一人でグジャグジャ意味無いことばっか悩んでたんだ?」
    と笑えてきた。

    <>095名無しさん(2007/12/18(火)00:02:19ID:3jkrmJws)<>
    電話が終わってから、ヘタり込んじゃった。
    電話が置いてある横の、土間みたいな所に、ヘナヘナ〜って座りこんじゃったw
    それから「バカだよな〜、俺。なんだかな〜ww」
    と、一人でゲラゲラ笑ってから、ソッコーで本屋に。
    彼女の地域の「るるぶ」とか「デートにいい店ベスト○○」とかを
    とにかく、店にある分は全部買い占めた。
    ポケット版みたいな小さいやつから、広域版みたいなデカいやつまで。2万円ほどしたけどw
    そこから毎日、熟考。全てに目を通して、良さそうな店をピック・アップして、
    店の機械でコピーして、ホワイトボードに貼り付けて、再び熟考して。
    出した結論は「やっぱ肉だな」と。「こないだは淡白な関西風の鍋だったからな。
    今度はガツンと、男らしく肉だろ!」と。
    るるぶに、「今春オープン!山あいにヒッソリと立つ、隠れ家的な古民家ステーキハウス。
    地元の希少な牛肉を、リーズナブルな値段で提供」とあったんで
    「これだ!今春オープンなら、彼女もまだ行った事ないだろ」と。
    次の日の電話で聞いたら、まだ行った事ない、楽しみ、と。

    <>096名無しさん(2007/12/18(火)00:24:41ID:3jkrmJws)<>
    問題は、ちょっと遠い事。距離がある。彼女も「そっち方面は、あまり行った事ない」と。
    「ちょっと遠いかな?」「時間かかるかもしれませんね、1時間半くらいかな?」なんて
    電話で喋っていたら、近くでお父さんが聞いてたらしいw
    「なんや、○○(地区名)行くんか?」みたいな、お父さんの声が聞こえる。
    「父が何か言ってるから、ちょっと待っててくださいね」と彼女。
    また「エリーゼのために」がチンポロ〜ン♪と流れる・・・

    結論:「時間かかるらな、ここを5時に出ればいい」「△君は、土曜半ドンなんやろ?色々まわし
    (「まわし」とは用意の事らしい)してユックリ来ても、5時にはココ出れるやろ」
    「遅く来て、夜中に帰ってもらうより、はよう来てもらって、余裕もって帰ってもらった方がええ」
    「土曜はウチも暇やしな。そうしいや」という、お父さんからの提案。
    ・・・お父さん・・・ありがとー!。何で、そんなに、俺に優しくしてくれるの?
    もしかして、気に入られてる?親公認?すっかり俺は、婿気分だよw

    <>097名無しさん(2007/12/18(火)00:46:02ID:3jkrmJws)<>
    土曜はキッチリ12時まで仕事して、彼女の家に向かった。
    親父ばかりに負担かけても悪いし、俺の仕事は、やればやっただけ収入になる(農家じゃないよ)。
    これから食事代や高速代で金がいるだろうし、何より彼女に「仕事もマトモに出来ないヤツ」と
    思われるのはイヤだったから、キチンと仕事を済ませてから行った。
    出るのがチョット遅れたから、着いたのは5時ギリギリ。
    「おうおう、珍しいな。今日は遅いやんか」とニヤニヤしながらお父さん。
    「今日はピッタリ正時間ですね〜w」とニコニコしながら彼女が登場。
    うえ〜、やっぱ綺麗だよ、この人は!
    今日は、白ベースのスーツ。淡い水色のラインが入っている。
    起毛加工みたいな素材でポワンポワンしてる。
    髪を、髪留めみたいなので後ろで留めてる。化粧は今回もちょっと濃いんじゃ?w
    なんか全体的に、フワフワした春めいた感じ。スゲーカワイイ!
    事務所にオバちゃん達が集まってきて「うっわ〜、綺麗やな〜○子ちゃん。ベッピンさんやわ〜」
    「幸せモンやで、ニーチャンは。こんなベッピンさん、そうはオランでぇ〜、キバらなあかんで〜」
    とかガヤガヤ大騒ぎになったw

    <>098名無しさん(2007/12/18(火)01:02:22ID:3jkrmJws)<>
    今日は、もう寝ます。なんか風邪っぽい・・・
    しかし、ナカナカ進まないね。思い出しながら書いてるとw
    サッサと結論から書こうと思えば、スグ書けるんだけど。
    1さんの「田舎だから」という悩みに「おっ、俺と似たような奴もいるんだな」
    と思ってレスしたのが土曜か。「俺はこうだったな〜」と思い出しながら書いてたら
    なぜか長文になって(酔ってたからかなw)、「せっかく書き始めちゃったんだから、
    他人の迷惑カエリミズ全部書いちゃえ!」とダラダラここまで来てしまったw
    まったく1さんには申し訳ない。
    サッサと済ませりゃイイのに、思い出しながら書いていると、ナゼか
    「服はこうだった」とか「あん時の気持ちはこうだったなぁ〜」
    とか、本筋に関係ない雑事ばかりを、鮮明に思い出してしまう。
    「思い出」って案外、そういう細かい部分から成り立っているのかもね。
    とにかく明日「初チス」までは書きたい!期待せずお待ちを。オヤスミ〜

    <>112名無しさん(2007/12/18(火)21:03:31ID:3jkrmJws)<>
    「ホレホレ。固まっとらんで、ハヨ行け」とお父さん。
    追い出される様に店を出て、繁華街とは反対方向の、山の方へ。
    俺が持ってきたルルブと、親父さんの書いてくれた、略地図のメモとを見ながら、
    助手席に乗ってる彼女がナビしてくれる。
    まるでドライブ・デートみたい。すごく楽しい。嬉しい。
    しかし、凄いんだ、香りが。
    彼女は香水つけない人らしいけど、それでも、顔に着けてる化粧品の匂いと
    彼女自身の匂いってか、若い女性の香りというか。
    夏に入りかけた時期だったからか、ムシ暑くて、ちょっと汗ばむ陽気。
    何かイロイロな匂いが混ぜ合っちゃって、凄い。窓開けて走るとチョット寒いし。
    彼女の色気というか、フェロモンが、車内にムンムンしている。
    もう、脳ミソがプワンプワンして、頭もクラクラきちゃってw
    道順なんてウワの空で、ドキドキしながら、彼女の声を聞いていた。
    「あ、ここ曲がるんですよ」「ん、ん?ココ?ここ曲がるの?」なんて感じで。
    田ンボばっかの、田舎の狭いアゼ道みたいな所を、グルグル回って。
    どこ走ったんだかサッパリ覚えちゃいないw

    <>113名無しさん(2007/12/18(火)21:13:10ID:3jkrmJws)<>
    土曜だけど、田舎向きだったからか、40分くらいで店に着いた。
    写真より豪華な感じ。駐車場にはカガリ火というか、松明みたいなのが並んでいた。
    「わー、かっこいいお店ですねー」と彼女も嬉しそう。良かった、喜んでくれて。
    6時半の予約だったけど、「すぐ用意しますから、コチラでお待ちを」とお店の人に
    入り口横のバー・カウンターみたいな所に案内された。
    「用意が出来るまで、コレをどうぞ」と、小さなシャンパングラスにワイン。ビーフジャーキー。
    「酒、ダメなんでしょ?俺が飲むよ」「いいですよー、少ないし。サービスで
    出してくれたんだし。チャレンジしてみますw」「ホントにイイの?酔っちゃわないかな?」
    「こんなチョットで酔わないですよーw」「ホントかな〜w」なんて。
    これが失敗だった。もっと強く止めときゃよかった。

    <>114名無しさん(2007/12/18(火)21:27:22ID:3jkrmJws)<>
    100ccもない感じだったんで、二人ともクイって飲んじゃった。
    「ジュースみたい。ふ〜ん、全然お酒臭くないんですね、ワインって。」
    「ずいぶん軽いよ、コレは食前酒かな?。ワインはもっと度数が高いよ」
    「そうなんですか〜。コレは飲み易いですね〜」なんて感じで、そこまでは彼女も上機嫌だった。
    最初の頃は、前菜のサラダとかは普通に食べてた。けど、コースが進んでいくにつれて
    口数が少なくなってきて、メインの肉が運ばれてきた頃には、
    もういかにも、気持ちが悪そうな感じになってた。「大丈夫?。切り上げて帰ろうか?」
    「うん、でも大丈夫。せっかく来たんだし、食べます」「無理しなくていいって、帰ろうよ」
    「ううん、せっかくだから」なんて言ってたけど、ほとんどメインは食えてなかった。
    顔色がドンドン青白くなって、目もドヨーンとしてきた。
    「デザート食べればスッキリするかも?」と、店の人に「もうデザート出しちゃって下さい」
    って出して貰ったけど、彼女はデザートをこね回すだけで、最後は机に腕をついて
    ゼイゼイと荒い呼吸になってきた。

    <>115名無しさん(2007/12/18(火)21:39:09ID:3jkrmJws)<>
    いかにもシンドそうだし、呼吸がゼイゼイ苦しそう。
    「大丈夫?救急車呼ぼうか?」と給仕してくれてた、店のオバちゃんも心配して言ってくれた。
    彼女は「・・大丈夫です」「そんな・・大した事じゃ・・ないです」
    なんて言ってたけど、「大した事」だよ!
    俺は「これはダメだ、病院?。彼女はいいって言うけど、強引にでも連れてった方が?」
    とアワてた。急性アルコール中毒とか、ショック市とか。そんなんに彼女がなったら嫌だ。絶対嫌。おばちゃんも「ホントにイイの?呼べるよ、救急車」と。
    情けないことに、ちょっとパニくった。俺は。 
    「呼ぼうよ、救急車。ダメだよ、無理しちゃ!」と必死に説得したけど
    「ホントいいんです!ホントに大丈夫です!。呼ばないで下さい」
    って彼女は強がるんだよね。フラフラしてるのに。
    「じゃあ、急いで帰ろう。40分で来れた。急げば30分もかかんない」
    と思って、「すんません、お勘定お願い」ってオバちゃんに言って、テーブルで急いで払って
    彼女を抱きかかえる様にして車に連れてって、助手席倒して寝かせた。

    <>118名無しさん(2007/12/18(火)21:51:46ID:3jkrmJws)<>
    車に乗ったはいいけど、ドッチに行けばいいのか、サッパリ分かんねー!
    来る時は、まだ明るかったんで、東西南北くらいは分かったけど
    今はもう日が落ちて、あたりは真っ暗闇。曇ってきたのか、月も星も見えない。
    行きは彼女のナビがあったから良かったけど、今の彼女は助手席で
    グッタリしてるし。失敗した、ちゃんと道を覚えておけばよかった。
    匂い嗅いて、いい気分になって、頭フワンフワンしてたから、道順をサッパリ覚えていない。
    あわてて「ちょっと待ってて」と彼女に言って、店に戻って「スイマセン!○○町には
    どうやって行けばいいんですか?」と聞いたけど、地元の人しか分からないようなトーンで
    「農面道路あるやろ、あっこを△村に抜けてなー」とかナントカ。
    その農面道路が分かんないんだって!△村がどこだかも知らないんだよ!
    必死に、理解できる所だけは頭に叩き込んだ。
    とにかく、このド田舎の真っ暗ヤミの田んぼ道をマッスグ抜けて、川だか谷だかの脇の道まで
    出て、そこから山の方に一度入ってと。分かんねーけど、行くしかない。
    彼女はずっと苦しそうなんだから。とにかく急いだ。

    <>130名無しさん(2007/12/19(水)20:45:17ID:VCzRYon6)<>
    あの日の事を書いてると、思い出して気持ち悪くなるから、ハショろう、飛ばそう、そうしよう。
    ここから時系列っぽく。
    6:00くらいに食い始めて、7:00前には彼女を連れて店出て、「こっちだったか?
    いや、あっち?ウー、わかんねー!」と、街灯一つない田んぼ道を10分ほどグルグル。
    「とにかく一度、山の方に入るんだったな!」と山の方に走っ行ったら、
    ◎◎山観光道路って道に出た。そこの案内標識に「○町(彼女の家のある町名)●0」という表示。
    「良かったぁ〜。ここ走っていけば帰れるぞ!」と進入。
    バイクで走るなら楽しい道なんだろうが、酔っ払いにはキツい曲りくねったワインディングロード。
    案の定、頂上付近で彼女が「○さん、○さん!モドしそう・・・」と訴えてきた。
    ちょうど『月見台駐車場』という観光用PAがあったんで、そこに車を突っ込む。
    月明かりに照らされながら「ゲーゲー」と吐く彼女。背中をさする俺。
    その吐いてる横顔を見ながら、俺は「綺麗な女の子って、ゲロ吐いてても綺麗なんだなぁ〜」
    と頓珍漢な事を考えていた。全く失礼な男だw

    <>131名無しさん(2007/12/19(水)21:22:54ID:VCzRYon6)<>
    彼女は、吐いて多少スッキリした感じ。少し喋れる様になった。
    「車の中より、ちょっと外で休みたい」と言う。
    駐車スペース横の、展望鏡のある所のベンチに座らせて、俺は自販機コーナーへ。
    落ち着いてきた感じの彼女。烏龍茶で口をすすぎ、ポカリをゴクゴク飲む。
    二人でベンチに腰掛けて、少し休憩。「ボケー」っと月を眺めている。5分くらいか?そうしていた。
    山の中の夜だけど、梅雨時期だからか、生暖かい。風がココチいい。
    「ダメですね〜、私。あんなチョットだったのに」と突然彼女が話はじめた。
    だいぶ気分は良くなったよう。「コレくらいだったですよね〜」と親指と人差し指を
    3くらい開ける。「ウン、こんだけ位だったよね」と俺も指で。
    「やっぱりダメなんですね〜、家系なんですかね〜」と彼女。
    「ごめん、止めなかった俺が悪い」「違いますよ〜、私が悪いんですよー。あーミットモナイな〜」
    と下を向いてスネたような顔をしてる彼女。

    <>132名無しさん(2007/12/19(水)21:37:08ID:VCzRYon6)<>
    8時くらいに出たのかな?そこを。
    そこからは早かったな。頂上付近のPAから下って行ったら、案外直線が多くて
    8:30前には彼女の町に着いちゃった。
    地元に帰ってきたら、安心したのか、彼女もいつものペースに戻ってきた感じ。
    気分もだいぶ良くなったよう。
    「どっか行きましょうか」なんて言い出した。
    「せっかくの食事なのに・・・チャント食べられなかったし、ゴメンなさい」
    「お腹減ってないですか?ファミレスにでも行きましょうか?」
    とか言う。
    「おいおい、大丈夫?いいよ、気遣わなくて」「ダイブ良くなってきたみたいだけど、
    ダメだよ〜、二日酔いはシンドいよ〜。今日は早く帰って寝た方がいいよ」と俺。
    けど、彼女は下を向いて「けど、悪いし・・」とか言いながらモジモジしてる・・・
    「・・ん?。これは、もしかして『まだ、今日は帰りたくない』って事なのかな?」
    と俺は、急にドキドキしてきた!

    <>133名無しさん(2007/12/19(水)21:59:47ID:VCzRYon6)<>
    俺は、ちょっとアセってちゃって
    「二日酔いをナメちゃダメだよ、明日が辛くなるよ」
    「今、良くても、絶対明日ぶり返してきてシンドくなるって」
    「とにかく、今日は帰って、すぐ寝た方がいいよ」と繰り返した。
    けど、彼女は「けど、まだ早いし・・」とか「もう、気分は直りましたから」とかずっと言ってる。
    俺はワケわかんなくなっちゃって「なんで??帰っちゃマズいの?」と聞いちゃった。
    そしたら、彼女も慌てたように「いえ、そんな事ないです!」と否定したけど
    そのまま慌てた感じで「いえ、あの、ほら、この前も9時前に帰ったじゃないですか」
    って言う。
    俺は「???」で「???・・ん?ダメだった?」と。
    そしたら彼女は、余計に慌てた感じで
    「いえいえいえ、・・・あのホラ・・あの・・。あのぉ、お父さんがですね・・・」
    とか言い出した。
    「お父さん???何?何いい出すの?」と俺の頭は余計に混乱。

    <>134名無しさん(2007/12/19(水)22:26:05ID:VCzRYon6)<>
    彼女はアワテた感じで
    ・前回の食事の時、9時前に帰ったら、お父さんから
    「なんや、早いなあ。若いモンは、もっとユックリ遊んでこい」と言われた。
    ・お父さんはお風呂にノンビリ入るのが趣味で、ちょうど9時くらいまで入っている。
    ・それを邪魔されると怒る。前回は、そこに私が帰ってきたから、怒っていた。
    ・とにかく前回は、そんな感じで
    「もっとユックリしてこいや。のんびり風呂にも入れんがな」とサンザン文句を言われた。
    と説明してる。顔を真っ赤にして。
    なんか慌ててシャベッているから、何がなんだかサッパリ要領を得ない。
    俺は「何だ?何なの??」
    って呆気に取られた感じで、慌てて喋ってる彼女を見てる。

    <>135名無しさん(2007/12/19(水)22:43:17ID:VCzRYon6)<>
    俺は何なんだか、ワケが分からない。
    「そんなのが、帰れない理由になるのか?」と。頭の中は「???」。
    さっぱり分かんないから、また
    「いや、やっぱり帰ろうよ。○子ちゃんの体が第一だよ。飯なんかいいよ」と繰り返す。
    けど、彼女は「いえ、体の具合はもういいから・・」とか「お父さんが怒るし・・」とかを
    下を向いて、恥ずかしそうに、ずっと繰り返してる。
    さすがに俺も、ここで理解した。分かった。
    「こ、これは・・まだ、帰りたくないんだな。これは間違いないな!そうだよな」
    と。
    けど、イザそう理解しちゃったら、余計に俺は頭の中が混乱して、
    パニくっちゃって「なんか・・何とか時間を稼げ!落ち着きたい、今は」と思って
    「じゃあさ、あ、あの、、とりあえず○子ちゃん家の裏の公園に行こうよ。」
    「そこで9時過ぎまで時間を潰そうよ。そうしようよ」と、とりあえず言った。
    彼女も「ああ、あっ、それで・・いいです」とか言う。
    9時前に、彼女の家の裏にある公園についた。

    <>144名無しさん(2007/12/20(木)22:20:24ID:6Bsb48lY)<>
    公園の駐車場に入ってからも、ずっと彼女は
    「土曜でも、従業員さんが倉庫とかに残って作業してる日もあるし、うん・・ある」とか
    「そこに帰ると邪魔になるし・・」とか「残ってるオバちゃん達に、また
    冷やかされると恥ずかしいし」とか、言い訳っぽい言葉を続ける。
    俺も「ああ、そういう人もいるんだ」「それじゃ、邪魔になるね」とか言うけど
    言葉が上滑りしてる。ツルツルと言葉が滑っている感じ。
    二人とも相変わらず、どこか慌てている。落ち着かない。言葉が軽い。
    言葉に重みがない感じで、二人の言葉がフワフワ宙に浮いてる。
    二人とも気持ちがバタバタしてる。言葉がダラダラと、車内を流れて行く。
    <>145名無しさん(2007/12/20(木)22:33:18ID:6Bsb48lY)<>
    2,3分ほど、そういう感じで彼女は喋っていたのかな?
    「とにかく、お父さんはお風呂が好きだし」「途中で邪魔されると、ほら、凄く怒るし」
    とかマタ言い出して。
    そこで、俺が「うん、そうらしいね」と言ったら、「はっ!」とした顔して。
    「あちゃぁ〜、やっちゃった〜。うわ〜恥ずかしい〜」みたいな真っ赤な顔して
    うつむいちゃった。
    自分が空回りしてた事に気づいた感じ。
    恥ずかしそうに、「あ〜、困ったな〜」みたいな感じで、下を向いてモジモジしている。
    車内がソラゾラしいような、シラけた様な、変な空気になっちゃったんで
    俺は慌てて「あ、何かいわなきゃ。なんか声をかけなきゃ」と思って
    「あ、あの、○子ちゃん・・・」と言ったら、彼女が慌てて「ハ、ハイッ!」と顔を上げた。
    <>146名無しさん(2007/12/20(木)22:45:43ID:6Bsb48lY)<>
    顔を上げた彼女の目と、俺の目がピタッ!と合っちゃって、二人とも固まっちゃって
    そこで車内の空気が止まった感じになって、気がついたらキスしてた。

    目が合って、固まって、なぜか互いに「スーッ」と寄っていって
    3秒だったか、それとも30秒だったか分からないけど
    ずっとキスしてた。
    何秒経ったかは覚えてないけど、先に俺が「ハッ!」と我に返って
    「なんで俺、キスしてるの?」
    と思ったけど、彼女が動かないから、俺はそのままキスしてた。
    ちょっと経って、彼女も目を開けて「あっ!」て感じで、ビックリしたように
    俺から離れて、また沈黙。二人とも。

    <>147名無しさん(2007/12/20(木)23:00:57ID:6Bsb48lY)<>
    俺は、何がなんだかワケわかんなくて
    沈黙がイヤだったから「なんか言わなきゃ、・・」と思って
    「あ、ああ、○子ちゃん・・あ、あの〜」と言ったら
    彼女は「ビクッ!」となって、コッチを見て「ハ、ハイ!」と言って俺を見て。
    また目が合ったママなんで、「とにかく、何か言わなきゃ」と思ったけど
    その時、俺は、真っ赤な顔をしてる彼女を見つめながら
    「ああ、ヤッパリこの子は綺麗だな〜」とワケ分からない事を考えていたw

    ずっと無言じゃ、何かテレくさいんで
    「何か言わなきゃ、なんか・・そうだ!今思ってる事を言えばいい。思い切って言えばいいんだ!」
    と思って
    「ああ、あの・・○子ちゃん。あのぉ〜」と俺。彼女は「うん?」で、
    俺が「ああ、あのさぁ〜、あー、もう一回・・・・・・」って。
    彼女は「うん?」で。
    そこで俺が「あぁ、あのぉ〜○子ちゃん!もう一回、キスしようか?」って言っちゃったw

    <>148名無しさん(2007/12/20(木)23:10:39ID:6Bsb48lY)<>
    そしたら彼女が「ぶっ!」って吹き出して。
    クスクス笑ってから「いいですよw」と言って。
    またスーッと二人が寄っていって、たがいの手を握り合って
    今度は小鳥のツイバミみたいに「チュッ、チュッ、チュッ」って三回くらい細かくキスして。
    俺は「あ〜、本当にキスしてるわ。ホントだわコレ」と実感して、嬉しくて。
    彼女も嬉しそうに、つづけて何度も顔を近づけてきて。
    何回かそういうふうにキスして、一回離れたけど、またしたくなって
    互いにまた近寄って、今度は「ガシッ!」と抱き合って「ぶちゅー」って思いっきりキスして。
    車のシートに座ったままだったから、腰をネジった変な抱擁だったけどw

    <>157名無しさん(2007/12/21(金)22:24:33ID:6JDNHVjw)<>
    ここで「ホテル行こう」と言えば、
    いや、何も言わずにソノママ車を公園駐車場から出して、
    そこらのラブ・ホテルに入っても、彼女は拒否しなかったと思う。
    それ位は、素人童貞の俺にだって解る。
    けど、止めといた。
    理由としては
    ・キス出来ただけで、じゅうぶん満足感、充実感を、俺は感じていたから。
    だね。「もう、これ以上のコトを求めたら、バチがあたるわ!」って気持ちがあった。
    もう一つが
    ・ガス欠。
    いや、車じゃなくて俺がw

    今日は色々ありすぎた。
    知らない道をグルグル走って、彼女があんなんになって、焦って気持ちがバタバタして
    山道を必死になって飛ばして、頭の中パニくって、最後にキスだもんな。
    バテバテだった。体力も気力も、もう燃料切れ。リザーブもなし。
    もう、これ以上、何かヤレったって無理な話だよw

    <>158名無しさん(2007/12/21(金)22:40:11ID:6JDNHVjw)<>
    その時の、俺の正直なキモチは、そんな所。
    キスし終わった後は、もうボーツとしちゃって、何も考えられなかった。
    もちろん、キスした満足感と充実感は噛みしめていて、凄く嬉しかったけど、
    それ以外のコトは、何も考えられなかった。
    彼女は、相変わらず赤い顔して、照れくさそうだったけど、
    とまどいとか焦りみたいな部分は消えて、ちょっと嬉しそうだったな。下を向いてたけど。
    その表情見て、俺は安心して「ふーっ」と、少し落ち着いて。

    気持ちが落ち着いたら、少し周りを冷静に見れるようになった。
    「あー、ここからでも月が見れるな。雲が切れてきたかな?」とか「人っ子一人いないな、
    この駐車場は。俺らだけだな」とかキョロキョロあちこちに視線を走らせていたら、
    車のダッシュボードにある時計が目に入って
    「あ、9時15分だ」と気づいた。

    <>159名無しさん(2007/12/21(金)22:56:35ID:6JDNHVjw)<>
    車の時計見たら、
    「ああ、もう帰ろう。彼女を家まで送ろう」と、俺は思っちゃった。
    もう、これ以上は何もできない、何も考えられない、って気持ちだったからかな?
    もう、バテてたもんな。もうこれ以上、気持ちのハリが続かない、って感覚があったし。
    とにかく「家に送ろう。もう、彼女を家に帰そう」って気分になった。
    そう思ったら、何かあわただしい気分になっちゃって、
    ニコニコうつむいてる彼女に向かって、
    「あ、ほら、○子ちゃん。15分だよ。9時15分だから、もう出てるよ、お父さん。お風呂を」
    と、慌てた感じで言った。
    彼女は、こっち見て「ん?」って顔をしたけど、俺は続けて
    「あ、ほら。帰ろ。15分だから、もう大丈夫だよ。お父さん出てるよ。うん、もう出てると思うよ」
    って。彼女は
    「・・うん、あ、もう出てるかな・・・?」「・・ん〜、どうだろう?」
    なんて言ってたけど
    「もう出てるよ。ほら、だってもう15分だもん。9時15分だから、さすがにもう出てると思うよ、うん」
    って俺は説得して。

    <>160名無しさん(2007/12/21(金)23:17:20ID:6JDNHVjw)<>
    彼女は戸惑ってる感じだったけど、
    俺は「もういいと思うよ。ほら、従業員さんもたぶん帰ってるよ、もう(根拠ナシw)」
    「ほら、お父さんは9時までだから。そうだよ、9時だから。もう、15分だし(確証なしw)」
    とか言いながら、いきなり車をバックさせた。
    十分、冷静さを取り戻してると、自分では思っていたけど
    そうじゃなかったみたい。
    車が「ウワンウワン」ってなっちゃってw
    足に力が入ってるような、いないような・・・ちゃんとアクセルを踏めない。
    「うわっ、ヤベェ!」と慌ててブレーキ・ペダル踏んだけど、今度は「ギャッ!」と
    ロックさせちゃってw
    よかったよ、俺らの他に車が居なくて。いたら、間違いなくブツけてた。
    力加減が上手くいかない。ハンドルも上手く切れないし。
    何とかヨロヨロと車を進ませて公園から出た。
    出口スロープの植え込みの木の枝に、車の横やドア・ミラーを「バシバシッ!」と当てながらw

    <>173名無しさん(2007/12/22(土)22:36:17ID:G7fAdyMs)<>
    ヨタヨタした運転だったけど、幸い事故もせずに彼女の家にたどり着けた。
    家の前に車をつけても、彼女はすぐには降りようとはしなかったな。
    「うう〜ん、まだ起きてるかな?お父さんは」とか「(店や倉庫が)暗いから
    もう、みんな帰ってたみたいだけど・・」とか、モジモジ言ってた。
    とにかく疲れて何も考えられなくて、今日はもう、帰りたかった俺は、
    「うん、消えてるね。電気」「ああ、もう大丈夫だよ。寝てるよ、お父さん。もう」とかテキトーw
    それでもグジグジと彼女は「う〜ん、大丈夫かなあ?」とか言って、降りる気配が無い。
    「ラチあかないな、コリャ」と思ったんで、「じゃあ、俺も一緒に行くよ」
    「こないだも、お父さんに挨拶もせずに帰っちゃったし」「ちゃんと挨拶したいしさ」
    「うん、そうだよ。一緒に行こ!」と、彼女の返事も聞かずに車から降りて、
    助手席のドアを開けにいった。

    <>174名無しさん(2007/12/22(土)22:48:19ID:G7fAdyMs)<>
    そしたら彼女は、「あっ、いいです!」と言って車から降りてきた。
    「多分もう寝てるから、お父さん」「うん、もう電気消えてるし」
    「ほら。お風呂から出たらお父さん、すぐ寝ちゃうし」とか慌てた感じで言ってた。
    それは知らないけどw
    それで俺は「うん、じゃあ起こしちゃうのもなんだし。じゃここで帰るわ」
    って急いで車に乗って、ドアガラス下げて、そこから
    「じゃあ、挨拶もなしで悪いけど、お父さんによろしく言っといて」
    「○子ちゃんも、早く寝た方がいいよ。シンドクなるといけないから」
    「じゃあ、また明日、電話します。おやすみなさい」って慌てて言って
    車を発信させた。
    バック・ミラーで見たら、ずっと手を振ってたな。彼女は。

    <>175名無しさん(2007/12/22(土)23:00:27ID:G7fAdyMs)<>
    彼女の家からマッスグ進めば、交通量の多い国道に出る。
    赤だったんで止まろうと思ったけど、上手く止まれずオーバー・ランw
    「あれ、何だ?。まだオカシイぞ、俺」と。
    確かに食前酒みたいなワインをちょっと飲んだけど、あれで酔うわけない。
    結婚式の乾杯に出てくるようなチビ・グラスだったし、味だって
    クリスマスに子供が飲むようなジュースみたいなモンだったし。
    あれを飲んだ後は、彼女は元々飲まないし、俺も飲酒になるとマズいんで
    ガバガバ烏龍茶や水飲んでたしね。
    彼女があんなんになっちゃってからは、ムシ暑かったし、焦ってたんで
    ダラダラ汗出てたし、アルコール分なんて体内には残ってない感じだった。
    それなのに「何なんだ、俺?。どうしちゃったの?」って焦った。

    <>176名無しさん(2007/12/22(土)23:12:00ID:G7fAdyMs)<>
    とりあえず国道に出て、ちょっと走ったら
    自販機がズラーっと並んでる駐車スペースがあったんで、そこに車を止めた。
    怖かったから。相変わらず、アクセルを上手く踏めなくて
    車は「ウワンウワン」って、ハイドロのアメ車みたいになっちゃうしw
    止めて、缶コーヒー買って飲んで。なんか飲んだ気がしなくて、もう一本買って飲んで。
    全然気持ちが落ち着かないんで、「そうだ、煙草、煙草」とショート・ホープ買って。
    普段、俺は吸わないんだけど。脂っこい中華とかトンカツ食った後に1〜2本吸うぐらい。
    ないなら無しで全然平気なんだけど、その時は「何とか気持ちを落ち着けなきゃ。
    そうだ、煙草すえば・・」って。
    「え〜、キツいのキツいのは・・あ、ショッポだ」と急いで買って吸って
    「ウエ〜、キッつー」ってゲホゲホとムセてw

    <>177名無しさん(2007/12/22(土)23:27:12ID:G7fAdyMs)<>
    けど、煙草吸ったらチョット落ち着いた。
    ショッポはキツかったから、もう一箱キャビン・マイルドを買って吸って。
    30分ぐらい、そうしてたかな。並んでる自販機の横でウンコ座りしたままでw
    ボーっとして煙草吸いながら、コーヒー飲んでたら、大分落ち着いた。
    冷静になってきたら、「情っさけねーな、俺。なんで、こんなんに成っちゃうの?」
    と思えてきた。
    だって、そのとき俺は、確かに素人の女の子とは付き合った事もなかったし
    キスした事もなかったよ。
    けど、風俗は行ってたからね。キスどころか
    あんな事もこんな事も、グッチョリやってたワケだから。
    それなのに「なんでキスしたくらいで、こんなんに成っちゃうの?」と。
    自分で自分が、今の自分の状態が不思議だった。

    <>178名無しさん(2007/12/22(土)23:40:24ID:G7fAdyMs)<>
    俺が初めてソープ行ったのは、都会の学校行くために上京してから。
    俺はガキの頃から、見よう見まねで親父の仕事を手伝っていたし
    高校の頃は、夏休みなんかに、小間使いというか雑用でバイトとして使ってもらってて
    小遣い程度だけど、まとまった金を貰ってた。
    都会に出てからも、親父の知り合いの所にバイトとして、学校が暇な時に使って貰っていた。
    週1か2くらい。ウチの家業は、チョット特殊な仕事なんで(悪い事じゃないよw専門的ってコト)
    一回手伝いに行くと2〜3万貰えたかな。そんなんだったから、月に10〜15万くらいは
    仕送りとは別に、自由になる金を持ってた。
    住まいはボッロボロの安アパートだったけどw

    <>179名無しさん(2007/12/22(土)23:51:57ID:G7fAdyMs)<>
    高校の時は全然モテなかったし、進学して「花のキャンパス・ライフだ!
    俺もキャンパス・クイーンみたいな女の子と付き合って・・・」なんて希望に
    胸と股間を膨らませていたけど、上京して1ヶ月くらいでアキラメタw
    口下手な俺は、都会に出たって相変わらず。女の子とは上手く喋れないし
    学部も家の仕事の関係で、俺の進んだところは野郎ばっかり。
    サッパリ女の子とは縁が無い学生生活だった。
    仕事を手伝いに行ってた店には、良くしてもらったな。みんなイイ人ばかりだったし。
    仕事がなくても、その店に学校の帰りに寄って、ダベって、家に帰ってオナヌして寝る。
    そんな4年間だった。
    ジュリアナだとかオシャレなプール・バーだとかは「どこの話?俺の身近には無いけど?」
    って生活だったw

    <>180名無しさん(2007/12/23(日)00:06:08ID:GK8DUnYk)<>
    初めてソープに行ったのは、上京した年の6月だったかな。蒸し暑かったのを覚えている。
    ちょっと都会の生活には慣れたけど、相変わらず女にはモテないし。
    「こりゃ、ダメだな」「女の子と付き合うなんて無理。花のキャンパス・ライフなんて
    俺には縁のない話だったんだよ」なんて落ち込んでいた時期だった。
    いつもの様に、学校帰りにバイトしてた店に寄って喋ってた。
    バイトに行ってた店はオッサンばっかだったけど、バカ話してるのは楽しかった。
    オッサン達が「ボーナス出るけど、お前どうする?」みたいな話をしてる。
    今でも覚えてるな。ハゲて眼鏡掛けたオッサンが
    「この時期が楽しみなんだよー!吉原いけるからな!」なんて嬉しそうに大声で話してたのを。
    それを聞いて、俺は「あっ、そうだ。吉原行こう!」と思ったんだよね。
    「行けるじゃん」と。バイトで貰った金は、そのまま手付かずで20万くらいあったし
    「このまま学校行って、店寄って、アパートに帰るなんて生活してても、女とは
    ずっと縁が無いだろうな」って気持ちがあったから。

    <>182名無しさん(2007/12/23(日)00:18:19ID:GK8DUnYk)<>
    仲良しになったオッチャン達に「ねえ、ソープってどうなん?どうやって入るの?」
    って聞こうと思ったけど、恥ずかしかったから止めといた。
    その帰り道に本屋に寄って、風俗情報誌買って、下宿先のアパートで必死に読み込んだな。
    「ふ〜ん、入場料とサービス料は別なんだ」とか「この子がいいな。いや、こっちの子が・・」
    と3日ほど熟考して、学校が休みの日曜に行った。
    「初めてだからな、初体験なんだから。やっぱ最高の女性と」と思って
    「ソープ・クイーン」と当時マスコミでも話題になってた人のいる店に予約して行った。
    ほんで、初セクロスは「・・・ん〜」って感じだったな。
    「これならエロ・ビデオ見てオナヌしてた方がいいや」と。

    <>184名無しさん(2007/12/23(日)00:26:51ID:GK8DUnYk)<>
    確かに綺麗な人だった。芸能人みたいに華やかな人だった。
    受付けでお金払って、待合にちょっといて、「○さんです」とボーイさんに案内されて
    三つ指跪いて「○○です」と挨拶されて。
    「うわぁ〜、綺麗な人だなぁ〜」と感激したけど、それだけだった。
    キスして、アレしてコレして、ビンビンに起ってたけどw
    「あー、ツマンネーな。早く終わんねーかな」とドンドン気持ちは冷めていってた。
    帰りに吉野家で牛丼食って帰ったし。大盛りをw

    <>185名無しさん(2007/12/23(日)00:36:55ID:GK8DUnYk)<>
    俺には合わなかったのかな、風俗って。
    そりゃ、いたしてる時は気持ちイイし満足感があるけど
    終わった後は寒々しい感覚。やけに物悲しい。
    それでも行ってたけどねw
    だって、それしか無かったから。女の子と触れ合える機会なんて。
    学生時代は溜まった感じになれば、定期的にソープに行った。金はバイトであったし。
    馴染みの子は作らなかった。いつも飛び込みで違う子。
    俺は弱い人間だから、馴染みの女の子を作ったら、その子に入れあげてしまうに決まっている。
    それが怖かった。下手に小銭を持ってるから、勉強もほっぽり出して
    その子の所に通いつめるに決まってる。
    ソープで初体験を済ましても、相変わらず素人の女の子とは上手く喋れなかったし。
    何かダメダメな都会生活だったな。

    <>187名無しさん(2007/12/23(日)00:48:37ID:GK8DUnYk)<>
    以前の俺は、そんな感じ。
    キスなんて腐るほどソープでしてた。
    なのに「何で、今日はキスしただけでコンナンになっちゃうの?」って考えた。
    国道の自販機スペースでぼけーっとしながら考えていた。
    「やっぱ素人相手だからかな?」って考えたけど、「じゃあ、今日突然知り合った
    素人女性とキスしたとしたら?いや、ホテルに行ったとしたら?」と。
    「それでもここまで動揺しないだろう」と思った。

    「やっぱり、本当に惚れてるからだろうな、彼女に」という結論を出した。
    初めて会った時に一目ぼれして、不恰好で無茶苦茶だったけど、必死に口説いて
    何とかデートに連れ出して、いろいろあって、やっと今日、キスをして・・
    「そういう積み重ねがあったから、そういうここまでのプロセスがあったから
    こんなに興奮してるんだろうな」と思った。

    <>188名無しさん(2007/12/23(日)00:59:18ID:GK8DUnYk)<>
    頭の中を整理して、結論らしき物が出たら、かなり落ち着けた。
    「さあ、帰るか」って気分になって、車を自販機スペースから出して走った。
    相変わらずハンドル持つ手は、なんかフニャフニャした感覚で自分の手じゃないみたいだったけどw
    高速に入っても、SAやPAがあるたびにそこに入って休憩して。
    だって危ないから。相変わらずアクセルが一定に踏めないし。

    結局、家に帰れたのは朝方だった。うっすら明るかったもんな。
    SAやPAごとに休憩してたからね。入るたびに、トイレに行って顔を洗って、コーヒー飲んで
    煙草吸って、ボケーっとベンチで座って・・・
    そりゃ、時間食うわなw
    その日は風呂も入らず、そのまま布団に突っ込んでスグ寝ちゃった。
    次の日を休みにしといて良かったww

    <>189名無しさん(2007/12/23(日)01:11:27ID:GK8DUnYk)<>
    翌日は2時くらいに起きた。疲れてたからか、布団の中で30分くらい
    ウジウジしてて、「しゃーねーや、起きるか」とシャワー浴びて。
    3時くらいから、家の縁側に座って「ボケー」っとしてた。テーブルに置いてあった
    親父の煙草を吸いながら。

    暖かいうちは「キスしちゃったんだなぁ〜、あんなカワイイ子と・・・」
    なんてニヤニヤしてたけど、4時過ぎになって雨が降り出してきたら
    俺の気持ちもダンダン不安になってきた(心配性だな、俺はw)。
    「昨日はキスしちゃったけど、よかったのかな、あれで」と。
    彼女は体調が不良だったし、なれない酒も入っていたし。
    「なんで私があんな時に、キスなんかしてくるのよ!」
    「キスした?そんな事、覚えちゃいないわよ!」
    「女が調子悪いときにつけ込んで、キスするなんて最低!」
    なんて思ってないかな?なんて。

    <>190名無しさん(2007/12/23(日)01:21:06ID:GK8DUnYk)<>
    ちょっと不安になって「まだ4時だけど、電話しちゃおうかな。彼女の家に」
    「なれないお酒飲ませてしまってスイマセン、体調はいかがですか」
    なんて電話した方がいいか?と思えてきた。「そうした方がいいんじゃないか」と。

    結局、我慢して7時に、いつも通りかけた。電話を。
    彼女は最初のうち、少しとまどってた様な感じだんで、俺は焦ったな〜、ビビった。
    「はい、はい・・・」なんて暗い感じのトーンだったから。
    「うわ、やっぱ飲ませてキスした事に怒ってるんかな?」と慌てた。
    けど、最初のうちだけだったな。
    ちょっと喋ってるうちに、いつもの明るい彼女の感じに戻ってた。
    少し恥ずかしかったんだろうな、俺も最初のうちはギコチなかったし、会話が。

    <>191名無しさん(2007/12/23(日)01:42:18ID:GK8DUnYk)<>
    調子が戻ってきたら、いつもの感じの会話になった。
    互いに、キスした事については、微妙に避けるおかしな感じの会話だったけどw
    自然な感じで、彼女から「今度はドコにします、食事?」と言い出した。
    「毎週土曜は、私たちは一緒に食事に行くのが、もう当たり前でしょ?」
    みたいな感じの話し方、トーン、流れ。
    良かった、またデートできる!。心の中でガッツ・ポーズw
    嬉しかったなぁ〜、この流れ。これが一番嬉しかった。
    「彼女が、俺を受け入れてくれた」って解ったのが一番嬉しかった
    「一緒にいるのが当然」「俺と一緒に居ても、変じゃない」と思っててくれる。
    むしろ「楽しみだ」って感じで言ってくれる。

    もう、とろけそうだった。「シュワシュワ〜」って自分が
    泡になって溶けてしまいそうな気分だった。
    「これが『恋してる』って事なのか?」「俺は今してるよな?本当の恋愛ってやつを。
    嘘じゃないよな、本当だよな、現実だよな?」って凄く嬉しかった。夢みたいだった。

    <>192名無しさん(2007/12/23(日)01:58:24ID:GK8DUnYk)<>
    こんな充実感なかったもん、ソープでどんな綺麗な人とやっても。
    「あ〜、やってるな〜」って感じだったもんな。ソープでは。
    自分でセクロスしてるのに、他人事みたいだった。
    「ハイハイ、早くやって牛丼でも食って帰ろう。マックにするかな?」
    って感じだった。
    ティムポは起ってても、いや、ビンビンにおっ起てば起つほど、頭の中は冷めてた。
    嬢がキスしてくれても「う〜ん、メンドクサイな。はよヤラセロ」みたいなw

    それなのに、キスしただけなのに、マトモに運転できないし
    その子と電話で喋ってるだけなのに、嬉しくって、嬉しくって
    ダッシュで日本一周くらい軽くできてしまいそうな気分になる。

    「スゲーな恋愛!凄いききめなんだな恋って!」と俺は
    自分で自分の気持ちの高ぶりに驚いていた。だって、凄い多幸感だったもん、ホント!

    <>229名無しさん(2007/12/24(月)20:42:27ID:IP7oli6E)<>
    電話で、次回の食事は「串揚げ屋」に決まった。
    客がストップ!と言うまで、サマザマな食材を揚げて出してくれる
    当時、流行ってたスタイルの店。
    「こないだは、俺が店を決めて失敗したから、今度は○子ちゃんが決めてよ」
    「△さんの失敗じゃないですよ〜、私の失敗ですww・・・う〜ん、じゃあ、!」
    という流れ。
    彼女の街の繁華街に、つい最近できて、行きたかったという。
    「へ〜、そんなシステムの店があるんだ。面白そうだね」
    「そうなんですよ!こっちが『もう、いいです』って言うまで、ずっと出してくれるんですよ!
    (友達の)×子が彼氏と行って、20本食べたって・・・・・・・」
    とか何とか、嬉しそうに喋っている。
    俺は、心の中で「ゲッ!油モンかよ・・・ヤバイな・・」と思ってたけどw
    彼女の楽しそうな声を聞いていたら「嫌」とは言えなかった・・

    <>230名無しさん(2007/12/24(月)20:59:10ID:IP7oli6E)<>
    俺は苦手なんですな、油っこいモノは(デブだったくせにw)。
    両親が共働きで、子供のころからバアちゃんの料理で育ったから。
    魚の煮付けたのとか、イモを煮っころがしたのとか、そんなんばっか食ってたから
    油が多い料理を食うと、とたんに下痢しちゃう。
    いまだにラーメンとかも苦手。めったに食わない。
    思い起こせば小学校5年の時でした。
    夏休みに家族旅行で富士山に行った。一泊で。さんざん旅館で料理食って、腹はパンパン。
    その帰り道、「昼飯に」とソバ屋に入った。そこで親父が注文したのが「たぬきソバ」。
    山のように天カスが浮いている。俺は、そんなソバを見た事も食った事もなかったから、
    親父に「食べさせて」と。食ったら、案外うまい!ズルズルとスープまで飲み干しちゃった。
    最初はどうもなかったんだけど、高速に乗ったあたりで、猛烈な腹痛。
    こういう時に限って、俺は運が悪い。高速はお盆休み恒例の大渋滞。ピクリとも動かない。
    「親父はサービス・エリアまで我慢しろ」と言うが・・・
    そう、モラしちゃったんですな。車の中で・・・

    <>231名無しさん(2007/12/24(月)21:14:16ID:IP7oli6E)<>
    それが俺のトラウマとなって、いまだに天ぷらや串カツみたいな油モンは苦手。
    しかし、彼女は「前回は食べられなかったですからね〜、今回はバッチリ食べますよ〜!」
    と楽しそうに喋っている・・ここで「嫌」とは言えなかった・・男として。
    「あんまり油っこいモノはチョット・・・ボク、ちびっちゃうんです・・」とは言えないし・・
    「そうだね!イッパイ食おうよ!○子ちゃんは何本くらいイけそう?俺は30はいくな!」
    とか何とか、話の流れに合わせちゃった・・。
    彼女は「うわ〜、凄いですね〜!私も負けないように頑張ります!w楽しみですね〜」と・・。

    電話を切ってから、「うわ〜、失敗しちゃったぁ〜!」と思ったけど
    「まあ、いいさ。何とかなる!。災い転じてナントヤラだ!これまでだって
    そうだったじゃん!」と気持ちを切り替えた。

    <>244名無しさん(2007/12/25(火)22:19:08ID:MFjMtdIE)<>
    その週の木曜に、彼女の家に行くことになった。
    朝、両親と飯をくっていたら、親父が
    「お前、昼から時間あるだろ?」言いだした。
    今度、一緒に仕事をする△市の同業者の所に昼から行って、大まかな打ち合わせや、
    顔合わせをやってくるつもりだったらしいが、都合が悪くなったから
    「お前が代わりに行って来てくれよ」と。
    確かにスケジュール的には、俺が行ったほうがいい。
    「おお、いいよ。メインでやるのは俺だしなw」「何いってんだ、若造のくせにw」
    なんて感じで話は決まった。
    △市の同業者の場所は、俺の家から彼女の家の方角。
    2時間弱くらい。
    そこで俺は「テキパキと打ち合わせを済ませば、彼女の家までいける時間あるかな?」
    と考えちゃった。
    「せっかく△市まで行くんなら、ついでに彼女の街まで足を伸ばして帰ってこようかな」と。

    <>245名無しさん(2007/12/25(火)22:34:51ID:MFjMtdIE)<>
    誰にも彼女との事は話していなかったが、両親にはそれとなく伝えてはいた。
    「●街の女の子と会っている」って事はそれとなく。
    親父には、最初の食事の日に「行ってくる」と断ってから行ったし
    お袋も親父から伝え聞いていたみたい。
    その頃にはもう、なんとなしに「家族は了承している」って雰囲気だった。彼女と会う事は。
    ってか、その時は、俺が吹き上がっていたからw
    「もう、彼女と俺は結婚するぞ!親父!お袋!そのつもりでな!」くらいの勢いだったから。
    まだキスしただけなのに。
    恋愛慣れしてない奴の思い込みって怖いね〜w
    「ついでに彼女の家に行こうかな?」と思いついたら、頭の中は、その事ばっかになった。
    朝飯くいながら、その事ばかりを考えていた。

    <>246名無しさん(2007/12/25(火)22:48:35ID:MFjMtdIE)<>
    遠いからね、△市の同業者の所は。
    親父も、急な話で悪いと思ったのか
    「打ち合わせ終わったら、そのまま△市で遊んでこいよ。急いで帰ってこなくてもいいぞ」
    なんて言っている。
    俺は「やだよ〜、あんな田舎町じゃ遊ぶトコなんかねーじゃん」なんて。
    「それよか●街まで行こうかな。どうせ△市まで行くんなら、ついでだし」
    とか何とか。
    全然「ついで」じゃないんだけど。
    △市から彼女の街までは、さらに倍くらいの距離を走らなきゃなんないしw
    けど、親父は「おお、行ってこいよ。そうだな、せっかく△市まで行くんだから
    寄ってこいよ」なんて、俺の話に乗ってきた。
    お袋も「そうよね、ついでだもんね。行ってらっしゃいよ」なんて言っている。
    どういう家族だ、仕事はどうしたw
    けど、俺は、スッカリその気になっていた。

    <>247名無しさん(2007/12/25(火)22:59:39ID:MFjMtdIE)<>
    昼飯くって、「さあ、行くか」とガレージでアレコレ用意していたら
    お袋が「彼女の所にも行くんでしょ?コレを持っていきなさいよ」と
    イモだの野菜だのを段ボールに山ほど持ってきた。

    ウチは農家じゃないけど、家の裏にちょっとした畑があって
    お袋が趣味程度だけど、イロイロ野菜やらイモやらを作っていた。
    俺は「嫌だよ〜、こんなモンいらないよ〜」と言ったけど、お袋は「せっかくだから
    持っていきなさいよ」と譲らない。
    こんなの持って行ったら、いかにも「田舎のイモにーちゃんがイモ持って来た」
    って感じでカッコ悪いと思ったけど、「これも、ワザワザ彼女の所に行く理由になるかな?」
    と思い直し、有難くいただいて持ってく事にした。

    <>248名無しさん(2007/12/25(火)23:19:41ID:MFjMtdIE)<>
    打ち合わせがドレダケ時間かかるか読めなかったし、本当に彼女の所まで行けるか
    分からなかったんで、とりあえず彼女の店には電話もせずにアタフタと家を出た。

    高速は空いてて、△市の同業者の所には2時前に着いた。
    「やあやあ、どうもどうも」なんて感じで、今度の仕事の打ち合わせを開始。
    以前から、そこの社長と俺とは顔見知りで、気安い間がらだったんで
    案外スムースに話は進んで、ある程度細かい点まで詰められた。
    「じゃあ、後は現場で合わせましょう」という所まで話が進んだのが4時前。

    「ちょっと待っててくれよ。仕事終わったら飲みに行こうぜ」なんて社長は言ってくれたけど
    俺は「まだ早いし、親父にコノ仕事の説明もしなきゃなんないし、とりあえず今日は帰りますわ」と。
    嘘ばっかw
    頭の中で俺は「今から急いで彼女の街に向かえば、6時前には着けるな」と
    そればっかり考えていた。

    <>249名無しさん(2007/12/25(火)23:40:07ID:MFjMtdIE)<>
    △市の同業者の所を出て、すぐに彼女の家に電話をかけた。
    いつもの様にお父さんが出た。

    俺が「先日の土曜日はお邪魔いたしましてドウノコウノ・・お嬢さんの具合はいかがでコウシタ
    僕が無理に飲ませてしまってスイマセンデシタどうたらこうたら・・・」と話す。
    お父さんは「ええて、ええて。アレ(彼女)はワシに似とるよってな、酒はアカンねや・・」
    と、どうたら言って
    「ほんで今日はどないしたんや?こんな時間に珍しいな、電話」と。
    お父さんはいつもの感じ。元気がいい。
    俺は「実は今日、仕事で△市まで出てまして、ついでと言ったらなんですけど」
    「渡したいものがあるんです(イモや野菜だけどw)」「ご都合どうでしょう?」と。
    お父さんは
    「おお、そんなら来てくれても、ウチはかまわんけどな」
    「○子は今、用事で出とるよってな・・・終業(6時)までには帰ってくると思うけどな」
    という返事。

    <>250名無しさん(2007/12/25(火)23:52:47ID:MFjMtdIE)<>
    俺は「ちょうどイイや。時間的に」と思って
    「じゃあ、今から△市を出ますんで、6時くらいには伺えると思います」
    と言って「オオ、ほんじゃ気ぃーつけてきぃーや」とお父さん。
    「じゃあ、今からお邪魔します」と言って電話を切った。

    案外早く彼女の街に着いた。5時半くらい。
    彼女の店の、事務所の前に車をつけたら、お父さんが出てきて
    「ヲウヲウ、やっぱり早いなぁ〜w。こっちへ(車)置いときや」と誘導してくれた。
    俺は車のトランクから、段ボールに入った野菜やイモを出して
    「これ、ウチの母が作った野菜なんです。みなさんで・・」と。
    お父さんは「ヲウヲウ、悪いな〜。そない気ー遣ってくれんでもええにのに」と言いながら
    「○子はちょっと仕入れに行ってもらってるんや。もう帰ってくると思うからな
    事務所で待っとってや〜」と事務所に案内してくれた。

    <>251名無しさん(2007/12/26(水)00:06:23ID:W6u.gMwo)<>
    初めて来たときに通された、リビングの椅子に座って待つ俺。
    従業員のオバチャンがお茶を持ってきてくれた。
    机に座って仕事をしながら、彼女のお父さんが話しかけてきてくれる。
    「アレ(彼女は)弱いやろ〜、酒。ワシもあかんねん、飲む雰囲気は好きなんやけどな〜」
    とか何とか。
    俺は、お茶を飲みながら「ああ、そうなんですか〜。体質ってありますよね」とか喋る。

    すごくイイ雰囲気だった。初めてココに通された時とは段違い。
    あの時は俺、緊張しまくって、話どころじゃなかったもんな。
    けど、今は違う。
    事務所にいる、従業員のオバチャン達も「○子ちゃんに飲まして、悪い事したらいかんで〜w」
    「箱入り娘やからな。社長がイカリ倒すで〜、コロされるで〜、兄ちゃんw(関西弁は適当です)」
    とか、楽しそうに俺に喋りかけてくる。
    「アホ言うなや。あんなんイツ出てってもらってもカマわんで〜、ワシは」
    とお父さんも、仕事しながら楽しそうに喋っている。

    <>252名無しさん(2007/12/26(水)00:15:32ID:W6u.gMwo)<>
    俺は、それが凄く嬉しかった。
    「受け入れられている」って感じがして。
    「ここの人たち、みんなに受け入れられている。二人の仲を認めてくれてる」
    って感じで、すごく嬉しかった。この雰囲気が。
    「幸せだなぁ〜、ボクは」って若大将みたいな気分だったw
    頭がフワフしてたな、彼女が帰って来るまでは・・・

    そんな感じで、10分くらい経ったのかな?
    事務所の前に車が入ってきた。営業車っぽいカローラ・バンだった。
    俺が座ってた場所から、それが見えた。

    運転席にはスーツを着た若いニーチャン。
    助手席には彼女。
    なんか楽しそうに喋っている・・・

    <>254名無しさん(2007/12/26(水)00:26:29ID:W6u.gMwo)<>
    「おっ、帰ってきたみたいやな、○子」とお父さん。
    俺はリビングの椅子に座って、彼女を見てる。
    彼女は俺に気づいて無い。
    車の助手席に座って、「もう〜ヤダー、××さん〜w」みたいな感じで
    運転席のスーツを着た若いニーチャンの肩を叩いている。
    楽しそうに・・・
    運転席のニーチャンもニヤニヤしながら楽しそうに喋っている・・・

    俺の体温が一気に下がった感じがした。ってか凍ってしまった感じ。
    さっきまで楽しく、お父さんたちと喋ってたのが嘘みたいだった。
    椅子に座って、固まってしまった。声も出せない。
    「○子ちゃん、誰だよソイツは!」
    「そんな楽しそうに喋るのは止めてくれ!」
    と叫びたい気分だった。叫べなかったけどw

    <>258名無しさん(2007/12/26(水)00:39:16ID:W6u.gMwo)<>
    彼女と若いニーチャンが車内で喋ってる時間が
    俺には何時間にも感じられた。
    相変わらず、彼女は車内で
    「やだー、××さん。そんな事いわんといて〜w」みたいな感じで喋っている。
    ヤローは(ここから若いニーチャンを、『野郎』呼ばわりする事をお許し下さい)
    「だけどな、○子ちゃん。こんなんヤデ〜」
    みたいに、オーバーアクションな身振り手振りで喋っている。
    腹を抱えて笑ってる彼女・・・
    あんな顔は、俺と一緒のときは見た事ないよ。
    もう、俺はここから飛び出したかった。
    座ってるリビングの椅子を蹴り倒して、二人が喋ってる車まで走って行って
    ヤローを殴り倒したい気分だった。

    実際は、固まって一言も喋れず、椅子に座ったまま
    その様子を見てるだけだったけどw

    <>269名無しさん(2007/12/26(水)22:11:13ID:W6u.gMwo)<>
    ちょっと経ってから、二人は車から降りてきた。
    声が聞こえる。
    「ホンマやて、○子ちゃん!コンナンやで、こんなんおるねん!ホンマやて!」
    というヤローのデカい声。
    耳障りだ、ウルサイ。
    彼女の声も聞こえる。
    「うそやん!■(野郎の苗字)さん、いつもウソばっかりやーんw」
    とか言ってる。楽しそうな声・・・

    二人は車の後ろにまわって、ハッチ開けて荷物を降ろしだした。
    まだ、ヤローは大声で喋っている。
    「ホンマやて!おんねんて!だから見にきー、って言ってるやん(関西弁は不正確です)」
    「行こやー、○子ちゃん。ホンマにおんねんて。いっぺん行こやー」
    とか何とか。大声で。

    <>270名無しさん(2007/12/26(水)22:19:51ID:W6u.gMwo)<>
    二人が段ボールに入った荷物をもって、事務所の方に歩いてくる。
    「ホンマ、ホンマ。こんなんやて。おるてー」とヤロー。
    「オランやん、そんなん。嘘やん。■さん、嘘ばっかやんw」
    とか喋りながら・・

    お父さんが
    「おー、■君。悪かったなー!。あったかー?」と自席から声をかける。
    「×町の問屋にありましたよー、シャチョー」
    と言いながら、事務所に入ってくるヤロー。
    彼女も続いて入ってくる。
    「■さんが頑張ってくれたからね〜、安ーうなったよ。」
    と言いながら。

    <>271名無しさん(2007/12/26(水)22:39:08ID:W6u.gMwo)<>
    事務所のカウンターに、荷物を置いてる二人。
    置きながらヤローが
    「だからな、行こうゆうてるんや。頑張ったご褒美やんか」と。
    お父さんが
    「なんや、■君。なんの話や?」と聞く。
    「だからね、シャチョー。○ちゃんに、今度のバーベキューに来ぃーや言うてるんですわ」
    「あっこの川に、こんな大きなサンショウウオおるから、イッペン見に来ぃーや言うとるん
    ですわ」「シャチョーからも、エエ言うたってくださいよー」とヤローが。
    「なんや、▲産業(ヤローの会社らしい)の集まりかいな」とお父さん。
    「▲産業の若い子ばっかり集まるんやろ?」
    「そんなんに、ウチのが行ったら、お邪魔やろうがえ」とか言う。
    「いいぞ!お父さん!もっと言って!!」という気分の俺w

    <>272名無しさん(2007/12/26(水)22:57:19ID:W6u.gMwo)<>
    俺の座ってるリビングは、事務所の奥まった所にある。
    お父さんがいる席からは丸見えだけど、カウンターの辺りからは
    ちょっと見にくい。少し隠れる。
    俺からは、彼女もヤローも見えない。乗せた荷物だけが見えて、声だけが聞こえる。
    「ちゃいますよ。他の会社の子らも来るんですよ、シャチョー」
    「行こやん、ええやん。○子ちゃん。×工業の女の子たちも来るんやから」
    「○子ちゃん、×工業の×子ちゃん知ってるやろ?あの子もくるんやからさぁ〜」
    とか何とかヤローが言ってる。

    <>280名無しさん(2007/12/27(木)21:33:21ID:vTDGkzsc)<>
    「日曜やろ。まだ、予定わからへんわ〜」という、彼女の声が聞こえる。
    そこで、お父さんが「おう、○子。△クン(俺)来てんで」と彼女に話を振った。
    「クイッ」と俺の座っているリビングの方を指差す。
    「えっ?」っていう、彼女の驚いたような声が聞こえる。

    お、お父さん!間が悪いっす・・・

    そしたらヤローが「おっ、噂の彼氏さんが来てるんですかー!」
    と言いながら、俺の座っているリビングの方へ歩いてきた。

    「どうもどうも、初めまして!▲産業の■(名前)ですわ!」
    「噂には聞いてますよー。会えて嬉しいなぁー」
    と言いながら、手を差し出してくる。

    <>281名無しさん(2007/12/27(木)21:40:43ID:vTDGkzsc)<>
    いかにも、「ノリのいい関西の若いニーチャン」て感じ。
    俺より歳はチョット上か、30前くらい?。
    森脇健二というか清水圭みたいな顔をしている。愛想のいい営業タイプの男。
    俺より背は低い。170ないか?。あのころ流行っていた、ソフトなスーツを着ている。
    日焼けしてて、髪はパーマかけて、サイドを刈り上げている。
    いかにも世間慣れした遊び人、みたいな感じがする。

    「ああ、どうも・・初めまして、△(俺の苗字)です」と言って、俺も手を出し握手。
    ヤローは俺の手を握りながら
    「いや〜あ、どうもどうも!」「ボクはココ(彼女の店の名)にズットお世話になっとるんですわ〜!」
    「入社してからズットですからね!シャチョーにはえらいお世話になって・・・・」
    とか何とか言いながら、握手した手をブンブン振る。
    手ぇ離せよ、コノヤローw

    <>282名無しさん(2007/12/27(木)21:50:14ID:vTDGkzsc)<>
    正直、ヤローの勢いに、俺は気おされちゃった。
    ヤローは続けざまに喋り続ける。
    「ココとは取引でお世話になっててね・・」
    「○子ちゃんが、男の人と付き合ってるなんて知らなんだわ〜」
    「エエなぁ〜、どうやって知り合ったん?」とか何とか、勢いよく聞いてくる。

    俺は「ええ・・まあ・・」「あ、あの・・○イベントに俺も行ってて、そこで・・」
    と、ボソボソと小さな声で答える。
    ヤローはデカい声で
    「ああ、コナイダやった○イベントかいな!」「あっこで知り合ったん?」
    「俺も行けばよかったわー!」「○ちゃんな、俺がいくら誘ってもきーひんねん!」
    「そうか、△さんならエエんや〜」「エエ男やもんな〜」と
    大声で喋って、ニヤニヤしながら、俺を撫で回すように見ている。

    <>283名無しさん(2007/12/27(木)22:02:18ID:vTDGkzsc)<>
    その時、俺は「シマッタ!もっといい格好してくりゃよかった」と思った。

    本当は、彼女に会いたくて会いたくて、仕方ないんだけど、それを気どられるのが恥ずかしくて
    「そこまで来たからチョット寄ってみたんです」って雰囲気を出したかった。
    一応、ネクタイは締めてたけど、Yシャツとズボン、ヨレた普段履きの靴。
    いつも仕事用に着ているもらいモンの、ペラペラのウインドブレーカーみたいなのを
    はおっているだけの俺。
    アルマーニみたいな流行のダブルのスーツ着て、時計を腕輪みたいにルーズに締めて、
    顔が綺麗に日焼けしてる、遊び慣れた都会っぽい雰囲気のあるヤローと比べると
    いかにも俺は「山だしの田舎モン」って感じがした。

    お袋が持たせてくれた、イモや野菜の入った箱がカウンターの横に置いてある。
    それさえも、その時の俺にとっては、凄く恥ずかしく、凄くミジメなモノに感じられた。

    <>284名無しさん(2007/12/27(木)22:17:33ID:vTDGkzsc)<>
    大声で、ヤローは喋り続ける。
    「カレシさんも一緒にどうですか、今度のBBQ?」「ほら、ジェット・スキーもやれますから」
    「免許もってます?ジェット・スキーの」
    当然、そんなモン、持っちゃいない。
    「いや、ないです・・・」とボソボソとしか答えられない俺・・・
    情けねー!ホント、ナサケネーよ、俺は!

    けど、その時は、雰囲気に呑まれていた。
    ヤロー君も、悪気があって言ってたワケじゃないんだと思う。
    けど、俺は、その時の「関西ノリ」というのかな?
    あの独特の畳み掛けるようなテンポの会話に圧倒されてて、上手く言葉が出てこなかった。

    彼女はニコニコしてこっちを見てる。
    けど、俺はウジウジと戸惑っているばかり。まったく会話が成立していない。

    <>285名無しさん(2007/12/27(木)22:40:09ID:vTDGkzsc)<>
    圧倒された感じで、言葉も出せなかった俺に
    彼女が助け舟を出してくれる感じで
    「そんなん急に言われても、予定わかりませんよね?△さん」
    と言ってくれた。
    「あ、ああ。・・ちょっと今スグには・・」とシドロモドロに答える俺。
    「まあ、考えといてくださいや!」と言って、カウンターの方に戻るヤロー君。
    「一緒に来ればエエやん、○子ちゃん。みんなカレシ見たがるやろうし!」と彼女に言いながら。
    カウンターの所に戻って、彼女の横に立ち
    「なぁ?カレシさん!」と振り向いて、俺に問いかけるヤロー君。
    ポツンと一人で突っ立って「あ、はい・・・」と答える俺・・・

    なんか俺は、居たたまれないような、居場所がないような
    とてつもなく場違いな所に居るような気分になっていた。
    ミジメな気分だった。とてつもなく。

    <>291名無しさん(2007/12/28(金)11:36:20ID:fXAJuNQQ)<>
    立ち代り入れ替わり、出入りの業者さんや営業さんが入ってきて
    バタバタと商品の納入やらをして、事務所内が慌しくなってきた。
    彼女もお父さんも忙しそう。ヤロー君も商品の搬入を手伝っている。
    ここでは、俺だけが、とんでもないお邪魔虫みたいだ。
    浮かれて「終業になったら、彼女とお茶でも・・・」なんて気分だった自分が
    とてつもなく恥ずかしい。
    俺は、お父さんに「・・あ、じゃあ、俺。そろそろ帰ります」と声を掛けて外に出ようとした。

    「ん?なんや。もう帰るて?もうちょっとユックリしてったらエエがなー」
    とお父さん。彼女も「え?・・」「ちょっと待っててください。もうスグ終わりますから」と
    慌てて伝票をめくってる。
    けど、俺は、一秒でも早く、この場所から逃げたしたい気分だった。

    「・・あ、近くまで来たんで、ちょっと寄っただけですから」
    「まだ、仕事の報告もしに行かなきゃなんないですし・・・それじゃあ、コレで・・」
    とゴニョゴニョ言って、俺は事務所から出た。

    <>297名無しさん(2007/12/29(土)20:49:50ID:w8e4Yg/.)<>
    逃げるように事務所を出て、事務所の裏に留めてある車に乗り込んでる時に
    あわてた感じで彼女が追いかけてきた。
    「もう少しで仕事終わるから・・」とか「もうちょっと待っててもらえれば・・」
    と引き止めてくれたが
    その時の俺は、とにかく恥ずかしくて、彼女の顔さえマトモに見れず
    「あ・・ホントちょっと寄っただけだから・・」「忙しい時にすんませんでした・・」
    「あ。また明日、電話するから・・」とかモゾモゾ言って、慌てて車を出した。
    気持ちが落ち着かなかったんで、また、こないだの自販機スペースに車を止めて休んだ。
    前回、ここに止めた時は、ウキウキ気分のソウ状態だったのに
    今日は、落ち込んだ気分のウツ状態。ひどくミジメな気分だった。
    また、何本も缶コーヒーを飲んで、何本も煙草をふかして、ボケーとして。
    少し落ち着いてから、再び自問自答。
    「なんで俺はあんなんなの?情けねー!」「みっともねーよな。彼女も呆れただろうなー」とか。
    どんどん気持ちが沈んでいった。

    <>298名無しさん(2007/12/29(土)21:02:53ID:w8e4Yg/.)<>
    ボーっとしてイロイロ考えていたら、7時を過ぎてる事に気づいた。
    「あ、いつもの電話の時間だ!」と思ったけど、
    「さっき『明日、電話します』って言ったしなー」
    と思い出して、その日は電話しなかった。結局、逃げたんですね、俺は。
    電話するのが怖くて。「電話する事」からすら逃げちゃった。

    家に帰ってからも、いろいろ今日の事をグジグジ考えてしまって、眠れない。
    「なんで俺はあんなんなの?」「せっかく彼女が気ぃー遣って、引き止めてくれたのに
    何であんな態度しかとれないの?」とか。
    それはショウガナイ。ほんとは「ショーガナイ」では済まないんだけど、
    それは何とか改善すればいい。ってか、頑張れば、また挽回出来るかもしれない。

    それより、本当は、もう一つの点の方が許せなかった。
    自分で自分を許せなかった。

    <>299名無しさん(2007/12/29(土)21:17:11ID:w8e4Yg/.)<>
    自分を許せない「もう一つの点」。それは
    「あの『ヤロー君』の方が、俺なんかより彼女に似合ってるんじゃないか?」
    と思ってしまった事。
    あの時、俺は「俺みたいな田舎モンより、こういう都会的で、遊びもイッパイ知ってるような
    奴の方が、彼女に合うんじゃないか?」と思ってしまった。
    俺らの業界じゃ、ちょっとは名の知れた会社に勤めている「ヤローくんは」は
    当然、それなりの大学を出てるだろう。
    彼女も、関西じゃ有名な大学(どことは言わないけど、聞けば「へー、頭イイんだねー」と
    反応しちゃう所)を出てる。
    実家に戻る前は、誰でも知ってる大都会の財閥系の銀行に勤めていたし、当然オシャレな
    プール・バー(今聞くと死語ですなw)だのカフェ・バーだのに行ってただろうし。
    俺みたいな、3流経済大学の専門学科出を、なんとかお情けで卒業させて貰ったような
    田舎モンとは格が違うんじゃ?違いすぎるんじゃ?と
    その時は、ひどく落ち込んだ。

    <>300名無しさん(2007/12/29(土)21:28:58ID:w8e4Yg/.)<>
    そう考えていると、ドンドン気分は悲観的になっていった。
    「今は、なんとか付き合ってくれてるけど・・・」
    「本当は、(当時の言葉でいえば)アッシー、メッシー君程度にしか、俺は
    彼女に思われていないんじゃないか?」とか「一所懸命、遠くから通ってくれてるから
    断ると悪いから、しょうがなく飯だけは付き合ってくれてるんじゃ?」とか
    「キス程度は、雰囲気でシカタナイからシテくれたけど、それ以上の関係を望むのは
    高望み、無理なんじゃないか?」とか。

    土曜日の彼女しか、俺は知らない。
    だから「他の日は、彼女の店に出入りしてる営業の奴らと、毎晩、トッカエひっかえ
    遊んでるんじゃ」とか「いや、本当は本命の彼氏がいるんじゃ」「俺は、『メシ男』なんじゃ」
    とか・・・

    そんな事ばっかり考えて、彼女を疑っている自分自身が、本当に嫌でミジメで
    ひどく落ち込んでいった。

    <>301名無しさん(2007/12/29(土)21:40:06ID:w8e4Yg/.)<>
    金曜に電話するのが、本当に怖かった。
    「呆れられたんじゃないか?。彼女は怒っているんじゃないか?」
    「電話かけていいんだろうか?」と本気で迷った。

    けど、グダグダ言っててもしょうがない。
    俺に今、出来る事は「毎晩7時に電話する事」と「土曜に彼女の家まで行くこと」
    しかないんだから。それすら出来ないのなら、彼女と付き合う資格すら失う事になる。
    そんなのは嫌だ。絶対に嫌。出たトコ勝負でもしょうがない。
    こんな状態を作ったのは、俺自身なんだから。
    俺には失うものなんか何もないんだから、と覚悟を決めて、電話をかけた。

    <>306名無しさん(2007/12/30(日)00:18:02ID:Q.CTyV9M)<>
    電話での彼女は、いつも通りだった。
    明るくて、楽しそうにハキハキ喋る、いつもの彼女だった。
    ってか逆に、俺の事を気遣ってさえくれてる。
    「せっかく来てくれたのに、スイマセンでした」とか「追い出しちゃったみたいで
    ゴメンナサイ」とか謝ってくれてるし、「野菜おいしくいただきました、
    おいしいですねあれ、どうやって作るんですか?」とか、
    一生懸命に話題を出して、会話を盛り上げてくれる。

    それを聞きながら俺は
    「馬鹿だなぁ、俺。ホント馬鹿だよ」と。
    あんな態度で、場の空気を悪くしたのは俺のほう。そして、この電話でさえも
    女の子側に、ここまで気を遣わせてしまっている。彼女には、何の落ち度もないのに。
    ホトホト心底、情けない自分にムカついてきた。自分自身が腹立たしかった。
    「こんなアホ野郎は、彼女みたいなイイ子にモッタイナイよ。こんなグズ男は
    振られて当然。何やってんだよ、お前は!いい加減にしろ、馬鹿野郎!」と。

    <>307名無しさん(2007/12/30(日)00:31:01ID:Q.CTyV9M)<>
    電話を終えてから、深く反省した。
    「情けねーな、男のクセに」「何もかも、彼女にオンブにダッコかよ!」
    「心底、お前はダラシネー野郎だよ!」と痛切に思った。
    「こんなんで、彼女と付き合う資格があんのかよ?あんなイイ女と付き合う資格が?」と。
    「こんな事繰り返してたら、ホント近いうちに彼女に呆れられて、フラれるぞ!」と。
    「これじゃダメだ!」「本当に、自分が変わらなきゃ、自分から変えなきゃ!」と
    強く思った。
    「とにかく今度の土曜には、また彼女と会えるんだ。
    そこでは、虚勢を張る必要はないが、堂々としていよう。卑屈な態度だけはとるまい!」
    と決意したっ!

    <>308名無しさん(2007/12/30(日)00:46:44ID:Q.CTyV9M)<>
    土曜は早く起きて、ビッチリ昼まで仕事をした。
    親父は「おー、何だよ今日は。早いなー。気合入ってるなーw」と笑っていたが
    俺は真剣だった。何か糧が欲しかった。ダラシナクて、情けない俺だけど
    その時は「仕事だけは、誰にも負けねーぞ!」みたいな自信がほしかった。
    何でもいいから、支えがほしかったんだよね。自分自身を支える、裏づけみたいなもんが
    ナニかほしかった。
    昼までにキッチリ仕事を終えて、沸かしておいた風呂に飛び込んで、急いで身支度をした。
    確かに俺には、ヤロー君みたいな「流行のスーツ」も持ってなきゃ「高そうな腕時計」もないさ。
    けど、彼女に恥をかかさない程度には、オシャレに見られたかったし、清潔にパリッ!と
    していたかった。
    近所の服屋で買った夏物のジャケットにTシャツ、ジーパン、スリップオン。
    一昔前の「一世風靡セピア」みたいなダサさだけど、今の俺にはコレが精一杯。
    「とにかく卑屈にだけはなるなよ、俺!」と気合を入れて、彼女の街へ向かった。

    <>309名無しさん(2007/12/30(日)01:00:16ID:Q.CTyV9M)<>
    待ち合わせに決めた時間は5時半。
    「お父さんが、こないだと同じ5時にしろって・・」「いや、仕事忙しいだろうし
    無理してくれなくても・・」とかのやり取りが、昨日の電話であって
    「それじゃ、間とって5時半で」と時間が決まった。
    ゆっくり行くつもりだったのに、気合だけはガンガン入っていたから、俺w
    5時前に着いちゃった。

    「ありゃ〜、早く来すぎちゃったな〜」と思ったけど、「まあ、いいや。卑屈になるな!
    早く着いたっていいじゃねーか。堂々とリビングにでもお邪魔して、そこで待ってりゃいい」
    「とにかく堂々としてろ、俺!」「この前みたいに、情けない態度だけは絶対にとるな!」
    と勢いつけて、彼女の店に車を入れようとしたら・・・
    見覚えのあるカローラバンがある・・・
    ヤロー君が来てるのか・・・

    さっきまでの勢いが、ヘナヘナ〜としぼんでいっちゃったw
    ホント情けねーわ、俺。

    <>314名無しさん(2007/12/30(日)22:32:21ID:Q.CTyV9M)<>
    「こそこそ〜」、と隠れるように、いつもの事務所裏のスペースに車を止めて
    「そ〜っ」と事務所の方に歩き出したら、ちょうど事務所前にトラックが入ってきた。
    商品の納入らしい。お父さんと、事務員のオバチャンたちが数名、
    ガヤガヤと事務所から出てくる。ヤロー君も出てきた。
    俺は、隠れるわけにもいかず・・・「コンチワ!」と挨拶。
    「オウ、早いな!ちょう事務所で待っとって!」とお父さん。
    「あれあれ、お早いですなー!」とヤロー君。お父さんと一緒に、商品のチェックをし始めた。
    従業員さんたちも、ワイワイと荷物の確認やらチェックやらをしている。
    俺は、それを、なすすべも無く、ボケーっと眺めている。ポツンと一人で。
    なんだか自分が、凄く小さな存在に感じられた。
    身長10センチ、体重2gくらいの小人になってしまった気分・・・

    <>316名無しさん(2007/12/30(日)22:48:30ID:Q.CTyV9M)<>
    そこに彼女も事務所から出てきた。
    出かける用意をしてたようだが、トラックの搬入に気づいたらしい。
    受け取り伝票みたいなのを持って、小走りで出てきた。
    今日もカワイイ。
    服はブラウン系のスーツ。格子模様みたいな柄が入っている。
    夏物っぽい素材でヒラヒラしている。ちょっとスカート、短いんじゃ?
    珍しく、高めのヒールを履いてる。なんかカッコイイぞ!
    化粧は・・・今日も濃いw
    俺に気づいた。
    「やっぱり早いじゃないですか〜w」「ちょっと待っててくださいねー」
    と言いながら、トラックの方に走っていく。ニコニコしながら。
    やっぱ彼女は明るくて、元気だ!
    なんか俺も、パワーをもらった感じになる。
    「よし!俺も強気だ!。気合入れろ、俺!」と、また勢いが出てきた。

    <>317名無しさん(2007/12/30(日)23:03:22ID:Q.CTyV9M)<>
    「◎さん(トラックのおっちゃん)、ここに受け取りお願い」とか、彼女が言う声が聞こえる。
    気合を入れ直したはいいが、やる事もなく、ボケーっと突っ立って、それを眺めている俺w
    「えらいベッピンさんやな〜、○子ちゃん!。おっちゃん惚れてしまいそうやわー」
    「何も出ませんよ、◎さんw」なんて、楽しそうに彼女は喋っている。
    ヤロー君も、話に入ってきた。
    「ほんま綺麗やな〜、○子ちゃん!服がw」と、ジョークをかます。
    「そうやねん。これ、中国の貴重な生地で作ってあんねん・・って服かいなw」
    みたいな関西ノリ。
    全然、俺は、そのノリについていけず・・・情けない愛想笑いを浮かべて
    ニタニタしているだけだった。
    「なんか俺も、気の利いたジョークでもかまして、会話に入っていかなきゃ・・」
    と思うが、気ばっかり焦って、何も言えない・・。
    商品チェックを終えた、お父さんも会話に入ってくる。
    「そんな服、初めてみたでー。ドコで買うてきたんや?」
    とか何とか。

    <>318名無しさん(2007/12/30(日)23:17:42ID:Q.CTyV9M)<>
    一通り、チェックも済んだよう。商品をその場に置いたまま、何となく
    雑談ムードになった。
    「ボク、知ってるで。ほら、◎町に問屋があるやろ。あそこに知り合いがいてな・・」
    「ブランド物なんかは安く買えるで。○子ちゃん、今度紹介したろか?」
    とか、会話はすっかりヤロー君のペース。
    「ほんまー、コレは◎百貨店で買うたんやけど・・」とか彼女。
    俺は、相変わらず、身の置き場のない感じで、愛想笑いをしてるだけだった・・・

    その時、いきなり、「バシッ!」と尻を叩かれた。
    「ん?なになに?なんだなんだ?」とビックリして、横を見たら
    事務員のオバチャンが、ニコニコして立ってた。

    くいっ!とアゴをシャクッて「ほれ、見てみー」と俺に、事務所の方を見るよう促す。

    <>319名無しさん(2007/12/30(日)23:29:58ID:Q.CTyV9M)<>
    事務所の外装は、全面ハーフ・ミラーというんかな?
    外からは鏡みたいな感じで、内部からは外が見える仕様。
    そこに、俺らの姿が映っている。
    左から、トラックのおっちゃん、お父さん、ヤロー君、彼女、俺、事務のオバチャン。

    「ん、なに?何なの?」と戸惑ってる俺に
    オバチャンが「んー・・・、おうとる!あんたらお似合いや!」と一言。
    そして、「ニコッ!」と笑って、もう一度、俺の尻を「バシッ!」と叩いて
    スタスタと事務所の方に歩いていっちゃった。

    俺は「???」で、ワケがわからなくて、ポカーンとしたまま。
    「なにが言いたいの?オバチャン??」って気分だった。

    <>320名無しさん(2007/12/30(日)23:44:02ID:Q.CTyV9M)<>
    「何なんだ?鏡見ろってこと?。ワカンネーよ、オバチャン!」
    と思ったけど、オバチャンはもう、事務所に入って姿が見えない。
    相変わらず彼女は、お父さん&ヤロー君と喋っている。
    俺は一人でボケーとしたまま、やる事もないので、オバチャンの言うとおり、
    彼女の横で突っ立ったまま、事務所に映った一同の姿を見た。
    鏡に映ったヤロー君を見てみる。
    今日も、流行っぽいスーツを着ている。クリーム色でブカっとしたタイプ。
    ペイズリー柄(当時、流行ってましたね)の、派手なタイを締めている。
    オーバーなアクションで「ほんまやて!ボクが言えば100円で買えるでー!」と
    大声で喋っている。
    なんか、吉本の若手漫才師みたいだ。
    その時、俺は「なんだ、コイツは。カッコ悪いなー」と思えてきた。

    <>321名無しさん(2007/12/30(日)23:58:52ID:Q.CTyV9M)<>
    腰をかがめて、オドケタ感じでシャベり続けるヤロー君。
    「口泡飛ばして」って感じで、ウルサイ。カッコ悪い。鬱陶しい感じだ。

    鏡に映った彼女を見てみる。
    背筋をシャンと伸ばしている。落ち着いたブラウン色のスーツがカッコいい。
    ちょっとモノトーン気味の、暗い系統のカラーだけど、彼女が着ると
    逆に、彼女の華やかなルックスが引き立つ感じだ。すごく似合っている。

    視線をズラして、鏡に映った俺を見てみる。
    うん、悪くないぞ。てか、彼女と合ってるんじゃ?
    確かに、ヤロー君みたいに派手な服じゃないよ、俺は。
    濃紺の夏物ジャケット。下に白のTシャツ。洗いざらしのジーパン。黒のローファー。
    確かに大した格好じゃない。シンプルすぎるくらい。
    けど、それが、彼女のシンプルな服装と合ってる感じがした。
    「なんか、悪くないよな。俺らは・・」と思えてきた。

    <>323名無しさん(2007/12/31(月)00:14:31ID:esmyICCE)<>
    なんだか勢いが戻ってきた気分。
    鏡に映った、俺、彼女、ヤロー君、を見比べてみる。
    「合ってねーじゃん」と思った。「彼女とヤロー君は、ゼンゼン合わねーよ」と。
    腰を屈めて、手を振り回してシャベリ続けているヤロー君。
    その横で、シャンと背筋を伸ばして、ニコニコと話を聞いている彼女。
    高めのヒールを履いている彼女より、ヤロー君は背が低く見える。
    「合ってねーよ、やっぱ」と思う俺。
    俺と彼女はどうだ?。「合ってるじゃん」と思った。
    ヒール履いて、身長が高めに見える彼女。俺は・・・顔は大した事ないけど
    少なくとも、背は釣り合っている。
    「いいじゃん、悪くねーじゃないか。俺と彼女は、カッコいいカップルじゃないか!」
    と思えてきた。
    「派手派手しいカッコのヤロー君より、俺の方が断然彼女と合ってる!」と。
    なんだか、いい気分になってきた!、朝の時点での決意が、蘇ってきた感じがする。
    アリガトー、おばちゃん!!

    <>324名無しさん(2007/12/31(月)00:29:57ID:esmyICCE)<>
    そういや、あのオバチャンは、最初から俺に優しかった。
    初めてココに来て、緊張してカチンコチンになってた時も、
    この前、突然におじゃました時も、いつもお茶を持ってきてくれたのは、あのオバチャンだった。
    小柄で、痩せてて、変なパーマをかけてて(オバチャン、ゴメン)、笑うと金歯が目立つ
    愛想のいい人。
    なんか俺は、あのオバチャンとは気が合った。オバチャンもそうだったのかも。
    俺が行くといつも「ええ男や!」とか「頑張りや!」「気合いれなアカンでー!」とか
    励ましてくれる人だった。
    「シャチョーのコロされるでーw」と軽口を叩きながらも、いつも俺には優しかった。

    そんな、オバチャンの優しさが、その時の俺には嬉しかった。
    凄いパワーを貰った感じ。元気が出てきた。
    「オバチャンも後押ししてくれてる。グダグダやってていいのか、俺?
    オバチャンの気持ちを無駄にしちゃいけない!。ビシッとしろ、俺!」
    と気合が入ってきた!

    <>326名無しさん(2007/12/31(月)00:45:27ID:esmyICCE)<>
    まだ、ヤロー君は調子よく喋っていたが、俺は
    「よし、ここで言おう!何かビシッと言おう!」と思った。

    「○子ちゃん!」と、自分が思ってより、大きな声が出てしまった。
    お父さん、ヤロー君、彼女が「ん?」って顔で俺を見る。
    「うわー、ヤッベー」と思ったけど「いいや、言え!言っちゃえ!」と思い直して
    「まだチョット早いけど、行こうか?店に」と大声で言った。
    お父さんが「ニヤッ」と笑って、「ヲウ、引き止めて悪かったな。○子、準備できたんか?
    出来てるんなら、ハヨ行きやー!」と言ってくれた。
    ヤロー君は、突然の俺の発言に驚いた感じ。さっきまでのノリのよさはドコかへ
    いって「ああ、もう・・行かはるんですか・・」と小声でモニョモニョ言っている。
    俺は、なんか元気が出てきた。
    彼女の顔を見て、「じゃ、行こうか!」と元気よく言った。
    彼女は、「ニコッ!」と嬉しそうに笑って「ウン!」と言ってくれた。
    嬉しかったな〜、あの彼女の笑顔は。今でも、あの嬉しそうな表情は忘れられない。

    <>327名無しさん(2007/12/31(月)00:51:40ID:esmyICCE)<>
    さあ、寝よう!
    明日までに、なんとか終わらせ・・・・られるかな?w
    まあ、いいや。明日は明日の風が吹くさ!
    今日は、もう寝る!
    オヤスミ〜

    <>334名無しさん(2008/01/01(火)21:47:41ID:r0ZHSwdM)<>
    串揚げの店は、彼女と初めて食事行った繁華街にある。
    街の中心部に向かう道は、土曜ということもあってか混んでいた。
    なんとなく話をしていたら、彼女が「どうしようかな〜」と言い出した。
    「何を?」と俺が聞くと、「また今日も■さんに、BBQに行こうと誘われた」という話。
    行ってほしくなかったが、「ここは心の広い男という所をみせなきゃな」と思って
    「行けばいいじゃん」と言ってしまった。
    けど、彼女は「でもね〜、ウーン・・」と迷っているよう。
    いわく「前、×子ちゃんが行った時、イヤだと言うのに飲まされたらしいし・・」
    「男の人たちは、飲んで調子に乗って、缶ビールの空き缶やゴミを川に投げ捨てて、
    それを注意した管理人のオジサンと喧嘩になったっていうし・・」
    「悪ふざけして、木に火を着けて燃やしたり、女の子たちの服がビショビショになるまで
    水を掛けたりしたらしいし・・」と、
    「ホントは行きたくないんだけど・・」みたいなトーンで言う。

    <>335名無しさん(2008/01/01(火)21:55:24ID:r0ZHSwdM)<>
    子供の頃から、川で遊んでた田舎っぺ大将な俺は腹が立ってきた。
    「なんて野郎どもだ!許せん!」と。
    そのままの勢いで「じゃあ、行くなよ○子ちゃん。そんなの行かなくていいよ」
    と言ってしまった。
    「ありゃ、チョット命令口調でエラそうだったかな?」と思ったけど
    彼女は「うん、じゃあ行かない。止めとく!」と、ニコッと笑って俺の意見に同意してくれた。
    俺は凄く嬉しかった。
    「これだ。これでいいんだよ。思い切って自分の本心を言えばいいんだ」
    と、凄く楽な気持ちになれた。
    「素直に自分の気持ちを出せば、それでいいんだ」と。
    車内も和やかな雰囲気になって、会話が弾む。凄く楽しかった。

    <>336名無しさん(2008/01/01(火)22:06:34ID:r0ZHSwdM)<>
    前回と同じ繁華街の外れのパーキングに車を留めて、二人でアーケードを歩いた。
    こないだは初めての街だったから、道順が分かんなくて
    まるで、お姫様に付き従う爺やみたいに
    彼女の後ろをフラフラとついて行くのがやっとだったけど、
    今回は「こないだ行った鍋の店の隣のビル」だと聞いていたから、
    「こっちだったよね?」なんて言いながら、俺がズンズンと半歩先を行くように歩いた。
    カッコいいぞ俺w
    しかし彼女は、もっとカッコいいし綺麗だ。
    バッチリ化粧して、ヒラヒラした夏物の服を着て(今日はちょっとスカート短いぞ!)
    ヒールはいてカツカツと大股で歩く。姿勢もいい。
    いかにも「出来るキャリア・ウーマン」って感じ。凄くカッコいい。惚れ惚れする。
    男どもは、みんな振り返る。今日も「ぴーぴー」と口笛吹いて、冷やかす奴がいる。
    けど、俺は前回で免疫ができてたし、彼女は相変わらず全くペースを乱さず歩く。
    なんか俺は、いい気分だったw

    <>337名無しさん(2008/01/01(火)22:15:23ID:r0ZHSwdM)<>
    串揚げの店は混んでいた。
    「時間が早いからいいよな」と思って、予約もせずに行ったけど、結構人が並んでいた。
    ちょっと待ってから、店員さんに案内されてカウンター席に座った。
    ちょっと高い椅子。短いスカートをはいてる彼女のひざ小僧がみえる(パンストは履いてたけど)。
    俺はドキドキしちゃったw
    いつもはヒザ下くらいの丈しか履いてないのにね。
    「彼女も気合入ってるんだな〜」と、俺はボンヤリ考えていた(何の気合だw)。
    どんどん串揚げが出される。ソラ豆みたいなのから始まって
    海老、エリンギ、豚肉、銀杏、シシトウとか。すべて串に刺してあるミニサイズ。
    「これならタクサン食べれますね〜w」と彼女は嬉しそうにパクパク食べている。
    俺も「油がクドくないね、サッパリしてる。これなら数イケルね」と同意。
    「これならイケル!」って思い、俺もバクバク食った。
    それが失敗だったんだけど。

    <>342名無しさん(2008/01/02(水)20:04:05ID:lAZ4TlCE)<>
    最初の2,3本は美味しくいただけたんだけど、だんだんクドく感じてきた。
    けど、彼女は「このサイズなら幾らでも食べられますね!」と
    喜んでパクパク食べてたから、俺も「負けるわけにはイカン!」と思って
    水やウーロンをガバガバ飲みながら、無理やりに流し込んでいった。
    20本は食ったかな?。案の定、30分くらい経った時点で
    猛烈に腹が痛くなってきた・・・
    「水、飲みすぎたかな?」とか「空調、俺のトコばっか当たるな〜。
    寒くなってきちゃった」とか言って、頻繁にトイレに行く俺。
    さすがに4回目くらいで「大丈夫ですか?お腹」と彼女も心配しだした。
    「いや、ほらクーラーがさ、ちょうど俺の腰の辺りに当たって寒くて・・」とか何とか
    言い訳する俺。顔に脂汗をダラダラ垂らしながらw

    <>343名無しさん(2008/01/02(水)20:13:54ID:lAZ4TlCE)<>
    そこからずっと腹はピ〜ヒャララだったけど、何とか一通り食べられた。
    彼女が、2周目の海老あたりで「あ〜、もう食べれない。ストップ!」
    と言ってくれたんで助かった。あれ以上は食えなかったもんな。
    けど、デザートすら「アイスクリームを揚げたやつ」・・・
    「アイスまで揚げるんかよ!」と笑えてきたけど
    彼女は「凄ーい!どうやって作るんですか?」って喜んで店員さんに聞いている。
    俺も「面白いね〜」と言いながら、頑張って完食した。
    店を出たのが7時くらいだったかな?
    「まだ、早いね〜」なんて言いながら、行きとは違い、店からの帰り道は
    ゆっくりチンタラ歩いた。だって早く歩こうとすると、チビりそうになっちゃうからw
    繁華街の店に、あちこち立ち寄りながら、時間を潰した。
    寄った店にトイレがあれば入って、歩きながらもパチンコ屋があれば
    彼女に「ちょっと待ってて!」と言って速攻でトイレに入ってw
    パーキングに着くころには「出し切ったぞ!」って感じ。大分、腹具合はおさまった。

    <>344名無しさん(2008/01/02(水)20:26:01ID:lAZ4TlCE)<>
    駐車場から車を出したのが7時半くらいだったか。
    「まだ、9時までだいぶあるね〜。どっか行こうか?」と俺。
    「そうですね〜、まだ早いですね〜」と彼女。
    なんとなく車内は沈黙になった。気まずい感じではなく、食後のノンビリした感じ。
    「また公園行って、時間潰すのも芸がないよな〜・・・」
    と、俺はボンヤリ考えていた。
    繁華街を出る道は、時間的な事もあってか、またも渋滞してた。
    ちっとも進まない。特に中心部から出て、国道に合流する交差点。ここが混む。
    右折車両が多く、信号一回に2,3台しか行けてない。

    会話が途切れて、なにげに外を見てたら「休憩2時間3900円」という看板が
    俺の目に入ってきた。
    この道は国道脇の道なんで、ラブホテルが何軒か並んで建ってる。
    その時、俺は、なぜか「入っちゃおうかな、ココに」と思った。

    <>354名無しさん(2008/01/03(木)21:00:47ID:XMbl2/gQ)<>
    その時の俺に「焦り」があったのは事実。いや、「不安」と言うべきなのか。
    確かに今、俺と彼女は上手くいってると思う。
    田舎モンで「男女の付き合い」なんて、何も分からなかった俺だけど、
    ムチャクチャで強引な手法だったけど、何とかここまでこぎ着けられた。
    けど、それは、「単に、幸運に幸運が積み重なっただけ」ってのが本当のトコロだと
    俺は思っていた。
    今は、何とか上手くいってる。でも、このまま普通にお付き合いしていても
    「田舎モンの俺は、いずれボロが出るだろう。彼女に厭きられるだろう」
    という不安が、どうしても拭い去れなかった。
    実際、今日だって、腹下してゲリしてる始末だしw

    「今は、彼女の周りにはいないであろう田舎臭い男が、一生懸命やってるトコロに
    彼女は好感を持ってくれてるだけ、新鮮に映っているだけなんじゃないか」
    「そのうち、アラが見えて、彼女は俺に、嫌気がさしちゃうんじゃないか?」
    という不安が、上手くいってればいってるほど、俺の中で大きくなっていた。

    <>355名無しさん(2008/01/03(木)21:13:18ID:XMbl2/gQ)<>
    そんなラッキーは、いつか引っくり返るんじゃないか?
    今はすべてがプラスが積み重なっていても、何かのキッカケで一瞬にして
    すべてマイナス方向に振れてしまうんじゃないか。
    あっという間にリカバリー出来ない、俺には制御できない
    トンデモナイ方向に行ってしまうんじゃないか・・・と、不安になる。

    だって、分かんないんだから。普通の男女の付き合いなんて。
    した事ないんだから、この歳になって、初めての体験なんだから。
    自信が無かったんだよね、自分に。
    こないだは、なんとなく雰囲気でキスまで行けたけど、あの時の彼女は慣れない酒に酔って、
    たまたまそんな気分に成ったダケかもしれないし。
    今日、これからあの公園に行っても、再びキスまで持っていけるか、全く自信がない。

    <>357名無しさん(2008/01/03(木)21:33:30ID:XMbl2/gQ)<>
    そんな俺の、気持ちの逡巡を知らずに、彼女はカーラジオから流れる曲に合わせて
    「ふんふん〜♪」と鼻歌唱ってご機嫌そう。
    彼女は今、いい感じだ。楽しそうでリラックスしている感じ。俺もなごんだ気分になる。
    確かに今は、彼女は俺のことを嫌ってはいないだろう(当たり前ですねw)。
    けどそれは、いつ引っくり返るかわからない。いつ呆れられてしまうか分からない。
    「そうなる前に、雰囲気のいい今のうちに、なんとか既成事実を作っておいた方がいいんじゃ?」
    「多少、強引でも、今日エッチしといた方がいいんじゃないか?」
    と、その時の俺は思っちゃったんですね。

    「一回しちゃえば、もう俺の女」みたいな童貞思考があったのは否定できない。
    「男女の付き合いって、そんなもんじゃ無い」と、今なら理解できるし
    「そんな事考えるなんて、童貞の中校生かよw」と笑えるけど
    その時は俺、ほら、素人童貞だからw
    そんな未熟な考えしか頭に浮かばなかった。ってか、その時は、そればっか考えてた。

    <>358名無しさん(2008/01/03(木)21:52:29ID:XMbl2/gQ)<>
    相変わらず道は渋滞していて、車はジリジリとしか進まない。
    ちょうど車は、ラブホテルの横に止まっている。このまま左にハンドルを切って
    アクセルを踏めば、ここに入れる。
    「どうしよう、強気でいくべきか?。でも、イキナリそんな事して彼女に嫌われたら・・」
    と、俺の頭の中はパニック状態。
    彼女は相変わらず、上機嫌に鼻歌を唱っている。
    ラブホテルの、でっかいビニール製のノレンみたいのが、風でヒラヒラ揺れている。
    「よし、入っちゃおう!・・・かな・・」「強気だよ、強気!。今朝決めたじゃんかよ!」
    と、様々な思いが頭の中を駆け巡る。
    けど、よく考えたら俺は、ラブホなんて入ったこと無いよ。どういうシステム?
    「休憩2時間3900円」って何?。とにかく2時間居れるって事?サッパリわかんねー!
    脂汗みたいなのが、顔にダラダラ出てきた。ハンカチで何度も顔を拭う俺。
    彼女も、俺の異変に気づいたようで
    「大丈夫ですか?また、お腹の具合悪いんですか?」
    と、心配そうに聞いてくる。

    <>360名無しさん(2008/01/03(木)22:06:42ID:XMbl2/gQ)<>
    彼女は心配そうに「大丈夫ですか?」と聞いてくれる。
    助手席から体をよじって、俺の顔を見つめる。
    相変わらずカワイイ。可愛すぎる。彼女の胸のあたりが見える。
    今日はヒラヒラの上着の下に、クルーネックみたいなゆるい胸元のシャツを着てる。
    ピンクのブラヒモが見える。お乳まで見えそうですよ、お嬢さん!
    しかしデカい。本当に大きな胸です。肌が白くて、食後で体温が上がってるのか
    ほんのり赤みをおびている。冷静に観察しててどうする、俺w
    「もう行こう、入っちゃおう。ホテルに」「入っちゃえば何とかなる!強気だ!」
    と俺は思った。決意した。
    「う〜ん、やっぱ腹痛い・・・」「大丈夫ですか?ここを抜ければファミレスがあるから
    そこに入って・・」と彼女。
    「いや、もうダメ。ゴメン、○子ちゃん!ちょっとココ入るよ!」と俺は言って
    ハンドルを切って、アクセル踏んで、ヒラヒラのノレンみたいなのをクグッて
    ラブホテルに車を入れた。

    <>364名無しさん(2008/01/03(木)22:21:13ID:XMbl2/gQ)<>
    入ったはいいが、どうしらいいかサッパリ分からん。
    ちょうど正面の、駐車場スペースが空いている。パカパカと番号ランプが点滅してる。
    「あ、あそこに入れればいいのか?」と思って、そこに車を頭から突っ込んだ。
    「これで、これからドウすりゃいいんだ?」と周りを見渡す。
    彼女は驚いたような顔をして、助手席で固まっている。
    「どうすりゃイイんだ、どうすりゃ・・」と焦る俺。また周囲を見渡す。
    そしたら、入れた駐車場スペースの壁にボードが貼ってあるのに気づいた。それが点滅している。
    「階段を登って、16番のお部屋にお上がりください」というボードが点滅している。
    そうか、この脇の階段から部屋に行くんだな、と承知した。
    「○ちゃん、ゴメン!。トイレ行きたいから、とりあえず一緒に行こう!」
    と俺は焦って言う。
    そしたら彼女は、怒ったような顔をして、助手席で固まったまま
    「嫌です!」と・・・

    <>367名無しさん(2008/01/03(木)22:32:12ID:XMbl2/gQ)<>
    ここからが長いよ〜w
    (メンドクサイと思う人は、どうぞ飛ばしてください)。

    まず、10分〜20分くらいか。もう、動揺しまくってたからチャントした時間は分からないけど
    駐車スペースで「お願い!腹痛いから。部屋までいくだけだから!」「嫌です!」
    のやり取りを繰り返した。
    焦りまくる俺。もう、入っちゃったんだから。いまさら「じゃあ、止める。出よう」
    とは言えないから。必死だった。

    「ほら、ここでゴチャゴチャ揉めてると、警察きちゃうから」「殺人事件があったから
    (実際、ちょっと前に、ラブホ内で殺人事件があった)、ほら、厳重警戒中だから」
    「一緒に部屋まで行くだけだから。何もしないから!」と必死な俺。
    「嫌です!」「一人で行ってください!」「私はココにいます!」
    と助手席で固まって動かない彼女。

    <>369名無しさん(2008/01/03(木)22:42:04ID:XMbl2/gQ)<>
    俺は車降りて、助手席側に回ってドアを開けて、説得の言葉を繰り返した。
    「いや、ほら、(ホテルの)従業員さん出てきちゃうから」
    (実際に従業員さんらしきオッサンが何度か見にきてたw)
    「ほら、ここで揉めてると、警察に通報されちゃうから!」
    「事件になるから、事件になっちゃうから!」
    もう、メチャクチャ。「お前がやってんだろ!」みたいな話なワケでw

    ずっと彼女は「嫌です!」「一人で行ってきてください!」と
    助手席で固まっていたけど、従業員さんらしきオッサンがチラチラ見てるのに気づいたらしく
    シブシブといった感じで、車から降りてきた。
    俺は急いで「ホント、トイレ行くだけだから」「何もしないから」と言いながら
    彼女の手を引っ張って、駐車スペース脇の階段を登った。

    <>370名無しさん(2008/01/03(木)22:53:55ID:XMbl2/gQ)<>
    登ったら、上はつながってるんだね、建物が。
    「どこだ、どこの部屋?」と俺は焦ったけど、「ピコーン!ピコーン!」
    と、ドアの上の番号プレートが点滅してる部屋があった。
    「あそこか?」と、彼女の手を引っ張って、そこまでたどり着いた。
    ドアを開けて「とりあえず入ろ、何もしないから。トイレに行くだけだから」
    と彼女をなだめて入ろうとしたが、彼女は「私は(部屋の)外でまってます!」と
    動こうとしない。
    またもや焦る俺。
    廊下の天井に、釣り下がっている監視カメラが見えた。
    「いや、ダメだよ。ダメだから。監視カメラで(ホテルの)従業員さん見てるから」
    「部屋に二人で入らないと通報されちゃうから、警察に。事件になるから」
    と、またもワケのワカラナイ説得をする俺。
    「そうなんですか・・?」と彼女も、よく分かってない感じ。
    シブシブながら、何とか部屋に入ってくれた。

    <>371名無しさん(2008/01/03(木)23:14:16ID:XMbl2/gQ)<>
    部屋はケバケバしい感じだった。
    でかいベッドが部屋の3分の2くらいをデーンと占めてて、その横にちいさなソファとテーブル。
    ガラス張りの風呂が見える。トイレは部屋入り口の、すぐ横。
    赤で統一された壁紙が目に入ってチカチカする。
    「トイレ行くから。ちょっとソコ(でかいベッド)に座って待ってて」と俺は言うけど
    彼女は「私はここで待ってます」と入り口から動こうとしない。
    それどころか「やっぱり(部屋の)外で待ってます」とドアノブをガチャガチャとしだした。
    けど、ラブホのドアって、内側から勝手に開けられないように、サムターン回しロックみたいのが
    錠の所についてるんだよね。俺は知らなかったけど。
    彼女は「ん?開かない。なんで?」ってガチャガチャやってたけど、
    俺がまた慌てて、テキトウに「ほら、ここは2時間いないとダメだから」「ロックしてあるから、
    無理に開けると通報されちゃうから。事件だと思われて警察に通報されるから」
    と言ったら「そうなんですか・・・」と、なぜか納得した様子。
    「うん、そうなんだよ。とりあえず座ろ。ここに座ろう。ここで待ってて」
    といって、ベッド横のソファに彼女を座らせて、俺はトイレに飛び込んだ。

    <>373名無しさん(2008/01/03(木)23:30:23ID:XMbl2/gQ)<>
    あらかた出しちゃっていたから、トイレに座っても何も出なかった。
    それより、トイレのドアごしにいる彼女が気になる。
    「部屋に置いてあった電話で、警察に通報してるんじゃないか?」とかw
    ほとんど無理やりだったもんな。チョット強引すぎたか?
    けど、今日、無理にでも誘っとかないと・・・と、イロイロ俺は必死に考えた。
    「これからどうする?」と。
    とにかく、強引だったが、何とかラブホの部屋には入った。どうする、これから?
    ここまで来といて、今さら「いや〜、サッパリした」「じゃ、帰ろか。ウンコも出た事だし」
    なんて帰るのか?。それはダメだ、無理だろう。
    ここまでしといて、「じゃあ、明日から、また以前どおりのお付き合いに戻りましょう」
    なんて彼女が言うと思うか?。強引にホテルに連れ込んどいて。
    「それは無いだろう」と俺は思った。
    「もう行くしかない」と。「乱暴な事はしないけど、何とか粘り強く説得しよう」と。
    「何とかここまでこれたんだ、きっと説得できる!」と、俺は気合を入れて、トイレを出た。

    <>384名無しさん(2008/01/04(金)20:47:35ID:5Z10pir6)<>
    彼女はベッド脇の、小さなソファに座っていた。
    スポットしか点いてない薄暗い部屋の中では、表情が判別つかない。
    俺は「あ〜、よかった。帰ってはいなかったよ、○子ちゃんは」と安心したけど
    これからどうすりゃイイのかサッパリ分からない。
    突っ立っていてもショウガナイんで、「取りあえず、彼女のそばに行こう。座ろう」
    と思って「あ〜、スッキリした!。ありがとう、○子ちゃん!なんとか間に合ったよ」
    と言いながら、彼女の座っているソファに俺も座ろうとした。
    けど、彼女は「じゃあ、帰りましょう!」と、ソファから立ち上がろうとする。
    俺はアワテテ「いや、だめだから!。ほら、ここは1時間くらいは居ないと事件だと思われて
    通報されちゃうから。警察に。そうなんだよ」と、またもや無茶苦茶な説明w
    「え、そうなんですか?・・」と彼女は、納得してるんだか、してないんだか分からない感じで
    シブシブとソファに座りなおした。
    「うん、座ろ。とりあえず座ろう。チョット休憩しよう。俺も座らせて」と言いながら
    彼女の横に座る俺。
    しかし、小さいんですな、このソファが。二人座るとギチギチで、まったく余裕がない。
    しかも高さが低くて、腰が落ちてしまって、ふんばってるような姿勢になっちゃう。
    「なんか小さいね、このソファは」「そうですね」なんて会話。密着したままw

    <>385名無しさん(2008/01/04(金)21:01:35ID:5Z10pir6)<>
    そこからはアヤフヤだな、記憶が。動揺しまくってたから、俺。
    ビッチリと引っ付いたまま、ずっと無言じゃ変だから「んー、何か言わなきゃ」と思って
    「あ、○子ちゃん。ジュース飲もう!。何がいい?」と立ち上がったな。
    ソファの横に小さい冷蔵庫があったから。「ガコッ!」と引き出す、旅館なんかに
    よくあるタイプのやつ。「いいです」って彼女は言ったけど、俺が
    「ああ、もう出しちゃったから。ほら、これ出しちゃうと戻せないから。飲んで。
    もったいないから」なんて言うと「あ、そうなんですか・・?」って言って、飲んでくれたな。
    また、俺はソファに戻って、二人ギチギチのままジュースを飲んだな。

    ジュース飲んだら、チョット落ち着いた。俺は。
    「ふー」とか「あー、サッパリした」とか言いながら、何とか会話の糸口を探った。
    彼女は下をむいて、無言で座っていたな。
    怒ってるんだかどうだか、薄暗くて表情が読めなかった。
    俺は「なんか言わなきゃ、何か・・・」と焦ったなぁ。

    <>386名無しさん(2008/01/04(金)21:14:08ID:5Z10pir6)<>
    そこで、また言っちゃったんだよね。お得意のやつをw
    「あのさ〜、○子ちゃん。あのぉ〜・・・キスしようか」って。

    彼女は「うん?」って感じで顔を上げた。
    トイレ出てから初めて彼女の顔をマトモに見たけど、怒ってはいない感じだった。
    「ん、なに?」って感じの、キョトンとした表情をしていた。
    俺はその、彼女の無防備な感じの表情に焦っちゃって
    「あ、ほら・・キスしようか?」「ほら・・あの、せっかくココ入ったんだから」
    なんて慌てて話して、「どう?」って。どうもこうもないんだけどw

    そしたら、何か不思議な空気の流れになったな。
    彼女も、ボンヤリしているような、ボケーっとしているような・・・
    よく分からない表情をしてて、室内の空気というか雰囲気も
    ボヤ〜っとした感じになった。

    <>389名無しさん(2008/01/04(金)21:43:35ID:5Z10pir6)<>
    彼女はボヤ〜っとした表情のまま、俺を見つめている。
    そのまま、なんとなく二人がス〜ッと寄っていってキスした。
    またもや、狭いソファに座ったまんまだったんで、密着しすぎた変な体勢だったけどw

    それから何度かキスして、「はぁ〜・・・」って感じで二人は離れて。
    その時、横の彼女を見たら、やっぱりモジモジしてたな。真っ赤な顔して。
    そんで俺は「よし、やろう!ベッド行こう!」と思って
    彼女の足に左腕を入れて、右手で彼女の腰を支えて、抱き上げた。
    いわゆる「お姫様だっこ」ってヤツですね。
    意外と重かったんで、ちょっとヨロけたけどw
    ベッドはソファのすぐ脇だったから、何とか彼女をそこまで運べた。

    後は・・・三流エロ小説みたいな話になるから、書かなくていいやねw

    <>391名無しさん(2008/01/04(金)21:59:16ID:5Z10pir6)<>
    エロは省かせて頂きますけど、大事なことはチャント書いておこう。
    普通にいたし始めたわけですが、彼女の様子がどうもおかしいんですね。
    上半身は固まってて、足は「ビーン!」と力んで硬直している。
    「○子ちゃん、ちょっと力ぬいて」と、俺は何度も言うんだけど
    「え?こう?」って感じで、全く要領が分かってない感じ。

    「なんだろう、したくないのかな?拒否してるのかな?」と不思議に思ったけど
    彼女はそんな拒否してる感じでもない。素直にベッドに横たわってる。
    そして入れようとしても、何かおかしいんですな。
    「男を迎え入れる体勢を知らない」というか・・・。
    足が「ビーン!」と硬直したままで、上半身も固まったまま。腰も引けたまま。
    俺はソープの玄人女性しか知らないから、「素人さんてこんなモンなのかな?」と
    思ったんですが・・・違ったんですね。彼女も初めてだったんですねw

    <>393名無しさん(2008/01/04(金)22:12:31ID:5Z10pir6)<>
    「ふざけんな!」「童貞が想像で夢想書いてんじゃねー!」と思う方も
    大勢いらっしゃると思いますがw
    一番驚いたのは、何をかくそう俺なんだから。
    だって、そんな事は、夢にも思っていなかったんだから。
    そりゃ10人も20人もやってるタイプの女の子だとは思わなかったけど、
    少なくとも何人かとは経験があるだろうと。
    これまで2、3人くらいとは普通に、男の人とお付き合いがあっただろうと思ってた。
    それが当然だと。
    だって、凄く綺麗だしカワイイから、彼女は。特に男性恐怖症って感じでもないしさ。

    なのに「俺がはじめて」だと。・・・混乱したなぁ、いやマジで。
    一応、する事はしたワケですがw
    終わってからも混乱してて、ワケわかんなかった。俺は。

    <>395名無しさん(2008/01/04(金)22:31:21ID:5Z10pir6)<>
    確かにやってる時は、凄く痛がってる感じだったんだよね。
    必死に耐えてる感じだった。
    腰は引きまくるし、腰を引くからズルズルと上のほうに移動して行っちゃうし。
    けど、ほら、俺はそんな事(処女だって事)は全く頭の中にないわけだから。
    「そんなに痛いかな〜?ソープのお姉さんにも、デカいなんて言われた事ないのにな〜?」
    なんて見当違いの事ばかり考えていた。

    終わってから「う〜ん、あんまり上手く出来なかったな・・・やっぱ俺って下手だなぁ・・」
    と思いながら彼女から離れて「痛かった?ごめんね」と言って、ボケーっとベッドの上に座ってた。
    彼女は何も言わず、寝たまま横を向いていた。上の布団をグルグル巻きにして包まって。
    「恥ずかしいのかな?」と俺は思ってたんだけど。
    上の布団を彼女がグルグル巻きにしたから、さっきまで二人がからまってた所があらわになった。
    そこに血が付いてた。
    俺は、それを見て無神経にも「あ、○子ちゃん。血が出てるよ。生理始まったの?」
    って言っちゃったw

    <>397名無しさん(2008/01/04(金)22:42:41ID:5Z10pir6)<>
    本当に無神経だよね、俺は。
    けど、分かんなかったんだから。そんな事は、全く頭になかったんだから。
    「シャワー浴びてきなよ。あっ、俺が風呂(に湯を)入れるわ」
    って続けて言っちゃった。

    そこで、彼女がユックリ振り返って俺を見た。目が真っ赤で、涙が溜まっていた。
    「もう!・・痛かったんだよ!」って怒ったように言った。

    俺はまだ、気づいていなかったから
    「うわ!セクロスが下手クソだった事に怒ってるんかな?」
    「けど、そんなに乱暴にしたかな?素人の女の子って、あれでもダメなのかな?」
    と焦ったなぁ〜。
    「うわぁ〜、嫌われちゃうよ」と焦った、マジで。

    <>400名無しさん(2008/01/04(金)22:53:57ID:5Z10pir6)<>
    俺はアセリまくって、「ごめん、痛かった?俺、下手だったから、ゴメン!」って
    彼女に謝った。

    そしたら彼女は、うわブトンを体に巻きつけたまま、ベッドから起き上がって
    「違うの!初めてなの!」って怒ったように言って、「も〜、嫌っ!」って言って
    うわブトンのシーツを剥がして、体に巻きつけてから立ち上がって、風呂のほうに
    小走りで歩いていった。ヨタヨタした歩き方で。転びそうだったなw

    俺はワケがわからない。
    「何?何なんだ?。初めてって何のことだ?・・こんな下手くそなセクロスは初めてって事か?」
    って、ポカーンとしながら見当違いのことを考えていた。

    <>403名無しさん(2008/01/04(金)23:06:35ID:5Z10pir6)<>
    風呂はガラス張りだったんでw
    座ってジャバジャバと・・・を洗っている彼女の後姿が丸見えだった。
    そんな事も気にせずに(そこまで彼女は気が回ってなかったのか)急いで洗う感じで
    シャワーを浴びて、彼女は出てきた。
    ドアに半身になって体を隠して「△さん、△さん!タオルとって!」と
    俺を呼ぶ。
    「あ、ああ。はいはい!」と俺は、急いで脱衣場に入ってタオルを探した。
    洗面台の下に籠があって、浴衣なんかと一緒にタオルは入ってたんで、取って彼女に渡した。
    「ちょっと覗こうかな?」と思ったけどw
    「もう、いいです!△さんは、あっちで待っててください!」と彼女に怒られてww
    おとなしくソファに座って、彼女が脱衣所から出てくるのを待ってた。

    <>404名無しさん(2008/01/04(金)23:21:46ID:5Z10pir6)<>
    健康ランドで着るムームーみたいな浴衣を着て、彼女は脱衣場から出てきた。
    まだ怒ってるみたいな感じだったから
    「あっ、俺も入ってくるわ。お風呂」と言って、脱衣所に逃げ込んだw
    「うわぁ〜、怒ってたな〜彼女。どうしよう・・・」と焦ったけど、どうしようもないわな。
    「まあ、風呂につかってユックリ考えよう」と、風呂に湯を溜めて入った。
    彼女は怒ってたけど、「怒りくるって部屋から出て行く」って感じでもないようだったから
    とりあえず俺は風呂に浸かった。
    「まあ、怒られてもしょうがないな。けど、何とかやる事は一応やったんだからな」と
    なぜかこんな状態でも、なんか俺はいい気分だったw

    風呂から出たら、彼女はもう服を着ていた。化粧もバッチリ直っている。
    「あ、もう服着ちゃったの、○子ちゃん」と俺。
    「うん。もう一時間くらい経ってますよね。出ましょうよ」と彼女。
    ダンコたる決意、ってトーンだったから、「あ、はい。ちょっと待ってて!」と言って
    俺はあわてて服を着た。

    <>405名無しさん(2008/01/04(金)23:37:18ID:5Z10pir6)<>
    料金の精算方法がイマイチ分からず、出るのに戸惑ったけど
    (そこは昔風のエア・シューターっていうんかな?カプセルに料金入れて送るシステムだった)
    何とかアタフタしながら車まで戻った。
    車に乗っても、まだ彼女は怒ってる感じだった。口を尖らせて前を見てた。
    ラブホから車を出して、国道に出ても無言のまま。怖かったなぁ〜。
    「なんか俺が、雰囲気を和ますような事をいわなきゃ!」と思ったけど
    逆に、なにか言うと、この無言状態が終わって、彼女が
    「こんな事して、どうなるか分かってるんでしょうね!」
    「もう電話はかけてこないでください!」「土曜に来られても、もう私は会いません!」
    って言い出すんじゃないかと、怖くて怖くて・・・何も言えなかった、俺は。

    さすがに、「このままじゃマズイ!」と俺は思った。
    このまま無言のまま、彼女を家まで送って帰したら、どうなることやら。
    「とにかくドッカに一度車を止めて、少し彼女と話そう。何とか納得というか・・・
    納得はしてもらえないまでも、何とか理解をしてもらおう」と思った。

    <>406名無しさん(2008/01/04(金)23:50:33ID:5Z10pir6)<>
    そうやってモタモタ考えているうちに、彼女の家の前のスーパーまで来ちゃった。
    彼女はずっと無言のまま。
    「とりあえず、ココに止めよう。ちょっと話をしよう」と思って
    スーパー前の入り口のスペースに車を止めた。
    もう営業時間は終わっていて、誰もそこには居なかったから。

    怒ったような顔をして、彼女は前を見てる。
    俺は怖かったけど、「あの・・○子ちゃん・・・怒ってる?」と聞いた。
    彼女は前を向いたまま、「当たり前です!」と間髪入れずに答えた。

    「うえ〜、やっぱり凄ぇ怒ってるよ〜」と思う俺。
    「どうやってなだめたらいいんだ?」と途方にくれた。
    そしたら彼女が、俺の顔を見て、真面目な表情で言ったんだよね。
    「お嫁にもらってもらいますからね!」って。
    俺は「突然ナニを言い出すんだ、この人は?」ってポカーンとしちゃった。

    <>409名無しさん(2008/01/05(土)00:02:27ID:NaOMh9kU)<>
    思い出して書いてても、笑えるなw
    ギャグとしか思えないよ。少女マンガか、戦前の映画のセリフか、って感じだよな。
    けど、彼女は真剣な顔をしていた。マジだったな。切羽詰まった感じだった。

    俺は「エエーっ!何?何なの、コレ?」と
    「なんでいきなり『お嫁にもらってもらいますからね!』なの?」って驚いた。

    だって、その時俺は「彼女が処女だった」って事に気づいてなかったしね。
    「いきなり何だ?」「彼女はちょっとおかしな子だったのか?・・けど、これまでは
    そんな感じでもなかったし・・・」と戸惑った。マジで驚いた。

    けど、彼女は真剣な顔をして俺を見つめてる。助手席からじーっと動かずに。
    俺は圧倒されちゃった。彼女の気迫みたいなものにw
    それで「うん、あったり前じゃん。俺は最初からその気で付き合ってるから!」
    って言っちゃった。

    <>411名無しさん(2008/01/05(土)00:17:02ID:NaOMh9kU)<>
    今なら分かる、彼女のキモチが。
    彼女は美人だし、綺麗な顔をしてるからか、案外表情が読めないんだよね。
    笑ったり、喜んだりの表情は豊かなんだよ。すごく表情豊かで喜怒哀楽がはっきりしてる。
    けど、しっかりしたタイプの女の子だから、「動揺」とか「不安」とかの感情は
    押し殺してしまう部分がある。
    その時は、不安だったろうし、動揺してたんだろうな。
    彼女自身、何を言ってるんだか分かってなかったんだと思う。
    綺麗な顔して、おかしな様子も見せず、じーっと俺を見てる彼女が
    動揺して不安だったなんて、その時の俺には分からなかった。

    俺が「うん、あったり前じゃん。俺は最初からその気で付き合ってるから!」
    って言った後、彼女はニコッと笑って「うん、・・わかった」って言って
    「じゃあ私、帰ります」って言い残して、自分でドア開けて車を降りて
    車の外から「じゃあ、おやすみなさい」って笑顔で言って、歩いて家のほうに歩いていっちゃった。

    <>412名無しさん(2008/01/05(土)00:27:50ID:NaOMh9kU)<>
    俺は・・ポカーンとしたままだった。
    彼女の行動や言葉が、まるで理解出来なかった。
    車おいて追いかけりゃ良かったんだろうけど、それに気づいたときにはもう
    彼女はもう家に入っちゃってたし。
    とにかく狐につままれた気分のまま、その日は家に帰った。

    家に帰ってからも、全く寝付けなかった。
    そりゃ俺は、彼女みたいな美人で、頭も良くて、気が利いてて、性格もいい子に
    「嫁にしてくれ」って言われれば、嬉しい。断る理由なんか何もない。
    実際、好きで好きでたまらないんだから。ベタ惚れなんだから。

    けど、いきなりだったから。いきなりすぎたから。
    急展開すぎて、全く頭の中が整理できなかった。
    「何でいきなり、彼女はあんな事を言いだしたんだろう?」と
    当時はワケが分からなかった。

    <>421名無しさん(2008/01/05(土)15:27:25ID:NaOMh9kU)<>
    もうレスできる数が減ってきたんで、結論からいうと
    俺と彼女は結婚した。次の年の6月に。

    実は、後で聞くと、ここからの一ヶ月が一番ヤバかったらしい。
    「だってアナタは、会えばHの事ばかり考えてるみたいだったし、
    私は痛いばっかりでホントに嫌だった」と。
    「別れようとまでは思わなかったが、距離をとろうとは考えた」と。
    わかんないもんだね〜、ヤバかったわw
    確かに俺は、彼女が初めてだった事を理解してからは
    「そうか、そうだったのか。よし、俺が教えこんでやるぞ!」と妙に張り切っちゃってw
    3日とおかず彼女の所に通ってたもんな。

    △市の仕事がまだ続いてたから(週3くらい)、そこを終えたら毎回彼女の家にいって
    彼女を連れ出して、メシもそこそこにホテルに行ってた。

    <>422名無しさん(2008/01/05(土)15:45:41ID:NaOMh9kU)<>
    実はそのころ、彼女のお母さんの体調が悪かった(今は元気です)。
    彼女が銀行を辞めて家を手伝いだしたのも、それが理由だった。
    俺は知らなかったからね。知ったのは、お母さんが回復してからだった。
    俺たちが出会う前年から入退院を繰り返していた。
    命にかかわるような病状ではなかったけど、検査入院やら何やらで家の事はできない状態。
    だから彼女が仕事を辞めて、食事だとかを作ってたらしい。

    3月いっぱいで銀行辞めて、家を手伝っていた彼女だったけど
    俺らの業界の世話役という偉いさんというか、その人と彼女のお父さんがゴルフ仲間でね。
    例の俺らが出会ったイベントも、その人が仕切ってたんだよね。
    ゴルフやってる時に「娘さんが銀行辞めて家にいる?ほんなら手伝ってくれんか」
    という話になったらしい。
    「お母さんの看病の為に仕事辞めたのに、そんなの行けない」と彼女は怒ったらしいけど
    まあ、何と言うか、そこは大人の付き合いというかね。結局、来ることになった。

    <>423名無しさん(2008/01/05(土)16:04:27ID:NaOMh9kU)<>
    お父さんも色々思うトコロがあったんだと思う。
    せっかく名のある大銀行に入って、さあこれからって時に
    家の事情で辞めさせちゃって、家のことばっかをやってもらってる。
    「ずっとコレじゃ可愛そうだ、10日くらいの息抜きに」って感じだったらしい。
    「メシくらいは何とかするから、お前は行ってこい」と。
    実はお父さん、俺のことも小耳に挟んでたらしい。その世話役の人から
    「一人、若い子(俺)も手伝いにくる。マメに働くええやつや」みたいな感じで聞いてたと。
    だからいきなり、俺が彼女の家に行った時は「ああ、こいつか」と思ったらしい。
    ほんで「もう、コイツでエエわ。コイツと○子をくっつけちゃおう」とw

    彼女にはお兄さんがいるけど、家の商売とは別の仕事をしている。
    子供は(その当時は)いない。もう一人、弟さんがいるけど、大学に行ってて大阪に下宿中。
    そこでお父さんは考えたわけです。
    「なんとか連れ合いが(彼女のお母さん)元気なうちに孫の顔を見せてやりたい」と。
    本当は自分が一番、孫がほしかったらしいけどw

    <>424名無しさん(2008/01/05(土)16:21:06ID:NaOMh9kU)<>
    兄貴の所は子供がいない、弟はまだ若い。
    頼みの綱の○子は、家で仕事して、それが終わったら病院いっての繰り返し。
    男と付き合ってる様子なんてまるでない、と。
    そこにタイミングよく俺が現われたw
    世話役の人に聞いた話では、田舎者で口下手らしいが、仕事はキッチリできるな奴らしい。
    「もう、コイツでええわ。○子も色恋沙汰は不得意みたいやから、ワシが尻を押したらんとな」と。
    ずいぶん乱暴な話だけど、実際にそういう思いだったみたい。

    じゃあ、彼女はというと・・・「いい人だな〜」くらいの感じだったってw
    話は合うし、一緒にいると楽しい。けど、このイベントの間だけの仲だろうな〜、って印象だと。
    実際、彼女はそれどころじゃなかったワケでね。
    お母さんの事で頭がイッパイだったから、恋だの愛だのという気分ではなかったらしい。

    <>426名無しさん(2008/01/05(土)16:33:19ID:NaOMh9kU)<>
    けど、イベント終わって実家に帰って、いきなり俺から電話がきて
    本当に来ちゃった時は・・・嬉しかったってさw
    「ボーッとした感じの人と思ってたけど、ケッコウ行動力あるんだ〜」と
    見直したらしい。ちょっと痩せてカッコ良くなってたしw
    一応、喫茶店や車の中では怒ってたけど、本当は会いにきてくれて嬉しかったとさ(ノロケ)。
    いきなり喫茶店で、その気があるみたいなこと言われて戸惑ったけど
    悪い気はしなかったとさ。それからも、何時間もかけて家まで通ってくれるし
    一緒に食事しても楽しいし、「まあ、結婚するならコノ人かな〜」と漠然と感じてたらしい。

    けど、いきなりラブホは、ちょっとマズかったらしいね。
    彼女は、俺と食事してるだけで十分楽しかったし、その時はお母さんの具合もチョット悪くて
    そんな気分ではなかったらしい。
    「いずれはしてもいい」とは思ってたみたいだけど、いきなりアレは嫌だったと。

    <>427名無しさん(2008/01/05(土)16:45:58ID:NaOMh9kU)<>
    実際、俺も意気ごみすぎてた。無理強いしすぎてた。
    「とにかく、鉄は熱いうちに打てだ!今はやる時期だ!」ってHの事ばっかに一所懸命だったもんな。
    彼女はお母さんの事もあって気分がノラないのに、俺は会うたびにホテルに連れ込む。
    そんなの、やってても気持ちよくならないに決まってるよなw
    俺ばかり必死になってて、彼女は痛いだけ。

    「△さん、△さん!やめて!痛い!痛いの!」
    「大丈夫!○子ちゃん、大丈夫だから!もうチョット我慢してて!」
    「違う!違うの!頭が痛いの!頭打ってるの!」
    ハッ!と気づくと、彼女がベッドの上までズリ上がってて、ベッドの上に
    頭をガンガンぶつけてる、なんて事もあったw
    1ヶ月くらいは、そんな感じ。ムチャクチャだったな。
    俺は「ん〜、俺と彼女は、体の相性が合わないのかな?」って自分のテクの未熟さは棚に上げて、
    真剣に悩んだりしてた。まったく見当違いな話だったんだけどw

    <>428名無しさん(2008/01/05(土)16:55:36ID:NaOMh9kU)<>
    >ハッ!と気づくと、彼女がベッドの上までズリ上がってて、俺が突くたびに
    >ベッドの上に頭をガンガンぶつけちゃって痛がってる、なんて事もあったw
    これ、訂正。

    その頃彼女は、俺と会って食事したり話したりするのは凄く楽しくかったけど
    セクロスは苦痛で苦痛で本当に嫌だったらしい。
    俺も「合わないのかな〜、相性悪くてダメなのかな〜?こういう事から恋愛って
    ダメになっちゃうのかな?」と、凄く不安だった。
    だって、手ごたえがないからね。Hしてても嫌がられるばかり。凄く不安定な時期だった。

    それが変わったのが8月の末。
    お母さんも、その頃には体調が良くなって家に帰ってきてた
    (その時、俺は初めてお母さんに会って、体調が悪かった事を聞いた)。
    夏の終わりのお祭りの日だった。

    <>429名無しさん(2008/01/05(土)17:07:48ID:NaOMh9kU)<>
    8月の最終土曜日に、彼女の家の裏の公園で夏祭りがあった。
    町主催のちいさな規模だったけど、出店も何軒か出て花火も上がるという。
    彼女は楽しそうだったな。ウキウキしてる感じだった。
    お母さんも元気になったし、地元の祭りだし、と嬉しそうだった。

    それまで俺と彼女は、手をつないで外を歩いた事もなかった。恥ずかしがりやなんですな、彼女は。
    「地元じゃ誰に見られてるか分からへんやん」と。
    その頃はもう、変な標準語じゃなくて(それも可愛いらしかったけどw)、俺と話すときは
    関西弁で喋るようになってた。
    それも嬉しかったなぁ〜、俺は。
    「気をゆるしてくれてる。俺と一緒の時は、もうリラックスしてくれてる」って感じで。
    「俺も、変に自分を隠すような事はもうしなくていいんだ」と、素直に思えた。
    自分が彼女に認められた、受け入れられたって感覚がして嬉しかった。

    <>430名無しさん(2008/01/05(土)17:21:34ID:NaOMh9kU)<>
    その日は、彼女の方から普通に腕を組んできて、ずっと腕を組んだまま
    屋台を見て回ったり、冷やかしたり・・・楽しかったなぁ〜、嬉しかった。
    花火を見る場所は、公園の芝生のスペースだったけど、
    「上ばかり見上げてると首が痛くなるな」なんて俺が言ったら、彼女の方から
    「ほんなら、膝枕してあげるw」って。まあ、ノロケですな。スンマセン。

    ほんで花火が終わって、「メシでも行くか」ってなったけど、繁華街方面は大渋滞。
    「じゃあ逆方向行こう」って山の方に走ったら新しいホテルが出来てたんだよね。
    山の方にバイパスが開通してて、そこのインター出入り口に新しい感じの「ファッションラブホ」
    みたいなのが何軒か出来てた。
    その時、珍しく彼女のほうから「あそこに入ってみたい」って言い出した。
    ビックリしたな、俺は。これまで彼女はずっと、食事や買い物の時は楽しそうだったけど
    いざホテルに向かうときは無言になってた。ホテル行くことを拒否はしなかったけど
    お世辞にも積極的とは言えなかったんだよね。

    <>431名無しさん(2008/01/05(土)17:34:36ID:NaOMh9kU)<>
    その日、初めて彼女は逝ったわけですね。
    やっぱ、こういう事って気分的な部分が大きいんだね。
    その日の彼女は、地元の祭りって事でハシャいでたし、何よりお母さんの健康状態が
    良くなった事が大きかったんだろうな。本当にその日は楽しそうだった。
    夏祭りだったんで、その日彼女は浴衣を着てた。
    まあ、なんというか、・・・とんでもなく可愛いかった(ノロケ)。
    髪をアップにして、赤い柄の綺麗な浴衣着て、かわいい草履はいて。
    ピョンピョン跳ねるように歩いてた。
    ホテルの部屋に入ってからも上機嫌。いつも行ってる古臭い、いかにもなラブホと違って
    ここは新しいし、リゾートホテルみたいなオシャレな感じ。
    彼女がハシィでるから、俺も調子に乗って「あれやらして!『お代官さま〜』ってやつ!」
    なんてw
    彼女もノってやってくれた。帯を持って引っ張って、クルクル回って「あれ〜、堪忍どすえ〜」
    「うへへへ、もう降参しろ!」とか・・・・アホですね。まさにバカップルw

    <>433名無しさん(2008/01/05(土)17:47:10ID:NaOMh9kU)<>
    本当にリラックスできてた、その日は。
    してても楽しくてしょうがなかった。彼女も体温が高い感じ、真っ白な肌が火照って
    赤みをおびてる。彼女のほうが積極的な感じ。「上に乗っていい?」とまで言い出した。
    確かに何度かやった事はあるよ、騎乗位は。「○子ちゃん、自分が上になって、自分のペースで
    動いた方が痛くないから」なんて何度か試した。
    けど、腰の動かし方がギコチナクて「カックンカックン」てw
    「なんか変やわ、こんなんいやや」なんてスグ止めてた、これまでは。
    けど、その日は「なに、これ?あぁ・・・(以下略)」となった。

    それからは、毎回とまでは言わないけど
    (女の子は体調や気分に大きく左右される、って事を身をもって体験しました、ハイ)、
    コツをつかんだ感じ。たいてい逝けるようになった。

    そうなると、これまで以上に彼女がイトオシイ。愛しくて愛しくてしょうがなくなったな。

    <>434名無しさん(2008/01/05(土)18:02:25ID:NaOMh9kU)<>
    顔はカワイイわ、胸は凄まじくデカいわ、性格いいわ頭もイイわで
    もう大変なんですね。しかも、俺で逝ってくれる、と。
    もう離したくないワケですね。一瞬たりとも離れたくないと。
    愛しくて愛しくてしょうがない、と(ノロケ)。

    8月中は△市の仕事があって毎日のように彼女と会えたけど
    残念な事に9月は別の町の仕事が忙しくて、せいぜい週2が精一杯。
    せっかく彼女が逝けるようになって、セクロスも楽しくなってきたのに。
    もう、彼女を家に送っていっても、帰したくないんですね。
    彼女もそうだったみたい。逝けなかった8月中は、家に着いたら「じゃあ、オヤスミ〜」
    とサッサと車を降りちゃってたのに、9月になったら家に着いてもナカナカ降りない。
    スーパーの前に車を留めて、ずっと車の中で一時間くらいキスしてたり
    イチャイチャしてたりと(アホですな)。
    もう、互いに「離れたくない!」って感じだった(バカですね)。

    <>435名無しさん(2008/01/05(土)18:11:49ID:NaOMh9kU)<>
    9月の中ごろだったな。そうやって車の中で別れづらい感じでいて
    「あ〜、帰りたくないなぁ。家に帰りたくないわ、遠いし」と俺が言ったら
    彼女が、こう言い出したんですね。
    「結婚すれば毎日いっしょにいれるやん」と。「ね、そうしよ!結婚しよ」と。

    俺は、正直「え〜・・・」だったw
    そりゃ、いつかは彼女と結婚したい。もの凄くしたいんです。
    けど、まだ俺はその時24か。彼女は25になったばかり。
    仕事も、腕はあるつもりだったけど、マダマダ若造だったし
    何より自信がなかった。
    「俺なんかが、彼女みたいないい女と結婚して、はたして上手くいくんだろうか?」
    という不安の方が大きかった。

    <>446名無しさん(2008/01/06(日)00:09:31ID:ZQy.nKX6)<>
    けど、そんな事をゴチャゴチャ考えていてもしょうがない。不釣合いは最初からだ。
    「じゃあ、今さら彼女と別れられるのか」と言われたら無理。そんなの嫌だ。
    俺がグダグダしているうちに、彼女が心変わりしたら?
    彼女が他の男と付き合う?俺以外の男と?俺以外の男に抱かれる?
    ・・・寒気がする。そんな事を考えたダケでも、心臓が張り裂けそうだ。
    現実的に、彼女を俺だけのものにするには、いま結婚するしかない。
    若かろうが、金がなかろうが、そんなの関係ない。それしかないんだから。

    「確かに今の俺は未熟な若造だけど、頑張れば何とかなるんじゃないか?
    実際、無理だとあきらめなかったから、彼女と付き合えてここまでこれた」
    「必死にやれば、力不足だろうが何だろうが、どうにか行けるんじゃないか」と思った。
    ヤケクソ気味で短絡的だっかかもしれないが、その時の俺は
    そうとしか考えられなかった。
    とにかく彼女が、俺以外の男とやるなんて、考えるだけでも嫌だったから。

    <>447名無しさん(2008/01/06(日)00:27:09ID:ZQy.nKX6)<>
    車の中で、彼女に「結婚しようよ」と言われたのが9月半ばの土曜だったな。
    将来的にはどうのこうの・・と言おうかと思ったけど、それじゃあ逃げてるみたいに
    思われると嫌だから「うん、結婚しようよ。○子ちゃん」とスグ言ったな。
    そしたら彼女はスゲー喜んで、ハシャいで「じゃあ明日、お父さんにそう言って!」と。
    「ヲイヲイ、急すぎるよ!いきなり明日かよw」と思ったけど、もう引っ込みがつかない。
    彼女はもう、スッカリその気になってるみたいだったし、凄く嬉しそうだったし。
    「まあ、いいか」って感じだったw

    結局その日は、彼女を家に帰して、俺はそこから家に帰ってまた来るのもシンドいから
    近くの健康ランドに泊まったな。次の日は、10時開店と同時に百貨店行って
    Yシャツとネクタイを買って(スーツは着てたけど、俺は毎度の一世風靡セピアみたいな
    格好だったから、一応「親に挨拶」するならいるだろと思って)彼女の家に向かった。
    「昼に挨拶に来ると伝えとく」と彼女がいってたから、昼チョイ前に行ったな。

    <>448名無しさん(2008/01/06(日)00:41:50ID:ZQy.nKX6)<>
    初めて彼女の家の、お座敷みたいな部屋に通された。
    「こういうのは男同士で話すんじゃないの?」と、彼女はお母さんと一緒に台所に引っ込んでる。
    「え〜、一緒に居てよ。○子ちゃん!」と言ったけど、「うふふ・・頑張ってきて!」と
    言って台所に行っちゃった。
    仏壇や違い棚があるデカい20畳くらいの座敷に、デカいテーブルが一つ。
    そこにお父さんが「デン!」と座っていた。
    メチャクチャ緊張したけど、俺以上にお父さんが緊張してたみたいw
    「おお、なんや。なんか大事な話やて?」と言うが、声が上ずっていた。
    いつものニヤニヤがなくて、目がオロオロしてたな。
    俺はその時「あー、あのお父さんでさえ緊張するんだな〜」と、なんか楽な気分になれた。
    「お嬢さんをボクにください!」という言い方は嫌だった。
    彼女はもう、ちゃん成人した大人の女性だし、モノでもない。お父さんの所有物でもないからね。
    じゃあ、どう言ったかというと
    「あ、あのお・・・お父さん。・・そういう事・・・なんですけど」とw

    <>449名無しさん(2008/01/06(日)00:58:47ID:ZQy.nKX6)<>
    自分で言っといて、「そういう事ってなんだよ!」と思ったけどw
    お父さんも緊張してたのかな?。「ああ、・・そういう事か。ああ、わかった」と。
    「そうやわな、そういう事やわな」「そりゃそうやわ」とか何とか言って
    「ええ歳になってる大人同士が決めた事やからな。ワシは何の文句もないで」と。
    ほんで、緊張に耐え切れなかったのか、照れくさかったのか、お父さんが
    「オーイ、○子!昼飯とってあるんやろ。もって来てや!」と台所に引っ込んでいた
    彼女に大声で言って、すぐ昼飯になった。
    俺は、了承されたんだか、されてないんだかよくわからない不思議な気分だったけどw
    「まあ、お父さんも喜んでくれてるみたいだ」と思ってホッとしたな。
    彼女とお母さんが、台所から寿司を持ってきて、みんなで食べはじめたな。
    ほんで「△クンも飲みや、メデタイ席やからな」「ワシも飲むからな、祝いの席やからな」
    とお父さんが飲みはじめちゃった。「体質で酒はダメなんじゃなかったの、お父さん?」と
    俺は思ったけど、彼女とお母さんは嬉しそうにニコニコして見てた。

    <>451名無しさん(2008/01/06(日)01:10:24ID:ZQy.nKX6)<>
    案の定、10分ぐらい経ったら「気持ちわるぅなってきた・・」とお父さんが言い出してw
    「後はアンジョウやっといてや、ワシは寝さしてもらうわ。スマンな、△くん」
    って言って、どっかに行っちゃった。
    「ヲイヲイ、大丈夫かよ」と俺は不安になったけど、彼女とお母さんは
    「お父さんも緊張してたんやね〜」「飲むなんて珍しいね〜」なんて言いながら
    ノンキに寿司を食っていたw

    そんな感じのヘンテコな「結婚の挨拶」だったけど、何とか彼女のご両親も
    納得してくれてたみたいだった。
    そこからは早かったな。
    彼女のお父さんが、やたらと張り切っちゃって「エエ結婚式にせなあかん」「下手な式では
    ウチの信用に関わるからな」とか何とか。
    彼女は「そんなリキまんでもええて、質素なのでええんやから」と言うんだけど
    「アカン!最上級のモノをやらなあかん」「これはワシの評判に関わるからな!」と。

    <>452名無しさん(2008/01/06(日)01:25:24ID:ZQy.nKX6)<>
    彼女のお兄さんの時は、商売とは関係なかったし、お兄さん主導の質素な式だったらしい。
    それが、お父さんには不満だったらしいんだよね。
    「大事な一人娘の式や、相手も同業や。恥ずかしい事はできひんで!」と、やたら
    メートルが上がってた。上がりきってたなw
    そしたら俺の親父も気合入っちゃってw
    「あんな立派な店の娘さんと結婚すんのか」「田舎モンだとバカにされちゃイカン」
    「恥ずかしくないように豪華にやらなきゃ」と。
    まあ、それはそれは立派な式と披露宴を挙げさせてもらいましたわ。両家の親主導で。
    俺ら当人同士は、疲れ果てちゃったけどw
    「まあ、親同士が満足そうだったから、よしとするか」って感じだった。

    結婚してスグ引っ越した。
    俺の仕事は田舎でしかできない、ってワケじゃない。てか、都会の方がいい。
    親父の実家があったから、ずっとそこで商売してたけど、設備も古くなってきたし
    「いい機会だから、都会へ出るか」と一家全員で町に移った。もちろん彼女も一緒に。

    <>454名無しさん(2008/01/06(日)01:38:27ID:ZQy.nKX6)<>
    先祖代々持ってた地元の土地が、高く売れたのも理由の一つ。
    高速道路の予定地に被って、沼地のクズみたいな場所が億という金で売れた。
    それでも仕事場に住居、仕事道具等の設備を揃えたら、逆に臆という赤字だったけど。
    彼女のお父さんや、世話人の偉いさん(仲人をしてもらった)に援助してもらって
    何とか引っ越せた。

    25で結婚して、35までの10年間は働きどうしだったな。
    引っ越してスグに、俺の親父が体調を崩しちゃって仕事が出来なくなった。
    張り切りすぎたんだな。都会暮らしもした事ないからストレスが溜まったんだろう。
    命には別条なかったからいいけど、仕事も、臆という金を返すのも、みんな俺にかかってきた。
    まいったな〜、「どうしようか?」と落ち込んだ。
    けど、彼女は偉かったな。ホント、彼女のおかげで何とか俺らは生きていけたようなモンだ。

    <>455名無しさん(2008/01/06(日)01:56:30ID:ZQy.nKX6)<>
    都会に引っ越しても、仕事といえばナジミの△市の同業者(一緒に仕事してた所ですね)
    から回してもらう小さなものくらい。俺は相変わらず口下手で、営業がサッパリ上手くない。
    「何とかしなきゃ!」と焦ったけど、何ともならない。借金は、減るどころか増えていく始末。
    せっかく結婚して、心機一転引越しもしたのに、商売はジリ貧だった。
    そしたら嫁(ここからは嫁でいいや)が、「家にいても暇だから、私も働く」と言い出した。
    「うわ、俺に呆れて自立するつもりなのかな?」とビビったけど、そうじゃなかった。
    自分でサッサと働き先を決めてきた。俺の仕事と関係ある職種の会社に。
    嫁は頭もよければ愛想もいい。仕事もできる。アッという間に、新しい勤め先でも重要な
    ポジションになっちゃった。ほんでボンボンと、ウチに仕事を振ってくる。
    公私混同といえばそうなんだけどw
    彼女は知ってるから、この業界の仕組みや掟を。彼女の家もこの業界だし、小さな頃から
    そこで育っているから、自然と商売のやり方や付き合い方は身についている。
    仕事ができる子だからね。バンバン勤め先でも利益を上げて、この業界のルールを犯さない程度に
    バンバンうちにも仕事を振ってくれる。
    正直、助かった。頭が上がらないな、もう。その時のウチの仕事は8割が嫁経由だったw

    <>457名無しさん(2008/01/06(日)02:07:33ID:ZQy.nKX6)<>
    俺も「彼女の顔を潰すワケにはいかない」と死ぬ気で働いた。
    それで、なんとか億って金を10年で完済できた。
    まったく全て嫁のおかげだよ。俺は仕事してただけだからね。ほんとに有難かった。

    結婚して3年目か、最初の子供が生まれた。
    俺が28で、嫁は誕生日前だったからギリギリ28の時か。
    出産直前まで、彼女は働いてたな。俺は「ヲイヲイ、大丈夫かよ?」と言ったけど
    「今は仕事が大事な時でしょ、大丈夫!」と元気一杯だったな。
    ほんと彼女は、いつも明るくて前向きで元気な子だった。
    俺はすぐクヨクヨ悩んで落ち込んで、グダグダしちゃうタチだけど
    彼女はいつも明るくて、グダグダ悩んでる俺を励まして、勇気付けてくれてた。
    本当に感謝している。

    <>458名無しさん(2008/01/06(日)02:17:52ID:ZQy.nKX6)<>
    感謝して、しまくっても足りないくらいだけど、そんな凄くいい嫁がいるのに
    俺は何度か浮気をしたw
    仕事は凄く忙しかったし、おかげさまで時間がいくらあっても足りないほどなのに
    そんな時ほど男って浮気しちゃうんですね〜。
    そのころはまだ痩せてたし、俺は。「あんないい女をモノにできたんだ!」って気分で
    調子に乗ってた部分もある。
    一回目は、飲み屋で知り合ったハデな子だった。
    その子とは3,4回しただけで深入りしなかったけど、2回目の子とはチョット長かった。
    仕事関係で知り合ったカワイイ子だった、半年くらい続いた。
    ちょうど嫁さんが、二人目の出産で実家に帰っていた時期だったな。
    寂しかった、なんてのは言い訳になりませんね。ほんと卑怯でダメな男だ、俺は。
    結局、半年くらいで別れたんだけど、モメたな。修羅場っぽくなった。

    <>462名無しさん(2008/01/06(日)02:27:48ID:ZQy.nKX6)<>
    仕事の関係で知り合った子だったんで、たぶん嫁さんも気づいていたと思う。
    俺は調子こいてたから、バレてないと思ってたけど、やっぱり気づいてただろうな。
    けど、嫁は偉かった。別れる時はモメにモメて、俺の業界でも知ってる人は知ってる話に
    なっちゃっていたけど、嫁は何も言わなかった。
    いつもどおり明るくて、仕事的にも、プライベートでも俺を立ててくれてた。
    実際はハラワタ煮えくり返ってかもしれないけどw

    モメにモメてぐちゃぐちゃになったけど、何とかその子とは別れた。
    それから、ソープには何度か行ったけど(男には付き合いってモンがあるんですw)
    素人さんとのマジな付き合いはしていない。当たり前ですねw
    母ちゃん、悪かった!今は凄く反省しています。

    <>463名無しさん(2008/01/06(日)02:41:24ID:ZQy.nKX6)<>
    今、俺は39。嫁はこないだ40になった。
    40といえば世間じゃババァなんだろうけど、相変わらず彼女は凄く綺麗だ。
    そりゃ若い頃のような、若い子特有の弾けるようなものはない。
    けど逆に、匂いたつような色気が年々凄くなってきてる感じ。
    お世辞だろうが、会う人会う人すべての人が「奥さん美人ですねー!」と言ってくれる。
    社交辞令だろうが、実際ヒドいブスならそんな事は言わないもんね。逆に失礼になるから。
    俺はいい方に取って鼻高々、相変わらずノンキな野郎だよ、俺はw

    子供は3人授かった。おかげさまでミンナ元気。女の子供は運良く嫁に似てくれた。
    上の子はもう中学生になった。嫁に似て美人で背が高い。バレー部に入って
    一年でレギュラーになった。「オリンピック目指してるのか?」と聞いたら
    「ううん、代表になったらジャニーズに会えるじゃん」だって、笑ってしまうw
    嫁に似て明るく元気、素直。中一のくせにモテすぎるのが心配だw

    <>465名無しさん(2008/01/06(日)02:50:42ID:ZQy.nKX6)<>
    真ん中の兄ちゃんは、俺に似てるw
    太ってて家でゲームばかりしてる。「そとで遊んで来い!」と俺は怒るけど
    「まあ、俺もガキのころは家の中で本ばっか読んでたからな」「あいつも思春期なれば
    俺みたいに変わるだろう」と勝手に思ってる。
    下の子はカワイイ盛り。上の姉ちゃんは、嫁の綺麗さが移って、下の子は
    嫁のカワイサが移った感じだ。そんな自慢はどうでもいいですね、スンマセン。

    最初1さんのテンプレを見た時、「あ〜、昔の俺みたいだな」と思って、
    思わずレスしちゃったのが12月の15日か。
    そんなつもりじゃ無かったのに、ダラダラ長文になって、延々と続いて
    結果的にスレ潰しみたいになってしまったのは、本当に申し訳なかったです。
    素直に反省しています。どれだけ謝っても申し開きできない。スイマセンでした。

    <>468名無しさん(2008/01/06(日)02:58:52ID:ZQy.nKX6)<>
    反省して(当たり前だ!)、俺の話はここで終わらせてもらいますが
    総括と言うか結論を一ひねり。

    結局「やってみりゃいいじゃん」ってコトですね。
    なにも結論になってませんがw
    俺の場合は、ムチャクチャでカッコ悪くて、ブザマで変てこで
    まるで思い通りにはいかなかったけど、何とかなった。
    やった!っていう実感が本当にあったな。
    もし、あの最初に彼女の家に行った時に、断られていたとしよう。
    それでも俺は「とりあえず、やったぞ!」って、いい気分に成れてたと思う。
    そして次にチャレンジしていたと思うな。
    「それはお前が、結果的に上手くいったから、そう言えるんだろう」
    と言われるかもしれんが、それは違う。ぜんぜん違う。

    <>470名無しさん(2008/01/06(日)03:09:45ID:ZQy.nKX6)<>
    実際、最初に彼女の家にいったあの日。「彼女に断られなかった」という事より
    「俺が、俺みたいな男が、女の子に告白できた。俺はやれたんだ!」という
    喜びの方が大きかった。
    「実際に行動できて、女の子の家までいけた」「不安でしょうがなかったけど、何とか
    自分の気持ちに素直に行動できた」って喜びの方が大きかったんですね。
    ハッキリいって、それからの彼女との、お付き合いやら何やらは
    オマケみたいなもんです(失礼だな、嫁にw)。
    それは単なる結果であって、どっちに転んでててもおかしくなかった。
    だって、実際に彼女のお父さんが、ああいう気分じゃなかったら、後ろから押してくれて
    なかったら、食事さえできてなかったと思う。
    彼女も「嬉しかった」とは言うけど、そんなに恋愛に関しては積極的じゃないからね。
    ゴチャゴチャと意味不明な展開になって、話が潰れていた可能性の方が大きい。
    いや、そうなってた。絶対。

    <>472名無しさん(2008/01/06(日)03:18:05ID:ZQy.nKX6)<>
    彼女と付き合えて、結婚できたのは「幸運に幸運が重なっただけ」だけなんです、実際は。
    それは本当に嬉しい誤算だし、俺は幸せモンだと本当に思う。

    けど、一番の基点は「実際に行動を起こしたこと」ですよね。
    それが一番大事な所なんです。
    それが無かったら、彼女とは当然付き合えてなかったし、結婚なんて当然なかった。

    だから思うんですね、俺は。「やってみりゃいいじゃん」と。
    無茶苦茶でデタラメでカッコ悪くても、実際に行動した方がネットでグダグダ愚痴言ってるより
    百万倍いいよ、と。
    何とかなっても、何ともならなくても、やった方が断然いい。そういう事です。
    とんでもなく長くレス書いてきた割には、何ともショボくて、どこかで聞いたような
    月並みな説教みたいで嫌なんだけどw
    それが1さんに対する、俺のファイナル・アンサーです。
    役に立たなくてゴメンねw

    <>474名無しさん(2008/01/06(日)03:35:23ID:ZQy.nKX6)<>
    長々と書き続けてスイマセンでした、ここで俺は消えます。
    我慢してお付き合いしてくれてた人たち、有難うございました。
    どこかで会う事がありかもしれませんね。
    実際、俺を知ってる人が読めば「あ、アイツか!」と気づくでしょうから。
    最低限、町名や地区名は伏字にしましたが、それ以外は全く脚色、色づけなしですから。
    全部ホントの話です。信じてくれなくていいですw
    半分レム睡眠状態になって、昔のことを思い出しながらダラダラと書いてきました。
    俺は文才もなければ、話を膨らます想像力もない。ただ、なるべく細かく当時の状況や気持ちを
    嘘、偽りなく、まじめに綴ってきたつもりです。マメなのだけがとりえの男ですからw

    もし、某地方都市で、それっぽい専門職で、綺麗な嫁さんがいる男と知り合う機会があったら、
    「あっ、もしかして?」と思ったら、遠慮なく声をかけてください。
    「もしかして明和の彼女スレの人ですか?」と言って下さってもいいですよ。
    「ん、何?メイワって」とスッとぼけますからw
    それじゃ、みなさんサヨナラ〜。また会う日まで〜

     

    ただいま人気の体験談

      


    この体験談を読んだ人はこんな記事も読んでいます
    このカテゴリーのその他体験談
    テーマ : えっちな体験談・告白    ジャンル : アダルト

    Comments


    « »

    05 2024
    SUN MON TUE WED THU FRI SAT
    - - - 1 2 3 4
    5 6 7 8 9 10 11
    12 13 14 15 16 17 18
    19 20 21 22 23 24 25
    26 27 28 29 30 31 -
    今月のおすすめサイト
    アンテナサイトのピックアップ記事!
    アクセスランキング(7days)
    RSSリンクの表示
    • 最近記事のRSS
      最新記事を読みたい方は↑からRSSの購読をしてください。
    QRコード
    QR


    Archive RSS Login
    アクセスランキング ブログパーツ